登録日:2014/08/31(日)21:25:49
更新日:2024/12/05 Thu 03:07:41
所要時間:約 7 分で読めます
キャッチフレーズは「耳で萌える学園恋愛ゲーム」。
サブタイトルは「君の声が僕を強くする」。
〇概要
タイトルに(仮)と付いているので誤解されやすいが、体験版とかベータ版という意味ではなく、出会う沢山のガールフレンド「候補」から本命の女の子を探す、という趣旨からきている。
伝統的な学園恋愛ゲーム方式と、他のソーシャルゲームにもよく見られるプレイヤーは自身のレベルを上げつつガールを集めて強化し、他プレイヤーとのバトルや様々なイベントに挑んでいくカードバトルを組み合わせた構成。
キャッチフレーズでわかるように売りが豪華声優陣と、コンシューマ機ではダダ滑り要素だが、声の付いたソシャゲが少なかったサービス開始当時の物珍しさや、つられやすい声優ファンを大きく取り込んで、後発ながらそこそこに育った。
この
ゲームの好調を見たからか
ソシャゲ最大勢力もCDデビュー組など選抜メンバーといえるキャラに声を当てるようになり、他のソシャゲでも声付きを売りにするゲームがずいぶんと増えた。
現在ではアメーバ不動のエース。他が不甲斐ないとも言うがある意味でエポックメイキングといえよう。
女の子の紹介を兼ねたギャルゲー風味全開のCMがよりにもよって夕食の時間帯に放映されたため、色々な意味でお茶の間を凍りつかせた事でも有名。
〇基本設定
舞台は「聖櫻学園」という学園で、基本的に決まった物語がある訳ではないが、後述する数々のイベントではガールたちの行事の中での様子が見られる。
各ガールたちに主人公も絡めた様々な物語が展開する「聖櫻学園劇場」では、ストーリーものとして見ても十分楽しめる。
〇主人公
スタート時に2年生に編入する主人公は、SWEET、COOL、POPの3属性から自分のタイプを選ぶ。
最初に配布されるガールに違いがある些細なもので、自分と違うタイプのガールを好きになってもノープロブレム。もちろんガールたちの出現率にも、影響しない。
パラメーターに登校やイベントで消費される『体力』、バトルに参加する「センバツ」(一般のカードゲームで言うデッキ)に影響する『攻援力』『守援力』の3つの能力値が設定されている。
攻援力と守援力は、高いほど多くのガールでセンバツを組める。
〇登場ガール
ガール総数は100人以上。大体のところは性格や雰囲気で分類されており、作中の表現を借りるなら
「文化系なSWEET」「理系なCOOL」「体育会系なPOP」というところ。
ただし、COOLにも運動系の部活で名を挙げているガールはいるし、SWEETといって皆インドア派
というわけでもない。
あまりタイプに拘らず、自分好みのガールを育てていくのが基本と言えるだろう。
そんな個性溢れるキャラクターもさることながら、QP:flapperが原案を手がける
美麗なイラストはこのゲームの人気の一つ。
ガールにはそれぞれレアリティ(=ランク)が設定されており下から順にN(ノーマル)、HN(ハイノーマル)、(Rレア)、HR(ハイレア)、SR(Sレア)、SSR(SSレア)、UR(ウルトラレア)となる。
入手したガールは、他のガールを素材として「エール」を送ることで強化することが可能。
同じカード2枚を揃えると、合わせてそのガールとの仲を「進展」させる事ができ、より親しくなってカードの絵柄も変わり、3枚目を揃えると「最終進展」となって一つ上のランクへ昇格する。
キャッチコピーが示すように、本作の最大の特徴は出会うガール達のほぼ全てがボイス付き。レア以上が声付きだが、基本声なしのハイノーマルでも3枚集めて昇格させるときちんとボイスが付く。
声優陣は大御所から新人まで幅広いが、有名どころである程、そのガールのレアリティは高い傾向にある。
ただしこの声付きという要素は、ガール一人につき数種類で、しかも「フルボイス」ではないので、キャラの拡充という点ではやや脚を引っ張っている感はある。このゲームの場合増えりゃいいってもんでもないが。
登場ガール一覧
※()内はCV、★印が付いているキャラはアニメ版にも登場。
なお、アニメ版にはボイスの無いキャラも登場しているが、喋らなかったりするので注意(もっとも一部例外あり)。
SWEET
COOL
POP
その他
特別指導ガール(エール素材用カード)
期間限定コラボキャラ
甘露梅乃(田中美海)
芹那(芹那)
橋本環奈(本人) アイドルグループ「Rev. from DVL」より
システム
〇キューピッド
このゲームでガール=カードを手に入れる最も基本的な方法はキューピッド(ガチャ)を引き、その矢がヒットしたガールを入手すること。
ガール及びチケットは課金でも手に入るが、イベントでの好成績や参加賞、連続出席(ログイン)のご褒美などでも可能なので、コツコツと地道に出席したりイベントに顔を出しているでも割と何とかなったりする。
ただし、HRまでは運次第で何とかなっても、SR以上となると出る確率が極端に下がるため、高ランクのガールを確実に入手したいと思えばやはり課金は必要となってくる。
お財布やプレイスタイルと相談して決めよう。
〇登校
イベント等の特にない日常でのクエスト。
登校するたびに
経験値が入る他、ガールと偶然出会えたり、好感度を上げるタッチイベントも起こる。
また、朝、昼、放課後のステージに応じて主センバツに設定しているガールのコメントが設定されている。
中には大胆だったり個性的な発言も見られたりするなど、ガールの魅力がわかる部分であるのだが、進展に応じて個別で進展させると前の進展のコメントを見られない上に、複数ある会話からどの会話が出るかはランダム、しかもイベント間隔が短すぎて集めにくくてとても辛い。
でも嫁なら見とけよ!
○デート
イベントなどで手に入るデートチケットを使うことでガールとデートが出来るコマンド。
デートしたガールの種類に応じてボーナスが付く他、ガールのステータスが上がる。
〇バトル
バトルする相手は他のプレイヤーの他、イベントで出現する筋肉モリモリマッチョの不審者や変態だったり、見た目可愛らしいが一部どこかがおかしい珍獣たち。
相手を片っ端から蹴散らしていくと、その都度ポイントや景品、上述したキュピチケットもここで貰えるので、無課金プレイヤーにとっては特に重要な意味を持つ。
なお、他のカードバトルとは異なり、カード=ガール達が直接バトルを行うわけではない。
主人公に声援を送って力を上げる「攻援力」「守援力」が設定された各ガールのパラメーターに従ってバトル数値を上げていき、最終的にこの数値が多い方が勝ちとなる。
つまり「君の声が僕を強くする」というフレーズ通り、女の子たちの声援で主人公が殴り合う。
各ガールが直接バトルするのは月の変わりのみ。
また、特技や趣味、所属している部活や委員会、性格などに共通するものがあるガール同士で選抜を組むと、バトル時に発揮される特殊効果に「センバツボーナス」というものがある。(例:委員会所属のガール=『委員会ペンタゴン』、部長あるいは委員長を務めるガール『部長バースト』など)。
攻援力及び守援力を上昇させてくれるセンバツボーナスにもレベルが設定されており、高レベルのボーナスが複数発動した時の上昇値は結構バカにできないので、その組み合わせも考えてセンバツを組むことも考えたほうがいいだろう。
〇イベント
基本的に「レベル~以上のみ参加可能」のような制限はなく、誰でも参加可能。
学園内の行事中に入り込んだ不審者をガールの声援を得てバッサバッサとなぎ倒し、ポイントを稼いで商品をゲットする。
登場する敵は筋肉モリモリの露出魔スタイルだったり、顔色の悪い落ち武者だったり、
どう考えても警察が飛んできてもおかしくない不審者だが、掃討は男子生徒の仕事。聖櫻学園恐るべし。
基本的にマイヒーローと同じ構成だが、フラワードッグ(犬)やフラミン(フラミンゴ)といった珍獣を捕獲するのが任務。
出てくる動物はおおかた可愛らしく、マイヒーローのような変質者は出てこないので安心。…だが、よく見ると楽器を持っていたり口元に何か挟んでいたり、どっか一部分が変なのは相変わらずである。
前者2つがエンカウント式に出没する変質者相手に対して同じ生徒、つまりPvP。加入している「部活」のメンバーとチームを組み、他の部活と対戦してポイントを集め、上位を目指す。
イベント中のチームメンバーはそれぞれの役割に従ってはやる気を消費することで効果を発揮する(部員の攻撃力と獲得PTを5分間挙げる「喝」が使える部長、部員の獲得ブースチケットを五分間一枚増加させる「舞」の副部長、一度だけ相手の防御値を下げる「猛アピール」の攻キャプテン、五分間攻撃を(負けるまで)自分に集中させる「通せんぼ」の守キャプテン、部長のやる気を増加させることが出来る平部員)が、課金しているかどうかの差がもっとも顕著に現れてしまうイベントな為、無課金プレイヤーや初心者には少々キツいかもしれない。
肝試しや水泳大会などを舞台にしたイベントで、〇〇にはその行事名が入る。
マイヒーローや対抗戦と違ってバトルはない体力消費型イベント
通称「ふむふむ」。
タイトルからも分かるとおりストーリー形式で、こちらもバトルをしない体力消費型イベント。行事の中でのガールたちの姿や、普段はわからない女の子同士の絡みが見られる。
そんな頑張っている女の子たちにお菓子などの差し入れを持っていき、仲良しレベルを上げることで賞品をゲットする。
〇評価と今後の課題
豊富な個性を持つキャラクターと新規参入しやすいシステム等が当たり、2012年10月29日のサービス開始より大きな人気を集めた。
登録会員数は開始半年後の2013年5月5日に200万人を、開始1年弱の9月27日に300万人を、
2014年1月12日に400万人を超え、2014年8月25日にはついに555万人を突破した。
前述のようにアニメや漫画といった他媒体での展開も続いており、更なる躍進も期待されている。
その一方で、急増する会員数にサーバーの処理能力が追いつかず不具合が続出し、
一部イベントの中止や開催時間・期間の短縮を余儀なくされる事態も過去に起こっている。
現在では比較的落ち着いてはいるが、それでも人の集中するイベント期間中などは処理が遅れることもあり、
アニメ化で参加人数が増えることが予測されている今、対処が望まれている。
特に問題視されているのはアプリ版の現状。
iOS版ではappleと抗争中らしく、SRを中心にほとんどの画像が非表示となっていたり不自然に顔アップになっていたりする。
その理由は恐らくモバゲーとかでもよく見る性的な理由と思われるが、胸の谷間や乳袋やはいてない程度でも対象となっているため。
ちなみに、この問題はAndroid版でも起きており、iOS版から少し遅れる形で規制が行われた。
どの端末にしてもアプリ版でのプレイは推奨できない。
なお、アプリ版では独自にVRコンテンツ「3D版椎名心実のお部屋」が有り、VR機能のコンテンツを試聴する際には必要となる。
ちなみに、2014年8月29日以降からは「
Google Chrome」でのみPCブラウザによるプレイが解禁されている。
〇メディアミックス
2014年、アニメ化が正式発表され、10月12日より放送開始、全12話。
同時にコミック化も決定、月刊電撃マオウ9月号にて連載を開始し、更に同年8月よりオフィシャルファン雑誌である「ガールフレンド(仮)マガジン」も刊行。
6号まで出たところで一時休刊となっていたが、後述するスピンオフ作品「ガールフレンド(♪)」の登場をきっかけに一時的ではあったが復活した。
〇スピンオフ作品
○リズムゲーム
2014年12月、スマホアプリとしてキャラクターソングによる3Dリズムアクションゲームをリリースすることが発表された。
ゲームタイトルは「ガールフレンド(♪)」(「♪」は『おんぷ』と読む)。
2015年12月1日よりサービスを開始したが、その直後から原因不明のメンテナンスが長期間続いた。
あまりにも長期な上に不具合の原因も明かされなかったため「プログラマーが逃げた」「たぶんこのまま自然消滅する」と散々に言われていたが、
約2週間経った12月16日にAndroid版が、1日遅れる形でios版がそれぞれ無事に復旧した。
全国の彼氏(仮)は胸をなでおろした事だろう。
しかしサービス開始からおよそ1年ほど経過した頃に楽曲やイベント、ガチャなどの更新を徐々に縮小していく旨が告知。
2017年6月に新規コンテンツの追加が完全に終了し、遠くないうちに
サービス終了を迎えるのだと皆が察した。
……が、予想に反して既存イベント・ガチャをローテーションで繰り返す形でサービスは継続。
結果的にそんな状態が約4年ほど続き、2021年4月にサービス終了を迎えた。
○PS Vitaソフト
2015年にPS Vita専用ソフト「ガールフレンド(仮) きみと過ごす
夏休み」がリリースされた。
ジャンルは恋愛アドベンチャーゲーム。
当初は題名通り8月20日発売予定…だったのだが、約3ヶ月延期して11月19日発売となり、全然夏休みじゃなくなった。
- 五等分の花嫁とのコラボ面白かった -- 名無しさん (2022-07-21 20:04:18)
最終更新:2024年12月05日 03:07