絶望神アンチホープ

登録日:2015/6/22 (月) 21:44:20
更新日:2025/05/06 Tue 21:06:32
所要時間:約 19 分で読めます






「現れよ!!全ての闇と混沌を統べる絶望の化身!!」

「絶望神アンチホープ!!!」



《絶望神アンチホープ》とは、漫画版『遊戯王ZEXAL』にて、ラスボス「e.ラー」が使用したカードである。

遊馬カイトシャークの新たなるNo.によって、次々と自らの「e・ラー」モンスターを攻略されたe・ラー。
最後の切り札として《アンチ・ザ・レイ》の効果で4体の「アンチ」モンスターの上に重ねて特殊召喚された。

e・ラー曰く、「絶望神アンチホープは全ての希望を奪い取る!!」らしいが…。
実際にそうなりました

+ 目次

【漫画における効果】

ざっくりとしか説明されていないが、以下のような効果を持つ。

《絶望神アンチホープ》
効果モンスター
星12/闇属性/悪魔族/攻5000/守5000
このカードが存在する限り、相手はエクシーズ召喚を行えない

尚、ここでは素材となった4体の「アンチ」モンスターについても記述する。

《アンチ・ザ・アビス》
効果モンスター
相手モンスターとの戦闘時、アンチホープの下に重ねられたこのカードを墓地に送ることで、アンチホープの攻撃力を戦闘を行う相手モンスターと同じ数値になり、その戦闘では破壊されない。

《アンチ・ザ・スカイ》
効果モンスター
相手モンスターとの戦闘時、アンチホープの下に重ねられたこのカードを墓地に送ることで、その相手モンスターを破壊する。

《アンチ・ザ・レイ》
効果モンスター
相手と自分のモンスターの数が同じ時、アンチホープの下に重ねられたこのカードを墓地に送ることで、相手フィールド上のカードの効果をすべて無効にする。

《アンチ・ザ・アース》
効果モンスター
このカードが墓地に送られた時、墓地のアンチホープを特殊召喚する。

エクシーズモンスターではないのにモンスターを重ねるという特殊な召喚方法と圧倒的なステータス。
正確なテキストは不明ながらも、遊馬たちの切り札たるX召喚を完全に封じるという、遊馬たちにとってまさに絶望的な効果を持っている。

さらに素材となった4体のアンチモンスターの効果によって遊馬の攻撃を次々とかわし、速攻魔法で攻撃力を倍にした《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》と相打ちなるが、直後に《アンチ・ザ・アース》の効果で特殊召喚される。

だが遊馬とアストラルが合体したゼアルシャイニングドローによって創造された《輝 望 道(シャイニング・ホープ・ロード)》によって、3体のNoを素材にX召喚された《SNo.0 ホープ・ゼアル》の攻撃でこのカードは戦闘破壊され、そのままe・ラーは敗れ去った。

「ホープゼアルのエクシーズ召喚は無効化されない」とのセリフがあったが、OCG的に言えばエクシーズは召喚そのものを許さないため不可能であるはずである。
これは細かいルールが異なる漫画独自の解釈ということだろう。
辻褄を合わせるのであれば「X召喚した時に発動する。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。」といったテキストがより適切だろうか。


【OCG】

そして、2015年Vジャンプ8月号の付録としてOCG化が決定。
発表時は「漫画の超絶効果を再現だ!」との謳い文句と共に、詳細が伏せられていた。

原作通りの効果ならば、当時主力級のエクシーズモンスター(特にランク4)の完封すら可能。
ファンレベルで留まらず実用的な意味でも期待するデュエリストも多かった。

一方で、「遊戯王」は神と名の付くカードの弱体化が凄まじいというジンクスも抱えており、その上絶望の名を冠する特定召喚法メタで更にはVジャンプ付録のボスキャラのカードという先駆者の存在、
なにより当時はまだ救済されていなかった忌み名ラーを持った存在として、
不安を覚えるデュエリストも少なくなかった。

そして、発表からおよそ3週間後。その詳細な効果が明かされた…

↓以下、その衝撃的な効果










《絶望神アンチホープ》
効果モンスター
星12/闇属性/悪魔族/攻5000/守5000
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドの表側表示のレベル1モンスター4体を
墓地へ送った場合のみ手札・墓地から特殊召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、他の自分のモンスターは攻撃できない。
(2):このカードが戦闘を行うバトルステップ中に1度、自分の墓地のレベル1モンスター1体を除外して発動できる。
このカードはそのダメージステップ終了時まで、他のカードの効果を受けず、戦闘では破壊されない。

……よく読んでいただけただろうか。
念のため漫画版の効果をもう一度乗せるので、よーく読み比べていただきたい。


《絶望神アンチホープ》
効果モンスター
星12/闇属性/悪魔族/攻5000/守 5000
このカードが存在する限り、相手はエクシーズ召喚を行えない。






全くの別物と化していたのである。
おい、マシな調整しろよ

???「なぁにこれえ?」
???「こんな偽りのカード!」
???「オーマイガー!オーマイガー!」
???「NOォォォォォォォ!」
???こんなカードオレは三十六枚持っているわ!
???「こんなんじゃ…、満足…できねぇぜ…。」
???「少年よ、これが絶望だ」
???「希望など、ありはしないのです」
???「クズカード」
???「なんだこれ お粗末なカードだ」
???「なるほど、これは重症だな。」




まず根本的な問題として、エクシーズの最大の目玉であったX召喚封じが跡形も無く消え去っている。

「超絶効果を再現だ!」と謳っておきながら、よりにもよって一番再現しなければならないところをごっそり削り取られてしまった。
何を考えてるんだコンマイは。

だが、たとえ別物になろうと《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》のように非常に強力なカードになった例も存在するので、
一概にそれが悪いわけではない……のだが、こいつの場合はその効果すら目も当てられないことになってしまった。

まず召喚条件。表側のLv1×4体のモンスターを墓地に送る必要がある
元々が特殊なため仕方がないとはいえ、これだけでも難易度が結構高い。
1ターンに一気にそろえるのは特化したデッキでなければ不可能に近く、というかLv1の弱小モンスター達を複数ターンを跨いでちまちま並べる暇なんぞあるわけもない

それでも一般に低級モンスターを並べるだけなら《機械複製術》や《地獄の暴走召喚》等の同名展開カードで呼び出すのが手っ取り早いが、遊戯王OCGにおいてデッキに入れられる同名カードは3枚まで
低レベルサポートの代表格で、ほとんど制約なく多数のLV1を場に並べることができる《トライワイトゾーン》ですら3枚まで
「4枚」という指定が絶妙に多すぎるのだ。

そして「墓地に送る」というコストの関係上、墓地に送れないトークンを利用することも不可能
トークンを使えれば、一気に4体場に並ぶ《スケープ・ゴート》等から展開できたのだが。
さらに同様の理由でペンデュラムモンスターも使えない


苦労して場に出したところで、次に効果を見てみよう。まず①だが、出した後にモンスターが余っている&追加で出せる余裕などまずないので、出したターンにはあまり気にならない。
問題は次のターン以降。「1体しか攻撃できない」ということは「守備表示1体出すだけで凌げる」ということになる。一気に攻め込めない以上、高い攻撃力はまるっきり無駄遣いと化す。
「横のモンスターの効果で退かせて、こいつで殴ればいいじゃん」と思うが、共存が見込めるレベル1やランク1、及び低レベルシンクロや低リンクモンスターは展開や妨害にこそ優れど、除去能力に関しては非常に乏しい。
それでもローレベルならではの展開能力を駆使してアド損覚悟で無理やり高シンクロなり高リンクの除去モンスター等を呼ぶこともできるが、それをやるぐらいなら最初からそっちを主軸にした方が強いのは明らか。


続いて②。攻撃力5000も相まって、戦闘中に関してはほぼ無敵の耐性を誇る。

……以上。

真面目に考察するのであれば、戦闘中は除去が集中しやすいため、耐性そのものはありがたい。
戦闘破壊耐性も高い攻撃力の前では無意味に思えるが、《オネスト》や《収縮》による奇襲で戦闘破壊されることを防ぐことができる。

しかし、素で攻守5000あるのだから、戦闘時以外の耐性が重要なのは火を見るより明らかである。
F・G・D》の時代から散々言われ続けているのだが……。

苦労して出したモンスターが、戦闘時限定の耐性以外の効果を全く持ち合わせていない只の攻撃力が高いだけのモンスター。
しかもその戦闘時限定の耐性ですら、自身の蘇生にも使えるだろう墓地のレベル1モンスターを除外しなければ使えない。

ちなみに馬鹿正直に攻撃宣言時に効果を発動してしまうと、チェーンされた《聖なるバリア −ミラーフォース−》や《次元幽閉》であっけなく退場する。
ちゃんと使うには、バトルステップ終了時の発動か相手の効果の発動にチェーンしないといけない。

一応《神縛りの塚》を使えば強固な耐性を与えられるものの、
レベル1に特化しないといけないエクシーズとは絶望的に噛み合わない。
果たして本当に事故らずに貼れるか否か、もはや考えるまでもないだろう。

それでも遊馬の切札たる《No.39 希望皇ホープ》が相手ならば、攻撃無効効果を受けず一方的に殴り倒せるが…

V 「焼き殺す」
ヴィクトリー 「絶対殺す」
ビヨンド 「無力化して殺す」
ONE 「消えろ」

と、肝心のホープの進化系に対してはことごとく弱い。
戦闘を介する《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》や《CNo.39 希望皇ホープレイ・ヴィクトリー》相手なら戦闘破壊は防げるが、それでも大ダメージは免れない。

ちなみに、肝心の《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》と戦った場合、破壊耐性効果の発動を封じられるので相打ち。
原作再現だよ、やったね!

もちろん除去力が異常に高いランク4エクシーズモンスターどもを後出しされてもすぐどかされる。

「吸うよー」
ビュート「消し飛べー」
カステル「デッキに帰りなー」

特に《No.101 S・H・Ark Knight》と《鳥銃士カステル》は墓地に送ってさえくれないので自力で復活することも絶望的。
「アンチ」と名のつくにもかかわらずホープはおろか、他の汎用エクシーズにことごとく負ける。
何に対するアンチなのか全くわからない

どんな効果になるか期待していたデュエリストもまさかここまで別物になるとは思っておらず、まさに(別の意味で)絶望的な再現となってしまった。


特に、「神」を返上したことでほぼ原作通りの効果となった《アルティマヤ・ツィオルキン》や、
KONAMI屈指のファンサービスと言われている《FNo.0 未来皇ホープ》、アニメの特殊かつ強力な効果を上手くOCGに落とし込むことに見事成功した《RUM-七皇の剣》など、
近年のKONAMIのOCG化が非常に優秀だったのがよりこのカードのがっかり度を上げてしまった。

上記の様な良再現カードが続いていた矢先に現れ、今後OCG化するであろうカード群にも改めて多くの決闘者に不安を抱かせたその姿はまさに絶望の化身といえるだろう。

ちなみに再現できてるところを上げると、
・レベルや攻守などステータス
・召喚コストとなるモンスターのレベルと数

これだけ。前者は当然として、後者は一部の「アンチ」モンスターの効果を内蔵しただけ。
こんな再現度でコナミやVジャンプもよく「超絶効果を再現だ!」と言えたもんである。
ただ「ハイレベルな決闘を約束する至高の1枚!」というのは、ある意味間違ってないのかもしれないが…。

そして、真の問題点は再現度の低さなどではなく、そもそもレベル1が4体並ぶなら、
アンチホープでなくランク1エクシーズを出す方が効率が良いという点である。
《No.13 ケインズ・デビル》&《No.31 アベルズ・デビル》と、《ゴーストリック・デュラハン》を2体並べれば、《ゴーストリックの駄天使》を経由してATK8000のモンスターまでを戦闘で倒すことができる。
エクシーズの枠にサーチ手段も多いRUMを用意すれば、《No.39 希望皇ホープ・ルーツ》と《No.99 希望皇龍ホープドラグーン》のコンボで10500というエクシーズ以上の攻撃力を叩きだせる。
要するに、明らかにこのカード単体より強い布陣を築く事ができてしまうのだ。
ってよりにもよってホープ系列に負けるアンチホープよ……。

総合的に見ても、適当な生贄3体で済む三幻神や、トークンも利用できる《D-HERO Bloo-D》「機皇帝」「時械神」のほうが扱いやすい。
耐性を持ち戦闘も強いモンスターが欲しいのであれば、《晴天の霹靂》で特殊召喚できる上に、遊戯王屈指の耐性を持ち戦闘も(勝利をほぼ決定づけられるぐらいに)強い《眠れる巨人 ズシン》の存在がある*1
一部からは「劇中で『クズカード』扱いされたカードの方が使い勝手が良い」「素のラー使ったほうがいい」という意見すらあるという。

ステータス自体は最高値の攻守5000組に属するため《巨大化》や《コンセントレイト》で1ショットキルが可能だが、出すまでが面倒すぎる。

新マスタールール下ではエクストラデッキからの展開に上限がつき、一概に「こいつを出すくらいならランク1を2体出すほうがマシ」とは言えなくなった。
尤も、代わりにトークンもペンデュラムも素材に使える「リンクモンスターを出すほうがマシ」と言われる事となり、
2020年にが再びルール改訂によってエクシーズモンスターの展開制限がなくなったため、以前より厳しい立場においやられてしまったのだが。



そんなこんなで再現度、実用性共に低すぎるこいつに着いた蔑称がウンチホープ
これは効果発表前に「カードイラストのポーズが、トイレで踏ん張ってる姿に見える」とネタにされ一部で呼ばれていた名前なのだが、
よりにもよって効果自体もクソのようなものであったため、この蔑称は広く定着してしまった。
一応下ネタなので使用場所は弁えよう。


仮にも漫画版ZEXALのラスボスのカードなのにヲーヌシニクルカステリスクを上回る語呂がいい不名誉極まるあだ名をつけられてしまうことに……。
「《絶望神アンチホープ》なんて鑑賞用にすぎないね」「X召喚封じがない《絶望神アンチホープ》なんて福神漬けがついてないカレー同然」というウィラーとビッグ2のセリフはこの手のカードでネタにされるが、彼はそう言われても全然おかしくない状況にまで追い詰められている。


ラスボスの切り札は雑魚通常モンスターばっかの道中の敵でしかなかったはずの貧乏主人公チーム、チーム太陽の切り札の方が強さも原作リスペクトも全ての面でマシと言えるカードにまで落ちぶれてしまった……。


【フォロー】

かなりネガティブに書いてしまったが、こうなってしまったのはもう仕方がないので、このカードを真面目に運用することを考えてみよう。

一応、不幸中の幸いというか、こいつ自身が闇属性かつ墓地からの特殊召喚にも対応しているので、闇属性お得意のサーチを兼ねた墓地肥しの恩恵を受けられる。
そのためやろうと思えば後述の《金華猫》なり「ダストン」などを駆使すればを出すこと自体は難しくない。


以下、このカードが出しやすいデッキ

ダストン
「ハウスダストン」の効果で一気にレベル1を揃えられるため、かなり特殊召喚を狙いやすいデッキと言える。
種族的にもシナジーがあるため、採用意義も見出しやすい。
しかしはるかに出しやすく一応の戦闘破壊耐性を持つ《ダークネス・ネオスフィア》や
より強力な効果を持つ《スターダストン》で十分な場合が多いし、
《キングゴブリン》を出せれば最大8000まで届くので必要性には疑問が残る。
ダストンは相手の場にも同数召喚されるため、このカードの攻撃と《レッド・ダストン》のバーンでは倒しきれないため、攻撃ロック効果が盛大に足を引っ張る。


LL(リリカル・ルスキニア)
手札2枚から召喚権を使わずにレベル1のLLモンスターを4体揃えられる
LL自体が高打点を確保するのが難しいデッキの為、《絶望神アンチホープ》の攻撃力5000は頼りになる場面もあるだろう。
でも他のエクストラモンスターのほう(ry


ドライトロン
下級モンスターは全てレベル1で統一されており、容易にレベル1モンスターを4体並べられる展開力も併せ持つ
更に《絶望神アンチホープ》を墓地に送る手段も無理なく併用できるため、容易に特殊召喚を狙えるデッキの一つと言える。
しかし、ドライトロンの特性上、強力な儀式モンスターを簡単に儀式召喚できるため、そちらを狙った方が有効な場合が多い。
テーマ内にも攻撃力5000の儀式モンスター《竜儀巧-メテオニス=DAD》が登場し、攻撃力5000だけを目的に採用する意味は薄れてしまった。
他にも打点こそ劣るが、強固な耐性と攻撃的な効果を持つ《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》《竜儀巧-メテオニス=DRA》など強力なライバルは多い。
つまり、《絶望神アンチホープ》が必要かと言われると(ry


【金華猫】
レベル1を主体とするので特化しなくても出しやすい。
《金華猫》で吊り上げ、《地獄の暴走召喚》を使えば手札2枚でレベル1が4体が揃う。
ただしよくエクシーズ素材に使われる《バトルフェーダー》や《虹クリボー》は自力で特殊召喚された場合は除外されるため墓地に送れず、コストには使えない。
かといって《金華猫》はコストとして使うより極力手札に温存したいカードなので結局他のEXモンスターの方が(ry


インフェルノイド
《煉獄の虚夢》の効果で場のインフェルノイドのレベル1統一が可能なので、比較的特殊召喚を狙いやすいデッキと言える。
戦闘ダメージ半分効果をこのカードは受けないうえ、墓地肥やし要因の《名推理》や《モンスターゲート》を邪魔しないため相性自体は悪くない。
ただし、レベルが1になる効果も受けないため、他のインフェルノイドモンスターの特殊召喚できなくなる。展開の順番には注意が必要。
上述の《神縛りの塚》も《インフェルノイド・ネヘモス》や《インフェルノイド・リリス》と共有できるので、場合によっては採用を検討できるかもしれない。
纏めると、他のデッキよりは採用意義を見出せるが、《絶望神アンチホープ》が必要かと言われると(ry。


【ローレベル】
同名カードをリクルートできる《イービル・ソーン》《クリボルト》《マシュマカロン》などのレベル1モンスターや、
複数のレベル1通常モンスターを特殊召喚できる《トレジャー・パンダー》《トライワイトゾーン》《魔の試着部屋》などにより、
意識せずとも自然とレベル1を並べることができる。
だがやっぱり他のエクストラモンスターを(ry
付け加えるなら後者の場合は「エクゾディア」も検討できる。


忍者
《忍法・分身の術》でレベル1の《青い忍者》と《赤い忍者》を計4体並べられるので、比較的特殊召喚は容易。
《渋い忍者》も組み合わせれば裏守備だが蘇生も可能である。
だが種族的にシナジーが薄く、そもそも他のEXモンスター出すほうが(ry


ワイト
展開手段が豊富なレベル1・アンデットが主体であり、やろうと思えば容易に召喚コストを確保できる。
しかし主力である《ワイトキング》は5000どころか10000に届くことも少なくない、サーチもリクルートも蘇生手段も恵まれたカードのため、
《絶望神アンチホープ》が必要かと言われると(ry


ダーク・ガイア
その攻撃力を《E-HERO ダーク・ガイア》の融合素材として活用する。
闇属性・悪魔族としては最高打点であり、このカードの登場によりついに《E-HERO ダーク・ガイア》はワンキルラインに届くようになった。
《超電導戦機インペリオン・マグナム》と組み合わせると9000にも到達する。

もっとも、相方となる《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》共々《融合徴兵》など融合素材カードとしてのサポートを受けられる《幻魔皇ラビエル》のほうが攻撃力4000で使い勝手はいいのだが。

後に登場した《烙印融合》と《覇王城》があれば、《烙印融合》でこのカードを墓地に置きつつ《神炎竜ルベリオン》を出せ、さらに《E-HERO ダーク・ガイア》を融合召喚できる点で扱いやすくなった。
《覇王城》がE-HEROを《ダーク・フュージョン》以外でも融合召喚可能にする他、強化効果も持つ為、ワンキルはさらに狙いやすい。


クリボー
クリボー兄弟及び《クリバビロン》《ティンクル・ファイブスター》のOCG化により展開力が底上げされ、
レベル1モンスターを1度に5体用意する事が可能となった。
だがやっぱり他のエクストラモンスター(ry
更に悪魔族の比重が多いため、悪魔族3体のリリースで済む《幻魔皇ラビエル》がここでもライバルとして立ちはだかる。

総括すれば全く使えないわけでは無いものの、やはり扱い辛さは否めないのがこのカードの評価である。
主にランク1エクシーズやリンクモンスターを出したほうが強いと言われてしまう。

このカードで止めを刺すことが出来たなら、相手を深い絶望に叩き落すことが…できるのだろうか。


捕食植物烙印融合
《烙印融合》で《絶望神アンチホープ》を墓地に送り、捕食植物の展開力でモンスターを並べる。それらに捕食カウンターを置いてレベル1化、リリースして墓地から《絶望神アンチホープ》を蘇生する。
上記のクリボー型を上回るコンボ成功率を誇り、安定して《絶望神アンチホープ》を召喚する事が可能になった。
だが《絶望神アンチホープ》を出さない方が強いという問題は未解決である。解決できないだろ。


【その後】

そして、追い打ちをかけるかの様にKONMAIからの公式イジメとも思える動画が投稿される……。

「【遊戯王】VJ付録カード「絶望神アンチホープ」デッキで対戦!!」と題してYouTubeに公開された対戦動画。
原作再現を兼ねてか、「絶望神アンチホープ」デッキ VS 「希望皇ホープ」デッキの対戦といった、
正に夢の対戦カードとなった。

だが原作通りの絶望を見せつけるかと思いきや……

① 《金華猫》&《地獄の暴走召喚》で手札の《絶望神アンチホープ》特殊召喚(手札3枚消費)
② ホープレイを戦闘破壊して2500ダメージを与えます。 ⇒ 返しのターンに《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》出されて相打ち
③ ならば《ソウル・チャージ》でライフ4000払って墓地から蘇生だぁ! ⇒ 《CNo.39 希望皇ホープレイV》を出されて5000バーン喰らって敗北!

動画の主役にもかかわらず大した活躍もなく、散々介護された挙句に高攻撃力を逆手に取られて負けるという悲惨な結果となった。


紹介動画とはなんだったのか。


しかも、特殊召喚にはドロー効果を持つ《ミスティック・パイパー》3体を含めたモンスターをコストにしている。
つまり本来なら行えるドローを犠牲にして場に出した結果がこのザマである……あれ、どっかの金鼠

原作通りX召喚を封じる効果を持っていれば相打ちも焼き討ちも無かったのにこの扱い。
こんなんなら紹介されなかった方がマシとしか思えない仕打ちである。
「絶望は希望に勝つことは出来ない」というコナミからのメッセージなのだろうか……?
その割に決闘者たちが味わされているのは絶望ばかりであるが……。


そして誰もが《絶望神アンチホープ》のことなど忘れたころ、「コレクターズパック-閃光の決闘者編-」にてもう1つの追い打ちが登場した。

No.98 絶望皇ホープレス
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/戦士族/攻2000/守2500
レベル4モンスター×2
「No.98 絶望皇ホープレス」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分または相手のモンスターの攻撃宣言時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
そのモンスターを守備表示にする。
(2):このカードが墓地に存在する場合、フィールドの「希望皇ホープ」モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを守備表示で特殊召喚し、対象のモンスターを下に重ねてX素材とする。
この効果は相手ターンでも発動できる。

名 実 共 の ホ ー プ キ ラ ー 参 上 。

ホープをアンチするどころか関係性すら全く存在しない《絶望神アンチホープ》と違い、こちらは相手が召喚したホープをも吸収して蘇生できるというホープを完全にメタった効果持ち。
さらに英語名は《Number 98: Antitopian》とアンチの名まで取られることに。

もはや死体蹴りどころではなく戒名すら剥ぎ取られるレベルとなった《絶望神アンチホープ》に希望はあるのか。


時は流れて2023年……。
別のカードゲーム『絶望神』の名を冠するクリーチャーが登場した。
詳細は該当記事に譲るが、非常に強力なカードなのもあって、《絶望神アンチホープ》は『弱い方の絶望神』とまで呼ばれるように……。
とうとう『絶望神』の墓碑銘まで削り取られることになってしまった。




追記、修正はホープデッキ使い相手に絶望させたデュエリストがする!!

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最終更新:2025年05月06日 21:06

*1 ただし、こちらはデッキバウンスを回避する手段を併用する必要があるため、一概にこちらが簡単とも言い切れないが。