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*LEFT 4 DEAD 2 【れふと ふぉー でっど つー】 |ジャンル|CO-OP FPS/アクション|&amazon(B002TJQX1A)| |対応機種|Windows XP/Vista/7&br()Xbox360&br()アーケード|~| |開発元&br;原語版発売元|Valve|~| |日本語版発売元|【Win】ズー&br;【Xb360】エレクトロニック・アーツ&br;【AC】タイトー|~| |発売日|【Win】2009年11月17日&br;【Xb360】2009年11月19日|~| |稼動開始日【AC】|2014年12月10日|~| |稼働終了日【AC】|2017年6月28日|~| |定価|【Win】Steam版:1,980円/日本語パッケージ版:7,329円&br()【Xb360】7,665円(税込)&br()【AC】699,000円(従量課金1クレジットあたり27円)/999,000円(従量課金1クレジットあたり15円)|~| |レーティング|BGCOLOR(crimson):''&font(#ffffff){CERO:Z(18才以上対象)}''|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ----- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[LEFT 4 DEAD]]』の続編。4人の生存者が謎の奇病によってゾンビと化した凶暴な感染者達を倒しながら脱出を目指す。~ 対戦ツールとして普及しているFPSにおいては珍しく、COOP(協力プレイ)をメインとした作品。 ---- **特徴・評価点 -1つのキャンペーンゲームは、複数のセーフルーム・チャプターで区切られた1つのパニックホラーの映画のような構成。前作以上にストーリー展開がわかりやすく、没入しやすくなった。 --前作におけるフィナーレイベントは追加キャンペーン「The Sacrifice」((キャンペーン「The Sacrifice」はL4D1とL4D2の両作に向けて本作発売後に配信されている。))を除いた全てが「特定ポイントで脱出準備開始→準備が整うまで一定時間耐える→乗り物に乗って脱出」だったが、~ 本作では同じ乗り物に乗って脱出する場合でも、最初のキャンペーン「Dead Center」のラストが後述するスカベンジモードのように「無限に沸く感染者を退けながらガソリンを一定量入れる」など、ワンパターンではなくなっている。 -前作と同様に協力プレイを重視した構造で、自力では脱出できず仲間の救出を要するシチュエーションが多い。1人で先行するとあっという間にピンチに陥り、仲間の足も引っ張ってしまうことになるため、味方をカバーしながら戦う事がひいては自分を助けることになる、というバランスになっている。 -いかにもパニックホラーらしいシチュエーションで起きるイベントが豊富にあり、常に緊張感のあるプレイが楽しめる。 --ゾンビが大量に押し寄せてくるラッシュイベントには、強制発生かつオブジェクトを停止させないと終わらない「ガントレットラッシュ」もところどころに新登場。よりスリルが増した。 -各アイテムカテゴリにそれぞれ新アイテムが追加。 --プライマリウェポンは、下位の「サブマシンガン」「ポンプショットガン」と上位の「アサルトライフル」「セミオートショットガン」「スナイパーライフル」にそれぞれ性能違いの2種類(アサルトライフルのみ3種)が存在するようになり、必ず武器がある地点でも手慣れた性能のものが入手できるとは限らなくなった。次々と持ち替えて弾薬切れを凌ぐか、一つを使いこなして無駄を減らすかはプレイヤー次第。 --マグナムと近接武器は通常感染者(ザコソンビ)を一撃必殺できるセカンダリ武器。敵が固くなるリアリズムモードでの安定度がずば抜けているが、前者は装弾数や連射力に難があり、後者は近接なので射程が短い。 ---ただし近接武器は攻撃範囲が銃器より横に広いため、接近してきた感染者達を一気になぎ払って先導することができる他、ゾンビを弾き飛ばす「銃器での殴り」に疲労度という制限が入ったうえにメイン銃器の所持弾薬も減っているので、ザコの群れに対しては銃器よりも有効。 ---近接武器にはかなりの種類があり、クリケットバットやチェーンソーと言ったホラー映画ファンのツボをつくアイテムや、同社の名作[[Half-Life]]の代名詞的アイテムであるバールもある。 ---しかしこれらの新セカンダリは尽くが特殊感染者には相性不利。一辺倒にはなっていない。 --プライマリのグレネードランチャー(DLCを含めるとM60軽機関銃)やセカンダリのチェーンソーといったレア武器もある。弾数や使用時間がさらに限られている分、威力は絶大。 --投擲武器に敵を一時的に誘き寄せる「Boomerの胆汁爆弾」が追加。攻撃力は全く無いが相手や使い方によってはとても強力な効果を発揮するような、ゲーム性と相性の良いアイテムになっている。 --回復アイテム枠には道中で力尽きた仲間を復帰させるAED(日本語訳ママ)と、体力的な効果は小さいが一時的に速度を上げられる「アドレナリン注射」が追加。後者の効果は単純な移動速度にとどまらない((効果時間中は沼地や敵に攻撃された時の移動速度の減少や殴りの疲労が発生しなくなり、また救急キット・AED・救出や各種ギミックの作動にかかる時間が大幅短縮される。))ため、意外と侮れない。 --レーザーサイト、火炎弾、爆発弾などの強化アイテムも追加。運が良ければ一時的にその武器の弱点を補う運用が可能になる。 -これらの新規追加アイテムは従来品と性能が重複せず、使い分けやどれを所持するかの選択が更に重要になっている。~ 武器のどれが出てくるか、お気に入りがあるかがプレイの度に変わるので、前作のウェポンの種類が少なすぎて装備がいつも同じになるという問題は払拭。またアイテムがあるかないかでも展開が結構変わるので、マンネリ防止にも一役買っている。 -対戦プレイも可能。前作と変わらず生存者VS特殊感染者という、単なる銃の撃ち合いではない一風変わったゲームが楽しめる。 --どう倒す/妨害するか以上に、生存者側を特殊感染者側がいかに妨害し遅延させるかという勝負。先攻後攻してより長くコースを進行した・またはより速くゴール出来たチームの勝ちになる。 --まともに正面から行くと生存者側が圧倒的に有利。殆どが脆い特殊感染者はその特殊能力と妨害側という利点を活かす格好になっている。先攻後攻で入れ替わるので有利不利は無く、純粋に腕と連携、そして妨害側での独特の立ち回りが試される。 -キャンペーンのバリエーション増加とシナリオ性の強化 --AI Directorが改良された。新キャンペーンには同じマップでもランダムやアイテム所持数によって通れるルートが変わるマップがある他、天候の変化などランダム性も強化された。 --前作キャンペーン全てを2のシステムで遊ぶことができる(微妙な変更点はあり)他、MODのアドオンキャンペーンが多数。 --前作ではキャンペーン間に関わりが無かったが、今作では時系列が設定されており、会話にも初めて会った者同士から徐々に信頼ができていく感じが現れている。 -雑魚のゾンビに加えて特殊感染者という特殊な能力を持つボスモンスターの存在により、油断すればあっという間に連携を断たれて追い詰められるシビアなバランスとなっている。 --前作では非常に有効だった狭い場所での篭りに対する対策として、分散力の高い新種の特殊感染者が追加されている。~ 酸性液をプレイヤーの足元の床に吐き出して持続ダメージを与えるSpitter、飛びかかったプレイヤーを危険な箇所まで動かしてしまうJockey、猛スピードで突進し巨大な右腕でプレイヤーを拘束するChargerの3種。 ---生存者側の「銃器の殴り」が連続で繰り出せなくなって弱体化したこともあり、篭り戦法の危険性は状況によって大きく増すことになる。 --マップによっては通常の感染者に紛れてちょっと厄介な性質を持った個体が現れることもある。 --他にも上述の半永久ガントレットラッシュなど、積極的かつ適切な突破を促すギミックが随所随所に導入されている。そのどれもが、本作において「ゾンビを倒すこと」そのものが目的ではないことを示している節がある。 -スカベンジ、リアリズム、ミューテーションなどの新モードの追加。 --スカベンジモードはステージ各所に配置されたガソリンタンクを集め、特定箇所の発電機に給油した数を競う対戦モード。それ以外は従来と同様、生存者VS特殊感染者で交互に競うラウンド形式。 --リアリズムモードは通常のキャンペーンに以下の要素が追加された高難易度モード。難易度は別途に変更可能。 ---ヘッドショット未成立時の与ダメージがさらに低下。スナイパー系武器も通常感染者を一撃必殺できなくなる(マグナムや近接武器・投擲武器・特殊弾薬のみ可能)。 ---生存者及びアイテムがハイライト表示されない。暗所や入り組んだ場所での危険性が増加する。 ---道中のレスキュークローゼットが利用不可能。死亡したプレイヤーは新アイテムのAEDを使ってもらうか、次のセーフルーム到達まで復活できない。 ---特殊感染者Witchの出現率が上がり、さらに難易度Advanced以下でも攻撃を受けると即ダウンではなく即死亡となる。 --ミューテーションは「The Passing」キャンペーンと同時に追加された、いわゆる特殊ルールモード。~ ルールによって協力か対戦かが異なる。大抵は通常より難しいが、稀な例として「武器は無限に使えるチェーンソーかピストルのみ」「弾数無限のM60とマグナムのみ装備」といった爽快なものもある。 ---実装当初は週替わりでルールが配信されていたが、「Cold Stream」キャンペーン配信とともに配信済みのものが選択可能になった。 -MODフレンドリー(PC版) --Valveゲームの例に漏れず、PC版におけるMOD(ユーザーによる改造や拡張)に対しては寛容、または「どんどんやってください」という姿勢であり、非常に多種多様。~ 各種サイトからのみならず、ワンクリックでお手軽に導入できる自前ならではの公式MOD連携コーナー"Steam WORKSHOP"にも対応。当然無料。 --WORKSHOPだけでもプレイヤー・ゾンビなどのキャラや武器などといった見た目を全く別のものに差し替えてしまったり、また新たなキャンペーンを追加することが出来る。 --少々手間はかかるが効果音やキャラの音声を変えたり、果ては武器の性能変更や能力追加なんてことにも対応できる。下記の不満点への改善を図ることも可能。 ---最近の国内サーバーにはこれによって特殊ルールや機能を採用しているカスタムサーバーも多い。 --内容によるが導入自体は大抵は容易。WORKSHOPならワンクリックで次回起動時にダウンロード・インストール・適用まで自動でやってくれる。ただし基本的に海外製なので英語の知識は必須だが。 --なおキャラMODの中には「ネプテューヌ(ボイスパッチもあり)」や「艦これ」「VOCALOID」など、同じくPC上で親しまれてきた日本製キャラも多かったりする。そういった点でも日本向けにカスタマイズ可能。 -十分な日本語対応(PC版) --当初は翻訳が不十分な状態だったが、日本人ユーザーたちの貢献を広く受け入れたこともあって、台詞の吹き替え以外は完璧に日本語対応。最近の国産PCゲーとはむしろ正反対な勢い。~ 日本語の字幕はプレイヤーキャラのつぶやきにまで完璧につき、誤訳も殆ど無い。(ごく一部残っているが) ---一方でアップデートがなされていないXb360版ではかなり誤訳が目立つ。原文ママの未翻訳箇所や、何故か中国語に翻訳されている箇所もある。 -キャラ・武器・マップなどが最初から全て使用可能。隠し要素のアンロックなどに拘束されることなく、純粋な技量だけで楽しめる。 //必要性がなく全然問題点でないと思われるのCo化 //むしろ評価点と言えるので移動 -プレイヤーとなる4人の生存者における能力差はBOT時の使用武器以外に一切無いため、使用するキャラクターはほぼ好みで選ぶ事ができる。 --能力差があればそれはそれで別の問題も出てくることだろう。 -PCダウンロード版の安さと多数の無料追加要素。経費も無料 -- ソフトを購入しさえすれば、追加装備やキャラを買ったりする必要がなく、プレイ時のネットワーク利用も無料と、経費は基本かからない。 -- MODフレンドリーの項目にある通り、キャンペーンや見た目等々多数のMODを無料で適用できる。 -- そのソフト代もSTEAMのキャンペーン次第では更に安い。過去一度だけだがクリスマスキャンペーンとして無料だったこともある。 -Xb360版は感染者の数・出現頻度が2/3程度に抑えられている。 ---- **賛否両論点 -ゾンビを倒さずとも…というほどではないが、突き詰めると結局のところ「マラソン」ゲーであること。これ自体はこのゲームの本質と言えるが、あくまでゾンビを撃ち倒すことにこだわるプレイヤーには好き嫌いが割れるところであろう。 --それゆえ、チームメイト3人を置き去りにして単独でセーフルームまで走り抜ける「ランナー」と呼ばれるプレイヤーも多く見られ、嫌われる傾向にある。チームメイトから一定以上の距離を先行するとそのプレイヤーが不利になる仕様((一応、ラッシュなどでは先頭のプレイヤーが狙われやすいという仕様があるが、ランナーを抑止できるほどのものではない。))でもあれば抑制できるのかもしれないが。 --また、クレッシェンドイベントやフィナーレは準備が十分でないとクリアが難しいにも係わらず、プレイヤーの誰か1人が勝手に行動するだけで始まってしまう。準備不足が敗北に直結する場合も。同時に2人以上で行動しなければ開始できない仕様にはできなかったのだろうか。 -セーフルーム到達時、死亡したプレイヤー全員が体力50で復活する。 --セーフルームに入る直前に瀕死のプレイヤーがいた場合、FFで殺してからセーフルームで復活させることで実質的な回復になってしまう。(所持品は全て落とすが、ゴールのセーフルームであれば次チャプター開始時にアイテムを回収できる) --そのため、オンラインでは稀に無断で撃ち殺されてしまうこともある。 -Tankの配置・性質 --各チャプターに確定配置以外のTankが配置される数と確率が前作より下がった。 ---前作では一部を除く各チャプターに1~2体のTankが配置されていたが、本作では0~1体になった。 ---前作ではチームが疲弊していても容赦なくTankが配置されていたが、本作ではチームに余裕があっても遭遇しないことも多くなり、易しくなったとも緊迫感が薄れたとも言える。 --Tankとの戦闘が始まるタイミングも早まっており、前作のTankのうなり声が聞こえる中を進む緊迫感は薄れた。 -「Cold Stream」キャンペーンに収録されている前作の4種類のマップ(Death Toll / Dead Air / Blood Harvest / Crash Course)における強引な改変。 --クレッシェンドイベントの仕様が変更された箇所があるが、そのほとんどはセーフルームに駆け込むまで永久にラッシュが終わらない形式であり非常に単調。 ---スイッチ押しや持ち運びといった今作からの新要素を後付けできないこと、前作には極端に簡単なクレッシェンドイベントが存在していたことなどが原因と思われる。 --立て籠もれる小部屋がいくつか削除されている弊害で、レスキュークローゼットが減少している。AEDの配置率も低い。 --別個に復刻された前作マップ「No Mercy」「The Sacrifice」と比べると、これらの復刻マップは手抜き感が否めない。 ---- **問題点 -迷惑行為への対策の不備 --故意のフレンドリーファイアやチームキルにすら、加害プレイヤーにペナルティは一切無い。 --準備が整っていないのにイベントなどを発生させる、セーフルームにある救急キットの複数個取得((基本的に4個なので、1人あたり1個。))、他プレイヤーのアイテム保持を無視したアイテム独占&使いまくりなど、利己的な迷惑プレイにも直接的なペナルティがない。また、こういったことをするため・我慢や協調ができないために先行する輩も少なくなく、ランナーという時点で嫌われる理由の一つとなっている。 --こうした輩へはキックのみが唯一の対策だが、それも上記にある通り過半数=当該プレイヤー以外全員の賛成が必要、とハードルが高め。 ---超が付くほど悪質な輩は、投票する暇がないラッシュ又は投票が否決されるまでは猫を被り、いざチャンスとなるとFFを繰り返して他プレイヤーを殺し続けたりする。難易度を上げたがる輩(FFダメージが増加するため)や、ラスト直前、特にショットガン・火炎瓶保持者はTKを狙っていることが多く、注意が必要。 //---仮にキックに成功しても、蹴ったプレイヤーの再入室を制限する仕組みが何も無いため、易々と再入室された挙句、今度は開き直ってあからさまに迷惑行為を働いてくるケースもある。再び蹴る事もできるが、別のプレイヤーが入室してきて人数が埋まるまではいたちごっことなる。 //再入室は不可に改善済(確認済) --このため要注意プレイヤーの名前が公開されたり、積極的なフレンド登録が推奨されるなど、プレイヤー側で防衛策をとらざるを得ない状況にある。だがそもそもシステムで迷惑投票等々想定しておけば、ある程度のレベルに防げる話である。 ---日本のカスタムサーバでは迷惑者を排除する仕組みがあるところもあるが、公式サーバは何も行っていない模様。通報システムは一応あるが効果は見えない。プレイヤー側からブロックできるので同じ輩とのマッチングは防止できるが、個別の対処療法の域を出ない。 ---ただ、晒し掲示板は迷惑行為をやった側が注意や追放された腹いせに晒し、真っ当なプレイヤーの方がブロック・BANされるという被害を生じている。これはこのゲームに限らないが、TKのような重大迷惑行動すら判定するシステムがないため、より晒し頼りになっている面がある。またブロックされた側に挽回のチャンスは無い。 --日本からの公式サーバは東アジア地域(日本、台湾、中国、韓国)でマッチングするため、「日本限定ならもっと治安が良かったのでは?」という意見も。(無知故の迷惑行為はある) -プレイヤー追放、キャンペーン・難易度変更時の投票システム。 --ホストへの権限集中を避けるために投票制が採られているが、2~4人による多数決のため可決される確率が低く、あまり意味を成さない。 ---最大の問題が賛否が同点だと否決になってしまう点。可決には基本的に3人以上の賛成が必要であり、反対に2票入った時点で否決が確定してしまう。 ---特にプレイヤー追放の投票では、追放したいプレイヤーの共犯者・擁護者が反対したり、問題行為を直接確認していないプレイヤーが賛成しなかったりすると追放できない。 ---キャンペーンや難易度については途中変更を望まないプレイヤーが多いため、現状制度でも問題はない。 --ホストの専横を避けるにしても、ホストのみ2票持たせるなどして賛否同点を起きにくくさせたり、賛否同点時はホストの意見を優先するといった配慮はあるべきだった。 --しかも4人以下という人数の関係上、誰がどちらに投票したのか容易に想像できてしまうため、追放投票だと逆恨みを買うことがある。 //-残念ながら対戦プレイのモラルは良いとはいえない。 -アイテムや武器の問題点 --主力となるプライマルウェポンの格差。 ---ランナー抑制のためか、ショットガンの携行弾数が軒並み減少。序盤のポンプショットガン系は56発、上位のオートショットガン系も90発しか持てない。前作と比べて閉所が激減していることもあって前作ほど強力ではなくなったが、瞬間火力は圧倒的で弾の少なさと射程の短さ以外は優秀なため、使い方次第では依然として強力。 ---アサルトライフル系の携行弾数はどれも360で固定なので、低威力×高レートのM16と3点バーストのコンバットライフルは、携行弾数に対する総火力という面で割を食っている。特にM16は、携行弾数に対する総火力が理論上では下位武器のUZIにすら劣る始末。 ---スナイパーライフル系のハンティングライフルは、前作から微妙に強化されてはいるが、それでも半分ランク落ち。スナイパーライフルに比べて装弾数が半分しかなく、移動中の精度が比較的高い優位性があるといっても、動きながらバシバシ当てるのは無理がある。同じ上位武器のはずのスナイパーライフルの実質的な下位互換((その代わりにキャンペーンの序盤から固定配置されていることもある。))。 --ごくまれにプライマルウェポンの命中精度を向上させる「レーザーサイト」を発見できることがあるが、これがあると高威力・低精度なサプレッサー付きサブマシンガンやAK-47アサルトライフルが、高精度・低威力のUZIサブマシンガンやM16アサルトライフルの立場をほぼ完全に食ってしまう。 ---このためか、レーザーサイトは確定出現ポイントが有る「Dead Center」と「Cold Stream」以外での出現率は非常に低く、殆ど見かけないアイテムになっている。 --AEDや特殊弾薬箱が救急キットと同時に持ち歩けない。利用価値は救急キットの比較にならないため、救急キットを持っていない時しか持って行く意味がない。 ---特殊弾薬箱はその場で開けて装填していくのが基本だが、オンラインでは一時的に弾薬箱と入れ替えて捨てた救急キットを作為・無作為問わず他プレイヤーに奪い取られてしまうことがある。 ---AEDは付近に偶然置かれていた場合くらいしか役に立たない。例え持ち歩いていたとしても、落下死などで死体に近寄れない場合は蘇生できないため役に立たない。 -プレイに支障を及ぼすバグの存在 --''フィナーレがおかしくなる'' ---通常、フィナーレは「救助要請をするなどの特定ポイントから、脱出手段が整うまでの一定時間または一定条件を持ちこたえる」クレッシェンドイベントの一種だが、''要請した直後に救助が到着してフィナーレが終わる''ことがある。 ---スカベンジ形式のフィナーレの場合、''給油の完了後に発生するラストラッシュがフィナーレ開始時から発生する''ことがある。~ つまり、通常感染者・特殊感染者・Tankが休みなしに無限湧きし続ける中、13個もの燃料タンクを集めなければならなくなる。こうなると熟練者揃い+Easyであってもクリアは困難。 ---最も特殊な形式である「The Sacrifice」のフィナーレでは、''発電機を起動してもフィナーレが始まらない''ことがある。無論、こうなった場合はクリア不能である。また最後の最後で条件を満たしているのに不成立と判定され、失敗とされてしまうことも。 ---これらのバグが発生した場合、言うまでもなくラストが台無しになる。厄介なことに確実な回避方法はオフラインプレイしかない。 --''強制終了'' ---Xb360版でのみ発生する。通称:ハゲバグ。入室時やセーフルーム到達時のロード中に強制的な再起動が起きることがある。 ---オンラインプレイで発生すると強制退室となる。定員が埋まっていなければ再入室可能だが、キャラや装備が変わってしまったり、最悪全員が落とされて部屋が自然解散となる場合も。~ チャプターの途中からスタートはできるが、セーブ&ロードによる自動再開はできないため、強制終了になるとかなり白けてしまう。 ---以前から存在したバグだが、「Cold Stream」キャンペーン配信に伴って発生率が大幅に上がった。一部のマップでは発生率が非常に高く、まともなプレイに堪えない。 ---なお、このバグは本体の言語を英語に設定すれば完全に解消する。 -生存者BOT((参加者が定員未満の際に空席を埋める役割を果たすCPUプレイヤー。シングルプレイヤーモードやオフライン協力モードでは常に居る。))のAIが前作から悪化。仕様上、AIそのものを改善するMODもかなり少ない。 #region(詳細) -進行やクリアに必須な持ち運びやスイッチ押しを全く手伝ってくれない。勝手にされても非常に困るので一切しないものと思われるが、運搬が重要なチャプターでも拾いすらしてくれないのは、必要数が減らされているとはいえ辛い。 -パイプ爆弾や火炎瓶などの投擲武器を一切取得・使用しない。これらは戦局の巻き返しに非常に効果があるが、デメリットもあるためタイミングには戦局の判断が必要とBOTには難しいので、一切使わないようにしたと思われるが… --シングルモードでは自分しか投擲武器を使えないため、ほぼ胆汁爆弾しか選択肢がない。それも出現数が少ないため相当な温存を強いられる。 --胆汁爆弾を持っているプレイヤーが退室してBOT化すると詰んでしまうことも。任せきりにせず自分でも持っておけばよいのだが、出現数が少ない・他の投擲武器が使えないなどの問題がある。 -難易度に関わらず、救急キットや鎮痛剤を易々と((救急キットは体力39以下、鎮痛剤などは体力69以下になると使用。救急キットはセーフルーム到着時のみ体力74以下で使用。))使ってしまう。難易度Expertでは舐めプレイの範疇。 -弾薬を全く節約しない。SMGかアサルトライフルを使用するBOTは、弾が完全に尽きた際とダウンした際にしかサブ武器を使用しない。ショットガンや狙撃銃を使うBOTならサブ武器の使用頻度が高いため弾持ちは良いが、その一方で前者より火力が低くサブ武器にマグナムピストルを取得しないなどの問題がある。 --弾薬は一定以上減るまで補充しないため、弾薬補給ポイントでも補充しないこともある。装備中と同じ武器からは補充しない、パイプ爆弾に群がる感染者を撃つなどの難点もある。 --こういった欠点を補うために前作ではBOTの所持弾数はプレイヤーより多かったが、今作ではプレイヤーと同じ。 -キャラクターごとの能力差のない本作でもBOT時の使用武器は各キャラで異なるが、BOTは使用武器によって戦闘スタイルを変えてはくれない。 --スナイパーライフルだから遠距離で狙い撃つでもなく、ショットガンだから引きつけて一撃必殺もせず、どの武器でも中距離と近距離の境目以内でないと撃たない。特に上位ショットガンは効率が悪い。 --参加者が埋まっていない場合は、BOTがスナイパー系とピストルを好んで使うエリス及びフランシスの枠、ショットガン系とピストルを好んで使うコーチ及びルイスの枠を優先的にプレイヤーで埋めておき、BOTには汎用性のあるアサルトライフルを使うようにさせた方が良い。 -BOTの性質上、BOTが使った場合の武器やアイテムに上位互換・下位互換が発生する。優先して上位互換を取ってくれるようなことはない。 --ブーストアイテムを体力減少時の増強にしか使わないBOTにとって、アドレナリン注射は鎮痛剤のほぼ下位互換。命中精度の問題の少ないBOTにとってM16はAK-47のほぼ下位互換。前述したようにハンティングライフルはスナイパーライフルの下位互換(BOTが使った場合は完全下位互換)。 -Witchの対処でもフラッシュライトは消してくれるが、脇を通り抜けてやり過ごすのはかなり苦手。BOTを無傷で済ますには、プレイヤーであればやり過ごせそうなWitchでも処理してやる必要も出てくる。 --ミューテーションでは専用のAIが組まれていないため尚更お荷物になるが、中でも近接武器と特殊感染者のみが登場する「フォー・ソードマン」と「チェーンソー・マサカー」では遭遇したWitchに向かって平然と斬りかかるという暴挙に出る。 -自動車の防犯アラームを誤って作動させることはないが、アラームの周辺では発砲を極端に控えるようになってしまうので戦力にならない。 -全体的に動作が鈍く、効率的なマラソンプレイにはうまく付いてきてくれない。せめて上位武器などの重要アイテムを取る際だけでも、取り逃し(=足手まといに繋がる)がないようBOTを見守ってやる必要も出てくる。 --置かれているアイテムの一部はBOTに認識されないため、いくら待っても武器を取ってくれないことなども多い。一方でセーフルームやアイテムめがけて勝手に無防備に走り出すこともあり、これが原因で特殊感染者やWitchにやられやすい。 -あまり賢くてもゲームの醍醐味を損なってしまうとはいえ、ここまで何もしてくれないと「居ないよりはマシ」な程度でしかない。特にTankやWitch、クレッシェンドイベントの対処が苦手で、基本的にこれらは自力での対処が必要。 -これらの難点により、途中参加者が不利、プレイヤー休憩機能((一時的な代役として自キャラをBOTにする機能。一定時間放置していることでも自動的に休憩に切り替わる。))が使いにくいといった問題も生み出している。 --途中参加したら自キャラが既に死亡・瀕死、所持品が皆無といったケースが多い。これらを理由に即退室してしまう途中参加者も少なくない。途中参加にも配慮して、難易度によってBOTの賢さを変えるなどの工夫があってもよいところ。 --休憩中には勝手に武器を持ち替えられたり(特に近接武器をピストルへ替えたがる)、救急キットを無駄使いされてしまう。~ ならば休憩しなければよいと思うだろうが、PCや環境によっては読み込みなどにより毎度のチャプター開始に時間がかかり、自動で休憩になってしまう。そうしてようやく始まったら、確保した武器を勝手に替えられている…。 -問題点は非常に多いものの、高度なエイム、Tank以外の敵耐久力の判定により無駄撃ちが少ない、視界不良や草むらの影など人間では見えない状態でも狙い撃ってくれるなど、全くの役立たずというわけでもない。さらに、BOTからの誤射は難易度を問わずノーダメージ((炸裂弾の自爆・誤爆ダメージも無効。いずれにしても誤射されると画面が揺れるため煩わしいが。))。基本的にプレイヤーの誰かに追従し不用意にうろついたりはしないため、初心者が参加してくるよりはよほど頼りになる。 --BOTの性質・習性さえ把握していればBOTの強みを活かすプレイも一応可能。 #endregion -前作でも難易度は高い方だったのだが、特殊感染者の追加・所持弾数の減少などの処置により今回は相当な難易度になり、まずFPSにさえ慣れていない初心者が集うとEasy(最低難易度)でも全滅は免れないほどになっている。 --特にExpert(最高難易度)ともなると感染者の攻撃力・体力がAdvancedの倍以上に増大し、リアリズムモードと併用すると熟練者のパーティでも手を焼くまでに至る。もっともその領域へ自ら入る人はそれなりの人でもあるが。 --ガントレットラッシュは、悪く言えばダラダラとしたメリハリの無い永続ラッシュとも言える。特に不慣れだったりして的確に突破できないとこれを顕著に感じる。 --MODに手を出さないかぎり、Easyにしても大して難易度低下しない((敵の耐久力と攻撃力が少し下がる程度しかなく、厄介な点である数・速さ・動き・自力脱出不可能な拘束などは変わらない。))ので、初心者は上級者と組めないとプレイしにくい。 --ミューテーションは無限M60を使える「ジブ・フェスト」以外はEasyですら初心者お断り仕様。 -初心者が練習を行えるようなモードがない --特に対戦モードで顕著。BOTの生存者相手に感染者の立ち回り練習を積むといったことは行えず、いきなり実戦に出ていくしかない。しかし、発売から月日が経過しているため実戦には熟練者があふれており、経験を積む間もなくどこへ行っても足手まとい扱いされて追放されてしまうという悪循環に陥りがち。 --キャンペーンモードならシングルプレイでも遊べるので練習は一応可能だが、上記の通りEasyでも十分難しい上にBOTが足枷なので、初心者にとって本当に鍛練になるかどうかは微妙。 -エンディングや結果発表 --クリア後にプレイ成績が映画のエンドロールのようにゆっくりと上昇して表示されるのだが、遅すぎて成績を確認したい側としては苛立つ。参加者全員が賛成すればスキップは可能だが早送りは不可。 ---オンラインでは9割方スキップまたは退室される。何のための結果発表なのか。 --チャプター間の中間発表では表示される対Tankダメージと対Witchダメージの最終的な合計はエンディングに載っていない。 ---中間発表の対Witchダメージには炎上ダメージが計上されないため、火炎瓶を投げつけて逃げ回ったプレイヤーが何もしていなかったように見えてしまう。 --ショットガンの命中率、救急キット使用回数、Witchをイラつかせた回数など、カウント基準が不適切で実際より悪く見えてしまう成績もある。 -一部に存在する確定配置のアイテムなど --AI Directorによる不確定要素が売りとはいえ、制作側によってある程度の制限は設けられている。 --基本的にどのキャンペーンも序盤は下位武器で、上位武器が見つかるのは中盤に差し掛かってからになる。 -理不尽な判定が多発する --敵の飛びかかりを攻撃で潰したと思いきや無視された、明らかに当たっていないのに食らった、などという敵側の攻撃判定の超常現象がかなり多い。 --逆にこちらの攻撃は当たったエフェクト・音が出るのにノーダメージなことが火炎弾や近接武器で結構ある。通常の弾でまず無いのは救いだが。 -近距離ワープから攻撃される --敵は各プレイヤーから一定範囲外、かつ全員から見えない領域から出現するようになっているのだが、この制限レンジが意外に狭く、近距離からワープ出現してくるように見えて理不尽。 --クリアしたはずの室内や狭い空間から大量に敵が湧く、いきなり後ろの近距離に居るなどあからさまな出現をされることも少なくない。 --近寄られると厄介な特殊感染者が、近距離ワープしてプレイヤーが感知しようもないのに攻撃される、というのはただの理不尽でしかない。稀に声を出しはするが、それも低い確率のランダムで足音も無いため、攻撃時まで全く無音なのも全く珍しくない。 --これらも協力プレイを促すため自力で完全には対処できないようにしているのかもしれないが、やられた側は理不尽なだけでストレスがたまる。 --低スペックだったり高PINGだったりすると、更にひどくなる。スペックは描画レベルを下げればある程度緩和できるし、PINGはサーバを変えれば良いし、捕まっても味方に助けて貰えばなんとかはなるが。 --これもランナーが効率的といわれてしまう一因。どうせワープしてくるのだから、真面目に相手せず接近されてしまう前に走り抜けた方が…となる。 -字幕がデフォルト設定では表示されない --インストールしてそのまま起動しただけでは、キャラクターのセリフが翻訳された日本語字幕が表示されず、設定からキャプションを表示するように設定しなければならない。しかし、プレイ中のTipsなどはデフォルトで日本語化されているため、キャプション設定の存在に気付かないプレイヤーも少なくない。 ---本作では字幕を表示することで、特殊感染者の出現やラッシュの開始なども字幕で表示されるため、ゲームを有利に進めることが出来るようになる。そういう意味でも、デフォルトで字幕がオンになっていないのはやや残念。 -オンラインプレイのブラウザ周りがやや不便。 -Xb360版ではキャンペーン追加アップデートが有料DLCの形になっている。Steamにおいては無料アップデートに組み込まれているが、Xbox側ではこの大型パッチの無料リリースがMicrosoftに許可されなかった模様。 ---- **総評 FPSには珍しい協力プレイに重点を置いた作品。~ 発売からかなり年月が経つ今でさえオンラインプレイヤーは途絶えてはいない。友人が居れば安定して楽しめることだろう。~ 初心者にあまりやさしくないのは難点ではあるが、しっかりシングルプレイヤーモードも有り、ランダム性も高くオフラインだけでも楽しめる。 PCダウンロード版なら素の値段がかなり安いし、購入にウェブマネーも使用できるなど、ハードルは大幅に下がっている。~ 海外ゲームにありがちな日本語化が不十分という点はほぼ完全に解消しており、Steam導入のハードルもそこまで高くはないだろう。~ 無料MODも多種存在し、しかもその自由度はかなり高いところまで向上できるため、一人だけで遊ぶ場合でも元手は取れるはず。~ Xb360版については、PCを持っていないor知識がない、手軽に楽しみたいライトユーザー向けと言える。~ ---- **余談 -前作発売から一年足らずでの本作発売に反発した一部のプレイヤーの間で不買運動が行われたが、現在は収束している。 -前作のキャンペーンは本作にも『The Sacrifice』『Cold Stream』と同時に追加収録された。前作と同じプレイヤーキャラを使うことになるが単なる焼き直しではなく、本作の武器・特殊感染者も登場してくるのでプレイ感覚はかなり違う。 --『The Passing』『The Sacrifice』は前作と本作を繋ぐストーリーになっている。 -国内アーケード版『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』は本作がベース。タイトーにより2014.12.10から稼働開始。同社発の『ハーフライフ2 サバイバー』『サイバーダイバー』以来久々のSourceEngine使用アーケードゲームとなった。 --クレジットによってプレイ時間のSVPを購入するプリペイド方式を取っており、NESiCA上でのオンラインマッチングが行われる。 --マウス+Wiiヌンチャクのようなグリップコントローラーでの操作。 --4人の生存者は差し替えられており、いずれも日本人受けしやすいものに変わっている(男子大学生、JK、親日家な元軍人、日米ハーフの女性ジャーナリスト)。それに伴い会話も一新されている(勿論全て日本語)。 --MOD以上の追加要素としては、性能向上版のプライマリウェポン、ポリスサブマシンガンなどの新武器、チャージャー自動回避などといった完全新規要素「スキル」、ミッション開始時のウェポン持ち込みがある。 --ただ残虐性に配慮したのか、ヒット時の演出がかなり抑えられているので、当たったかどうかがわかりづらい。特に''通常感染者の炎上エフェクトが完全カットされた''せいで、火炎瓶で倒せているはずなのに普通に走っているように見えてすごぶる判りにくい。 --L4D2の公式キャンペーンとDLCキャンペーンの「The Passing」「Cold Stream」、2016年にはL4D1のキャンペーン「DEAD AIR」「NO MERCY」「DEATH TOLL」「CRASH COURSE」「The Sacrifice」が追加 ---時間制になった関係上、死亡後は復活ポイントに戻されるだけ、通常感染者の数も大幅に抑えられていたりとかなりの易化修正がされている…が、結局走り抜けるのが最優先の「マラソン」ゲーであることは変わりない、というか敵の稀頻度化とプレイ時間購入制により更に強化されている。じっくり狙撃する暇は無い。 --ゲーム中に落ちている「ZG袋」を回収することで、ポイントを貯めてキャラの衣装を入手できる。水着(女性キャラのみ)や体操着まで用意されている。…しかしその変更が筐体ではできないだけでなく、''対応がスマホのみ''でPCでもできない((当初はそういったセッティングができる会員ページの有料化を狙っていたが、不人気すぎたため永続的に無料となった様子。))。やる気があるのか疑われる。 --サックリ遊べて本作がどういうゲームかは理解できるお試し品としてや、手軽に協力プレイを楽しむ場としては十分過ぎる移植である。 --しかし、ログインボーナス導入でプレイ時間増加、イベントの実施など稼動初期よりは改善も見られるが、追加要素の独自性の薄さ、そしてなにより''原作DL版の圧倒的な安さ''から、既存プレイヤーが改めてやりこむほどかというと…。 --必然の結果かどんどん撤去され、希少な台ではCoopなのにマッチングも稀。「ACキャラのMODだけPCにくれ!有料でもいい!」との怨嗟が結構ある。 --上のような事情や、マッチングした瞬間にフリーズなど多数のバグも抱えており、その因果か2017年6月29日の8時を以ってオンラインのサービスが終了されると発表された。この日付以降はオフラインモードのみ利用でき、キャラのカスタマイズやデータの保存は一切できなくなる。 ---基板はソフト更新によりNESiCA×Live2にコンバートされる予定。基板のみを汎用筐体(ビュウリックスなど)に搭載して稼働することがほとんどだと思われるが、一応筐体の改造キットも販売される予定。 -オンライン要素を持つゲームであるということもあり、PC版はパッケージ版だろうがSteam導入が必須。Steamクライアントやアカウント登録自体は無料なので実害はない。 --この際パッケージ版のソフトがアカウントに紐付けされるため、中古売却は不可能である。 --値段のこともあってわざわざパッケージで買うという選択肢はもはやなくなっている。 //販売方法の説明だけだし余談へ。 売れないから問題って言い出したらDL販売ゲーム全部問題になる ----
*LEFT 4 DEAD 2 【れふと ふぉー でっど つー】 |ジャンル|CO-OP FPS/アクション|&amazon(B002TJQX1A)| |対応機種|Windows XP/Vista/7&br()Xbox360&br()アーケード|~| |開発元&br;原語版発売元|Valve|~| |日本語版発売元|【Win】ズー&br;【Xb360】エレクトロニック・アーツ&br;【AC】タイトー|~| |発売日|【Win】2009年11月17日&br;【Xb360】2009年11月19日|~| |稼動開始日【AC】|2014年12月10日|~| |稼働終了日【AC】|2017年6月28日|~| |定価|【Win】Steam版:1,980円/日本語パッケージ版:7,329円&br()【Xb360】7,665円(税込)&br()【AC】699,000円(従量課金1クレジットあたり27円)/999,000円(従量課金1クレジットあたり15円)|~| |レーティング|BGCOLOR(crimson):''&font(#ffffff){CERO:Z(18才以上対象)}''|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| ----- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[LEFT 4 DEAD]]』の続編。4人の生存者が謎の奇病によってゾンビと化した凶暴な感染者達を倒しながら脱出を目指す。~ 対戦ツールとして普及しているFPSにおいては珍しく、COOP(協力プレイ)をメインとした作品。 ---- **特徴・評価点 -1つのキャンペーンゲームは、複数のセーフルーム・チャプターで区切られた1つのパニックホラーの映画のような構成。前作以上にストーリー展開がわかりやすく、没入しやすくなった。 --前作におけるフィナーレイベントは追加キャンペーン「The Sacrifice」((キャンペーン「The Sacrifice」はL4D1とL4D2の両作に向けて本作発売後に配信されている。))を除いた全てが「特定ポイントで脱出準備開始→準備が整うまで一定時間耐える→乗り物に乗って脱出」だったが、~ 本作では同じ乗り物に乗って脱出する場合でも、最初のキャンペーン「Dead Center」のラストが後述するスカベンジモードのように「無限に沸く感染者を退けながらガソリンを一定量入れる」など、ワンパターンではなくなっている。 -前作と同様に協力プレイを重視した構造で、自力では脱出できず仲間の救出を要するシチュエーションが多い。1人で先行するとあっという間にピンチに陥り、仲間の足も引っ張ってしまうことになるため、味方をカバーしながら戦う事がひいては自分を助けることになる、というバランスになっている。 -いかにもパニックホラーらしいシチュエーションで起きるイベントが豊富にあり、常に緊張感のあるプレイが楽しめる。 --ゾンビが大量に押し寄せてくるラッシュイベントには、強制発生かつオブジェクトを停止させないと終わらない「ガントレットラッシュ」もところどころに新登場。よりスリルが増した。 -各アイテムカテゴリにそれぞれ新アイテムが追加。 --プライマリウェポンは、下位の「サブマシンガン」「ポンプショットガン」と上位の「アサルトライフル」「セミオートショットガン」「スナイパーライフル」にそれぞれ性能違いの2種類(アサルトライフルのみ3種)が存在するようになり、必ず武器がある地点でも手慣れた性能のものが入手できるとは限らなくなった。次々と持ち替えて弾薬切れを凌ぐか、一つを使いこなして無駄を減らすかはプレイヤー次第。 --マグナムと近接武器は通常感染者(ザコソンビ)を一撃必殺できるセカンダリ武器。敵が固くなるリアリズムモードでの安定度がずば抜けているが、前者は装弾数や連射力に難があり、後者は近接なので射程が短い。 ---ただし近接武器は攻撃範囲が銃器より横に広いため、接近してきた感染者達を一気になぎ払って先導することができる他、ゾンビを弾き飛ばす「銃器での殴り」に疲労度という制限が入ったうえにメイン銃器の所持弾薬も減っているので、ザコの群れに対しては銃器よりも有効。 ---近接武器にはかなりの種類があり、クリケットバットやチェーンソーと言ったホラー映画ファンのツボをつくアイテムや、同社の名作[[Half-Life]]の代名詞的アイテムであるバールもある。 ---しかしこれらの新セカンダリは尽くが特殊感染者には相性不利。一辺倒にはなっていない。 --プライマリのグレネードランチャー(DLCを含めるとM60軽機関銃)やセカンダリのチェーンソーといったレア武器もある。弾数や使用時間がさらに限られている分、威力は絶大。 --投擲武器に敵を一時的に誘き寄せる「Boomerの胆汁爆弾」が追加。攻撃力は全く無いが相手や使い方によってはとても強力な効果を発揮するような、ゲーム性と相性の良いアイテムになっている。 --回復アイテム枠には道中で力尽きた仲間を復帰させるAED(日本語訳ママ)と、体力的な効果は小さいが一時的に速度を上げられる「アドレナリン注射」が追加。後者の効果は単純な移動速度にとどまらない((効果時間中は沼地や敵に攻撃された時の移動速度の減少や殴りの疲労が発生しなくなり、また救急キット・AED・救出や各種ギミックの作動にかかる時間が大幅短縮される。))ため、意外と侮れない。 --レーザーサイト、火炎弾、爆発弾などの強化アイテムも追加。運が良ければ一時的にその武器の弱点を補う運用が可能になる。 -これらの新規追加アイテムは従来品と性能が重複せず、使い分けやどれを所持するかの選択が更に重要になっている。~ 武器のどれが出てくるか、お気に入りがあるかがプレイの度に変わるので、前作のウェポンの種類が少なすぎて装備がいつも同じになるという問題は払拭。またアイテムがあるかないかでも展開が結構変わるので、マンネリ防止にも一役買っている。 -対戦プレイも可能。前作と変わらず生存者VS特殊感染者という、単なる銃の撃ち合いではない一風変わったゲームが楽しめる。 --どう倒す/妨害するか以上に、生存者側を特殊感染者側がいかに妨害し遅延させるかという勝負。先攻後攻してより長くコースを進行した・またはより速くゴール出来たチームの勝ちになる。 --まともに正面から行くと生存者側が圧倒的に有利。殆どが脆い特殊感染者はその特殊能力と妨害側という利点を活かす格好になっている。先攻後攻で入れ替わるので有利不利は無く、純粋に腕と連携、そして妨害側での独特の立ち回りが試される。 -キャンペーンのバリエーション増加とシナリオ性の強化 --AI Directorが改良された。新キャンペーンには同じマップでもランダムやアイテム所持数によって通れるルートが変わるマップがある他、天候の変化などランダム性も強化された。 --前作キャンペーン全てを2のシステムで遊ぶことができる(微妙な変更点はあり)他、MODのアドオンキャンペーンが多数。 --前作ではキャンペーン間に関わりが無かったが、今作では時系列が設定されており、会話にも初めて会った者同士から徐々に信頼ができていく感じが現れている。 -雑魚のゾンビに加えて特殊感染者という特殊な能力を持つボスモンスターの存在により、油断すればあっという間に連携を断たれて追い詰められるシビアなバランスとなっている。 --前作では非常に有効だった狭い場所での篭りに対する対策として、分散力の高い新種の特殊感染者が追加されている。~ 酸性液をプレイヤーの足元の床に吐き出して持続ダメージを与えるSpitter、飛びかかったプレイヤーを危険な箇所まで動かしてしまうJockey、猛スピードで突進し巨大な右腕でプレイヤーを拘束するChargerの3種。 ---生存者側の「銃器の殴り」が連続で繰り出せなくなって弱体化したこともあり、篭り戦法の危険性は状況によって大きく増すことになる。 --マップによっては通常の感染者に紛れてちょっと厄介な性質を持った個体が現れることもある。 --他にも上述の半永久ガントレットラッシュなど、積極的かつ適切な突破を促すギミックが随所随所に導入されている。そのどれもが、本作において「ゾンビを倒すこと」そのものが目的ではないことを示している節がある。 -スカベンジ、リアリズム、ミューテーションなどの新モードの追加。 --スカベンジモードはステージ各所に配置されたガソリンタンクを集め、特定箇所の発電機に給油した数を競う対戦モード。それ以外は従来と同様、生存者VS特殊感染者で交互に競うラウンド形式。 --リアリズムモードは通常のキャンペーンに以下の要素が追加された高難易度モード。難易度は別途に変更可能。 ---ヘッドショット未成立時の与ダメージがさらに低下。スナイパー系武器も通常感染者を一撃必殺できなくなる(マグナムや近接武器・投擲武器・特殊弾薬のみ可能)。 ---生存者及びアイテムがハイライト表示されない。暗所や入り組んだ場所での危険性が増加する。 ---道中のレスキュークローゼットが利用不可能。死亡したプレイヤーは新アイテムのAEDを使ってもらうか、次のセーフルーム到達まで復活できない。 ---特殊感染者Witchの出現率が上がり、さらに難易度Advanced以下でも攻撃を受けると即ダウンではなく即死亡となる。 --ミューテーションは「The Passing」キャンペーンと同時に追加された、いわゆる特殊ルールモード。~ ルールによって協力か対戦かが異なる。大抵は通常より難しいが、稀な例として「武器は無限に使えるチェーンソーかピストルのみ」「弾数無限のM60とマグナムのみ装備」といった爽快なものもある。 ---実装当初は週替わりでルールが配信されていたが、「Cold Stream」キャンペーン配信とともに配信済みのものが選択可能になった。 -MODフレンドリー(PC版) --Valveゲームの例に漏れず、PC版におけるMOD(ユーザーによる改造や拡張)に対しては寛容、または「どんどんやってください」という姿勢であり、非常に多種多様。~ 各種サイトからのみならず、ワンクリックでお手軽に導入できる自前ならではの公式MOD連携コーナー"Steam WORKSHOP"にも対応。当然無料。 --WORKSHOPだけでもプレイヤー・ゾンビなどのキャラや武器などといった見た目を全く別のものに差し替えてしまったり、また新たなキャンペーンを追加することが出来る。 --少々手間はかかるが効果音やキャラの音声を変えたり、果ては武器の性能変更や能力追加なんてことにも対応できる。下記の不満点への改善を図ることも可能。 ---最近の国内サーバーにはこれによって特殊ルールや機能を採用しているカスタムサーバーも多い。 --内容によるが導入自体は大抵は容易。WORKSHOPならワンクリックで次回起動時にダウンロード・インストール・適用まで自動でやってくれる。ただし基本的に海外製なので英語の知識は必須だが。 --キャラMODの中には日本製キャラも多かったりする。そういった点でも日本向けにカスタマイズ可能。 -十分な日本語対応(PC版) --当初は翻訳が不十分な状態だったが、日本人ユーザーたちの貢献を広く受け入れたこともあって、台詞の吹き替え以外は完璧に日本語対応。この当時の国産PCゲーとはむしろ正反対な勢い。~ 日本語の字幕はプレイヤーキャラのつぶやきにまで完璧につき、誤訳も殆ど無い。(ごく一部残っているが) ---一方でアップデートがなされていないXb360版ではかなり誤訳が目立つ。原文ママの未翻訳箇所や、何故か中国語に翻訳されている箇所もある。 -キャラ・武器・マップなどが最初から全て使用可能。隠し要素のアンロックなどに拘束されることなく、純粋な技量だけで楽しめる。 //必要性がなく全然問題点でないと思われるのCo化 //むしろ評価点と言えるので移動 -プレイヤーとなる4人の生存者における能力差はBOT時の使用武器以外に一切無いため、使用するキャラクターはほぼ好みで選ぶ事ができる。 --能力差があればそれはそれで別の問題も出てくることだろう。 -PCダウンロード版の安さと多数の無料追加要素。経費も無料 -- ソフトを購入しさえすれば、追加装備やキャラを買ったりする必要がなく、プレイ時のネットワーク利用も無料と、経費は基本かからない。 -- MODフレンドリーの項目にある通り、キャンペーンや見た目等々多数のMODを無料で適用できる。 -- そのソフト代もSTEAMのキャンペーン次第では更に安く、時期を狙えば500円未満で入手可能。過去一度だけだがクリスマスキャンペーンとして無料だったこともある。 -Xb360版は感染者の数・出現頻度が2/3程度に抑えられている。 ---- **賛否両論点 -ゾンビを倒さずとも…というほどではないが、突き詰めると結局のところ「マラソン」ゲーであること。これ自体はこのゲームの本質と言えるが、あくまでゾンビを撃ち倒すことにこだわるプレイヤーには好き嫌いが割れるところであろう。 --それゆえ、チームメイト3人を置き去りにして単独でセーフルームまで走り抜ける「ランナー」と呼ばれるプレイヤーも多く見られ、嫌われる傾向にある。チームメイトから一定以上の距離を先行するとそのプレイヤーが不利になる仕様((一応、ラッシュなどでは先頭のプレイヤーが狙われやすいという仕様があるが、ランナーを抑止できるほどのものではない。))でもあれば抑制できるのかもしれないが。 --また、クレッシェンドイベントやフィナーレは準備が十分でないとクリアが難しいにも係わらず、プレイヤーの誰か1人が勝手に行動するだけで始まってしまう。準備不足が敗北に直結する場合も。同時に2人以上で行動しなければ開始できない仕様にはできなかったのだろうか。 -セーフルーム到達時、死亡したプレイヤー全員が体力50で復活する。 --セーフルームに入る直前に瀕死のプレイヤーがいた場合、FFで殺してからセーフルームで復活させることで実質的な回復になってしまう。(所持品は全て落とすが、ゴールのセーフルームであれば次チャプター開始時にアイテムを回収できる) --そのため、オンラインでは稀に無断で撃ち殺されてしまうこともある。 -Tankの配置・性質 --各チャプターに確定配置以外のTankが配置される数と確率が前作より下がった。 ---前作では一部を除く各チャプターに1~2体のTankが配置されていたが、本作では0~1体になった。 ---前作ではチームが疲弊していても容赦なくTankが配置されていたが、本作ではチームに余裕があっても遭遇しないことも多くなり、易しくなったとも緊迫感が薄れたとも言える。 --Tankとの戦闘が始まるタイミングも早まっており、前作のTankのうなり声が聞こえる中を進む緊迫感は薄れた。 -「Cold Stream」キャンペーンに収録されている前作の4種類のマップ(Death Toll / Dead Air / Blood Harvest / Crash Course)における強引な改変。 --クレッシェンドイベントの仕様が変更された箇所があるが、そのほとんどはセーフルームに駆け込むまで永久にラッシュが終わらない形式であり非常に単調。 ---スイッチ押しや持ち運びといった今作からの新要素を後付けできないこと、前作には極端に簡単なクレッシェンドイベントが存在していたことなどが原因と思われる。 --立て籠もれる小部屋がいくつか削除されている弊害で、レスキュークローゼットが減少している。AEDの配置率も低い。 --別個に復刻された前作マップ「No Mercy」「The Sacrifice」と比べると、これらの復刻マップは手抜き感が否めない。 ---- **問題点 -迷惑行為への対策の不備 --故意のフレンドリーファイアやチームキルにすら、加害プレイヤーにペナルティは一切無い。 --準備が整っていないのにイベントなどを発生させる、セーフルームにある救急キットの複数個取得((基本的に4個なので、1人あたり1個。))、他プレイヤーのアイテム保持を無視したアイテム独占&使いまくりなど、利己的な迷惑プレイにも直接的なペナルティがない。また、こういったことをするため・我慢や協調ができないために先行する輩も少なくなく、ランナーという時点で嫌われる理由の一つとなっている。 --こうした輩へはキックのみが唯一の対策だが、それも上記にある通り過半数=当該プレイヤー以外全員の賛成が必要、とハードルが高め。 ---超が付くほど悪質な輩は、投票する暇がないラッシュ又は投票が否決されるまでは猫を被り、いざチャンスとなるとFFを繰り返して他プレイヤーを殺し続けたりする。難易度を上げたがる輩(FFダメージが増加するため)や、ラスト直前、特にショットガン・火炎瓶保持者はTKを狙っていることが多く、注意が必要。 //---仮にキックに成功しても、蹴ったプレイヤーの再入室を制限する仕組みが何も無いため、易々と再入室された挙句、今度は開き直ってあからさまに迷惑行為を働いてくるケースもある。再び蹴る事もできるが、別のプレイヤーが入室してきて人数が埋まるまではいたちごっことなる。 //再入室は不可に改善済(確認済) --このため要注意プレイヤーの名前が公開されたり、積極的なフレンド登録が推奨されるなど、プレイヤー側で防衛策をとらざるを得ない状況にある。だがそもそもシステムで迷惑投票等々想定しておけば、ある程度のレベルに防げる話である。 ---日本のカスタムサーバでは迷惑者を排除する仕組みがあるところもあるが、公式サーバは何も行っていない模様。通報システムは一応あるが効果は見えない。プレイヤー側からブロックできるので同じ輩とのマッチングは防止できるが、個別の対処療法の域を出ない。 ---ただ、晒し掲示板は迷惑行為をやった側が注意や追放された腹いせに晒し、真っ当なプレイヤーの方がブロック・BANされるという被害を生じている。これはこのゲームに限らないが、TKのような重大迷惑行動すら判定するシステムがないため、より晒し頼りになっている面がある。またブロックされた側に挽回のチャンスは無い。 --日本からの公式サーバは東アジア地域(日本、台湾、中国、韓国)でマッチングするため、「日本限定ならもっと治安が良かったのでは?」という意見も。(無知故の迷惑行為はある) -プレイヤー追放、キャンペーン・難易度変更時の投票システム。 --ホストへの権限集中を避けるために投票制が採られているが、2~4人による多数決のため可決される確率が低く、あまり意味を成さない。 ---最大の問題が賛否が同点だと否決になってしまう点。可決には基本的に3人以上の賛成が必要であり、反対に2票入った時点で否決が確定してしまう。 ---特にプレイヤー追放の投票では、追放したいプレイヤーの共犯者・擁護者が反対したり、問題行為を直接確認していないプレイヤーが賛成しなかったりすると追放できない。 ---キャンペーンや難易度については途中変更を望まないプレイヤーが多いため、現状制度でも問題はない。 --ホストの専横を避けるにしても、ホストのみ2票持たせるなどして賛否同点を起きにくくさせたり、賛否同点時はホストの意見を優先するといった配慮はあるべきだった。 --しかも4人以下という人数の関係上、誰がどちらに投票したのか容易に想像できてしまうため、追放投票だと逆恨みを買うことがある。 //-残念ながら対戦プレイのモラルは良いとはいえない。 -アイテムや武器の問題点 --主力となるプライマルウェポンの格差。 ---ランナー抑制のためか、ショットガンの携行弾数が軒並み減少。序盤のポンプショットガン系は56発、上位のオートショットガン系も90発しか持てない。前作と比べて閉所が激減していることもあって前作ほど強力ではなくなったが、瞬間火力は圧倒的で弾の少なさと射程の短さ以外は優秀なため、使い方次第では依然として強力。 ---アサルトライフル系の携行弾数はどれも360で固定なので、低威力×高レートのM16と3点バーストのコンバットライフルは、携行弾数に対する総火力という面で割を食っている。特にM16は、携行弾数に対する総火力が理論上では下位武器のUZIにすら劣る始末。 ---スナイパーライフル系のハンティングライフルは、前作から微妙に強化されてはいるが、それでも半分ランク落ち。スナイパーライフルに比べて装弾数が半分しかなく、移動中の精度が比較的高い優位性があるといっても、動きながらバシバシ当てるのは無理がある。同じ上位武器のはずのスナイパーライフルの実質的な下位互換((その代わりにキャンペーンの序盤から固定配置されていることもある。))。 --ごくまれにプライマルウェポンの命中精度を向上させる「レーザーサイト」を発見できることがあるが、これがあると高威力・低精度なサプレッサー付きサブマシンガンやAK-47アサルトライフルが、高精度・低威力のUZIサブマシンガンやM16アサルトライフルの立場をほぼ完全に食ってしまう。 ---このためか、レーザーサイトは確定出現ポイントが有る「Dead Center」と「Cold Stream」以外での出現率は非常に低く、殆ど見かけないアイテムになっている。 --AEDや特殊弾薬箱が救急キットと同時に持ち歩けない。利用価値は救急キットの比較にならないため、救急キットを持っていない時しか持って行く意味がない。 ---特殊弾薬箱はその場で開けて装填していくのが基本だが、オンラインでは一時的に弾薬箱と入れ替えて捨てた救急キットを作為・無作為問わず他プレイヤーに奪い取られてしまうことがある。 ---AEDは付近に偶然置かれていた場合くらいしか役に立たない。例え持ち歩いていたとしても、落下死などで死体に近寄れない場合は蘇生できないため役に立たない。 -プレイに支障を及ぼすバグの存在 --''フィナーレがおかしくなる'' ---通常、フィナーレは「救助要請をするなどの特定ポイントから、脱出手段が整うまでの一定時間または一定条件を持ちこたえる」クレッシェンドイベントの一種だが、''要請した直後に救助が到着してフィナーレが終わる''ことがある。 ---スカベンジ形式のフィナーレの場合、''給油の完了後に発生するラストラッシュがフィナーレ開始時から発生する''ことがある。~ つまり、通常感染者・特殊感染者・Tankが休みなしに無限湧きし続ける中、13個もの燃料タンクを集めなければならなくなる。こうなると熟練者揃い+Easyであってもクリアは困難。 ---最も特殊な形式である「The Sacrifice」のフィナーレでは、''発電機を起動してもフィナーレが始まらない''ことがある。無論、こうなった場合はクリア不能である。また最後の最後で条件を満たしているのに不成立と判定され、失敗とされてしまうことも。 ---これらのバグが発生した場合、言うまでもなくラストが台無しになる。厄介なことに確実な回避方法はオフラインプレイしかない。 --''強制終了'' ---Xb360版でのみ発生する。通称:ハゲバグ。入室時やセーフルーム到達時のロード中に強制的な再起動が起きることがある。 ---オンラインプレイで発生すると強制退室となる。定員が埋まっていなければ再入室可能だが、キャラや装備が変わってしまったり、最悪全員が落とされて部屋が自然解散となる場合も。~ チャプターの途中からスタートはできるが、セーブ&ロードによる自動再開はできないため、強制終了になるとかなり白けてしまう。 ---以前から存在したバグだが、「Cold Stream」キャンペーン配信に伴って発生率が大幅に上がった。一部のマップでは発生率が非常に高く、まともなプレイに堪えない。 ---なお、このバグは本体の言語を英語に設定すれば完全に解消する。 -生存者BOT((参加者が定員未満の際に空席を埋める役割を果たすCPUプレイヤー。シングルプレイヤーモードやオフライン協力モードでは常に居る。))のAIが前作から悪化。仕様上、AIそのものを改善するMODもかなり少ない。 #region(詳細) -進行やクリアに必須な持ち運びやスイッチ押しを全く手伝ってくれない。勝手にされても非常に困るので一切しないものと思われるが、運搬が重要なチャプターでも拾いすらしてくれないのは、必要数が減らされているとはいえ辛い。 -パイプ爆弾や火炎瓶などの投擲武器を一切取得・使用しない。これらは戦局の巻き返しに非常に効果があるが、デメリットもあるためタイミングには戦局の判断が必要とBOTには難しいので、一切使わないようにしたと思われるが… --シングルモードでは自分しか投擲武器を使えないため、ほぼ胆汁爆弾しか選択肢がない。それも出現数が少ないため相当な温存を強いられる。 --胆汁爆弾を持っているプレイヤーが退室してBOT化すると詰んでしまうことも。任せきりにせず自分でも持っておけばよいのだが、出現数が少ない・他の投擲武器が使えないなどの問題がある。 -難易度に関わらず、救急キットや鎮痛剤を易々と((救急キットは体力39以下、鎮痛剤などは体力69以下になると使用。救急キットはセーフルーム到着時のみ体力74以下で使用。))使ってしまう。難易度Expertでは舐めプレイの範疇。 -弾薬を全く節約しない。SMGかアサルトライフルを使用するBOTは、弾が完全に尽きた際とダウンした際にしかサブ武器を使用しない。ショットガンや狙撃銃を使うBOTならサブ武器の使用頻度が高いため弾持ちは良いが、その一方で前者より火力が低くサブ武器にマグナムピストルを取得しないなどの問題がある。 --弾薬は一定以上減るまで補充しないため、弾薬補給ポイントでも補充しないこともある。装備中と同じ武器からは補充しない、パイプ爆弾に群がる感染者を撃つなどの難点もある。 --こういった欠点を補うために前作ではBOTの所持弾数はプレイヤーより多かったが、今作ではプレイヤーと同じ。 -キャラクターごとの能力差のない本作でもBOT時の使用武器は各キャラで異なるが、BOTは使用武器によって戦闘スタイルを変えてはくれない。 --スナイパーライフルだから遠距離で狙い撃つでもなく、ショットガンだから引きつけて一撃必殺もせず、どの武器でも中距離と近距離の境目以内でないと撃たない。特に上位ショットガンは効率が悪い。 --参加者が埋まっていない場合は、BOTがスナイパー系とピストルを好んで使うエリス及びフランシスの枠、ショットガン系とピストルを好んで使うコーチ及びルイスの枠を優先的にプレイヤーで埋めておき、BOTには汎用性のあるアサルトライフルを使うようにさせた方が良い。 -BOTの性質上、BOTが使った場合の武器やアイテムに上位互換・下位互換が発生する。優先して上位互換を取ってくれるようなことはない。 --ブーストアイテムを体力減少時の増強にしか使わないBOTにとって、アドレナリン注射は鎮痛剤のほぼ下位互換。命中精度の問題の少ないBOTにとってM16はAK-47のほぼ下位互換。前述したようにハンティングライフルはスナイパーライフルの下位互換(BOTが使った場合は完全下位互換)。 -Witchの対処でもフラッシュライトは消してくれるが、脇を通り抜けてやり過ごすのはかなり苦手。BOTを無傷で済ますには、プレイヤーであればやり過ごせそうなWitchでも処理してやる必要も出てくる。 --ミューテーションでは専用のAIが組まれていないため尚更お荷物になるが、中でも近接武器と特殊感染者のみが登場する「フォー・ソードマン」と「チェーンソー・マサカー」では遭遇したWitchに向かって平然と斬りかかるという暴挙に出る。 -自動車の防犯アラームを誤って作動させることはないが、アラームの周辺では発砲を極端に控えるようになってしまうので戦力にならない。 -全体的に動作が鈍く、効率的なマラソンプレイにはうまく付いてきてくれない。せめて上位武器などの重要アイテムを取る際だけでも、取り逃し(=足手まといに繋がる)がないようBOTを見守ってやる必要も出てくる。 --置かれているアイテムの一部はBOTに認識されないため、いくら待っても武器を取ってくれないことなども多い。一方でセーフルームやアイテムめがけて勝手に無防備に走り出すこともあり、これが原因で特殊感染者やWitchにやられやすい。 -あまり賢くてもゲームの醍醐味を損なってしまうとはいえ、ここまで何もしてくれないと「居ないよりはマシ」な程度でしかない。特にTankやWitch、クレッシェンドイベントの対処が苦手で、基本的にこれらは自力での対処が必要。 -これらの難点により、途中参加者が不利、プレイヤー休憩機能((一時的な代役として自キャラをBOTにする機能。一定時間放置していることでも自動的に休憩に切り替わる。))が使いにくいといった問題も生み出している。 --途中参加したら自キャラが既に死亡・瀕死、所持品が皆無といったケースが多い。これらを理由に即退室してしまう途中参加者も少なくない。途中参加にも配慮して、難易度によってBOTの賢さを変えるなどの工夫があってもよいところ。 --休憩中には勝手に武器を持ち替えられたり(特に近接武器をピストルへ替えたがる)、救急キットを無駄使いされてしまう。~ ならば休憩しなければよいと思うだろうが、PCや環境によっては読み込みなどにより毎度のチャプター開始に時間がかかり、自動で休憩になってしまう。そうしてようやく始まったら、確保した武器を勝手に替えられている…。 -問題点は非常に多いものの、高度なエイム、Tank以外の敵耐久力の判定により無駄撃ちが少ない、視界不良や草むらの影など人間では見えない状態でも狙い撃ってくれるなど、全くの役立たずというわけでもない。さらに、BOTからの誤射は難易度を問わずノーダメージ((炸裂弾の自爆・誤爆ダメージも無効。いずれにしても誤射されると画面が揺れるため煩わしいが。))。基本的にプレイヤーの誰かに追従し不用意にうろついたりはしないため、初心者が参加してくるよりはよほど頼りになる。 --BOTの性質・習性さえ把握していればBOTの強みを活かすプレイも一応可能。 #endregion -前作でも難易度は高い方だったのだが、特殊感染者の追加・所持弾数の減少などの処置により今回は相当な難易度になり、まずFPSにさえ慣れていない初心者が集うとEasy(最低難易度)でも全滅は免れないほどになっている。 --特にExpert(最高難易度)ともなると感染者の攻撃力・体力がAdvancedの倍以上に増大し、リアリズムモードと併用すると熟練者のパーティでも手を焼くまでに至る。もっともその領域へ自ら入る人はそれなりの人でもあるが。 --ガントレットラッシュは、悪く言えばダラダラとしたメリハリの無い永続ラッシュとも言える。特に不慣れだったりして的確に突破できないとこれを顕著に感じる。 --MODに手を出さないかぎり、Easyにしても大して難易度低下しない((敵の耐久力と攻撃力が少し下がる程度しかなく、厄介な点である数・速さ・動き・自力脱出不可能な拘束などは変わらない。))ので、初心者は上級者と組めないとプレイしにくい。 --ミューテーションは無限M60を使える「ジブ・フェスト」以外はEasyですら初心者お断り仕様。 -初心者が練習を行えるようなモードがない --特に対戦モードで顕著。BOTの生存者相手に感染者の立ち回り練習を積むといったことは行えず、いきなり実戦に出ていくしかない。しかし、発売から月日が経過しているため実戦には熟練者があふれており、経験を積む間もなくどこへ行っても足手まとい扱いされて追放されてしまうという悪循環に陥りがち。 --キャンペーンモードならシングルプレイでも遊べるので練習は一応可能だが、上記の通りEasyでも十分難しい上にBOTが足枷なので、初心者にとって本当に鍛練になるかどうかは微妙。 -エンディングや結果発表 --クリア後にプレイ成績が映画のエンドロールのようにゆっくりと上昇して表示されるのだが、遅すぎて成績を確認したい側としては苛立つ。参加者全員が賛成すればスキップは可能だが早送りは不可。 ---オンラインでは9割方スキップまたは退室される。何のための結果発表なのか。 --チャプター間の中間発表では表示される対Tankダメージと対Witchダメージの最終的な合計はエンディングに載っていない。 ---中間発表の対Witchダメージには炎上ダメージが計上されないため、火炎瓶を投げつけて逃げ回ったプレイヤーが何もしていなかったように見えてしまう。 --ショットガンの命中率、救急キット使用回数、Witchをイラつかせた回数など、カウント基準が不適切で実際より悪く見えてしまう成績もある。 -一部に存在する確定配置のアイテムなど --AI Directorによる不確定要素が売りとはいえ、制作側によってある程度の制限は設けられている。 --基本的にどのキャンペーンも序盤は下位武器で、上位武器が見つかるのは中盤に差し掛かってからになる。 -理不尽な判定が多発する --敵の飛びかかりを攻撃で潰したと思いきや無視された、明らかに当たっていないのに食らった、などという敵側の攻撃判定の超常現象がかなり多い。 --逆にこちらの攻撃は当たったエフェクト・音が出るのにノーダメージなことが火炎弾や近接武器で結構ある。通常の弾でまず無いのは救い。 -近距離ワープから攻撃される --敵は各プレイヤーから一定範囲外、かつ全員から見えない領域から出現するようになっているのだが、この制限レンジが意外に狭く、近距離からワープ出現してくるように見えて理不尽。 --クリアしたはずの室内や狭い空間から大量に敵が湧く、いきなり後ろの近距離に居るなどあからさまな出現をされることも少なくない。 --近寄られると厄介な特殊感染者が、近距離ワープしてプレイヤーが感知しようもないのに攻撃される、というのはただの理不尽でしかない。稀に声を出しはするが、それも低い確率のランダムで足音も無いため、攻撃時まで全く無音なのも全く珍しくない。 --これらも協力プレイを促すため自力で完全には対処できないようにしているのかもしれないが、やられた側は理不尽なだけでストレスがたまる。 --低スペックだったり高PINGだったりすると、更にひどくなる。スペックは描画レベルを下げればある程度緩和できるし、PINGはサーバを変えれば良いし、捕まっても味方に助けて貰えばなんとかはなるが。 --これもランナーが効率的といわれてしまう一因。どうせワープしてくるのだから、真面目に相手せず接近されてしまう前に走り抜けた方が…となる。 -字幕がデフォルト設定では表示されない --インストールしてそのまま起動しただけでは、キャラクターのセリフが翻訳された日本語字幕が表示されず、設定からキャプションを表示するように設定しなければならない。しかし、プレイ中のTipsなどはデフォルトで日本語化されているため、キャプション設定の存在に気付かないプレイヤーも少なくない。 ---本作では字幕を表示することで、特殊感染者の出現やラッシュの開始なども字幕で表示されるため、ゲームを有利に進めることが出来るようになる。そういう意味でも、デフォルトで字幕がオンになっていないのはやや残念。 -オンラインプレイのブラウザ周りがやや不便。 -Xb360版ではキャンペーン追加アップデートが有料DLCの形になっている。Steamにおいては無料アップデートに組み込まれているが、Xbox側ではこの大型パッチの無料リリースがMicrosoftに許可されなかった模様。 ---- **総評 FPSには珍しい協力プレイに重点を置いた作品。~ 発売からかなり年月が経つ今でさえオンラインプレイヤーは途絶えてはいない。友人が居れば安定して楽しめることだろう。~ 初心者にあまりやさしくないのは難点ではあるが、しっかりシングルプレイヤーモードも有り、ランダム性も高くオフラインだけでも楽しめる。 PCダウンロード版なら素の値段がかなり安いし、購入にウェブマネーも使用できるなど、ハードルは大幅に下がっている。~ 海外ゲームにありがちな日本語化が不十分という点はほぼ完全に解消しており、Steam導入のハードルもそこまで高くはないだろう。~ チーム制FPSに強い人、あるいはゲーム設定をいじりながら楽しんでいくというプレイヤーは確実に元手を取れるはず。~ Xb360版については、PCを持っていないor知識がない、手軽に楽しみたいライトユーザー向けと言える。 ---- **余談 -前作発売から一年足らずでの本作発売に反発した一部のプレイヤーの間で不買運動が行われたが、現在は収束している。 -前作のキャンペーンは本作にも『The Sacrifice』『Cold Stream』と同時に追加収録された。前作と同じプレイヤーキャラを使うことになるが単なる焼き直しではなく、本作の武器・特殊感染者も登場してくるのでプレイ感覚はかなり違う。 --『The Passing』『The Sacrifice』は前作と本作を繋ぐストーリーになっている。 -国内アーケード版『LEFT 4 DEAD -生存者たち-』は本作がベース。タイトーにより2014.12.10から稼働開始。同社発の『ハーフライフ2 サバイバー』『サイバーダイバー』以来久々のSourceEngine使用アーケードゲームとなった。 --クレジットによってプレイ時間のSVPを購入するプリペイド方式を取っており、NESiCA上でのオンラインマッチングが行われる。 --マウス+Wiiヌンチャクのようなグリップコントローラーでの操作。 --4人の生存者は差し替えられており、いずれも日本人受けしやすいものに変わっている(男子大学生、JK、親日家な元軍人、日米ハーフの女性ジャーナリスト)。それに伴い会話も一新されている(勿論全て日本語)。 --MOD以上の追加要素としては、性能向上版のプライマリウェポン、ポリスサブマシンガンなどの新武器、チャージャー自動回避などといった完全新規要素「スキル」、ミッション開始時のウェポン持ち込みがある。 --ただ残虐性に配慮したのか、ヒット時の演出がかなり抑えられているので、当たったかどうかがわかりづらい。特に''通常感染者の炎上エフェクトが完全カットされた''せいで、火炎瓶で倒せているはずなのに普通に走っているように見えてすごぶる判りにくい。 --L4D2の公式キャンペーンとDLCキャンペーンの「The Passing」「Cold Stream」、2016年にはL4D1のキャンペーン「DEAD AIR」「NO MERCY」「DEATH TOLL」「CRASH COURSE」「The Sacrifice」が追加 ---時間制になった関係上、死亡後は復活ポイントに戻されるだけ、通常感染者の数も大幅に抑えられていたりとかなりの易化修正がされている…が、結局走り抜けるのが最優先の「マラソン」ゲーであることは変わりない、というか敵の稀頻度化とプレイ時間購入制により更に強化されている。じっくり狙撃する暇は無い。 --ゲーム中に落ちている「ZG袋」を回収することで、ポイントを貯めてキャラの衣装を入手できる。水着(女性キャラのみ)や体操着まで用意されている。…しかしその変更が筐体ではできないだけでなく、''対応がスマホのみ''でPCでもできない((当初はそういったセッティングができる会員ページの有料化を狙っていたが、不人気すぎたため永続的に無料となった様子。))。やる気があるのか疑われる。 --サックリ遊べて本作がどういうゲームかは理解できるお試し品としてや、手軽に協力プレイを楽しむ場としては十分過ぎる移植である。 --しかし、ログインボーナス導入でプレイ時間増加、イベントの実施など稼動初期よりは改善も見られるが、追加要素の独自性の薄さ、そしてなにより''原作DL版の圧倒的な安さ''から、既存プレイヤーが改めてやりこむほどかというと…。 --必然の結果かどんどん撤去され、希少な台ではCoopなのにマッチングも稀。「ACキャラのMODだけPCにくれ!有料でもいい!」との怨嗟が結構ある。 --上のような事情や、マッチングした瞬間にフリーズなど多数のバグも抱えており、その因果か2017年6月29日の8時を以ってオンラインのサービスが終了されると発表された。この日付以降はオフラインモードのみ利用でき、キャラのカスタマイズやデータの保存は一切できなくなる。 ---基板はソフト更新によりNESiCA×Live2にコンバートされる予定。基板のみを汎用筐体(ビュウリックスなど)に搭載して稼働することがほとんどだと思われるが、一応筐体の改造キットも販売される予定。 -オンライン要素を持つゲームであるということもあり、PC版はパッケージ版だろうがSteam導入が必須。Steamクライアントやアカウント登録自体は無料なので実害はない。 --この際パッケージ版のソフトがアカウントに紐付けされるため、中古売却は不可能である。 --値段のこともあってわざわざパッケージで買うという選択肢はもはやなくなっている。 //販売方法の説明だけだし余談へ。 売れないから問題って言い出したらDL販売ゲーム全部問題になる ----

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