名探偵コナン 犯人の犯沢さん

登録日:2017/12/30 (土) 22:13:45
更新日:2025/04/12 Sat 15:22:36
所要時間:約 24 分で読めます





おい! ここは米花町だぞ!?

ウソだろ!?

死にたいのか!?

早く戻るんだ!!

まともな人間はこの町には近づかんぞ!!

オギャア! オギャア!



ご心配なく……。


殺す側ですから!





『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』とは、人気推理漫画『名探偵コナン』の正統なる(?)スピンオフ作品である。
2017年7月から『週刊少年サンデーS』にて連載中。作者はかんばまゆこ。


【概要】

本編では事件が発生するたびに登場する各事件の犯人の正体発覚前を表現するための姿……所謂「黒い人(もしくは黒タイツ)」の姿をした主人公が、
数々の犯罪が起こるあの米花町での日常を謳歌するクリミナル・サバイバル・ギャグ漫画で、事件が多発する世界観そのものをギャグとして扱っているのが大きな特徴

単行本第6巻までの累計発行部数が、電子書籍版も含めれば200万部を超えるほどの絶大な人気を誇り、元作品の人気や知名度による部分もあるだろうが、スピンオフ作品としても異例とも言える人気を獲得している。
ONE PIECE』や『NARUTO‐ナルト‐』などの超人気作のスピンオフ作品群をも超えるレベルと書けば、お分かりだろうか。

作中では事件こそ頻繁に起こるものの、(爆弾事件などの大掛かりなものを除けば)主人公が巻き込まれることは少なく、
むしろ事件に対するリアクションを中心とする構成になっている。

本作の米花町はサザエさん時空も相まって日本屈指の犯罪都市とされており、町で事件が続発している事への一般市民の反応も見られる。
ただし、本作はギャグ漫画なだけあってそのあたりの描写がオーバーに描かれている為、世界観だけでなく、各種事件の関係者やコナンたち主要キャラクターについてもギャグ寄りな描写が多い。
その為、そういったネタが嫌いなファンは読まないほうがいいかもしれない。
本作は原作での登場頻度が低く、アニオリにほとんどまたは全く登場しないキャラが多く登場しているが、良くも悪くも原作とは大きく異なる作風で、初期の『YAIBA』のようなギャグ路線を突っ走っている為、読む人をかなり選ぶ作品でもある。

原作で発生した事件にもいくつか触れられており、ゲストキャラもモブキャラとして何人か登場しており、中には殺人事件の被害者や犯人だった人物も登場している。

犯罪やキャラ崩壊にばかり目がいきがちだが、自動改札の通り方がわからない、ふとしたことで故郷にいる家族の事を思い出したり、都会の人間の暖かさに触れてつい感動するなど、田舎から上京した若者のあるあるネタも見所の1つである。

人気アンケートで1位になり、単行本発売前に日清食品とコラボし、朝のニュース番組で取り上げられるほど注目されている。
また『コナン』をはじめとした『サンデー』系列の作品を取り扱う漫画アプリ・サイト「サンデーうぇぶり」でも、
描き下ろしチュートリアル漫画が掲載されている。(読む事で漫画を読む為に必要なコインが貰えるようになっている)

ちなみに原作者の青山氏は、本作について1巻宣伝帯で「最初見た時、おま……フッザ!! っと思ったけどオモロイね~♪ ハードルあげとこ(笑)」と述べている。
2巻の時は蘭の髪型(角)について突っ込みを入れている。
4巻では1ヵ所だけ青山氏が修正したものがある。
また5巻以降は『名探偵コナン ゼロの日常』を踏まえたパロディも散見される。


【アニメ化】

その人気もあって同じスピンオフ作品『名探偵コナン ゼロの日常』と共にアニメ化が発表
本編の正義と悪を代表する二人が全く同じ構図(安室さんは夜に警視庁、犯沢さんは昼に米花駅)で空を見上げるキービジュアルに爆笑した視聴者も多かろう。

2022年10月から、10分間のショートアニメとして放送され、監督は大地丙太郎氏が担当しており、ナレーションも監督自身が担当している*1

主題歌は、オープニング曲が新浜レオン『捕まえて、今夜。』*2、エンディング曲が倉木麻衣『Secret, voice of my heart』となっている。

なお、深夜アニメという事もあってかアニメ版の『コナン』とは違い、血や遺体の表現は原作と同じように描写されている。


【登場人物】

◆本作オリジナルキャラクター

  • 犯沢真人(はんざわまこと)
CV:蒼井翔太
本編の主人公。家族以外の人物からは基本「犯沢さん」と呼ばれている。
どうやら誰かを殺害するために田舎(島根県出雲近辺)から上京してきたようで、常に物騒な事を考えている。
だが今のところ実行に移すことはなく、田舎育ち故に自動改札を知らない、孤独を恐れる、事故物件にあからさまにビビるなど小市民的な性格をしている。運転免許は持っているがペーパーらしい。
とはいえ殺人事件に関しては「殺されるほどのことをする被害者が悪い」という考えを持っている模様。
前述の通り、全身真っ黒な姿をしているが、あくまで誇張表現なので普段は周囲の人間は普通に接している。
坊主頭のように見えるが、シャンプーをし、櫛で髪をとかす描写もあるので、丸坊主というわけではないようだ。

しかし殺人などの物騒な事を考えている時は一般人にすら「怪しい」と頻繁に言われており、
探偵にはよく追跡されたり睨まれたり、酷い時には公安に確保されたりしたこともあるなど、勘の鋭い人には非常に怪しい存在として見られているようだ。
地元では母に可愛がられ、友人もそこそこ多い模様で人間関係には恵まれていると言える。また高校時代は手芸部に入っており、全国コンクールで受賞経験ありという意外な趣味も。
性別は男湯(よく見ると混浴と書いてあるが)に入っていたのでおそらく男性。なお化粧とかひげ剃りのシーンは一切ない。
他の黒タイツの犯人達との外見上の差別化のために基本的にいつもリュックサックを背負っている。
アニメOP映像では蘭や灰原たちをバックに従え本編の一部OPのコナンの如くノリノリでダンスを披露しており、その特徴的な腕の動きから「窓ふきダンス」と呼ばれている。


  • 犯林つとむ
CV:榎木淳弥
犯沢さんの入居したシェアハウスの住人。見た目はニット帽を被った犯沢さん。22歳。
ヒップホップ調で会話し、犯人志望である犯沢さんと意気投合する。
しかし今時のキレやすい若者であるがゆえか、以前から確執のあった不動産屋の林を殺害
その場でコナンに見つかり、弁当箱型FAXをボールがわりに蹴ったコナンに拿捕されそのまま逮捕された。

その後6巻で脱獄したが、囚人なので首から下が囚人服のゼブラ模様に描かれていた。
サキちゃんを犯沢さんが思慕していることに感づくと背中を押して去って行ったが、直後に再逮捕された


  • 林かず夫
「いたって普通の……事故物件じゃよ」

「ちょうどそこらへんでゲスゴルファーがモデルの彼女をゴルフクラブでなぐり殺したんじゃ。わりと最近」

CV:坂本頼光
米花町で米花不動産屋を営む恰幅のいい体型の老人。64歳。
彼の紹介する物件はそのほとんどが非常に条件がいい上で家賃が大変安い。ただし扱っている物件のほとんどは既に事故物件。ついでにサラッとネタバレしてる。
犯沢さんに様々。な事故物件を勧め、最終的にシェアハウスに住まわせるも、上述の通り犯林に殺害された。
ちなみに「ゲスゴルファー」云々の元ネタは、原作エピソード『白い手の女』。
なお、アニメ版の演者は『笑点』の演芸コーナーにも出演経験がある活動弁士でもある。

  • 犯沢さんのルームメイト
CV:鈴木崚汰(ケンジ)、遠藤綾(ユイカ)、藤村花音(ナナ)、中村光樹(リキオ)、葵ひびき(アンナ)、浦和めぐみ(リカ)、福西勝也(ショウタ)
ウェーイ、イエーイ、ヒーで会話が成立するチャラ男とギャルの集まり。原作では名前は設定されていないが、アニメ版では名前が付いている。
一見ただのアホどもに見えるが実はプロのパリピで、犯罪被害者などの慰安パーティの斡旋やサクラを担当して暮らしている。
毎度毎度パーティの度に犯沢さんからN○Kばりに強引に取り立てるので、犯沢さんからはあまり好かれていない。
しかし本人たち曰く「明日生きてるかどうかもわからないんだから、今を楽しまなくてどうする」とのことで、その姿勢にだけは犯沢さんも感心していた。


  • 大家
CV:葵ひびき
犯沢さんのシェアハウスの大家。どことなく『めぞん一刻』の音無響子さんっぽい美人……だが、氷のように冷静に家賃を分捕る。
他にも隣の土地を畑として家庭菜園をやりたい人に開放しているが、凶器を埋められたり最悪事件現場になってしまうのが悩み。


  • ポメ太郎
CV:水瀬いのり
ワトソンを手名付けるのに苦労する犯沢さんが、アリバイ工作のためにペットショップで48万もの大金をはたいて購入したポメラニアン。
通称「この世の宝」「天使の贈り物」で、作中では度々メンタルをやられたり失踪したり攫われたりし、その都度犯沢さんをゲッソリさせている。
外見は可愛いがやんちゃでアホ。シェアハウスの住人(犯沢さん含む)から溺愛され、ワトソンとの絶妙なコンビネーションは某動画サイトで人気らしい。
余りの可愛さから、(ビッグジュエル目当てに)ポメ太郎を盗んだ怪盗キッドから返してもらえなかったほど(その後、青子が返してくれた)。
ドッグランでも人気だが、ショコラちゃんを巡ってハロと大げんか。その後、悪人からヨーコちゃんを守ったことで(飼い主共々)大の仲良しになった。
部屋に不法侵入したバーボン&ハロと一時期行動を共にしており、犯沢さんのもとに帰ってきた際には暴漢を一撃で倒すまでに逞しくなった。
男子三日会わざれば刮目して見よとはよく言ったものである。
現在のレベルは99(推定)。覚えている技は、たいあたり、めかくしゴーヘブン、キュン殺し。

モデルは作者の愛犬。2巻発売時に応募者全員サービスでぬいぐるみも発売された。


  • 犯沢人見
CV:浦和めぐみ
犯沢さんのお母さん。
犯沢さんとは逆にメチャクチャ人懐っこく陽気な性格。犯沢さんのことをいつも気遣っている。
ちなみに犯沢さんの一族は身バレ防止のために全員真っ黒である。


  • サキちゃん
犯沢さんのいとこ。名前と顔立ち(澄んだ大きな目)からして多分女性、やっぱり全身真っ黒。
昔から犯沢さんとはきょうだいのように仲が良かった。
犯沢さんの決意に後押しされて上京を決意したが……?
犯沢さん同様事件だらけの米花町には慣れていないようで、事件が起こると彼同様ツッコミ役に徹する。


◆本編からの登場人物

CV:高山みなみ
本編主人公だが、本作では数話に1度程度の出番。
不審者には本編以上に過敏なのか、髪のセットに失敗した犯沢さんを平次と一緒に付け回した。犯沢さんよりこの2人のほうがよっぽど怪しいというのは禁句。
また黒ずくめな服装をした犯沢さんを追い回したり、1話や観覧車の事件で物騒な事を考えた犯沢さんを鋭い目つきで睨んだりと、
犯沢さんのことを要注意人物としてマークしている。
2巻の中盤で犯沢さんと知り合いになるが、怪しむ素振りは今のところ見せていない。
(あくまでコナンとしての)同年代の子供の中では「よく事件を解決している子」として噂になっている模様。
警察からは「事件のヒントをくれる座敷童的な子」として扱われており、現場で好き放題させたり捜査情報を提供したりしている。それでいいのか日本警察
子供らしさを表現する為か、頬はややふっくらしている。また、子供演技が原作以上に過剰。
戦闘力は何と、蘭と同じ★5(ただしキック力増強シューズ込み)。
彼のシュート(ただしキック力増強ry()で、やはりというべきか大木が折れており、子どもたちは泣いてしまっていた。
蹴る物が無ければキック力増強シューズ直接キックでダイレクトアタックを仕掛ける。
うち二回はなんと人間の頭を直接蹴りつけている。いつか器物損壊罪やら殺人未遂やらで捕まりそう。
その事で「もう二度と直接人を蹴りません」という誓約書まで書いていた。
愛読書は『子供らしさ』。

CV:山崎和佳奈
戦闘力は★5
ご存知神の角の向きが垂直になっており、その角の様は彼女が地上最強の鬼とでもいうかのよう。
そのパワーは原作以上で構えただけで暴漢数名を吹っ飛ばし、至近距離で放たれた銃弾を素手で掴んで握り潰した。包丁や拳銃の銃身も軽く捻れる……が、

「わたしを殺人犯にしないでもらえます?」

から続くセリフで、事件ばかりの日常に内心うんざりしていることを吐露する場面も。
サッカー大会では、ただのパスなのにキック力増強シューズを使ったかのようなエフェクトで描かれている。
第1話でもすれ違っており、園子共々「命拾いしたな」と言われるが、本当に命拾いしたのはどちらか等と言うまでもない。
一応『YAIBA』世界も考慮した*3上で女子空手の関東大会優勝者ということを考えると、むしろこれぐらいして当然の様な気もする。
その事は犯沢さんのトラウマとなっており、次にその姿を見たときは殺されると警戒し一目散で逃げ出した。しかも彼の目的達成の最大の障害となってしまっている。
なお、キッドが化けた偽物の蘭の髪型はしっかりと原作通りの角度になっている

ちなみに柳田理科雄の『ジュニア空想科学読本』ではヤクザ撃退回がネタにされ、
「このマンガは普通突っ込んではイカンのだろうな、という所を平気でネタにする素晴らしい作品だ」と称されている。いつものアンタだよ!


CV:小山力也
最初はモブ当然だったが3巻辺りから出番が増える。戦闘力は★4。
全国区では「眠りの小五郎」として有名人だが、この町では半ば死神扱いされている節が見受けられる。
あながち間違ってないのが何とも……。
犯沢さん共々ぼったくりバーで恐喝されていた所を蘭に助けられた(素面なら大丈夫だろうが泥酔していたため)。
首に付いた針をよくポイ捨てしていることから、マナーの悪いオッサンだと犯沢さんから嫌悪感を抱かれていたが……?

彼がコナン・蘭と共に出雲にまで車で行った際、その道中で親切にも犯沢さんを同乗させてくれたが、
出雲に着くまでに「別の車に死体」「殺人事件解決後に日常会話」「そばで別の車が爆発」「ホテルで死体」「犯人を仕留める蘭」など、
「旅行に出かけると行く先々で事件に巻き込まれる」ジンクスを遺憾無く発揮して、慣れていない犯沢さんにトラウマを刻みつけた。

その後、犯沢さんが『毛利小五郎のニセ者』に出てきた偽の小五郎との一件を経た事で、子供が現場にいるのをちゃんと注意するという行動を尊敬しファンになっている。

CV:緒方賢一
事件の多発する日常に完全に達観している。
博士曰く「爆発」は春の季語らしい。劇場版が毎年春に公開されるからだろうか?
「爆発音 永遠繰り返す ラビリンス」
後に求人誌を読んでいる犯沢さんに、実験の手伝いのバイト(日給5万円)を持ちかけるが、
その内容は麻酔慣れしていない人に超濃度の麻酔針を受けたらどうなるかというもので、それを受けた犯沢さんは3週間も寝込んでしまった
麻酔針の説明と撃つ時にした顔は悪人そのもの。
灰原さんから「奥さんもいないんだからぐうたらしてたらおなかも引っ込まない」と恒例の毒舌を吐かれた際には苦笑いしていた。
その後30万円の土佐犬の子犬と一緒に散歩していたが、飼ったのか知人のを連れ回していたのかは不明。4巻で灰原と一緒にいたのでおそらく……。

CV:林原めぐみ
1巻での初登場シーンでは顔は描かれておらず台詞も無いが、警察署内で阿笠の隣に立っている姿が確認出来る。
帰り際にも阿笠の車の後部座席に彼女の頭がちょっとだけ見えている。
3巻でようやくまともに登場し、恒例の阿笠との夫婦漫才じみた毒舌を披露している。
4巻ではAPTX4869を希釈して痩せ薬にならないか研究しており、地元帰りで太った犯沢さんの治験に言い値(結局150万円)を出した。
勿論灰原に収入など無いので、眼前で現ナマ出された阿笠は犬と一緒に街頭募金する羽目になった。
浮気センサーと言われる程男女関係に厳しく、誰かが落ち込んでいるとすぐ浮気と疑い、身内だろうと容赦なく暴露する。ほぼ言いがかりに近いが

CV:岩居由希子
CV:高木渉
今のところモブ。
元太は一昔前の漫画の子供の様に頬に赤丸があり、原作より幼く感じられる。また、家は酒屋ではなく料理屋となっている。
ちびっ子サッカー大会では「いつの間にやらスクールカーストの頂点」「元々歩美ちゃんの親衛隊みたいな奴らだったのに」とか詰られていた。灰原さんの男子人気も気になる所である
土日はよく阿笠にキャンプに連れて行ってもらっているが、それは少しでも事件に遭遇するのを避けるためらしい。
だが結局キャンプ先で事件に巻き込まれるため対策にはなってない。

CV:松井菜桜子
犯沢さんに陰口を叩いた為、妄想内で殺された。
「生存率向上委員会」幹部で、原作以上に「救世主」ファンである。
京極さんがいたら嫉妬しそうな光景だが、実際TVで群衆にまぎって京極さんが映っていた際には「問答無用」というプラカードを持っていた。
本作では推理クイーンではなく恋愛マスターを自称し、よく恋の相談に乗っている模様。
また小五郎同様麻酔に耐性ができており、常人なら致死量の毒を盛られてもギリギリ生存できるまでになった。

戦闘力★無限大(最低値20)。サッカーの試合でフィールドにクレーターを作る日本最強の警備システム。
台詞が全く無いが常に燃え滾るオーラを放っており、あまりの畏ろしさに降谷安室さんもゾッとしていた。
何故か彼のみユニフォームを着ておらず、道着に「DB」が描かれている。もはや「DB」が少年探偵団ではなくこっちの意味にしか思えない。
犯沢さんを園子にすり寄る変質者と勘違いした際には、拳から衝撃波を放ち、挙句の果てには将来の義父母保有のビルをドミノ倒しにするというゴメラ並みの大暴れをしてくれやがった。
なお偶然か運命か、名前の読みと一文字目が犯沢さんと同じである。

蘭の母親で弁護士。戦闘力は★3。
有希子の料理教室に通っているが、犯沢さん曰くゴミのような味のする料理ばかり作るため教室のレビューをズタボロにしている。
ちなみにレビュアーのグリーンまろんさんの上司で、食べ物じゃないクッキーを配って困らせたり、旦那と思われる名探偵ダンディさんによると「おかげで同居できない」と嘆いていた。
最終的に料理発表会で大惨事を巻き起こした。

少年探偵団や毛利事務所一行と共にラジオ体操に参加していた。

初登場シーンは上記のラジオ体操
戦闘力は★5で、蘭の健脚から放たれる超剛速球を鉄板のような胸でトラップしてみせた。
とある理由から犯沢さんの治験バイトに興味津々で、彼の住むシェアハウスに入居してきた。
案の定犯沢さんからは男だと思われている

世良と共にシェアハウスに越してくる。よくベッドに入っている。
犯沢さんとの初対面で領域外の妹と名乗った挙句独特な言い回しをするため犯沢さんからは中二病だと思われている。だいたいあってる
犯沢さんの治験バイトに興味津々であり、犯沢さんはダイエットしたいのかと勘違いされ、彼(?)の手料理(英理並のマズさ)を毎日食べさせられる羽目に…
不愛想だが他の住民とは打ち解けているようで、部屋にも招待している。

当初はラジオ体操にマスクをつけてモブとして登場。
後に近所のドッグランに愛犬ショコラちゃん(♀)を連れてまさかの登場。
変質者に拉致されてしまう*4が、コナンとハロ、ポメ太郎により助け出され、それを機に風見や犯沢さんとも親しくなった。
ランチに行った時、犯沢さんに普通の日常がどんなにすばらしいか滔々と語っており、過去にヨーコの友達が友達を殺そうとした事にうんざりしていた。
6巻では久々にアース・レディース4人が勢揃いしている。TVの企画であろうか?

たまたま小五郎(実は偽者)の安眠セミナーに出席しており、
子供が殺人現場にウロチョロしていることをいぶかしむ犯沢さんに「大丈夫でやんす」と笑って伝えた。

CV:茶風林
警視庁捜査一課の警部殿。
彼が率いる一課の面々は検挙率100%を誇る凄腕集団と呼ばれている。
実際には探偵の助言ありきなので、作中のダメっぷりを見ていると疑わしいところだが。毎回探偵が関与しているのだろうか?
あと、何故その成果が犯罪抑止に一切繋がらないのか……。

男どもをさしおいてサッカーの試合に参加していた。戦闘力は★4で、ムエタイみたいな蹴りをかまし「これはサッカーの試合なのか…」と犯沢さんを呆然とさせた。
『揺れる警視庁 1200万人の人質』*5の一件があるので爆弾魔絶対許さないウーマンでもある。

下記の白鳥と共に補欠で参加。なぜか彼ら2人だけロゴが「MIWAKO」になっている。佐藤さんにコナンが抱っこされているのに嫉妬した。

今のところモブだが、目暮と一緒に山泥寺でリフレッシュしていたり、小林先生とデートを楽しんだりしている。

リア充に嫉妬し悪鬼の如き表情になっていた犯沢さんを追い回していたリア充たち。
トドメとばかりに総員で高木佐藤コンビを発見し犯沢さんをプッツンさせた。

なぜかやたらと米花町に出没する西の名探偵。
工藤工藤言いすぎで犯沢さんから一時的に工藤新一だと勘違いされた。*6
上述の通り、コナンと犯沢さんを付け回した。雨が降ったらコナンを服の中に入れる等優しい一面も。
毛利探偵事務所一行にヒッチハイクした犯沢さんの帰省時には、大阪でコナンと一緒に事件を解決する。
(ちなみに一行は伊豆で起きた『闇の男爵殺人事件』・静岡・名古屋・岡山・鳥取で起きた『鳥取クモ屋敷の怪』でも事件に遭遇していた。たった数日の間に)
キッドのポメ太郎誘拐事件の時には和葉といちゃついていた

先述の大阪での『浪花の連続殺人事件』の際には、事件をガン無視して蘭と談笑していた。

平次の父である大阪府警本部長。
探偵甲子園の際に警備を担当し気合が入っており、息子の事も応援席で見守っていた。

大阪府警刑事部長と警部。
探偵甲子園事件のニュース映像で、ものすごい形相で犯人を連行していた。

  • 和久刑事
兵庫県警刑事。
探偵甲子園の会場である甲子園が管轄だったので、大阪府警と合同で警備を担当する。

黒の組織の幹部達。
犯沢さんが新しい服を探しているときに偶然ジンを見かけて、全身黒ずくめでコーディネートしようと思いつく。
米花町で黒い服を着用すると呪われるという都市伝説を作り上げた張本人
だが、雑誌に「オシャレ黒服」として載っていたジンの特殊メイクをさせられてしまった犯沢さんを本人と間違えてオロオロしていた。
勿論その事を知った本物のジンは「殺すリスト」に入れてしまった。危うし犯沢さん。

  • 魚塚
前述のウォッカに似てる人。
記憶力の悪い上司にブロッコリーを食べさせてあげたくて犯沢さんらと共に家庭菜園を始め、畑に電気柵を設置するなど精力的に働いていた。
だが畑で黒づくめの奴らが大暴れしてメチャクチャになって以降は姿を現さなくなった。

黒の組織の幹部。
有希子への当てつけのごとく真向かいに美容院を建てており*7エンゼルカットをユーザーの意思に反して銃で脅してでも広めようとしているエンゼル厄介オタク
ベルモットのせいで犯沢さんが史上最大の命の危機に陥る羽目になった。

CV:古谷徹
公安警察のエース。戦闘力は★6で、蘭や世良より強い様子。
黒ずくめな服装をした怪しいやつ(犯沢さん)を組織の仲間と誤認してしまったのか、銃を持った部下を数名引き連れて犯沢さんを確保した。
ラジオ体操に参加した際には子どもたちのカードに「降谷」のハンコを捺すという噴飯もののうっかりをやらかしている。
ひょんなことから荷物を取り違えてしまった犯沢さんを追いかけるも、コナンのキック力増強シューズ直接キックを受けて愛車を半壊される。
ちなみにバーボン人格の時はやたらと言葉遣いが大袈裟・詩的・中二病的になるため、外国人であるベルモットから「What?」を連発されていた。

公安警察の若き苦労人。戦闘力は★4。
世良が放ったパスをトラップしようとして失敗。死にそうになってしまう。
ハロの一件で犯沢さんやヨーコとワンちゃん友達に。
何を考えたんだか遂には原作本編でもヨーコちゃんのファンになっている。
ちなみにハロに対しては『ゼロティー』では「ワンちゃん」と呼んでいるが、こちらでは「ハロ君」と呼んでいる。
上司にセロリをご馳走するために犯沢さんらと共に家庭菜園を始め、親しくなった魚塚とラインの交換という原作だったらMVP級のファインプレーをした。

  • ハロ
『ゼロの日常』から出張した降谷(+風見)の愛犬。明らかにタッチが他のキャラと違う。
ショコラちゃんへの恋煩いでゲッソリしてしまい、風見をそれ以上にゲッソリさせた。
『ゼロティー』での描写を拡大解釈して、本作ではバーボンと一緒に様々なミッションに挑戦している。

間借りしている屋敷の家賃還元の為にスナイパー養成講座の受付を行っている。
Red・I先生に関しては「自分からあまり説明したがらないずぼらな人」「そのせいで誤解されてすごく恨まれている」とやけに詳しい。同一人物だもんね
料金は1講座(2時間)5,000円、シチュー1杯は無料サービス。

スナイパー講座の講師を務める不愛想な人物。『骨董盆は隠せない』よろしく、やたらと尻に拘る
教え方がヘタだったと気付き2回目からは「ホメて伸ばす本」片手に授業している。

愛しの由美タンといちゃついていたので犯沢さんから怒りを買った。犯沢さんはあまり棋界に興味が無かったのか、太閤名人だとは気づかなかったようだ。

  • 茂木遥史
  • 槍田郁美
CV:篠原恵美
CV:石田彰
  • 大上祝二郎
CV:稲葉実
『集められた名探偵! 工藤新一vs怪盗キッド』で登場した探偵たちだが、本編の経緯から大上は大上祝善ではない別人のはずで、6巻で明記された年齢も異なっている(祝善は51歳、祝二郎は49歳)*8
犯沢さんのバイト先の企業の黒い噂を調査する為、店員として潜入調査をしている。
ただし全員探偵業を優先して業務をほったらかしたり犯沢さんに押し付けたりする為、犯沢さんが過重労働になってしまっている。
ちなみに彼らの推理は専門用語を交えた極めて高度なものである為、作中では「もにゃもにゃもにゃ……」と表記される。
なので(今のところ)ただの一般人である犯沢さんは、彼らの推理を聞いても何がなんだか全く解っていない。

  • ワトソン
白馬が飼っている鷹……だが、最近は犯沢さんが飼育代行している。
白馬の代理でレジ打ちを行っているが、その姿がSNSで話題になって客を増やしてしまうため、犯沢さんの過重労働を悪化させている。
仕事量もしょせん鷹であるため、代わりになりきれていない。

ヘアサロンを経営しており、来日する都度自ら鋏を持つカリスマメイクアップアーティスト。
犯沢さんは若かったからか「芸能人みたいなオーラだ!」と驚くばかりでついぞその正体が元天才女優だとは気付かなかった。
先述の通り、犯沢さんを雑誌に載っていたオシャレさんそっくりにメイクしてしまったせいで珍事を巻き起こす。
他に料理教室も営んでいるが、ある生徒悪い意味で飯テロの料理ばかり作るため評判が良くない模様。

やはり昔住んでいた町だから落ち着くということか、米花図書館で調べ物や執筆を行っている。
『追いつめられた名探偵! 連続2大殺人事件』のように息子が妻の生乳に挟まっていたのを見た際には顔で笑いながら口ではめっちゃ嫉妬していた

標的を追って京都までわざわざ来た犯沢さんが「倒すべき敵がいる」と発言した為勝手に同情し、剣の稽古相手を買って出た。
顔が標的にちょっと似ているうえ、髪型がやけにトンガっているため犯沢さんからは警戒されていたが、スカイプ越しに剣術を教わっている。
しかし教え方が適当すぎる上に常人には目視すらできないため、あまり参考にはなっていないようで、
犯沢さんすら「たぶん師匠はバカ…いやあまり頭が良くないんじゃないだろうか」と疑念を呈していた。だいたいあってる

『紅の修学旅行』の解決直後だったからか学ラン姿で清水寺におり、犯沢さんの写真を撮ってあげた。
相変わらずシマリスのマロちゃんを肩に乗せており、綾小路が写真を撮る最中、弁当箱のおかずをつまみ食いしていた。

沖田と宿敵の決戦で家を丸焼きにされてアフロになってしまい*9、お仕置きに向かった。
探偵甲子園では、京都ではなく平次のいる大阪の応援席にいた。

  • 鈴木史郎
  • 鈴木朋子
園子の両親で鈴木財閥会長とその夫人。
単行本のおまけページに登場。米花町内に幾つもの「鈴木ビル」を所有していたが、京極に全て破壊されてしまい「また建てなきゃ……」と涙を流していた。

  • 歩美の母親
本編では何故か顔をなかなか見せない謎の人物だったが、『黄昏の転職』でようやく顔見せする。
黒髪ロングの美人である事が判明した(本作限りの設定かもしれないが)。

  • 萩原千速
犯沢さんが受けに来たドライビングスクールの特別講師。
かもしれない運転」を重視し、犯沢さんらに初見予想不可能のドライブシュミレーターを受けさせた。
犯人逮捕の為なら自動車の前輪でぶっ飛ばすことも辞さない。
なお、背中の羽はイメージではなく自前
ちなみに青山先生が冗談で「千速出してよ」と言ったら本当に次の回で登場したと9巻帯で語っている。

  • 山村ミサ道
探偵甲子園に出場した群馬代表。親戚に県警の警部がいる。
群馬も事件が多いので探偵が盛んらしい。そしてその親戚より明らかに優秀だった
「山村家の人々は顔がよく似てる」という設定どおり、親戚の警部と顔が瓜二つ。

治安がヤバすぎるこの米花町で、住民からただ一人信頼されている犯罪者。
連日凶悪殺人犯*10が誕生しているこの街において珍しく(?)殺人以外による有名犯罪者である。
そして彼が訪れた際には彼以外の犯罪がほぼ行われない為、生存率の向上に貢献している*11
というかそれを差し引いても、イケメンで言動も限りなくかっこいいため女性ファンが非常に多い。
そんな米花町のダークヒーローを見て、犯沢さんはある疑念を抱く……。

ちなみにキッドがTVに映っているのを見た白馬は苦虫を嚙み潰したような顔をしていた。

犯沢さんが殺害しようとしている男。作中では「あの男」と呼んでいる。
過去に犯沢さんの知り合いが逮捕されて離れ離れにされてしまい、そのきっかけを作った為に復讐を決意する。早い話が逆恨み。
また犯沢さんはこの一件以降毎晩のように彼の悪夢にうなされる羽目になる。
ちなみに彼が東京を離れている間は都内がとても平和になるようで、レッサーパンダの話題ぐらいしか報道する事がなくなったりする。


◆そのほかの登場人物

怪しい占い師。犯沢さんの恋について占った。

沖田の宿敵。突如雲を引き裂き、刀に飛び乗って清水寺に襲来した。女同伴で。
その髪のあまりのトンガリぶりに犯沢さんは恐怖し、沖田との決戦で京都を火の海にしたはた迷惑な侍。

  • ハワイのおやじ
工藤優作……の事ではなく、ハワイのカルチャースクールにいるおっさん
サバイバル術や運転技術、かくし芸など、様々な特殊技能をレッスンしてくれるが、抽選倍率が非常に高く、
それに便乗した米花町のハワイアンスクールのジャロ案件な広告なども横行している。

【舞台】


本作の舞台にして、日本有数の犯罪都市。
世間ではかなり恐れられており、この駅で降りると電車が騒然となる
実は多発している事件によってコナン達の知らないところで街に様々な影響が出ており、無事故物件は事故物件に比べ家賃が5倍以上は当たり前、夜はメキシカンマフィア並みに武装した犯罪者が闊歩しコンビニも閉まる、夜でも空いてる店はヤ●ザが経営、更に防衛用の武器を売る店もある等、荒廃しきっている。なお、米花町では19歳以下の犯人や被害者がほとんどいない事や事件が発生しないこのような施設は安全地帯だが、本作では何故か触れられていない。コナンが関わることが難しいから登場しないだけで事件そのものは多発しているのかもしれない……が、そうなったら迷宮入りが増えそう。
ニュース番組にすら「毎度毎度のことですが」と呆れられる始末だが、殺人事件が発生しなかったら異常事態と言われてしまう。
また、殺人のみならず詐欺やぼったくり、カードのスキミングといった軽犯罪も跋扈しているらしい。
暴漢が多すぎるので、偽札(を渡して逃げる)が横行しているため、お釣りに偽札を仕込むようなあくどい商売を行う者もいる始末。

そういった事情のため、良くも悪くも住民の自己防衛意識はかなり高く、スマホもスタンガン内蔵や中にはダイイングメッセージ機能などの防犯設備が万端のものばかり。
しかし一向に凶悪犯罪が減らず、逆説的に米花町においては防犯グッズや設備は気休め程度の効果しかなさそうである。
また、誰もがいつ死ぬかわからない為か、金の貸し借りなどには厳しい。
街の至るところに「米花町に住もう」といった旨の恐ろしい広告があるが、結果はお察し。
この街では探偵がカースト最上位であるらしく、探偵と仲がいいとカーストの上位に行きやすい模様。

  • 米花不動産
上記の林かず夫の経営する不動産屋。
辞書並に厚い事故物件のファイルが108冊ある一方、無事故物件のファイルは『サンデー』より薄い程度のものが1冊しかない。
後から土地を買い叩いた可能性もあるが、実は諸々の被害者の可能性が高い。
しかし事故物件はさておき、林は事故物件に入る度胸のない田舎者や態度の悪い入居者に対して、
「仲介手数料を2倍で請求してやろう。田舎者だから気づかないはず」
「あのラッパーは更新料を5倍にしてやろう」
などと酔っ払いながらつぶやいており、悪徳不動産なのかもしれない。

  • 米花市役所
上記の理由により米花町から脱出しようとする人が後を絶たないようで、壁に「STOP 人口減少」と書かれたポスターが貼られている。
引っ越してくる者には新生活の応援グッズとしてタオルやスリッパを贈るなど大変好意的に接する。
その一方で、引っ越そうとする者には転出届の字の書き方に難癖を付けるなどして阻止している。
「この町から出してくれよお! 死にたくねえよおぉー!!」等と叫んで警備員に連行されるおじさんも描かれている。
入り口にある市長の像もとても疲れ切った表情をしている。

なお米花市民は米花市から公共交通機関で出る場合には、市役所から交付されるリストバンド型の遠方外出許可証が必要で、片道切符での旅行は不可能。乗車の際には10万円近い手数料を取られる。*12
誓約期間を超えた外出は脱走とみなされ、半年以内120万円以下の罰金が……ここは牢獄だろうか?

  • 米花警察署
「犯人滅却」というやたら物騒なスローガンが書かれた垂れ幕が掲げられている。鬼殺隊かな?
事件が多すぎるためにほぼ全ての警察官が捜査に駆り出されているようで窓口もろくに開かず、
徹夜で並ばなければ免許の更新すらできない状態が当たり前に続いているらしい。
もちろん、並んでいる人は不満たらたらであるものの、悪いのは犯人だいうことは知っているため、警察を非難することは少ないようだ。
殺人事件の検挙率は、コナンたちの活躍もあって100%のようである。
なお犯沢さんが引っ越す前の月は交通事故0件なのに対し、殺人事件数は151件だった。
警察官は過労死寸前なのではないだろうか?

  • 米花図書館
「犯罪」の欄が棚2つ分ある図書館。よく犯沢さんが調べ物の際に足を運んでいる。
過去に超凶悪事件が発生し、現在は その犯人の兄が館長を務めているのだが、顔が弟そっくりすぎて風評被害が出ている

  • 米花駅
本作第1話の舞台となった米花町の玄関口。
外から米花駅に降りるのは簡単だが、出る際には空港並みのチェックが行われるうえ、遠方外出者にはウソ発見器まで使って検査を行う。
新幹線の停車駅ではないが「我々は新幹線爆破事件を忘れない」という巨大看板が下がっている。

  • シェアハウス「アーバンナイト」
米花町における犯沢さんの住居。
オシャレなデザインに加え、日常生活で必要な家具や電化製品が一通りそろっているという素晴らしい物件。
だがもちろん事故物件で、以前共有スペースで大家が狸の置物で圧死させられたらしい*13
犯沢さんの「事故物件、みんなで住めば怖くない」はある意味至言。
先述の通り住人は上記の犯林さんも含めてパリピ系が多いが、犯沢さんの歓迎会を企画したり、米花町の現状を知って半泣きの犯沢さんを慰めたりと、基本的には優しい人たちばかりである。
但し、借金や家賃滞納といったトラブルの火種になる行為は厳禁である。

  • レンタルビデオトリトン
犯沢さんのバイト先。
鷹がレジ打ちを行っているため、その姿を見たさで来る客が多く、かなり繁盛している。
その一方で開業前から殺人事件が発生したり、店員が基本的にワンオペ+鷹で切り盛りしていたりと、企業自体に黒い噂があったりする。
悪徳会社でもあるようで、探偵たちが潜入捜査を行なっている。

  • トロピカルランド
米花市内にあるテーマパーク。
極々短期間での数回にも及ぶ大事件の影響で入場門のセキュリティが空港並みに厳しくなっている(指紋認証まである)。
また犯沢さん達が訪れた時にはアトラクションの殆どが休止中で惨劇の爪痕が残されている。
ちなみに女性の場合ワイヤー入りのブラジャーは禁止

  • 毛利探偵事務所
小五郎が経営する探偵事務所。
犯沢さんが標的の捜索を依頼する為に訪れたが、娘の蘭を見た途端に無言で逃走してしまった。
建物の周辺には小五郎が捨てた麻酔針の残りカスが多く落ちている。

  • Bouhanスマホ
米花町の携帯ショップ。
犯沢さんがスマホを買いに行くために訪れたのだが、ここ最近発生したIoTテロの影響で普通のスマホが在庫切れになっていた。
そこで米花町限定デザインを勧められたのだが、通り魔対策のスタンガン内蔵タイプ爆風でも壊れないタイプ
ダイイングメッセージ用のオート動画機能付きといった防犯スマホを紹介される。
ガラケーを持っている人は「己の力のみで米花町を渡り歩ける戦士(ウォーリアー)」と呼んでいる。

  • 山泥寺
『霧天狗伝説殺人事件』に登場した、高尾山にある山寺。住職は天念*14という人物で、普通に暮らしているだけで気が滅入る米花町の惨状に目をつけ、修行スポットとして売り出されている。
「現実なんてまだマシ! 地獄体験修業」というアトラクションでは殺人を犯した者が落ちる「等括地獄」が再現され、
住職が鬼のコスプレをして「殺人犯はいねがぁ~!!」と叫んで追い回すことで犯罪抑止運動を行っている。
意外にもアベックに人気のスポットらしい。感覚がマヒしているぞ。

  • 提無津川
『黒の組織の影』を思い出させる「死体を捨てるな」という看板がそこら中に林立している。

  • 杯戸町
米花町に隣接する第二の犯罪都市
ホテルは『黒の組織との再会』『幽霊ホテルの推理対決』『真夏のプールに沈む謎』と事件ばかりなためにお通夜状態な上、『赤と黒のクラッシュ 昏睡~殉職』のように同時多発テロが発生するなど相当にヤバい町。
『迷宮のフーリガン』の一件があったからか、杯戸駅には「電車内での刺殺は犯罪です。」「やめよう刺殺」との標語が掲げられている。
『本庁の刑事恋物語2』に登場した、阿笠の発明品であるトロピカルレインボーで博物館が爆破解体されたが、犯沢さんが偶然にも余計なことを言ったせいで大騒ぎになってしまった。

  • 伊豆
『スキューバダイビング殺人事件』の凶器のような多数の海蛇が生息している超危険な海域。
また『闇の男爵殺人事件』のように人がホテルから転落して像にぶっ刺さったり、『園子のアブない夏物語』のように車がガケから転落したりと、転落に縁がある呪われた地
だからなのか海の家が防犯グッズショップになっており、「焼きそば型スタンガン」なんてものも売られている。
※本作はフィクションです。実在の地名とは何の関係もありません。

  • 京都市
犯沢さんが学生だった頃の修学旅行の行先。
犯沢さんが沖田と知り合った直後にギザギザの何者かが空から襲来。彼らの戦いによって京都が大火に包まれた。文化財や国宝の大量焼失待ったなしである。

  • 甲子園球場
日本全国選りすぐりの高校生探偵が競い合う「探偵甲子園」の会場。
競技内容はこの世界の探偵には必要不可欠なフィジカルを試すアスレチックで、さながらコナン版S〇SUKE。
一応、クイズや薬物*15の味当てといった知能方面のジャンルもある。他にも犯人を説得するポエム力や事件を察知する妙シチュ察知能力が必要で探偵は総合格闘技とのこと。
監修は工藤優作と阿笠博士。
大会中に爆弾が仕掛けられたり高校生探偵の1人に化けた偽物が紛れ込む等の事件が起きるものの、前者は探偵たちの「最悪空中に蹴れば大丈夫」で空中で安全に爆破され、後者は探偵の彼女にボコボコにされ解決した。

  • ハワイ
教官(オヤジ)から世界最高の専門技術を学べる特殊訓練観光地。
ここを訪れればごく普通の一般市民でも、あらゆるトラブルに対処できる超人になるという。
訓練の内容は、銃の撃ち方、ヘリの操縦、爆弾解体技術等様々。ここに行って技術を身につけさえすれば、日々犯罪に怯える事は無くなる上に人生をチート化出来るとさえ言われている。
この施設は噂によると、巨大な闇組織に対抗する為の戦闘員を育成する為のものだとか。
ただ、ハワイ旅行はあまりに人気で、米花町民には出国制限がかけられているほど。
町を出られない市民は、駅前にあるフラダンス教室等で妥協しているようだ。

  • 日清食品
番外編で出てきた闇企業の一つ。
正体不明の謎の肉を商品に混入させ、多くの人々にそれを食べさせている。
謎肉の謎を知ってのし上がろうと日清社員にまでなった本編とは別人の犯沢さんが宣伝部長の話術(引き伸ばし)などに憤慨したために殺人事件が発生。
ついでのように爆破テロも発生。
なお、宣伝部長は謎肉でダイイングメッセージをきれいに描くというとても余裕のある死に方をしている。

  • 米花刑務所
9巻特別編に登場。
原作100巻までの犯人達が収監されており*16、刑務所設立30周年を祝っていた。明らかに他県で事件起こした犯人もいるが気にするな犯人によっては小ネタも用意されている。
どうやら皆自らの過ちを反省し、刑務所内で元気に過ごしている模様*17



◆余談
作者のかんばまゆこ女史は、本作以前にもミステリ作品のあるあるネタやパロディを題材としたギャグ漫画「迷宮入り探偵」、
「錦田警部はどろぼうがお好き」を『ゲッサン』にて不定期連載しており、「迷宮入り探偵」の時点でコナンをパロディしたと思しきキャラを登場させるなど、本作に繋がる部分がある。
不定期連載の都合上、単行本未収録回も存在するが、
上述の「サンデーうぇぶり」にて連載されていた「かんばまゆこ劇場」のバックナンバーにて両作ともに読むことが可能なので、読み比べてみるのも一興。


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最終更新:2025年04月12日 15:22

*1 大地氏が監督を務めた『浦安鉄筋家族』シリーズでナレーションを担当したショッカーO野氏や森嶋秀太氏のような雰囲気になっている。

*2 なお、この楽曲は『コナン』と同じ読売テレビが製作している『ダウンタウンDX』の2023年5月・6月のエンディング曲としても流れていた。

*3 同作ではまだあまりインフレしていなかった初期の剣を持ってない状態の刃ですら、素手でまんじゅう工場のプレス機を捻じ曲げて脱出している。

*4 意外かもしれないが、原作のヨーコはよく事件に巻き込まれるものの、直接による拉致・監禁された経験は無い。

*5 犯人の「頭の中で子どもの声がしたんだ…警察を殺せってな」という迷言は現在でも有名。実際の動機は仲間の仇討ちという逆恨みながら筋が通ったもの。

*6 このエピソードで似たようなことがあった。

*7 説明するまでもないが、現実世界では法規制の都合上、同業者のすぐ近くで美容院を建てたとしても営業許可が下りない。

*8 アニメ版でも本編と違ってひとりだけ声優が異なっており(本編で祝善を演じたのは土師孝也氏)、弟ではないかと思われる。

*9 流石に紅葉はちょっと焦げただけで済んだ。

*10 補足すると動機に情状酌量の余地がある場合や咄嗟の犯行の場合も結構あるが、ミステリー漫画の都合上それらの犯人すらも工作して逃れようとしたり、それどころか他人に罪を被せようとする者まで普通に揃っており、原作での犯人の多くは凶悪殺人犯だと言える

*11 確かに原作では大抵その通り(例えば31巻では1人しか死んでおらず、しかも大阪の事件である)なのだが、劇場版においては他の人物が大きな事件を起こすパターンばかり。

*12 出雲ー米花間の往復切符12万円の内訳は「出雲→米花」が2万、「米花→出雲」が10万である

*13 『コナン』本編ではアニオリも含めてそんな事件はないため、本作オリジナルの模様。なお、アニオリでは『シェアハウスの死角』でシェアハウスを舞台に殺人が起きているが、この物件とは無関係。

*14 名前の由来は、「霧天狗〜」の被害者と犯人から一文字ずつ採ったものか?

*15 本物ではなく阿笠が作った味だけを再現した偽物

*16 101巻以降の犯人は裁判中のようだ

*17 なお、刑務所の中には逮捕されていない人物劇場版で脱獄して死亡した人物もいる。ただし、後者の場合は原作で発生した展開に触れられていないなど異なる部分が多い為、そちらはパラレルワールドと思ったほうがよい。