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獣王記 - (2016/03/07 (月) 11:46:40) の1つ前との変更点

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*獣王記 【じゅうおうき】 |ジャンル|アクション|&amazon(B0001484Q2)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |稼動開始日|1988年6月|~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|なし|~| |ポイント|''POWER UP!''&br()強烈かつ爽快な獣化変身アクション|~| ---- **概要 セガが発売した強制スクロール、獣人に変身といった要素が特徴の横スクロールアクション。~ ゲームとしての評価は凡作レベルだが、多数の移植もあってか知名度はけっこう高い。~ 海外ではGenesis版が本体にバンドルされていたため、約140万本という売り上げを記録している。 **特徴 -操作はレバー+3ボタン。Aでパンチ、Bでキック、Cでジャンプが出来る。 --しゃがみ状態でBを押すと上に向かって攻撃が可能。レバー上を入れながらジャンプするとハイジャンプが出来る。 -特定の敵(点滅する白いラスケルトウルフ)を倒した際に出現する「スピリットボール」を獲得するとキャラがパワーアップする。 --一段階目では服が破れて筋肉が大きくなり、攻撃にエフェクトが付いて攻撃力が上昇。 --二段階目ではさらにマッチョになり、体も大きくなる。 --そして三段階目になると演出と共に''獣人''に変身。特殊攻撃が可能となり、圧倒的な強さを得る。 -半強制スクロール。次々襲ってくる敵を倒しながらステージ奥のボスを倒すことが目的となる。 --たまに特定の敵を倒すまでスクロールが停止する場面もある。 --ステージ奥に禿頭の電撃を放つ男がおり、しばらくすると変身して巨大な怪物となりボス戦がはじまる。 ---ただし、こちらが獣人に変身していないと逃げてしまう。変身するまでボスと戦うことは出来ない。 -全5面のライフ+残機制。 --1つのライフが若干の耐久力を持ち、見た目より耐えることが出来るのが特徴。 **評価点 -多彩な変身による爽快感。 --獣人への変身はステージごとに異なり、それぞれで特殊能力も異なる多彩さ。 --獣人化すると遠距離攻撃が出来たり、高速で移動しながら攻撃したりと圧倒的な強さを得られ、爽快感がある。 --パワーアップの際には文字通り「POWER UP!」というボイスが鳴り、非常に耳に残る。 --変身シーンでは主人公の顔がアップとなり、獣人に変身する姿が描かれる。これも印象的。 --BGMも暗い雰囲気のものから一変してアップテンポな曲調になり、優勢に立った状況を効果的に演出している。 -セガらしいネタ要素。 --基本的に凛々しい姿の多い獣人だが、ステージ3の「ウェアベア(熊)」はテディベアのような見た目で''むしろかわいい。'' ---パッケージ等でメインを張っているのは「ウェアウルフ(狼)」の方なのだがこのウェアベアの絵面のインパクトのせいで「''獣王記=熊''」という認識が広まっている。~ 実際公式でもTシャツの絵柄がウェアベアだったり、『セガ 3D復刻アーカイブス2』の表紙でウェアベアが登場していたりする。 ---ステージ4の「ウェアタイガー(虎)」はどこからどう見ても某覆面レスラーだったり。 --ステージ5の前景には人間の屍らしきものが積もっているが、その中に考える人やムンクの叫びなどが入っている。気付くとクスリとさせられる。 --EDでは、実はすべては''映画の撮影であった''という楽屋オチが待っている。 ---衣装を脱ぐ主人公、空飛ぶ敵はピアノ線で吊られ、敵は着ぐるみというオチ。 ---締めは本作製作スタッフの集合写真(目線入り)。どこまでも脱力させられる。 **賛否両論点 -ボリュームが少ない。 --全部で5面しかない上、獣人化するまでボス戦に突入しない事でプレイ時間を延ばしているため、順調にパワーアップしていくと短時間でクリア出来てしまう。 --1プレイが短時間で終わるので、気軽に楽しめるタイトルとも言える。 **問題点 -獣人に変身していない間は非常に地味。 --パンチとキックしかないため、派手さに欠ける。正直ここだけ見るとあまり面白そうには見えない。 --実際のプレイは操作性が微妙に悪く、攻撃のリーチも短いため間合いをはかる事に終始することになりやはり地味になりがち。 -大味なゲームバランス。 --獣人化することで圧倒的な強さを得られるが、逆にそれが大味さを強調してしまっている。 ---特にBボタンで繰り出せる特殊攻撃が非常に強力で、雑魚はこれだけで一掃できてしまうほど強い。それが爽快感にも繋がっているのだが。 --慣れるとラスボスが一番弱く、突進を避けながら攻撃するだけで勝ててしまう。 **総評 インパクトの強い変身シーンをはじめとする演出からネタにされやすい一作。~ ゲームとしては大味な部分が目立ち、難易度も低めなため微妙な扱いを受けやすい。~ 移植が多く、今でも入手しやすいタイトルなので、気が向いたら遊んでみるのもよいだろう。 **移植 -メガドライブ版(1988年11月27日、セガ・エンタープライゼス) --最初の移植版かつMDのローンチタイトル。ステージ間の水晶玉のデモなどが削除されているが、ゲーム自体の移植度は良好。 --AC版にはない多重スクロールが追加されている。 -PCエンジン CD-ROM2版(1989年9月22日、NECアベニュー/ノバ) --追加要素としてストーリーモードを収録。MD版で削除されたステージ間演出も復活しているなど、見た目の移植度は高い。 --ボタン数の関係でジャンプが方向キー上に変更されており操作性がさらに悪くなっている上、難易度も無駄に上昇している。 --初回生産分はシステムカードver1.0以外でプレイすると変身シーンでフリーズするバグがある。 -PCエンジン Huカード版(1989年9月29日、NECアベニュー/ノバ) --上記からストーリーモードや音声、難易度設定が削除されている。2人同時プレイ可能だったりロードなどは改善されている。 -ファミリーコンピュータ版(1990年7月20日、アスミック/インターリンク) --キャラが小さいなど劣化が激しいが、新変身の追加などもあるアレンジ移植。 -Wii版(VC:2006年12月2日/VCA:2009年6月2日、セガ) --MD版とAC版を配信。 -Xbox360、プレイステーション3版(360:2009年6月10日/PS3:2011年8月31日、セガ) --『セガ ビンテージコレクション』の一作。AC版の移植。 -ニンテンドー3DS版(2013年5月29日、セガ/M2) --MD版ベースの移植。立体視への対応ときまぐれ変身モードが追加されている。 ''日本未発売'' -MSX版(1988年、アクティビジョン) -マスターシステム版(1989年1月1日、セガ・エンタープライゼス) --ステージ3が削除されたが、FM音源が残っている。 -PC版((Amiga、Amstrad CPC、Atari ST、コモドール64、ZX Spectrum))(1989年、アクティビジョン) **余談 本作の続編的な存在としてプレイステーション2で『獣王記 -PROJECT ALTERED BEAST-』が発売されている。~ 獣人に変身しながら戦う3Dアクションという本作のエッセンスを引き継いだゲームだが、舞台は現代~近未来・獣人への変身を「遺伝子変異」と位置付けているなど世界観はSF寄りのものとなっている。 ゲームを題材にし実際のゲームキャラが多数登場する映画『シュガー・ラッシュ』に本作の最終ボス「セガ・バン・ベイダー」が出演している。クマほどでは無いにせよサイの獣人という見た目は愛嬌があるとの声も多い。 敵キャラクター「チキンレッグ」の初登場作品でもある。本作以降の作品では、『[[ゴールデンアックス]]』シリーズでは乗り物モンスターとして登場している。以降のセガ作品でもカメオ出演するほど人気が高い。
*獣王記 【じゅうおうき】 |ジャンル|アクション|&amazon(B0001484Q2)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|セガ・エンタープライゼス|~| |稼動開始日|1988年6月|~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|なし|~| |ポイント|''POWER UP!''&br()強烈かつ爽快な獣化変身アクション|~| ---- **概要 セガが発売した強制スクロール、獣人に変身といった要素が特徴の横スクロールアクション。~ ゲームとしての評価は凡作レベルだが、多数の移植もあってか知名度はけっこう高い。~ 海外ではGenesis版が本体にバンドルされていたため、約140万本という売り上げを記録している。 **特徴 -操作はレバー+3ボタン。Aでパンチ、Bでキック、Cでジャンプが出来る。 --しゃがみ状態でBを押すと上に向かって攻撃が可能。レバー上を入れながらジャンプするとハイジャンプが出来る。 -特定の敵(点滅する白いラスケルトウルフ)を倒した際に出現する「スピリットボール」を獲得するとキャラがパワーアップする。 --一段階目では服が破れて筋肉が大きくなり、攻撃にエフェクトが付いて攻撃力が上昇。 --二段階目ではさらにマッチョになり、体も大きくなる。 --そして三段階目になると演出と共に''獣人''に変身。特殊攻撃が可能となり、圧倒的な強さを得る。 -半強制スクロール。次々襲ってくる敵を倒しながらステージ奥のボスを倒すことが目的となる。 --たまに特定の敵を倒すまでスクロールが停止する場面もある。 --ステージ奥に禿頭の電撃を放つ男がおり、しばらくすると変身して巨大な怪物となりボス戦がはじまる。 ---ただし、こちらが獣人に変身していないと逃げてしまう。変身するまでボスと戦うことは出来ない。 -全5面のライフ+残機制。 --1つのライフが若干の耐久力を持ち、見た目より耐えることが出来るのが特徴。 **評価点 -多彩な変身による爽快感。 --獣人への変身はステージごとに異なり、それぞれで特殊能力も異なる多彩さ。 --獣人化すると遠距離攻撃が出来たり、高速で移動しながら攻撃したりと圧倒的な強さを得られ、爽快感がある。 --パワーアップの際には文字通り「POWER UP!」というボイスが鳴り、非常に耳に残る。 --変身シーンでは主人公の顔がアップとなり、獣人に変身する姿が描かれる。これも印象的。 --BGMも暗い雰囲気のものから一変してアップテンポな曲調になり、優勢に立った状況を効果的に演出している。 -セガらしいネタ要素。 --基本的に凛々しい姿の多い獣人だが、ステージ3の「ウェアベア(熊)」はテディベアのような見た目で''むしろかわいい。'' ---パッケージ等でメインを張っているのは「ウェアウルフ(狼)」の方なのだがこのウェアベアの絵面のインパクトのせいで「''獣王記=熊''」という認識が広まっている。~ 実際公式でもTシャツの絵柄がウェアベアだったり、『セガ 3D復刻アーカイブス2』の表紙でウェアベアが登場していたりする。 ---ステージ4の「ウェアタイガー(虎)」はどこからどう見ても某覆面レスラーだったり。 --ステージ5の前景には人間の屍らしきものが積もっているが、その中に考える人やムンクの叫びなどが入っている。気付くとクスリとさせられる。 --EDでは、実はすべては''映画の撮影であった''という楽屋オチが待っている。 ---衣装を脱ぐ主人公、空飛ぶ敵はピアノ線で吊られ、敵は着ぐるみというオチ。 ---締めは本作製作スタッフの集合写真(目線入り)。どこまでも脱力させられる。 **賛否両論点 -ボリュームが少ない。 --全部で5面しかない上、獣人化するまでボス戦に突入しない事でプレイ時間を延ばしているため、順調にパワーアップしていくと短時間でクリア出来てしまう。 --1プレイが短時間で終わるので、気軽に楽しめるタイトルとも言える。 **問題点 -獣人に変身していない間は非常に地味。 --パンチとキックしかないため、派手さに欠ける。正直ここだけ見るとあまり面白そうには見えない。 --実際のプレイは操作性が微妙に悪く、攻撃のリーチも短いため間合いをはかる事に終始することになりやはり地味になりがち。 -大味なゲームバランス。 --獣人化することで圧倒的な強さを得られるが、逆にそれが大味さを強調してしまっている。 ---特にBボタンで繰り出せる特殊攻撃が非常に強力で、雑魚はこれだけで一掃できてしまうほど強い。それが爽快感にも繋がっているのだが。 --慣れるとラスボスが一番弱く、突進を避けながら攻撃するだけで勝ててしまう。 **総評 インパクトの強い変身シーンをはじめとする演出からネタにされやすい一作。~ ゲームとしては大味な部分が目立ち、難易度も低めなため微妙な扱いを受けやすい。~ 移植が多く、今でも入手しやすいタイトルなので、気が向いたら遊んでみるのもよいだろう。 **移植 -メガドライブ版(1988年11月27日、セガ・エンタープライゼス) --最初の移植版かつMDのローンチタイトル。ステージ間の水晶玉のデモなどが削除されているが、ゲーム自体の移植度は良好。 --AC版にはない多重スクロールが追加されている。 -PCエンジン CD-ROM2版(1989年9月22日、NECアベニュー/ノバ) --追加要素としてストーリーモードを収録。MD版で削除されたステージ間演出も復活しているなど、見た目の移植度は高い。 --ボタン数の関係でジャンプが方向キー上に変更されており操作性がさらに悪くなっている上、難易度も無駄に上昇している。 --初回生産分はシステムカードver1.0以外でプレイすると変身シーンでフリーズするバグがある。 -PCエンジン Huカード版(1989年9月29日、NECアベニュー/ノバ) --上記からストーリーモードや音声、難易度設定が削除されている。2人同時プレイ可能だったりロードなどは改善されている。 -ファミリーコンピュータ版(1990年7月20日、アスミック/インターリンク) --キャラが小さいなど劣化が激しいが、新変身の追加などもあるアレンジ移植。 -Wii版(VC:2006年12月2日/VCA:2009年6月2日、セガ) --MD版とAC版を配信。 -Xbox360、プレイステーション3版(360:2009年6月10日/PS3:2011年8月31日、セガ) --『セガ ビンテージコレクション』の一作。AC版の移植。 -ニンテンドー3DS版(2013年5月29日、セガ/M2) --MD版ベースの移植。立体視への対応ときまぐれ変身モードが追加されている。 ''日本未発売'' -MSX版(1988年、アクティビジョン) -マスターシステム版(1989年1月1日、セガ・エンタープライゼス) --ステージ3が削除されたが、FM音源が残っている。 -PC版((Amiga、Amstrad CPC、Atari ST、コモドール64、ZX Spectrum))(1989年、アクティビジョン) **余談 本作の続編的な存在としてプレイステーション2で『獣王記 -PROJECT ALTERED BEAST-』が発売されている。~ 獣人に変身しながら戦う3Dアクションという本作のエッセンスを引き継いだゲームだが、舞台は現代~近未来・獣人への変身を「遺伝子変異」と位置付けているなど世界観はSF寄りのものとなっている。 ゲームを題材にし実際のゲームキャラが多数登場する映画『シュガー・ラッシュ』に本作の最終ボス「セガ・バン・ベイダー」が出演している。クマほどでは無いにせよサイの獣人という見た目は愛嬌があるとの声も多い。 敵キャラクター「チキンレッグ」の初登場作品でもある。本作以降の作品では、『[[ゴールデンアックス]]』シリーズは乗り物モンスターとして登場している。以降のセガ作品でもカメオ出演するほど人気が高い。

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