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超宇宙刑事ギャバン インフィニティ

登録日:2026/03/08 Sun 00:00:50
更新日:2026/08/18 Tue 04:20:25
所要時間:エモエモ!(約 16 分で読めます)


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超 次 元 英 雄 譚

PROJECT R.E.D.
Records of Extraordinary Dimensions

新たな英雄譚が幕を開ける。


超宇宙刑事

ギャバン
インフィニティ



『超宇宙刑事ギャバン インフィニティ』とは、2026年2月15日から7月19日までテレビ朝日系のニチアサキッズタイムで放送された東映制作の特撮テレビドラマであり、『PROJECT R.E.D.』シリーズ第1弾にあたる。
全23話。


【概要】

50年続いたスーパー戦隊シリーズから枠を引き継いだ『PROJECT R.E.D.』シリーズの記念すべき最初の作品。
1982年に放送されたメタルヒーローシリーズ及び宇宙刑事シリーズ第1作『宇宙刑事ギャバン』を原案に、世界観を大幅に変更する形でリブート。
今作のメインモチーフである「感情」と、マーベル・シネマティック・ユニバース(マルチバース・サーガ以降)や映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、『ザ・フラッシュ』(DCエクステンデッド・ユニバース版)などで昨今流行のマルチバース要素を始め、原案に比べて今風にアレンジされた子供向けコンテンツらしい風土も多分に盛り込まれている。
ただし、枠としてはあくまでスーパー戦隊を引き継いだ作品という事もあり、広告代理店がADKエモーションズから東映エージエンシーに変更された。
また、系列外ネット局も『ギャバン』から変更された局があり、例えば山陰地域は『ギャバン』はTBS系の山陰放送だったが、本作ではフジテレビ系の山陰中央テレビでのネットに変更されている。

本作でも複数名のヒーローが登場するが、チームとして行動するのではなく、主人公達が行く先々で異なるヒーローと出会い、その場で共闘しては別れるを繰り返す独自の路線となっており、スーパー戦隊とは明確な差別化がなされている。
加えて登場する悪役もその大半が役者が顔出しで演じ、怪人は彼らに使役される道具程度の扱いになり、外見上の差異や個性が最低限に抑えられているなど、スーパー戦隊シリーズだけではなく近年の特撮作品でも希有な構成となっている。
一方、「ギャバい」を始めとした独特な造語や言い回し、マスコット的な可愛らしさを持ったキャッチーなコレクションアイテム、変形する巨大ロボットなど、スーパー戦隊……ひいては東映特撮がこれまでに培った子供向け番組としての雰囲気もしっかりと受け継がれており、ただ新しいだけではなく、往年のファンには安心感や懐かしさも感じられる部分も多分に含まれている。

ゼネラルプロデューサーはテレビ朝日の大川武宏、チーフプロデューサーは『爆上戦隊ブンブンジャー』でも同役職を経験した久慈麗人が担当。
それ以外のプロデューサー陣はテレビ朝日から芝高啓介、東映から髙橋諒平と渡部拓人*1、東映エージエンシーからは長年担当してきた矢田晃一に代わり、長橋丈二と小笠原栞菜が参加。
メイン監督はスーパー戦隊のアクション監督を長年務め、『仮面ライダーギーツ』や『仮面ライダーガッチャード』で本編の演出経験を持つ福沢博文。自身が演出を務めた第1話・第2話ではアクション監督も兼任した*2
脚本家陣はメインライターとして『ブンブンジャー』以来の東映特撮・メイン担当となる冨岡淳広を筆頭に、サブライター・ゲストライターとして同じく『ブンブンジャー』に参加した山口宏や樋口達人、森地夏美、北条千夏が参加。
音楽は戦隊シリーズの主題歌作曲を複数手掛けた園田健太郎と、特撮初参加の奈良悠樹が共同で担当。

ナレーションは特撮作品初出演で、ニチアサでは『スター☆トゥインクルプリキュア』のおうし座のスタープリンセス役以来の出演となる川澄綾子が担当。『ギャバン』ではお馴染みとなる蒸着時の解説パートに加えて、近年の特撮作品では控えめだった本編の状況や用語をナレーションが解説するという演出も多い。
ところで川澄綾子でギャバンといえば……?
各種アイテム音声は『仮面ライダー電王』のモモタロス役を演じた関俊彦が担当し、最高議長役で顔出し出演も果たした。

2000年代以降、『仮面ライダーディケイド』や『スーパー戦隊最強バトル!!』を除けば1年間放送されるシリーズが多いニチアサ作品だが、本作は半年にも満たない全23話と、ニチアサでは異例の短さで終了する形となった。が…?



【あらすじ】

21世紀。地球は『宇宙共生時代』を迎え、市井の人々にとって惑星間を行き来する技術や異星人の存在は当たり前のものとなっていた。
だが、その裏では近年発見された未知の新生命体・エモルギーを内包したアイテム・エモルギアが流通し、それを使った凶悪犯罪が後を絶たず、宇宙の治安を統括する銀河連邦警察がその抑止と解決に奔走していた。

そんな時代、弩城怜慈は多元地球Α0073の銀河連邦警察官として働いていた。
一見すると窓際部署のうだつの上がらない彼だが、実は常人には不可能な別次元への行き来ができる特異体質と、宇宙でただ一人認められる「ギャバン」の称号の持ち主だった。
そしてそんな自分自身を活かし、仲間達と共に極秘任務を与えられた怜慈は日々別次元の地球へ飛び立ち、そこで起こるエモルギー犯罪を解決する日々を送っていた。

これは、そんな怜慈が様々な次元のギャバン達と出会って共に戦い、いずれは彼らと共に全宇宙の危機に立ち向かうまでの物語である。


【登場人物】

《多元地球Α(アルファ)0073(マルマルナナサン)

宇宙刑事ギャバン・インフィニティが管轄する宇宙の地球。
エモルギー犯罪解決の中心地とも言うべき場所であり、その研究と解析が現状最も進んでいると同時に、怜慈の存在もあって次元超越技術も確立しているなど、銀河連邦警察の技術水準は最高クラス。
一方、それ以外では現実世界の地球とそう大差はない模様。

銀河連邦警察地球支部・資料課

  • 弩城(ドキ)怜慈(レイジ)宇宙刑事ギャバン・インフィニティ

お天道様を、怒らせんなああああああッ!!

演:長田光平
スーツアクター:伊藤茂騎

本作の主人公。
怒り」を司る宇宙刑事ギャバン・インフィニティに蒸着する。
普段はマイペースだが、本質的には正義感が強い熱血漢であり、人々の思いと犯罪者達への怒りを胸に戦う熱い性格の持ち主。
物語開始前に特殊なエモルギー「ヤミマクール」を浴びた事が切っ掛けで次元を越えられる「次元超越者」となり、それを活かして「別次元の地球のエモルギー犯罪を解決する」という極秘任務を帯びている。
詳細は個別項目を参照。

  • 伊達(ダテ)大佐(ダイスケ)

やる気だね、怜慈。

演:松永有紘

資料課課長にして怜慈の訓練校時代の同級生。あだ名は大佐(たいさ)
熱血漢な怜慈とは反対に冷静で物腰も柔らかな性格。
マイペースな怜慈には思うところがあるようだが、そんな大佐自身も彼をさりげなく気遣うなど、旧知の仲故に信頼関係は厚い。
彼自身は普通の人間なので怜慈のように別次元の地球に降り立つ事はできない為*3、任務中はコスモギャバリオンからの指示とバックアップに専念している。
一方で技術者としては一流であり、高性能なアギを生み出したり、オート操縦では不可能なコスモギャバリオンの精密操作を単独でこなしたりと、怜慈が全力で戦うにあたって必要不可欠な人物である。

  • アギ

とってもギャバいですよ!

演:有坂心花

本作のヒロインで、正式名称は「Artifical Generarl Intelligence」
大佐が開発したAI搭載の女性型アンドロイドで、開発にはエモルギーを参考にしている。
左耳のアクセサリーデバイスを触る事で自身の体を粒子状に変換し、電子機器を媒介にしてあらゆる場所に瞬時に移動する「レーザーコンバージョン」や、アンドロイドという事で怜慈のように次元超越の影響を受けずに別次元の地球に降り立つ事ができる。
人間のように感情表現が豊かで、一見すると軽薄そうな振る舞いが目立つが、自身の性質を活かして怜慈を間近でサポートしたり、大佐からの指示に先回りして行動するなど非常に有能。
加えて元々のスペックも256クエタバイトの記憶容量と、3000ペタフロップスの演算能力を誇る超高性能ぶりである。
口癖は「ギャバい」「(大佐の褒め言葉に対して)そういう風に課長が作ったんです」
ちょっぴり難解な世界観や設定を説明する為にデフォルメされた姿になり、視聴者に向けてメタ的に世界観や設定を説明する「アギちゃんのワンポイント」という個人コーナー(イラスト:むらたももこ)を持つ。

銀河連邦警察地球支部・捜査一課

  • 和仁淵(ワニブチ)力哉(リキヤ)

現場は資料室だろ資料課さ~ん。暇なのか~?

演:安田啓人

エリート部署の捜査官。
怜慈や大佐とは訓練校時代の同級生だが、自身の立場を鼻に掛け、窓際部署の彼らを見下して馬鹿にしている。
一方、バディであるパトランとも同期なのだが、何故か様付けで呼んで丁寧に察している。

  • パトラン

おや~? 資料課さんいたの?

CV:子安武人
スーツアクトレス:神尾直子

黄色いロボットのような見た目をしたヒャクトー星人の捜査官。
和仁淵とは同期にしてバディの関係にあり、「くん」付けで自分が親分のように接している。
その和仁淵と同じく資料課一同を馬鹿にして事あるごとに嫌味な態度でウザ絡みしてくる陰険な性格で、加えて怜慈に対して「栄光のギャバンに泥塗っといて、その言い草何よ!?」と個人的な憤りが混ざった言葉をぶつけており、ギャバンが窓際部署に甘んじている現状を快く思っていない様子。
一見すると口だけは達者な人物に思えるが、警察学校時代には総合成績トップを収めた優等生であり、愛用の警棒「ケイボーダー」を使った警棒術で自分に向けて発射された弾丸を全て叩き落とすかなりの精度を誇る。
父親を早くに亡くしており、母親(CV:渡辺久美子)に女手一つで育てられた事から「母ちゃん」と呼んで敬愛している。
その母親曰く、好物は「宇宙干し芋」らしい。
CVを担当する子安氏が特撮作品に出演するのは意外にも今回が初である。なお、東映特撮を扱ったゲームでは『KAMEN RIDER memory of heroez』や『ライドカメンズ』に出演経験がある。

資料課一同からは影で「ワニト」と呼ばれ、内心鬱陶しがられている。
2人とも資料課の真の任務については一切認知しておらず、コスモギャバリオンの変形許可で上層部が騒々しくしているのを傍目に不思議そうにしているのがほぼ毎話のお約束となっている。誰が呼んだか「またしても何も知らないワニパト」
ただ、訓練校時代は怜慈や大佐と首席を争った事もあるなど一応警察官としては優秀な部類には入るらしく、普段の怜慈への態度もそんな実力と栄誉ある称号を持ちながらも、窓際部署で(表向きは)何食わぬ顔で燻っている態度に対する怒りや失望の意味も込められている模様。
加えてやはり本分は警察かつ同期という事もあってか、怜慈達が負傷した際は即座に心配して駆けつけており、特殊な事情を抱えている資料課一同に対する良くも悪くも「普通の人間」という位置づけなのが彼らである。
後に駆無/ギャバン・ライヤの来襲を切っ掛けに自分達の知らないところで大きな事が起こっている事に薄々気づき始め、パトランに至っては「弩城くんにばかり任せてはいられない。俺は……宇宙刑事ギャバンになる!」という決意の下にギャバン適格者試験を受け始め、少しずつだが実績を積んでおり、同時にカレルに探りを入れるなど資料課の真実にも迫りつつある。
そして物語も終盤に入った第21話にて、アザ・ゾルスの陰謀でネガだまりから発生したネガティブ波動によりエモンズが大量発生し、民間人が暴徒と化した際には2人揃って生身でエモンズに立ち向かう勇気とエリート部署所属が伊達ではない事を見せた。
そして最終話でカレルから資料課に関する一連の真実を聞かされるが、以降も道化としての役割を演じる道を選び、それと同時にウォーランの動向を探るという特別任務を与えられた。

銀河連邦警察地球支部・上層部


認可する。即時変形開始。

仰せのままに……。ギャバンよ、認可は下りた!!

  • カレル・コム・ウィギレス
演:平岡祐太

保安局長。
資料課に極秘任務を課した張本人であり、別次元でエモルギー犯罪が検知される度に彼らに指令を下している。
予知の類いの能力の持ち主でもあるのか、第1話冒頭では多元宇宙(コスモレイヤー)全土を飲み込まんとする魔空空間やそこから現れる大艦隊と、ギャバン達が激突する謎の夢を見ていた。
他方、部下とのコミュニケーションにやや悩んでいるらしく、詐欺同然の婚活に遭ったワニパトコンビがお互い笑い話にしているのを耳にして「素晴らしい」と褒める一面も。
+ ネタバレ注意
その正体は彼もまた最高議長と同じ「高次元」の存在である。ただし最高議長とは違い、地球の人々に肩入れをしている。

  • 最高議長
演:関俊彦

本名は不明。
コスモギャバリオンの変形許可を出す最高位の人物だが、その素性は謎に包まれている。
演じる関氏は先述の通り、本作のアイテム音声を担当している。
認可シーンは第2話以外ではバンク音声で処理されている。
+ ネタバレ注意
その正体はアザ・ゾルスと対をなす「高次元」の存在が人間の姿を取ったもの。同時に、全ての多元地球のギャバンシステムを管轄する存在でもある。
また、カレルや最高議会の議員達もまた高次元の存在であり、事実上、銀河連邦警察とはそれ自体が高次元の意思によって運用される組織と言える。

アザ・ゾルスが悪を司るのに対して高次元は正義を司る存在ではあるが、その価値基準は人間のそれとは異なり「本来の正しい宇宙の運行を示すアカシックレコードを遵守する事」のみに置かれている。
その為、最終盤では怜慈がアザ・ゾルスから与えられたヤミマクールの力を自らの意思で使った事、ギャバンは各次元に1人という原則を破り、各次元のギャバンが次元を行き来できる状態にした事を理由に、未だ残るアザ・ゾルスの勢力と各次元のギャバンが戦っている最中にギャバンシステムを停止するという暴挙とも言える行動に走るが……

  • アシュトン・ヘスラ・ウォーラン
演:松田賢二

作戦統括本部管理官。
カレルよりも上の立場に属し、アザ・ゾルス信者達が引き起こす事態に頭を悩ませるカレルに何やら助言をしているが、最終話で彼もまたアザ・ゾルス信者の1人である事が判明する。
演じる松田氏は『仮面ライダー響鬼』のザンキ/仮面ライダー斬鬼役を筆頭に、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の蛾眉雷蔵役など複数の東映特撮作品に出演しており、TV作品への出演は『仮面ライダージオウEP35・36にて客演した次狼以来となる。

  • 氷室(ヒムロ)尹明(タダアキ)
演:大森寛人

作戦統括本部補佐官で、アシュトンの部下。
ワニパトコンビとも面識があり、彼らの先輩に当たる。
一見するとお堅い雰囲気だが、ワニパトコンビと親しげに会話するなど意外と物腰はフランク。
しかし、実は第21話の時点で既にアザ・ゾルスの信者となっており、コスモギャバリオンの強襲フォーム認可を承認しない形でギャバン・インフィニティ達を妨害しようとしたが、背後からワニパトコンビの一撃を受けて失神し、そのままパトランの手で強襲フォーム認可を承認させられた。
その後は取り調べを受けていたが、最終話にて取り調べの最中に突如行方不明になってしまった。

演じる大森氏は『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』にてユニバース戦士の一人・桜庭/リュウソウレッドを演じた前歴の持ち主。

その他

  • 御蔭(ミカゲ)哲真(テッシン)デス・ギャバン

罪人(つみびと)よ、感情の赴くままに……

演:藤田玲
スーツアクター:齊藤謙也

各多元地球で暗躍する、ギャバン・インフィニティに似た姿を持つ漆黒の戦士。
その正体はΑ0073で「宇宙刑事ギャバン・デスティニー」として活動していた先代ギャバン。
「ビスカトニック星団事件」を解決後に失踪し、現在はアザ・ゾルスの配下として怜慈にこちら側に来るよう、誘いをかけるような言動が見られるが……?
詳細は個別項目を参照。


《多元地球Λ(ラムダ)8018(ハチマルヒトハチ)

宇宙刑事ギャバン・ブシドーが管轄する宇宙の地球。
その背景はハードで大昔には惑星間規模の戦争が起こり、現代でも貧困にあえぐ一般市民が武装蜂起するなど治安はお世辞にもいいとは言えず、銀河連邦警察にもそれ専門の部署が作られている。
エモルギーの研究と解析は他の次元ほど進んではいない。

他の多元地球と比べると特殊な文化は少ないが、「おしるこそうめん」なる甘味があったり、不可解な事があった際に普段から時代劇のような振る舞いをしている刹那はともかく何故か一般の警察官達も一様に「なんて面妖な!」と時代がかった反応を示すなど、やはりどこか変わっている面もチラホラ。

銀河連邦警察治安維持本部

  • 哀哭院(アイコクイン)刹那(セツナ)宇宙刑事ギャバン・ブシドー

涙せよ、己の不始末。

演:赤羽流河
スーツアクター:米岡孝弘

銀河連邦警察治安維持本部・特装部隊隊長。
悲しみ」を司る宇宙刑事ギャバン・ブシドーに蒸着する。
一見すると普通の人間だが、実は戦争の兵器として生まれた人造人間942(ナインフォーツー)で、自己修復機能によって数百年の時を生きてきた。
感情を持たず、涙を流す機能も備わっていないが、いつかは普通の人間のように泣いてみたいと思っている。
詳細は個別項目を参照。

  • 天羽(アモウ)琉唯(ルイ)
演:入山杏奈(瀬織津と二役)

銀河連邦警察治安維持本部・特装本部長。
常に冷静沈着かつ厳格で、刹那にも厳しい態度を取っているが、内心では彼の実力と真面目さを評価しており、彼がギャバンになった際にはギャバリオンブレードを直々に託している。
一方で単に堅いだけの人物ではなく、刹那から話だけ聞いていた怜慈に会えた際にはテンションが上がったり、事件解決後に強炭酸飲料を勝利の美酒と言わんばかりにその場で一気飲みするなど、豪快かつ少々好奇心旺盛な一面も併せ持つ。
さらにデス・ギャバンの一件で冷静さを失いつつあった怜慈の心理状態を見抜き、暗に自らメンタルケアを行うなど、上司らしい観察力の高さと問題解決能力も備えている。
拳銃を得物に数多くの犯罪組織を壊滅させてきた実績から、裏社会では「フルメタル・アモウ」の異名で恐れられているが、その有能ぶりから銀河連邦警察内で彼女を疎ましく思う者も少なくない。
その顔は過去に刹那が出会った瀬織津という女性と瓜二つだが、関係性は不明。

その他

  • 鴉麿(カラスマロ)
演:宮下雄也

ネガエモルギアの売買で巨万の富を得ていた死の商人。
バットマン』シリーズのヴィラン・ペンギンにも似た洋装と体型、平安貴族のような喋り方が特徴で、ネガエモルギアやエモンズの扱いに長けるのみならず、右腕のパワードアームを駆使して戦う実力者でもある。
詳細はエモルギー犯罪者の項目を参照。


《多元地球Ι(イオタ)5109(ゴヒトマルキュウ)

宇宙刑事ギャバン・ルミナスが管轄する宇宙の地球。
Α0073ほどではないがエモルギーの研究と解析が進んでおり、その起源についても迫りつつある。
それ以外は現実の地球とほぼ変わらないようだが、この地球でのジェスチャーやハンドサインは現実のそれとは大きく異なり、敬礼は「右手の指先を顔の下から左のこめかみに当てる」、ごちそうさまは「両手を開いたままで親指同士を引っかける」など一風変わった形になっている。
加えて「右手の親指と人差し指で円を作り、左の頬に当てる」というものもあるが、こちらの意味合いは不明(コトの反応を見るに、愛情表現の類いの模様)。
鑑識課は2人のみで回しているが、第17話では別の男性捜査官が登場しており、他の職員も存在している。
また、取り調べの際にお馴染みのカツ丼ではなく味噌ラーメンが出されるが、これは時間が経ってもある程度は美味さが持つカツ丼に比べると味噌ラーメンは時間は経つと麺が伸びたりスープが冷めて美味しくなくなってしまう為、容疑者に早く自白を促すという意味が込められている。

銀河連邦警察鑑識課

  • (イワイ)喜輝(キキ)宇宙刑事ギャバン・ルミナス

エモルギア、あなたに笑顔を…取り戻す!

演:角心菜
スーツアクトレス:酒井菜々子

銀河連邦警察鑑識課の女性捜査官。
「喜び」を司る宇宙刑事ギャバン・ルミナスに蒸着する。
好奇心旺盛で常にニコニコと笑っている天真爛漫な性格だが、それ故に不可思議な事になっている遺体を見て喜ぶなど、警察官らしからぬ不謹慎さも垣間見せる。
加えて怜慈以上に極度のマイペースでもあり、好きな事にハマって語り出すと止まらなくなり、研究や仕事に没頭すると食事すらも面倒くさがる典型的なオタク気質の持ち主。
また、急にやってきた怜慈に対しても「エモルギアが友達の人に悪い人はいません!」という独自の持論ですんなり心を許している。
このように普段の振る舞いは緊張感に欠け、仮にも警察官らしい威厳はほとんど感じられないが、鑑識としての腕前はしっかりと備えており、その場に残ったわずかな証拠から被害者の素性や人物関係を洗い出し、そこからさらなる被害者候補を先回りして見つけ出している。
加えて研究の末にエモルギアの言葉を理解できるようになっており、彼らから直接詳細な情報を聞き出す事もできる。
ちなみに、所持しているギャバリオントリガーにはキーホルダーや小さなぬいぐるみがぶら下げられている。

ギャバン・ルミナスのみレギュラー陣3人の中でギャバリオンブレードによる「剣技」ではなく、ギャバリオントリガーやギャバリオンレーザーといった「重火器による砲撃」が必殺技のような形で扱われている。
初代『ギャバン』から続くメタルヒーローシリーズでも、初の女性メタルヒーローである『時空戦士スピルバン』のダイアナレディが銃による攻撃がメインで、『機動刑事ジバン』以降においては主役の必殺武器が銃であった*4のが元ネタであろうか?

スーツアクトレスの酒井氏は30分前の同期にも本作と並行してロードシックスを担当している。

  • 高鳴(タカナリ)寿(コトブキ)/宇宙刑事ギャバン・ルミナス(臨時)
演:谷田ラナ

銀河連邦警察鑑識課の女性捜査官。
キキとはバディにして学生時代からの付き合いであり、お互いに「キキ」「コト」と呼び合っている。
キキとは正反対のしっかり者で、何かと自由な彼女の良きツッコミ役にしてフォロー役。
一方、平時では他愛のない話で盛り上がるなど、2人揃って年相応の女性らしい姿を度々見せている。
意外にもキキに対して独占欲めいた感情でも抱いているのか、彼女が出した3つめのジェスチャーに怜慈が応えた途端に焦りだし、「言っとくけど、キキの相棒はあたしだから! 勘違いしないでよね!」と対抗意識を露わにしたり、それ以外でも彼がキキと仲良くする姿には目を光らせている。
彼女自身は特殊な装備を持っていないが、格闘術に長けており、生身でも異星人達を蹴散らせるだけの実力がある。

その他

  • 淳澄(ヌスミ)(ユウ)怪盗フェイド
演:磯野亨

Ι5109にて世間を騒がす怪盗
基本的に金品しか盗まないが、依頼次第では人探しも行うなど活動は手広い。
その一方で罪のない人物の「笑顔」を何より優先しており、それを守る為なら依頼を反故にしたり*7、自身の儲けを投げ打つ事も辞さない義賊めいた部分もある。
詳細はエモルギー犯罪者の項目を参照。

  • 坂浦(サカウラ)美弥(ミヤ)
演:山田姫奈

キキとコトの母校である私立光栄高等学校の女性教師。
だが、天才的な頭脳を持つキキの存在に嫉妬しており、裏でデス・ギャバンと結託して生徒会長の叶宇宙一郎を唆し、彼女を亡き者にしようと目論んだ。
詳細はエモルギー犯罪者の項目を参照。


《多元地球Ζ(ゼータ)2066(フタマルロクロク)

宇宙刑事ギャバン・ライヤが管轄する宇宙の地球。
Α0073以外で初めて登場した次元超越者を擁する地球でもあり、エモルギー犯罪の大本(=デス・ギャバン)を討伐するべく、ギャバン・ライヤを様々な多元宇宙に遣わしている。
ここでは自分達の地球を「1号地球」とし、その他の地球に独自に番号を振って区別している(ちなみにΙ5109は「8号地球」、Α0073は「63号地球」として扱われる)。

銀河連邦警察地球支部・星間諜報部

  • 風波(カザナミ)駆無(クナイ)宇宙刑事ギャバン・ライヤ

恐れよ、我が風波流!

演:安井謙太郎
スーツアクター:蔦宗正人

銀河連邦警察地球支部・星間諜報部の諜報員。
「恐れ」を司る宇宙刑事ギャバン・ライヤに蒸着する。
「風波流忍術」を操る忍者の子孫で、その忍術を利用して次元超越を可能としている。
使命に忠実な一方、実は妹の初音をバイ・アクベの人質にされており、ルルギエの指示に無理矢理従わされていた。
詳細は個別項目を参照。

  • 風波初音(ハツネ)
演:まいきち

駆無の妹。
ルルギエに囚われてバイ・アクベの宇宙要塞に監禁されており、そこで兵器開発に従事させられていた。
実際に忍術を使って戦う兄とは対照的に、風波流忍術そのもの、及びその忍術を組み込んだ機械の開発を得意としている。
実はかなり好奇心旺盛で、一度好奇心に火が付くと駆無にも止められないほどに暴走する。

  • ダーレス
演:イッキ

顔の傷跡が特徴的な、星間諜報部の司令官。
駆無の忍術や使命感に熱い部分については「お前はいつも完璧だな」と評価する一方、ドアを開ける事すら嫌がるレベルの生真面目さと警戒心の強さには頭を悩ませている。

銀河結社バイ・アクベ

Ζ2066にて幅を利かせている犯罪組織。
銀河連邦警察を始めとして様々な場所や分野へ構成員を送り込み、情報漏洩や兵器ビジネスといった様々なあくどい手段で利益を得ている。

  • ルルギエ
演:立道梨緒奈

バイ・アクベの総帥。
外見は地球人女性のそれだが、和洋折衷の派手なスーツを身に着け、一人称が「僕」という宝塚じみた男性的な佇まいが特徴。
大の派手好きにして金の亡者であり、常に芝居がかったハイテンションな言葉遣いで話す一方、初音を人質にして駆無を自分達の金儲けに利用するなど、悪のボスらしい卑怯さとずる賢さも併せ持つ。
詳細はエモルギー犯罪者の項目を参照。

  • グラフト
演:兼松若人丸

顔の中心を金属のフレームのようなもので覆った異星人。
駆無やダーレスと同じ銀河連邦警察官だが、その正体はバイ・アクベが送り込んだスパイで、情報の奪取及び駆無の監視と指示が主な役目。
ルルギエからの命令である「次元超越者の確保と連行」を駆無に脅迫半分に送っていた。


《多元地球Σ(シグマ)3302(サンサンマルフタ)

宇宙刑事ギャバン・アーマイゼが管轄する宇宙の地球。
昆虫が見た目と大きさはそのままに知性(そして恐らく多くの者は「善性」)と社会性を持っており、言葉を流暢に話しながらいわゆる「ヒト」と協働してコミュニティを作っている宇宙である*8
後述する有本以外にもアリの警察官や、広義の警察職員らしきカマキリが画面内に確認できる他、「この宇宙にある現在の日本」の総理大臣は兜山源三という雄のカブトムシである。

有本(アリモト)未空朗(ミクロウ)宇宙刑事ギャバン・アーマイゼ

宇宙刑事ギャバン・アーマイゼ! 自分は名前ほど甘くないぜ?

CV:立木文彦

銀河連邦警察所属のベテラン刑事。
姿形はまんまクロアリというかなり奇抜な宇宙刑事。
「楽観」を司る宇宙刑事ギャバン・アーマイゼに蒸着する……のだが、そのサイズ故にギャバリオントリガーが持てない為、羽村翔子と協力して蒸着する。
銀河連邦警察のみならず地球の警察関係者の間でもかなり有名らしく、道を歩けば人間からも昆虫からも敬礼されるほど。
振る舞いはハードボイルドそのもので、常に冷静沈着かつそれでいて大胆不敵。
いざとなれば自ら体を張って戦況を打開する事も厭わない。
体が小さい分動きは素早く、加えて視界にもほとんど入らないのでターゲットにされにくい。
またパワーも相当アリあり、蒸着すればヒトの犯罪者をあっさり蹴散らしたり持ち上げたりすることもお茶の子さいさい。
ギャバリオンブレードを装備する際は、背中に身に着け、翅として飛行しながらの攻撃を行う。
相棒の羽村が精神的な面では経験不足である事が気がかりなようだが……?
名前の由来は「アリ」と「ミクロ」、ギャバリオンブレードによる締めの際の姿は羽アリか。
なお、本来巣の外で活動する黒アリ(クロオオアリ)はみんな雌である。この為、Σ3302では昆虫が知性を持つ中で、社会性昆虫は雌雄の区別なく活動するように進化したのかもしれない。


  • 羽村(ハネムラ)翔子(ショウコ)

演:渡邊結衣

銀河連邦警察の新人刑事(人間)で、有本の現在の相棒。
本来であればギャバリオントリガーはギャバンの称号を持つ者にしか所持と使用が許されていないが、彼女は有本の補助役として特例的にそれが認められている。
経験豊富な有本に自分が釣り合っていると思えず、自身の未熟さを悩んでいる。


《多元地球Φ(ファイ)5791(ゴナナキュウヒト)

宇宙鉄道刑事ギャバン・ダイヤグラムが管轄する宇宙の地球。
過去にガンマ線バーストや地殻変動、氷河期による大寒波といった大規模な災害に見舞われた事で居住していた人類が滅亡の危機に陥った為、生き延びる為に肉体を捨ててデータ化する事で生活している。
その関係で、劇中に登場した多元地球では初めて生身の人間が存在しない地球となっている。
上記の影響で娯楽なども大半が淘汰されてしまっているが、数少ない娯楽産業として銀河鉄道・エクスプレスギャバリオンが運行しており、鉄道員の帽子を模したロボット生命体によって統御されている。
なお、エクスプレスギャバリオンの運行の一番の理由は生身で感じられないからこその「ビックリ」を与える為だという。
その反面、データ生命体化した影響で食事などは生身の肉体では感じられず、この地球における名物菓子「惑星だんご」が食べられない事に怜慈と大佐は揃って落胆していた。

  • ビックリンガー宇宙鉄道刑事ギャバン・ダイヤグラム

ダイヤの乱れは私が正します。

CV:榎木淳弥

エクスプレスギャバリオンの車掌を務めるロボット生命体。
自身が巨大なエモルギアそのもので、車掌らしく甲高い丁寧な口調で話すのが特徴。
有事には自身をデータ化して宇宙刑事ギャバン・ダイヤグラムに蒸着する能力も有しており、左腕の腕章をタッチする事で各種デバイスを召喚できる(なお、召喚後には車掌らしく「○○、よし!」と状態を確認してから使用する)。
エクスプレスギャバリオンの統御をしていたが、ある日暴走し、人類を滅亡させようとしたAIロボット25号をギャバン・インフィニティ達の協力で逮捕。
統御していた彼女を失った為に運行不能となったエクスプレスギャバリオン25号は感謝の印としてΑ0073の資料課に寄贈される事になり、新たな戦力となった。


エモルギー犯罪者

本作の敵役。
エモルギアを悪用して様々な凶悪事件を起こす犯罪者達の総称で、本作では物語を通して戦う組織や勢力は存在せず、各話ごとに独立した人物達と対峙するのが主な流れである。
直接戦う者もいれば、ネガエモルギアから生み出される怪人・エモンズを使役する者もいるなど、そのあり方は千差万別。
詳細は個別項目を参照。


【アイテム・メカ】

  • ギャバリオントリガー
ギャバンシステムの要となる銃型デバイス。
銀河連邦警察が開発し、各多元宇宙でただ一人認められた「ギャバン」の称号を持つ者にのみ所持と使用が許されている。
左側のセーフティーレバーを開き、銃身後部にギャバン適合タイプのエモルギアを装填後、「○○(エモルギア名)!チャージ!」というアナウンスが流れて待機状態となり、セーフティーレバーを閉めた後に「蒸着」の掛け声と共に引き金を引く事で、エモルギア内のエモルギーがトリガー内部のギャバリオン粒子と結合し、銃口から射出。
使用者の体にまとわりつき、「○○!アクティベート!!」のアナウンスと共にわずか1ミリ秒でコンバットスーツへ変換される。
蒸着完了後は同じ手順で能力発現タイプのエモルギアを装填する事により、「○○!エモーショナルバースト!!」のアナウンスと共に、各エモルギアに対応した必殺技や特殊効果を繰り出す。

  • ギャバリオンブレード
白兵戦用の剣型デバイス。銀河連邦警察手帳から放出されたギャバリオン粒子が結合する形で出現し、実体化後に手帳がそのまま鍔の役目を担う。
本家宇宙刑事シリーズの装備であるレーザーブレードに相当し、エモンズの外殻を破壊できる特殊仕様となっている。
なお、その見た目は何故か『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場するドンモモタロウの個人武器・ザングラソードと酷似している(DX玩具版もザングラソードのリデコ品)。
現時点ではギャバン・ルミナスは未使用。

  • コスモギャバリオン
全高:38.8m
全幅:36.3m
全長:56.5m
重量:14,780t
最大出力:5,000万馬力
最高速度(地上):300km/h
巡航速度(宇宙):15km/s
最大速度(宇宙):22km/s
スーツアクター:藤田洋平(強襲モード時)

銀河連邦警察が開発した宇宙戦艦。
ギャバリオントリガーの上下を逆さにして機翼を広げたような外観が特徴。
各部署ごとに1機ずつ配備されており、それぞれの部署の実質的な部屋にして拠点であり、資料課にも例外なく配備されている。
怜慈の操作によってエモルギーのポジティブ波動と繋がる事で次元跳躍「Dジャンプ」を可能とする他、魔空空間にも耐えられる頑強なボディを持つ。
これは大佐がコスモギャバリオン内であれば多元地球でも活動できる事から、巨大な生命保護装置としての役割も大きい。
加えて、各ユニットメカと合体する事で様々な機能を拡張でき、さらにそこから巨大人型ロボットのような見た目の強襲モードに変形する事も可能だが、後者を発動するにはその度にカレルを通じて銀河連邦警察地球支部の上層部に要請し、その全員から認可の証である指印をもらわなければならない。
要するにこれのプロセスをもうちょい複雑にしたような形式。
なお、強襲モードの変形にはユニットメカとの合体が必要不可欠で、ユニットによって異なる見た目と特性を発揮する。
シリーズ次回作の『角醒ハンター オメガホーン』では、とある海岸にてまるで何百年も経過したかのように錆び付いた状態で打ち上げられており、そこを炎のシャウトと炎角に発見された。


玩具としては『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のXチェンジャーや『ゴジュウジャー』のテガソードの系譜だが、「銃、宇宙船、ロボットに変形」というギミックからは『宇宙刑事シャイダー』の超次元戦闘母艦バビロスや『時空戦士スピルバン』の超時空戦闘母艦グランナスカも連想させる。

  • ギャバリオンドルネード(ユニット)
全高:29m
全幅:57.6m
全長:84.3m
重量:2,470t
最大出力:2,150万馬力
最高速度(地上):400km/h

Α0073の銀河連邦警察が新たに開発したドラゴン型の空間制圧用ユニット。
劇中では「ドルネードユニット」と呼称されている。
巨大エモルギアユニット「リスペクトロン K.I.」を頭部の「EMOドルネードヘッド」に内蔵する事で、自立行動を取る事が可能。
このEMOドルネードヘッドには可変式の吸引・放出機構が搭載されており、対象を吸い込んで圧縮したり、エモルギーを変換して火炎放射として攻撃する事ができる。

コスモギャバリオンと合体時は口から放つ高熱火炎放射だけでなく、両の鉤爪を発光させて繰り出す「ドルネードアタック」、バイザー部と鉤爪から放つ破壊光線「ドルネードレーザー」を駆使して敵を迎撃する。

元ネタは本家『ギャバン』に登場する「超次元高速機ドルギラン」及びその戦闘形態「電子星獣ドル」。
ユニットメカの名前の由来である「リスペクト」「敬愛」の通り、ドルへの敬意を込めつつ現代的なデザインにリファインした姿と言えよう。


【用語】

  • エモルギア
CV:川澄綾子(ナレーションも兼任)

本作の変身アイテム兼マスコットキャラ。
近年発見された新種のエネルギー生命体・エモルギーを内包した電池型アイテムで、頂点のスイッチを操作する事で起動する。
人間の感情に共鳴して様々な特殊な効果を発揮し、使用者の善の心からの感情に反応すれば「ポジティブ波動」、逆に使用者の悪の心からの感情に反応すれば「ネガティブ波動」という異なるエネルギーを発する。
特に後者を放出し過ぎると、エモルギアそのものが漆黒に染まった「ネガエモルギア」へ変貌。
人々の感情を操って暴走させたり、エモンズの召喚といった危険な効果を発揮し始め、最終的には魔空空間を発生させて他の次元の宇宙まで滅ぼしかねない大惨事を起こす。
それを防ぐべく、各多元宇宙の銀河連邦警察はそれ専門の対策チームを結成し、エモルギー犯罪の抑止と解決に取り組んでいる。
大きく分けてギャバンへの蒸着に使用される「ギャバン適合タイプ」と、特殊能力の発動に使用される「能力発動タイプ」の2種類が存在し、前者はスイッチを押す事で、後者はスイッチを回転させて起動する。
また、元々が生き物な為に個々が意思と自我を持っており、「エモエモ」という鳴き声を発しながら自力で移動する事も可能。
どうやら銀河の中心部で発見されたらしいが、詳しい事は不明。
名前の由来は「エネルギー」と、英語で感情を表す「Emotion」から。
玩具版では劇中に登場するものに加えて、ファンサービスとして歴代メタルヒーローシリーズとコラボしたものも発売されている。

  • 魔空空間
ネガエモルギアが発生させる、あらゆるものを吸い込む異空間。
常人が生きていられる場所ではなく、足を踏み入れればたちまち全身を引き裂かれる危険地帯であり、突入するにはコンバットスーツなどの特殊装備が必要不可欠。
詳細はエモルギー犯罪者の項目を参照。

  • 多元宇宙(コスモレイヤー)
本作の世界───もとい宇宙観。
宇宙やその中の惑星は一つではなく、次元という壁を越えた先に別の宇宙が存在し、その中に同じ惑星もあるというのが本作の宇宙の在り方であり、さらにそうした宇宙はいくつも無数に重なって層状になっている。
本作では「ギリシャ文字の大文字+数字4桁」で表現されるが、俗称としてギリシャ文字部分のみを用いる場合もある。
ただし、その事実を知るのはΑ0073の銀河連邦警察の上層部やごく一部のエモルギー犯罪者のみであり、市井の人々はもちろん、他の次元の地球の銀河連邦警察ですら認識していない。
また、通常人々は自分が生まれた次元の宇宙でしか生きられず、もし何らかの方法で次元を越えられたとしても、そこにある星に降り立てば体が拒絶反応を起こしてたちまち死亡してしまう。
怜慈は物語開始前の事故が切っ掛けでそれが適用されない特殊体質となっているが、彼のような人物は裏社会で「次元超越者」と呼ばれている。

  • 資料課
怜慈達が所属する銀河連邦警察地球支部の部署。
表立って活動する部署ではないいわゆる裏方や雑用係に当たるせいか、署内全体からの扱いは非常に悪く、「窓際」「無用」「給料泥棒」などと馬鹿にされている。
しかし、逆に言えばあまり注目されないという事でもある為、そんな窓際部署としてのレッテルを隠れ蓑に他の次元の宇宙でのエモルギー犯罪解決という極秘任務を日々遂行している。
そして最終話にて、次元超越者である怜慈の能力をエモルギー犯罪者や銀河連邦警察内に潜む犯罪組織のスパイから隠し通す為にカレルが設立した事が明かされた。

  • アザ・ゾルス
第14話にて御蔭哲真/デス・ギャバンの口から語られた謎の存在であり、銀河連邦警察最高議長曰く「理性の外にいる、暴力と犯罪の火種。されど秩序を成り立たせる禁じられた存在」
デス・ギャバンや彼に関わったエモルギー犯罪者達が度々口にしている「宇宙の真理」を司る存在であり、いわば人智を超えた邪神のような存在。
詳細はエモルギー犯罪者の項目を参照。


【主題歌】

  • 「LOVE IS THE STRONGEST」
作詞 マイクスギヤマ
作曲 佐野仁美
編曲 つちやみさと
May'n
演奏時間 3分46秒
発売日 2026年4月1日
レーベル 日本コロムビア

串田アキラを期待した人は大変残念に思った人も少なくないだろう。
曲名は『宇宙刑事シャリバン』のエンディングテーマ「強さは愛だ」のオマージュとなっている。

今作ではオープニングが存在せず、エンディングテーマとして使用されている(第1話では劇中歌として使用)。
なお、エンディング映像は同枠では『ブンブンジャー』*12以来となる出演者がダンス(振り付け:Smile紗季)を踊るものとなっており、こちらも戦隊シリーズから引き継いだ形となっている。


【各話リスト】



【映画】

  • 超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 太陽が泣いた日
2026年7月24日公開の『PROJECT R.E.D.』シリーズ初の劇場映画作品。
次回作『角醒ハンター オメガホーン』よりキャプテン・オメガホーンと炎角が先行出演する。
同時上映は『仮面ライダーゼッツ さよならのミッション』。

  • 超宇宙刑事ギャバン インフィニティVSライヤ
Vシネクスト作品。2026年12月11日より期間限定で上映予定。

【その他媒体】

  • 「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」蒸着講座
YouTubeのバンダイ公式チャンネルで配信のネットムービー。
東映特撮ではお馴染みとなっている変身ポーズのナビゲート動画で、ワニパトやエモンズ・パウンドもゲスト出演している。

  • R.E.D.の誓い
『ゴジュウジャー』最終話の提供画面で流れた本作へのバトンタッチ映像。
YouTubeのPROJECT R.E.D.チャンネルでも公開された。

  • 補完捜査 ギャバンの非番
2026年3月8日から配信開始した、東映特撮ファンクラブ(TTFC)オリジナルの本編を補完するスピンオフドラマ。
本作オリジナルのギャバンとしてギャバン・アミーゴ(スーツアクトレス:坂梨由芽、声:川澄綾子)が登場する。
似たような作風の『仮面ライダージオウ 補完計画』や『冥黒の三姉妹プレゼンツ 仮面ライダーガッチャード 未完計画』、『ゴジュウジャー補ジュウ計画 ナンバーワン懺悔室/会議室』と比べるとカオスぶりは控えめ。

  • 超宇宙刑事ギャバン インフィニティ外伝
2026年8月2日からYouTube及びTTFCにて配信予定のスピンオフドラマ。
テレビシリーズのその後と『オメガホーン』に繋がる物語を描く。


【余談】

  • 長年スーパー戦隊シリーズの資料担当を務めてきた企画者104が『ゴジュウジャー』終了をもって業務活動を休止した為、本作からは同社に所属していた松井大・神内大輝の両氏が同等の業務を引き継いでいる。

  • 戦隊シリーズと仮面ライダーシリーズの東映公式サイトでは撮影の裏側を紹介する記事が掲載されていたが、本作からは簡単なあらすじ・トピック紹介のみの簡素なものになっている。
    その代わりか、PROJECT R.E.D.チャンネルにてスタッフに密着する動画が定期的にアップロードされている。

  • 先述したように「PROJECT R.E.D.」という名前の全く新しいシリーズという扱いであり、東映の公式見解としてはメタルヒーローシリーズの新作というニュアンスは本作には持たせていない様子。
    ただし、過去作品のヒーロー(放映枠としての前作、スーパー戦隊における「レジェンド」「センパイジャー」)との連動は玩具限定エモルギアなどで行われており、かつての『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』やVシネマ『宇宙刑事 NEXT GENERATION』2部作、『スペース・スクワッド』などと同じく、『ギャバン(無印)』ありきの企画である事自体は肯定されている。
    • また今後の放映回で怜慈が出会うギャバンのデザインも専門誌などで事前に公開される事が見られており、『世界忍者戦ジライヤ』を下敷きとするギャバン・ライヤが既にこの流れで本編にも登場している。
      この為、実態としては「メタルヒーローシリーズには数えられないが、シリーズの存在を前提として開始された企画ではある」と説明するのが一番近いだろう。



「追記・修正」───それはアニヲタWiki(仮)システム発動のコマンドだ。

では、追記・修正プロセスをもう一度見てみよう!




[01 / 2026] N E X T [02 / 2026]
超宇宙刑事ギャバン インフィニティ 角醒ハンター オメガホーン


この項目がギャバいと思ったなら……\蒸着!!/

最終更新:2026年08月18日 04:20

*1 髙橋氏と渡部氏は第1話以外はプロデューサー補としてクレジットされている。

*2 これに伴い、アクション監督を務めた『ゴジュウジャー』は第43話を最後に降板し、竹内康博と宮川連に引き継がれた。竹内は第1・2話でアクション監督補、宮川は第3話以降でアクション監督として本作にも参加している。

*3 初めてのDジャンプで別次元の地球に怜慈と共に降り立った結果、危うく拒絶反応で死にかけた事が第7話の回想シーンで明かされており、その際の痛みがある種のトラウマになっている様子。

*4 『重甲ビーファイター』『ビーファイターカブト』では基本となる必殺技はいわゆるレーザーブレード系に戻っているが、こちらも前者はリーダー格を務めるブルービートの最強形態・スーパーブルービートの必殺技「スーパーファイナルブロー」が、後者は番組途中で追加装備された新必殺技「カブトニックバスター(1話のみだが同装備によるクワガティックバスター)」が砲撃タイプ。ここではそもそも必殺技を必要としない設定の『ビーロボカブタック』『テツワン探偵ロボタック』は割愛している。

*5 しかもこの時、資料課もネガティブ波動を感知してΙ地球に出向こうとしたが、その時を見計らったデス・ギャバンの妨害に遭っており、彼らからの援助も望めない状況だった。

*6 この回のエンディングは普段のダンス映像の代わりに、彼女と喜輝のこれまでのシーンのダイジェストという特殊EDになった。

*7 第6話で彼に依頼した人物もターゲットであった自身の家族にDVを起こし、彼女達の命よりも自らの財産を優先する傲慢な悪人だった。

*8 「種族として昆虫である犯罪者」もいるのかは描写されなかった。

*9 変身後の「アーマイゼ」もドイツ語で「アリ」を意味する「Ameise」から取られていると思われる。

*10 新たな女王アリが巣を掘る場所を探す際に「飛ぶ」時の姿。巣を掘ると羽を落とす為、春先の短期間しか見られない。

*11 「WK-2」の「2」で2乗を表し、「WK×WK」でワクワクと読む。

*12 『ゴジュウジャー』ではオープニングでダンスを披露していた。