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*アクセル・ワールド -銀翼の覚醒- 【あくせる・わーるど ぎんよくのかくせい】 |ジャンル|加速世界体験シミュレーション|&amazon(B007XQ62WE)| |対応機種|プレイステーションポータブル&br;プレイステーション3|~| |メディア|UMD / BD-ROM / DL|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|バンプレスト|~| |発売日|2012年9月13日|~| |定価| 【PSP/DL】6,280円&br;【PS3】7,330円&br;【初回限定】10,480円(税5%込)|~| |レーティング|CERO:B|~| |プレイ人数|1人|~| |判定|なし|~| |ポイント|育成・戦闘要素は残念&br;原作設定・ストーリーの改変有&br;ファンアイテム・OVAの機能面強|~| |>|>|CENTER:''[[電撃文庫シリーズリンク>電撃文庫シリーズ]]''| **概要 電撃文庫出版の『アクセル・ワールド』のアニメ化に合わせてゲームに進出した作品。ジャンルは育成シミュレーションとなっているが、本作の登場人物とのイベントも豊富にあり恋愛アドベンチャーとしての機能面が強い。 **あらすじ いじめられっ子の主人公有田春雪の唯一の楽しみはネトゲだった。しかし彼はネトゲに明け暮れているうちに、ネットの仮想世界では類まれなる瞬発力を身に着けていた。そこを同じ学校の生徒会長である黒雪姫に見込まれ、瞬発力がものをいうネトゲ「ブレインバースト」のプレイを奨められ、彼女の子アバターとしての生活が始まる。 **システム -日常 --舞台となる世界は近未来の日本であり、電子機器が個人情報や金銭を管理している。 --金銭は母親から質素倹約していれば生活できるほどの量の小遣いが支給される形、バイトで稼ぐ手段はない。 --平日は学業と部活が主な行事であり、休日は部活のほかに「勉強」「運動」などによって主人公の知力や体力、はたまは体型を改善できる。 ---好感度を上げたキャラ(男性含む)とは休日遊びに行くこともできる。 --ニューゲームごとにどこの部活に属するかを選べる。選んだ部活に応じて、細かいストーリーが変化する。 -戦闘 --原作で展開される「ブレインバースト」をプレイヤーが操作する。主人公春雪のアバター「シルバークロウ」を操作して戦うことになる。 --休日のランダム対戦やシナリオによる強制の2パターンが存在する。 --原作の対戦アクションといった要素は弱く、本作は攻撃、防御、回避の3すくみにそれぞれどれだけ重点を置くかを決めて、決定が済んだらキャラがそれぞれコマンドにしたがって勝手に行動をするターン制。 --相手との距離や攻撃の射程範囲という要素もあり、1ターンかけて移動したり攻撃で遠くへ吹き飛ばすと言った技を使うキャラもいる。 -周回プレイ --チャプターが分けられており全部で6章ある。 --前周のパラメータの一部を受け継いでニューゲームが可能。 --1週目ではどうしても勝てなかった敵に勝ったり、未経験のシナリオを網羅できる。 -ミニゲーム --シナリオを進めて特定の条件を満たすと、「レイカータワー」「バーチャルスカッシュ」というミニゲームが遊べるようになる。 **評価点 -シナリオのオリジナリティ --本作を一種のファンアイテムのような位置づけでプレイすれば楽しめなくはない。本作では直接戦火を交えることなくこちらを貶めてくるような憎い敵と直接戦って倒せたり、原作にはなかった他プレイヤーとの絡みも取り込んでいる。~ しかしもともと原作を知らない人に対して積極的に奨められるシナリオやキャラデザというほどでもない。 --アニメに全く登場しなかったアクセルワールドプレイヤーやゲーム内に登場するオリジナルのモンスターなどもいる。 --黒雪姫が主人公と出会うまでの暗いエピソードはカットされ、ラスボスのキャラクターも一時期はこちらの味方でいるなどしているので、原作の重苦しい雰囲気は抑えられている。 -キャラゲーとしての価値 --原作ではほぼ絶対(?)にできないであろうキャラとデートができる点ではファンアイテムとしては有用か。 --上述の通り設定は目茶目茶なところがあるが、キャラの言動までが崩壊している事は一応ない。 --戦闘を含めた会話の殆どがボイス付きで、会話パートのキャラのモーションには個性が出ている。文章の量もそれなりに多い。 -バトルの戦略性 --バトルのルール自体はそれなりに練られている。敵の中には移動したらダメージ、近くにいると即死させてくるといったクセのある技を使ってくるものもいるので、単純にごり押しでどうこうなるバランスではない。 **賛否両論点 -オリジナル展開の挟み方 --オリジナル展開があるのは良いのだが、原作の設定や筋書はかなり無視されている。しかし大まかな話は原作通りになっているので中途半端な印象を受ける。 --主人公に特に好意を寄せていない女性キャラともデートできたり、憎い敵どころか設定上は主人公よりも強くて絶対に倒せない敵も平気で倒せるようになってしまう。 -ギャルゲーとしてもやや物足りない。 --作中に登場するキャラとデートにこぎつくまでの難易度はあまり高くなく、ADVゲームとしてやりがいがあまりない。とはいっても、妙に難しくしても後のゲーム展開に悪い影響を残しかねないが。 --イベント自体は豊富なのだが、好感度の上下のさせ方や選択肢がワンパターンで作業に感じられる。デートを取り付けることも可能だが、待ち合わせ場所はプレイヤーも覚えておく必要がありやや面倒くさい。 **問題点 -イベント以外の日常 --平日は学校と「部活」で、休日は「運動」か「勉強」、ゲームの仮想世界で「対戦」で1日が殆ど終わってしまう。このような作業がほとんど毎日続くと言っても過言ではない。 --コマンド画面も殺風景なスクリーンセーバーに、主人公のネット上のかわいいブタのアバターが映っているというもの。 --部活パートは特に日を重ねても変化が現れずマンネリに陥りがち。黒雪姫のいる「生徒会」も選べるが、この場合は何かイベントや仕事もあるわけでもなく文章1行で済まされてしまう。 -「ブレインバースト」の再現度 --原作の舞台となる「ブレインバースト」は対戦アクションゲームだが、この操作でプレイヤーがコマンドといったリアルタイムの操作をすることはないのでそれを期待した層からは不満と思われる。 --1周目だと絶対勝てない敵がいたりするが、よほどかルールを理解せず適当に過ごさない限り2周目からはかなりのヌルゲーになる。難易度調整ができる訳でもない。 --2周目だとシナリオのラスボスにあたるキャラと普通に対戦で戦えてしまうので、いまいち現実味がない。 --原作では、ブレインバースト上の特典として「バーストポイント」というゲームでの成績かつライフポイントのような位置づけがされている数値がある。このポイントはゲーム上ではアバターの能力の強化に使えるほか、現実世界で消費することで一定時間思考速度が格段に高まり、擬似的に時間を止めることが可能。原作でいう「加速世界」の意味合いはこうした擬似的な時間停止のことを言っていると考えられるのだが、本ゲームがジャンルでうたっている「体験」はあまりできない。 -その他 --ロードがやや長い。またPSP版の画質はあまり良くない。 **総評  キャラゲーとしては楽しめ、また主人公を育成すれば勝てなかった敵に勝つこともできるようになるのでスルメゲーに似た点があるにはある。~  しかし戦闘システムに原作のようなスピード感があるわけでもなく、主人公育成も殆ど作業ゲーなので、原作の雰囲気に興味がありキャラ萌えや恋愛アドベンチャーゲーム面だけを重視するなら遊べるだろう。
*アクセル・ワールド -銀翼の覚醒- 【あくせる・わーるど ぎんよくのかくせい】 |ジャンル|加速世界体験シミュレーション|&amazon(B007XQ62WE)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル&br;プレイステーション3|~| |メディア|【PSP】UMD 1枚/ダウンロードソフト&br;【PS3】BD-ROM 1枚|~| |発売・開発元|バンダイナムコゲームス|~| |発売日|2012年9月13日|~| |定価| 【PSP】通常版・ダウンロード版:6,280円/限定版:9,430円&br;【PS3】通常版:7,330円/限定版:10,480円(全て税5%込)|~| |プレイ人数|1人|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|育成・戦闘要素は残念&br;原作設定・ストーリーの改変有&br;ファンアイテム・OVAの機能面強|~| |>|>|CENTER:''[[電撃文庫シリーズリンク>電撃文庫シリーズ]]''| **概要 電撃文庫出版の『アクセル・ワールド』のアニメ化に合わせてゲームに進出した作品。ジャンルは育成シミュレーションとなっているが、本作の登場人物とのイベントも豊富にあり恋愛アドベンチャーとしての機能面が強い。 **あらすじ いじめられっ子の主人公有田春雪の唯一の楽しみはネトゲだった。しかし彼はネトゲに明け暮れているうちに、ネットの仮想世界では類まれなる瞬発力を身に着けていた。そこを同じ学校の生徒会長である黒雪姫に見込まれ、瞬発力がものをいうネトゲ「ブレインバースト」のプレイを奨められ、彼女の子アバターとしての生活が始まる。 **システム -日常 --舞台となる世界は近未来の日本であり、電子機器が個人情報や金銭を管理している。 --金銭は母親から質素倹約していれば生活できるほどの量の小遣いが支給される形、バイトで稼ぐ手段はない。 --平日は学業と部活が主な行事であり、休日は部活のほかに「勉強」「運動」などによって主人公の知力や体力、はたまは体型を改善できる。 ---好感度を上げたキャラ(男性含む)とは休日遊びに行くこともできる。 --ニューゲームごとにどこの部活に属するかを選べる。選んだ部活に応じて、細かいストーリーが変化する。 -戦闘 --原作で展開される「ブレインバースト」をプレイヤーが操作する。主人公春雪のアバター「シルバークロウ」を操作して戦うことになる。 --休日のランダム対戦やシナリオによる強制の2パターンが存在する。 --原作の対戦アクションといった要素は弱く、本作は攻撃、防御、回避の3すくみにそれぞれどれだけ重点を置くかを決めて、決定が済んだらキャラがそれぞれコマンドにしたがって勝手に行動をするターン制。 --相手との距離や攻撃の射程範囲という要素もあり、1ターンかけて移動したり攻撃で遠くへ吹き飛ばすと言った技を使うキャラもいる。 -周回プレイ --チャプターが分けられており全部で6章ある。 --前周のパラメータの一部を受け継いでニューゲームが可能。 --1週目ではどうしても勝てなかった敵に勝ったり、未経験のシナリオを網羅できる。 -ミニゲーム --シナリオを進めて特定の条件を満たすと、「レイカータワー」「バーチャルスカッシュ」というミニゲームが遊べるようになる。 **評価点 -シナリオのオリジナリティ --本作を一種のファンアイテムのような位置づけでプレイすれば楽しめなくはない。本作では直接戦火を交えることなくこちらを貶めてくるような憎い敵と直接戦って倒せたり、原作にはなかった他プレイヤーとの絡みも取り込んでいる。~ しかし、元々原作を知らない人に対して積極的に奨められるシナリオやキャラデザというほどでもない。 --アニメに全く登場しなかったアクセルワールドプレイヤーや、ゲーム内に登場するオリジナルのモンスターなどもいる。 --黒雪姫が主人公と出会うまでの暗いエピソードはカットされ、ラスボスのキャラクターも一時期はこちらの味方でいるなどしているので、原作の重苦しい雰囲気は抑えられている。 -キャラゲーとしての価値 --原作ではほぼ絶対(?)にできないであろうキャラとデートができる点ではファンアイテムとしては有用と思われる。 --上述の通り設定は目茶目茶なところがあるが、キャラの言動までが崩壊している事は一応ない。 --戦闘を含めた会話の殆どがボイス付きで、会話パートのキャラのモーションには個性が出ている。文章の量もそれなりに多い。 -バトルの戦略性 --バトルのルール自体はそれなりに練られている。敵の中には移動したらダメージ、近くにいると即死させてくるといったクセのある技を使ってくるものもいるので、単純にごり押しでどうこうなるバランスではない。 **賛否両論点 -オリジナル展開の挟み方 --オリジナル展開があるのは良いのだが、原作の設定や筋書はかなり無視されている。しかし大まかな話は原作通りになっているので中途半端な印象を受ける。 --主人公に特に好意を寄せていない女性キャラともデートできたり、憎い敵どころか設定上は主人公よりも強くて絶対に倒せない敵も平気で倒せるようになってしまう。 -ギャルゲーとしてもやや物足りない。 --作中に登場するキャラとデートにこぎつくまでの難易度はあまり高くなく、ADVゲームとしてやりがいがあまりない。とはいっても、妙に難しくしても後のゲーム展開に悪い影響を残しかねないが。 --イベント自体は豊富なのだが、好感度の上下のさせ方や選択肢がワンパターンで作業に感じられる。デートを取り付けることも可能だが、待ち合わせ場所はプレイヤーも覚えておく必要がありやや面倒くさい。 **問題点 -イベント以外の日常 --平日は学校と「部活」で、休日は「運動」か「勉強」、ゲームの仮想世界で「対戦」で1日が殆ど終わってしまう。このような作業がほとんど毎日続くと言っても過言ではない。 --コマンド画面も殺風景なスクリーンセーバーに、主人公のネット上のかわいいブタのアバターが映っているというもの。 --部活パートは特に日を重ねても変化が現れずマンネリに陥りがち。黒雪姫のいる「生徒会」も選べるが、この場合は何かイベントや仕事もあるわけでもなく文章1行で済まされてしまう。 -「ブレインバースト」の再現度 --原作の舞台となる「ブレインバースト」は対戦アクションゲームだが、この操作でプレイヤーがコマンドといったリアルタイムの操作をすることはないのでそれを期待した層からは不満と思われる。 --1周目だと絶対勝てない敵がいたりするが、よほどかルールを理解せず適当に過ごさない限り2周目からはかなりのヌルゲーになる。難易度調整ができる訳でもない。 --2周目だとシナリオのラスボスにあたるキャラと普通に対戦で戦えてしまうので、現実味に欠ける。 --原作では、ブレインバースト上の特典として「バーストポイント」というゲームでの成績かつライフポイントのような位置づけがされている数値がある。このポイントはゲーム上ではアバターの能力の強化に使えるほか、現実世界で消費することで一定時間思考速度が格段に高まり、擬似的に時間を止めることが可能。原作でいう「加速世界」の意味合いはこうした擬似的な時間停止のことを言っていると考えられるのだが、本ゲームがジャンルでうたっている「体験」はあまりできない。 -その他 --ロードがやや長い。またPSP版の画質はあまり良くない。 **総評  キャラゲーとしては楽しめ、また主人公を育成すれば勝てなかった敵に勝つこともできるようになるのでスルメゲーに似た点があるにはある。~  しかし戦闘システムに原作のようなスピード感があるわけでもなく、主人公育成も殆ど作業ゲーなので、原作の雰囲気に興味がありキャラ萌えや恋愛アドベンチャーゲーム面だけを重視するなら遊べるだろう。

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