手持ち画面のアイコン(ポケモン)

登録日:2025/02/01 Sat 00:18:36
更新日:2025/03/19 Wed 14:42:14
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本項目では、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズにおける、
ポーズメニューあるいはバトル時のコマンド「ポケモン」で見られる一覧で表示されるアイコンについて記載する。

初代から一貫して存在する仕様であり、ゲーム中でも非常に高い頻度で目にする手持ち画面だが、
アイコンに着目していくと世代が進むにつれて様々な変化を遂げていることがわかる。
普段はなんとなく見ているかもしれないが、その軌跡を追っていくと意外な発見があるかもしれない。


第1世代

手持ちアイコンは正面を向いた簡略化されたドット絵。全部で10種(ピカチュウ版では+1種)。
カーソルを合わせるとアニメーションが発生するのが特徴で、HP残量によって速さが変化する(「ひんし」だとカーソルを合わせても殆ど動かなくなる)。

全部で150(+1)種類いるポケモンに対して明らかに少なく、正直言って無理があるだろという分類も存在する。
加えてどのポケモンにも合致していない見た目のものも存在し、それらは「よくわからん生物」みたいな印象を与えがち。
「特定のポケモンを表しているのではなく、カテゴリ分けのための抽象的な記号」ということなのだろうか。
一部を除き、第2世代にも続投している。

例外として、カビゴンはフィールドに寝転がって道を塞いでいるとき限定で専用のフィールドグラフィックが割り当てられているほか、
ピカチュウ版のハナダシティの民家にいるフシギダネ、ナゾノクサ、サンドは一般ポケモンにも関わらず本来の分類を無視して専用のフィールドグラフィックが割り当てられている。
当時のプレーヤーに対してアニメ無印編10話の逆輸入であることをわかりやすく示すための演出だったのだろう。

なお、呼称については本項における便宜上のものであることに留意していただきたい。


第2世代

基本的に初代と同様だが、前作からの続投も含め種類が全37種と約4倍に増加。
加えてちゃんとどのポケモンなのか想起させやすいデザインが増え、専用のアイコンも多くなっている。
ただし、基本的に方向固定のグラフィックとなり、フィールド上のポケモンは横や後ろから話しかけても向きが変わらないものが非常に多い。前作ではぬいぐるみも勝手に動いていたが
一部はもようがえグッズのぬいぐるみとなっている。
以下は専用アイコンが存在するポケモンたち。

フシギダネ系、ヒトカゲ、リザード、ゼニガメ系、ピカチュウ系、ズバット系、ディグダ系、ニョロモ系、メノクラゲ系、イシツブテ系、ヤドン系、ヒトデマン系、ギャラドス、カビゴン
ウソッキー、アンノーン、ルギア、ホウオウ

ウソッキーはフィールドで木に擬態して道を塞ぐイベントの関係上、専用アイコンが用意されている。
カビゴンの場合、フィールド上に寝転がって道を塞ぐイベントは続投しているが、固定シンボルは手持ち画面のアイコンでなく、4マスを使ったイベント用のグラフィックが使用されている。
この4マスを使ったグラフィックは模様替えグッズの大きなぬいぐるみにも使われている。
伝説のポケモンに専用の固定シンボルが用意されるようになったのも本作からで、ルギアとホウオウはそちらも兼ねている。

ディグダとニョロモは実は青版のゲームコーナーのスロットの小役で使用されていた。

その他、新たに登場したアイコン。こちらも呼称は便宜上のものとする。

また、厳密にはポケモンではないが今世代初登場のポケモンのタマゴにも専用のグラフィックが与えられている。
第3世代以降でもタマゴは基本的に共通かつ統一されたデザインとなっている。


第3世代第5世代

第3世代でハードがゲームボーイアドバンスになったことで表現力が大幅に向上し、手持ちアイコンのドット絵もポケモンごとに個別で用意されるようになった。
この世代からフォルムの概念が登場するが、そちらの違いも反映される*2ようになっている(色違いは反映されない)。
また、アンノーンもちゃんと28種類分のアイコンが存在する。
大きくリニューアルされたボックス画面でも同じアイコンが使用されるように。

その後のニンテンドーDSにおける第4~5世代でも、もちろんポケモンごとに新たな手持ちアイコンが追加されており、過去世代のポケモンは5世代まで同じドットが流用されることに。


第6世代第7世代

ハードがニンテンドー3DSとなった本作では、第6世代で手持ちアイコンのドット絵が全種類リニューアルされ、より色彩豊かで洗練されたデザインへと変わっている。
メガシンカ、ゲンシカイキ時のアイコンも存在し、こちらはバトル時に見ることが出来る。


LPLEソード・シールド

ハードがNintendo Switchに変わったことで規格も大きくなり、大型のポケモンはより大きなドット絵に変更された。小型のポケモンは3DS世代からの流用が多いが、ペルシアンのようにLPLE時点では3DSのアイコンだったのが剣盾で新規アイコンが描き下ろされたポケモンもいる。
剣盾では一部のポケモンに存在するキョダイマックスのすがた用のアイコンも存在する。

ちなみにウーラオスのフォルムに関しては、どちらも見た目自体は変わらない(戦闘時は「いちげきのかた」「れんげきのかた」で構えと毛並みが異なる)ためアイコンも全く同じで、
バトルでの選出時に見分けがつかないことが語り草となった(通称「ウーラオス検定」)


BDSP、第9世代

ドット絵然としたものからイラスト調に変化。
第9世代においてはBDSPから一部が描き直されたり、色合いが修正されていたりするものもいる。
共に旅するコライドンミライドンに関してはライドモード時のアイコンも存在する。
あとウーラオス検定も健在。せめて構えをとってくれ
また、BDSPやSVに登場しなかったポケモンにもこのイラストアイコンはPokémon HOME内に用意されているようであり、中には将来的な展開を見据えてかメガシンカやゲンシカイキといった特別な形態にも設定されている。


コロシアムXDバトレボLEGENDS アルセウス

ドット絵ではなく、ポケモンの3Dモデルの顔部分をワイプで切り抜いたものがアイコンになっている。
コロシアム~バトレボのボックス表示は3Dモデル全体の切り抜きが用いられている。

コロシアム、XDでは色違いの場合は全く異なる構図で映され、バトレボに至っては色違いに加えて、性差も同様に異なる構図での描写となる。ガブリアス系列のように顔部分だけなら一切の性差による違いの無いポケモンであっても例外では無い。
LEGENDS アルセウスでは見える範囲での性差の違いや色違いによる色合いの変化は反映されるものの、上記3作と異なり構図は種族ごとに完全固定アングルとなった。


【余談】

  • 第9世代『スカーレット・バイオレット』の町のひとつであるベイクタウンでは、ピカチュウを除いた初代のアイコン達がタイルアートとして登場している。

ついき Lv5
しゅうせい Lv5
おねがい Lv5
します Lv5

ポケモンを えらんで ください

各画像出典:『ポケットモンスター 赤・緑』1996年2月27日発売
『ポケットモンスター ピカチュウ』1998年9月12日発売
©ゲームフリーク、クリーチャーズ、任天堂情報開発本部

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最終更新:2025年03月19日 14:42

*1 進化前のタッツー、シードラは後述するコイキング風のアイコン

*2 ただしカバルドンの♂♀による体色の違いなど反映されないものもある