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*クイズ! ヘキサゴンII 【くいず へきさごんつー】 |ジャンル|番組体感クイズアクション|&amazon(B003NCWWDU)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|DSカード|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|インフィニティー|~| |発売日|2010年7月22日|~| |定価|5,040円(税5%込)|~| |プレイ人数|1~3人|~| |セーブデータ|2箇所|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|原作クイズを上手くゲーム化&br;特にゲーム目的が存在しない|~| |>|>|CENTER:''[[フジテレビ関連作品リンク>テレビ局関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 かつてフジテレビ系列の人気クイズ番組だった『クイズ!ヘキサゴンII クイズパレード』を原作としたゲームである((「II」については、ゲームではなく番組が2代目であるという意味。))。~ 本作は、プレイヤーの分身が実際にオーディションを受け、出演者として実際にヘキサゴンに出演するというストーリー展開で進行する。~ アクションとクイズを融合させたゲーム性であり、タッチペンを主体としたミニゲームとクイズゲームをこなす。 ---- **ゲームシステム ***セーブデータの作成 -出演者募集 --ニューゲーム時に自分の分身を作成する(この分身が番組に参加する)。 ---設定できるのは性別、名前の2つ。これらはセーブデータを消さない限りは後から変更できない。またキャラの外見をいじることもできない。 --分身の素性をひととおり決定した後は、オーディションとしてペーパーテスト(クイズパレードモードの予選ペーパーテストと同じ10問)または縄跳び(「みんなで跳ぼう なわとびクイズ」の縄跳び部分だけ抜粋したもの)のいずれかの競技をこなしてから、正式に番組に参加できる。 ---結果に応じて、ペーパーテストなら「かしこさ」のパラメータが、縄跳びなら「体力」のパラメータが変動する。一方で、プレイしなかった側のパラメータは強制的に最低ランクとなる。 ---なお、どちらの競技もしないという選択肢もあり、それを選んでも司会者の島田紳助から度胸があると認められて、オーディション合格。一応番組には参加出来るが、「かしこさ」「体力」共に最低ランクからスタートとなる。 -パラメータ --「かしこさ」と「体力」の2種類のパラメータが存在し、それぞれ3段階で設定される。「かしこさ」は正答の出しやすさ、「体力」は回答権を得るためのミニゲームの勝ち抜きやすさに影響。 ---「かしこさ」が高い程、アシストアンサー(後述)に正解が流れてくる頻度が高くなる、NPCとして参加するクイズの正解率が高くなるなど、クイズ部分の有利不利に影響を及ぼす。 ---「体力」が高い程、キャラクターの移動スピードが早くなる、ドッジボールで相手をアウトさせやすくなるなど、(クイズの解答権を得る為の)ミニゲーム部分の有利不利に影響を及ぼす。 --プレイヤーの分身のみ、おてがるモード(後述)の「ヘキサゴンドリル」または「なわとびトレーニング」でパラメータを変動させる事が可能。ただし、最新の結果を基準に決定される為、成績が悪いとプレイ前よりもパラメータが下がるという場合もある。 --他の出演者のパラメータは、実際のテレビ番組での活躍や成績をベースに決まっており、変動はしない。 ---例えばおバカキャラ枠の羞恥心・Paboは勿論「かしこさ」は最低ランクだがその分「体力」が高い人が多く、アンガールズ山根などは「かしこさ」は高いが「体力」が低いのでそもそもクイズの解答権を得る為のミニゲーム部分で苦戦する、といった具合。 ***ゲームモード -クイズパレード --実際の番組と同様、プレイヤーと17名の出演者を予選ペーパーテストの結果に応じて6人×3チームに分け、3つのクイズコーナーの総合成績を競うモード。 --チームの振り分けは、1 - 3位が各チームの先頭(リーダー)となり、4位以降は各チームの知識レベルが均等になるよう、成績順でジグザグに着席する。 ---チームの代表者数名で参加する一部クイズコーナーでは、プレイヤーがリーダーであればその代表者を選ぶ事が可能。リーダーでない場合は、ランダムに決定される。 --クイズコーナーは、200点×3コーナーの600点満点で争われる。前半2コーナーはランダムで選ばれるが、最後のコーナーのみ「行列早抜け リレークイズ」で固定。 --好成績であったり、番組前に紳助から提示される条件を達成していれば、新しい出演者やクイズコーナーが追加される。 #region(close,以下ゲーム内容に関するネタバレ) --更にある程度ゲームを進めると、実際の番組でもあった沖縄合宿(スペシャル)が行われ、合宿でしか遊べないクイズコーナーやデートイベントをプレイ出来る。 #endregion -おてがるモード --クイズパレードでプレイしたことのあるクイズコーナーを1つだけ選んでプレイするモード。 ---- **クイズのルール -アシストアンサー --解答候補となる言葉がランダムに、横方向にスクロール。正解と思うものが中央の赤い線に重なった時、下画面をタッチして選択する。 ---「かしこさ」が高ければ正解の言葉が流れる頻度も高くなるが、「かしこさ」が低いと正解の頻度も低くなるどころか的外れな言葉(所謂「おバカ解答」)も流れてくる。 -イニシャルアンサー --まず、「あ行」「か行」…「ら行」「やゆよわ」の9つのうちから、正解と思う言葉の頭文字にあたる行を選択。行を選ぶと、その行の言葉の中から候補が幾つか表示されているので、正解と思う言葉を選択する。 ---「頭文字」の属するページは制限時間が許す限り何度か選び直せるが、時間切れは不正解として処理される。 #region(close,特に代表的なコーナー) -ペーパーテスト --文章を読んで時間内に、「イニシャルアンサー」の解答形式に沿って解答。 --オーディションや予選ペーパーテストは10問、ヘキサゴンドリルでは50問出題。 -なわとびトレーニング --異なる周期で往復する■マークが重なった瞬間にDS下画面をタッチして、縄を飛び続けるゲーム。 --最初のタッチ(縄に入るタイミング)はプレイヤーの任意だが、一度縄に入った後はノーミスで飛び続けていく。 --■マークがズレていたり重なる瞬間を見逃すと、縄に引っかかって失敗。失敗するまでに連続で飛び続けた回数が記録となり、それに応じて体力パラメータが変動する。 -行列早抜け リレークイズ --クイズパレードモードの最後に必ず行うことになるコーナー。 --各チームでペーパーテスト成績上位者から順に行列を作る。先頭に立った3名が「アシストアンサー」形式で回答する早押しクイズに挑み、正解した人から抜けていく形式。 ---本作ではプレイヤーが自チーム全員分のクイズを回答するので、原作番組のように成績下位者に対する出題が簡単になるというわけではない。 --全員正解を達成したチームほど高得点がもらえる(1位抜け:200点、2位抜け:100点、3位抜け:0点)。 #endregion #region(close,その他収録コーナー(イニシャルアンサー形式で回答するもの)) -クイズ! ムカデ競争 --遠くにある回答ボタンに向かって3チーム同時にムカデ競争する。 --移動は「左足」、「右足」に対応したエリアをタッチペンで交互に連打することで行われる。 --転がってきた柱は「しゃがむ」に対応したエリアをタッチし続けることでやり過ごす。 --柱にぶつかると一定時間行動不能に。ただし得点やクイズ難易度などにペナルティはない。 --問題文は走っているときにしか読めない。ゴールするまでに覚えていく必要がある。 --何着でゴールしたか、クイズに正解できたかどうかが得点に影響する。 -つなひきクイズ --4人vs4人でつなひきをし、勝ったほうにクイズが出題される。 --4人には必ずリーダーが含まれなくてはならない。その他メンバー3人は自由選出。 --綱引き時はひたすら矢印の方向へタッチペンをこすり続ける必要がある。 --自チーム以外の2チームとそれぞれ1回ずつ対戦し、このときの勝敗およびクイズに正解した否かが得点に影響する。 --一定時間内に決着がつかずに両者敗北になるケースもあり。 #endregion #region(close,その他収録コーナー(アシストアンサー形式で回答するもの)) -みんなで跳ぼう なわとびクイズ --長縄に入ってクイズに答える、という流れをチームメンバー6人分こなす。 --縄跳びに入る瞬間およびクイズに正解できず縄跳びから出る時のみ、「なわとびトレーニング」のように、行き来する■マークが重なる瞬間にタッチする必要がある。 ---なわとびトレーニングのように連続でタッチし続ける必要はない。 --体力のパラメータが高い人ほど、■マークが大きくなるため縄跳びに入りやすい。 --6人全員正解した後、アシストアンサーの要領で流れてくる「ヘ」「キ」「サ」「ゴ」「ン」のワードをタッチできるとパーフェクト達成。パーフェクト未達成時は正解数が得点に影響する。 -かるたクイズ --沖縄合宿に行くと解放されるクイズ。 --砂場でパネルを拾ってきて紳助のもとに届けると、パネルに書かれているクイズに回答できる。 --紳介に近いパネルほど難易度が高くなる。また問題文は届けてからでないと確認できない。 --パネルは一定時間経つごとに再生する。 --ぬかるんでいるところを歩くとスピードダウンする。また落とし穴が仕掛けられていることもあり、はまるとレバガチャで脱出しなくてはならない。 --制限時間内の正解数で順位づけされ、1位が200点、2位が100点、3位は0点となる。 -ドッジボールクイズ --3つに等分された6角形の中を、それぞれのチームから選ばれた2名でドッヂボールする。 --相手にボールをぶつけた後に、相手の身に着けたゼッケンにある記号や図に関するクイズが出題されるので、これに正解すればアウトにできる。不正解だとその相手はセーフになる。 --キャラはひとりずつタッチペンで動かせる。キャラをタッチしながらスライドすると、それに従って移動する。ボールが飛んできた瞬間にタッチでボールキャッチできる。ボールを持っているキャラをはじくようにタッチペンでなぞるとはじいた方向にボールを投げる。 --ボールを持てる時間には制限時間があり、それまでに投げないと敵陣ボールに。 --自陣から投げたボールでアウトさせた人数、自陣の誰か1人でも生き残っていたかどうかが得点に影響する。 -浮島早押しクイズ --沖縄合宿に行くと解放されるクイズ。 --3チームはそれぞれ代表者1名を選出し挑戦することになる。 --1つの問題に対し、代表者たちは浮島を進んだ先にある回答ボタンにたどり着いて回答する。 --浮島から落ちると少し前の地点からやり直し。 --ゴールで出題されるクイズに正解しないとスタート地点からやり直し。誰かがクイズに正解したら即終了。 --回答ボタンにたどり着いた順番、クイズに正解できたかどうかが得点に影響する。 #endregion #region(close,その他収録コーナー(回答方法が特殊なもの)) -仲間を救え! 底抜けドボンクイズ! --4文字のアナグラムをいじって、単語を完成させる。 --制限時間内に5問正解することが目的となる。正解数、かつパーフェクトを達成できたか否かで得点が決定する。 --先頭車両に針を備えたミニチュア列車が巡回しており、風船を割られてしまうと残り時間に関係なくゲームが中止に。 --風船をタイミングよく持ち上げる必要があるが、風船のところに移動するには若干タイムラグが存在する。 --また正解した直後も回答者が入れ替わるため、しばらく風船を持ち上げられなくなる。 -前後を答えよう! 2ショットクイズ --正解となるワードが「2文節に分割」されたクイズが用意され、それに2人で回答するクイズ。 --回答切り替えボタンをタッチすると、2人が思い浮かべるワードが切り替わる。この2人が両方とも正解となるワードを思い浮かべたときに回答すれば正解できる。 --わからないときはパス可能。 --全5問。制限時間内の正解数が得点に影響する。 -ちゃんと出題できるかな!? アナウンスクイズ --難読漢字がちりばめられた問題文にプレイヤーが読み仮名をふり、残りの5人が回答するクイズ。 ---あらかじめ読み仮名の文字数は判明している。五十音表からタッチペンで読み仮名を決定していく。 ---残りの5人はコンピュータが自動的に回答する。かしこさのパラメータが高い人ほど正解を出しやすい。 --全5問。制限時間内に正解した数で得点に影響する。 -脳解明クイズ! --計算を要する文章題が出題される。ただし計算に必要のない部分も含まれているため、プレイヤーがそれを判断してチームメンバーに教えることになる。 --下線が引かれた部分が、問題文のキーワードが答えに関係があるかないかを「はい」「いいえ」で仕分けたのち、すべてを仕分け終わったら自分自身もその計算問題に回答する必要がある。 --正しく仕分けられるほど、自分以外のメンバー5人の正解率が上昇する。 --プレイヤー自身を含めた正解者数が点数に影響。 -電撃4択クイズ どっちカニ~!? --4つの選択肢、「A」、「B」、「AB両方」「どちらでもない」の形式で回答できるクイズが出題される。 --制限時間が来るまで下のタッチパネルを連打し、キャラのアイコンを誘導できる。 ---マイキャラ以外は各自で正解だと「思う」方へ移動を始める。かしこさが高いキャラは正解へ移動する確率が高いほか、プレイヤーが間違った方向へ導くと嫌がる。 --制限時間が来た時に乗っかっていたアイコンが正解だと抜けられて、6人抜けるとクリア。 --不正解だと電気を食らって、次の回答をあまり悩めなくなる。 --全員正解を達成したチームほど高得点がもらえる。(1位抜け:200点、2位抜け:100点、3位抜け:0点) -ベルトクイズ --3択クイズ形式で、全12問。 --不正解だと1m後ろに流される、流れてくるドリンクをタイミングよくジャンプしてとると1m前進できる。 --クイズ開始時はプールまで3mのところにいる。開始時から3m後ろに流されてしまうとプールに落ちてクイズそのものが中断してしまう。 --正解数が得点に影響。 -PKクイズ --正解が複数ある問題が出題される。 --プレイヤーはゴールキーパーを操作し、相手チームが蹴ってくる全10球を防ぐことになる。 --正解が書かれたボールによるシュートをゴールキーパーが防げば得点。 --不正解の答えが書かれたボールは防いでも防がなくても得点、ただし防いでしまうと次のターン少しの間動けなくなる。 --なお、プレイヤーがシュートする側を操作することはできない。 #endregion ***その他 -難易度調整 --難易度調整すると本編に登場するクイズ難易度が一括で変動する。回答者の成績で変動しない。 --「キッズ」「イージー」「ノーマル」「クイズ王」モードが収録されている。 ---クイズ王モードは最初から遊ぶことができず、ノーマルモードで数回優勝することで解放される。 #region(close,出演者について(敬称略)) -司会者 --島田紳助・中村仁美(アシスタント)・田中真弓(ナレーター) -回答者 --アンガールズ・大沢あかね・岡田圭右・上地雄輔・神戸蘭子・小島よしお・木下優樹菜・クリス松村・崎本大海・さとう里香・里田まい・品川庄司・スザンヌ・辻希美・つるの剛士・野久保直樹・波田陽区・FUJIWARA・南明奈・misono・元木大介・矢口真里・山田親太郎・プレイヤーの分身 --回答者は18人なので、全員が一度に出演できるわけではなくランダムで出演できない人がいる。 #endregion ---- **評価点 -多彩なルールをゲームに収録している --ルールはゲーム用に改編されつつも、ゲームルールのカブりは存在しない。 --知力だけでなく、体力のパラメータも重要視されるのでワンパターンなバランスではなくなっている。 -番組を意識した演出 --番組開始時の雛壇を鳥瞰したカメラワーク、ナレーターによるクイズ布陣の説明、新登場キャラの説明コーナー、次回予告、合宿クイズといった、特番ならではのイベントも再現しにかかっている。 --ヘキサゴン出演者同士が寸劇を繰り広げることもよくある。プレイヤーを寸劇に巻き込んでくれるので没入自体はしやすい。 ---スベラーズが罰ゲームロケとしてアラスカに行かされるくだり、FUJIWARAの藤本が1か月休みの罰ゲームを食らう、元木大輔が番組中にアキレス腱を断裂した話に触れる等、なかなかマニアックな出来事を再現する場合もある。 -登場するキャラクターはイラストによってデフォルメ的に再現されているが、外見はそれなりに本人に似ている。 ---- **賛否両論点 -イニシャルアンサーというシステム --当てずっぽうが通用しない良いシステムとはいえる。 --しかし「○○という言葉は何を略したものか?」「○○の記号は何を意味するか?」といった頭文字のヒントが与えられているクイズが出されていると難易度が激しく低下してしまう。 -ゲーム自体は単調 --ルールこそ頻繁に切り替わるが、動き回ってクイズに答えるというゲーム根幹部分は一貫している。 --クイズコーナーのルールは、開始前に確認可能。そのためシナリオや難しい前準備は不要であり、いつでも気軽に取り掛かれる。 --惰性で休み休みプレイするにはもってこいなのだが、集中的にプレイし続けるには向いていないかと思われる。ゲーム目的も特にないため飽きるとかなりつらい。 -前か後ろかのみの出演者の顔グラフィック --ゲーム自体には全く影響はないものの、出演者の顔グラフィックは常にカメラ目線か後ろ向きかのどちらかで、横顔は用意されていない。 --そのため、クイズ! ムカデ競争なんかは18人全員が常時カメラ目線で右に進むというとてもシュールな光景になる。 //非公開動画になっていたので削除 ---- **問題点 -答え合わせが非常に行いにくい --ほかのチームの誰かが正解する瞬間を見ない限り、自分が答えられなかったクイズの正解を確認できない。 ---プレイヤーだけがクイズに挑戦するような場面では、正解すらわからず次のクイズに移行しなくてはならない。 --このゲームをプレイしているうちに賢くなりたいなら、問題文をプレイヤーが覚えてインターネットで調べるなどの努力が必要。 --アクション性が高いゲームだと問題文を確認するのもやっとだったりする。 -得点のシステムがやや極端 --パーフェクトを達成できた場合、あと少しでパーフェクトを達成できた場合の得点差が著しい --1位・2位・3位にそれぞれ200点、100点、0点とふりわけるルールのクイズもある。 -キャラ個性のなさ --学力、運動のパラメータ以外であまりキャラが差別化できない。 --問題文を読む、チームメンバーを動かすのはほぼプレイヤーの仕事。いわゆるおバカキャラの回答をどう予測するか、どうおバカキャラを正答へ導くかといった原作番組ならではのルールはほぼ消失している。 --クイズへの回答に関しても、コンピューターがなにかしらの基準で機械的な処理をしている。そのため原作でおバカキャラとされていたキャラでも難問に対して平然と正答したり、頭がいいとされるキャラが何度も同じミスをする珍妙な光景が現れる。 --クイズ中に挟まれる寸劇では、原作番組で組まれた音楽ユニット(Pabo、羞恥心、合田兄弟、スベラーズ)の出番がどうしても多い。 ---この音楽ユニット未所属で、学力も平均的な品川庄司はかなり空気。 ---おバカキャラも出番こそあるが、基本おバカ発言をするだけの役割で、原作にあったような笑える珍解答を楽しめるわけでもない。 -ボイスがほとんどない --しゃべる人物が当番組ナレーションの田中真弓氏のみ。番組を再現した寸劇のほぼすべてがふきだしとキャラの立ち絵で繰り広げられるだけなので非常に殺風景。 --実際出演者全員に吹き替えさせることは無理に近かっただろうが、せめて司会の島田紳助氏や中村仁美アナには喋ってほしいところ。 --評価点の裏返しになってしまうが楽屋裏の会話は、原作番組にあった下りを知らない限りは楽しめず、ただただ内輪で盛り上がっている会話のように映りかねない。 ---- **総評 原作番組に登場した多彩なクイズをうまくゲームへとデフォルメしている。~ ゲーム構造上、ひたすらクイズに答え続けることになり、それでいて教育用ソフトの機能が弱いため、プレイを続ける意欲を持ちにくいことは課題。~ ゲームとしてはあと一歩の出来であったとはいえ、番組の全盛期に登場したゲームであっただけに次回作でのブラッシュアップも期待された。~ しかし、今となっては下述の理由で望むべくもないだろう。実際、10年以上経った現在も新作は出ていない。 ---- **余談 -原作番組の前身は『クイズ! ヘキサゴン』という割と真っ当なクイズ番組であったが、視聴率的に芳しくなかったので番組内容を大幅にリニューアルする形で『II』となった。 --その出演者の珍解答をクローズアップし、島田紳助氏がそれを弄ぶという番組のスタイルが視聴者に受け、常時高い視聴率を保持。「Pabo」や「羞恥心」といった番組内ユニットも人気を博し、芸能界において一大勢力を誇った。 ---しかし、本ゲーム発売から1年後の2011年に''紳助氏が裏社会との黒い交際発覚の影響で電撃的に芸能界を引退した''ため、番組もなし崩し的に終了となっている。
*クイズ! ヘキサゴンII 【くいず へきさごんつー】 |ジャンル|番組体感クイズアクション|&amazon(B003NCWWDU)| |対応機種|ニンテンドーDS|~| |メディア|DSカード|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |開発元|インフィニティー|~| |発売日|2010年7月22日|~| |定価|5,040円(税5%込)|~| |プレイ人数|1~3人|~| |セーブデータ|2箇所|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~| |判定|なし|~| |ポイント|原作クイズを上手くゲーム化&br;特にゲーム目的が存在しない|~| |>|>|CENTER:''[[フジテレビ関連作品リンク>テレビ局関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 かつてフジテレビ系列の人気クイズ番組だった『クイズ!ヘキサゴンII クイズパレード』を原作としたゲームである((「II」については、ゲームではなく番組が2代目であるという意味。))。~ 本作は、プレイヤーの分身が実際にオーディションを受け、出演者として実際にヘキサゴンに出演するというストーリー展開で進行する。~ アクションとクイズを融合させたゲーム性であり、タッチペンを主体としたミニゲームとクイズゲームをこなす。 ---- **ゲームシステム ***セーブデータの作成 -出演者募集 --ニューゲーム時に自分の分身を作成する(この分身が番組に参加する)。 ---設定できるのは性別、名前の2つ。これらはセーブデータを消さない限りは後から変更できない。またキャラの外見をいじることもできない。 --分身の素性をひととおり決定した後は、オーディションとしてペーパーテスト(クイズパレードモードの予選ペーパーテストと同じ10問)または縄跳び(「みんなで跳ぼう なわとびクイズ」の縄跳び部分だけ抜粋したもの)のいずれかの競技をこなしてから、正式に番組に参加できる。 ---結果に応じて、ペーパーテストなら「かしこさ」のパラメータが、縄跳びなら「体力」のパラメータが変動する。一方で、プレイしなかった側のパラメータは強制的に最低ランクとなる。 ---なお、どちらの競技もしないという選択肢もあり、それを選んでも司会者の島田紳助から度胸があると認められて、オーディション合格。一応番組には参加出来るが、「かしこさ」「体力」共に最低ランクからスタートとなる。 -パラメータ --「かしこさ」と「体力」の2種類のパラメータが存在し、それぞれ3段階で設定される。「かしこさ」は正答の出しやすさ、「体力」は回答権を得るためのミニゲームの勝ち抜きやすさに影響。 ---「かしこさ」が高い程、アシストアンサー(後述)に正解が流れてくる頻度が高くなる、NPCとして参加するクイズの正解率が高くなるなど、クイズ部分の有利不利に影響を及ぼす。 ---「体力」が高い程、キャラクターの移動スピードが早くなる、ドッジボールで相手をアウトさせやすくなるなど、(クイズの解答権を得る為の)ミニゲーム部分の有利不利に影響を及ぼす。 --プレイヤーの分身のみ、おてがるモード(後述)の「ヘキサゴンドリル」または「なわとびトレーニング」でパラメータを変動させる事が可能。ただし、最新の結果を基準に決定される為、成績が悪いとプレイ前よりもパラメータが下がるという場合もある。 --他の出演者のパラメータは、実際のテレビ番組での活躍や成績をベースに決まっており、変動はしない。 ---例えばおバカキャラ枠の羞恥心・Paboは勿論「かしこさ」は最低ランクだがその分「体力」が高い人が多く、アンガールズ山根などは「かしこさ」は高いが「体力」が低いのでそもそもクイズの解答権を得る為のミニゲーム部分で苦戦する、といった具合。 ***ゲームモード -クイズパレード --実際の番組と同様、プレイヤーと17名の出演者を予選ペーパーテストの結果に応じて6人×3チームに分け、3つのクイズコーナーの総合成績を競うモード。 --チームの振り分けは、1 - 3位が各チームの先頭(リーダー)となり、4位以降は各チームの知識レベルが均等になるよう、成績順でジグザグに着席する。 ---チームの代表者数名で参加する一部クイズコーナーでは、プレイヤーがリーダーであればその代表者を選ぶ事が可能。リーダーでない場合は、ランダムに決定される。 --クイズコーナーは、200点×3コーナーの600点満点で争われる。前半2コーナーはランダムで選ばれるが、最後のコーナーのみ「行列早抜け リレークイズ」で固定。 --好成績であったり、番組前に紳助から提示される条件を達成していれば、新しい出演者やクイズコーナーが追加される。 #region(close,以下ゲーム内容に関するネタバレ) --更にある程度ゲームを進めると、実際の番組でもあった沖縄合宿(スペシャル)が行われ、合宿でしか遊べないクイズコーナーやデートイベントをプレイ出来る。 #endregion -おてがるモード --クイズパレードでプレイしたことのあるクイズコーナーを1つだけ選んでプレイするモード。 ---- **クイズのルール -アシストアンサー --解答候補となる言葉がランダムに、横方向にスクロール。正解と思うものが中央の赤い線に重なった時、下画面をタッチして選択する。 ---「かしこさ」が高ければ正解の言葉が流れる頻度も高くなるが、「かしこさ」が低いと正解の頻度も低くなるどころか的外れな言葉(所謂「おバカ解答」)も流れてくる。 -イニシャルアンサー --まず、「あ行」「か行」…「ら行」「やゆよわ」の9つのうちから、正解と思う言葉の頭文字にあたる行を選択。行を選ぶと、その行の言葉の中から候補が幾つか表示されているので、正解と思う言葉を選択する。 ---「頭文字」の属するページは制限時間が許す限り何度か選び直せるが、時間切れは不正解として処理される。 #region(close,特に代表的なコーナー) -ペーパーテスト --文章を読んで時間内に、「イニシャルアンサー」の解答形式に沿って解答。 --オーディションや予選ペーパーテストは10問、ヘキサゴンドリルでは50問出題。 -なわとびトレーニング --異なる周期で往復する■マークが重なった瞬間にDS下画面をタッチして、縄を飛び続けるゲーム。 --最初のタッチ(縄に入るタイミング)はプレイヤーの任意だが、一度縄に入った後はノーミスで飛び続けていく。 --■マークがズレていたり重なる瞬間を見逃すと、縄に引っかかって失敗。失敗するまでに連続で飛び続けた回数が記録となり、それに応じて体力パラメータが変動する。 -行列早抜け リレークイズ --クイズパレードモードの最後に必ず行うことになるコーナー。 --各チームでペーパーテスト成績上位者から順に行列を作る。先頭に立った3名が「アシストアンサー」形式で回答する早押しクイズに挑み、正解した人から抜けていく形式。 ---本作ではプレイヤーが自チーム全員分のクイズを回答するので、原作番組のように成績下位者に対する出題が簡単になるというわけではない。 --全員正解を達成したチームほど高得点がもらえる(1位抜け:200点、2位抜け:100点、3位抜け:0点)。 #endregion #region(close,その他収録コーナー(イニシャルアンサー形式で回答するもの)) -クイズ! ムカデ競争 --遠くにある回答ボタンに向かって3チーム同時にムカデ競争する。 --移動は「左足」、「右足」に対応したエリアをタッチペンで交互に連打することで行われる。 --転がってきた柱は「しゃがむ」に対応したエリアをタッチし続けることでやり過ごす。 --柱にぶつかると一定時間行動不能に。ただし得点やクイズ難易度などにペナルティはない。 --問題文は走っているときにしか読めない。ゴールするまでに覚えていく必要がある。 --何着でゴールしたか、クイズに正解できたかどうかが得点に影響する。 -つなひきクイズ --4人vs4人でつなひきをし、勝ったほうにクイズが出題される。 --4人には必ずリーダーが含まれなくてはならない。その他メンバー3人は自由選出。 --綱引き時はひたすら矢印の方向へタッチペンをこすり続ける必要がある。 --自チーム以外の2チームとそれぞれ1回ずつ対戦し、このときの勝敗およびクイズに正解した否かが得点に影響する。 --一定時間内に決着がつかずに両者敗北になるケースもあり。 #endregion #region(close,その他収録コーナー(アシストアンサー形式で回答するもの)) -みんなで跳ぼう なわとびクイズ --長縄に入ってクイズに答える、という流れをチームメンバー6人分こなす。 --縄跳びに入る瞬間およびクイズに正解できず縄跳びから出る時のみ、「なわとびトレーニング」のように、行き来する■マークが重なる瞬間にタッチする必要がある。 ---なわとびトレーニングのように連続でタッチし続ける必要はない。 --体力のパラメータが高い人ほど、■マークが大きくなるため縄跳びに入りやすい。 --6人全員正解した後、アシストアンサーの要領で流れてくる「ヘ」「キ」「サ」「ゴ」「ン」のワードをタッチできるとパーフェクト達成。パーフェクト未達成時は正解数が得点に影響する。 -かるたクイズ --沖縄合宿に行くと解放されるクイズ。 --砂場でパネルを拾ってきて紳助のもとに届けると、パネルに書かれているクイズに回答できる。 --紳介に近いパネルほど難易度が高くなる。また問題文は届けてからでないと確認できない。 --パネルは一定時間経つごとに再生する。 --ぬかるんでいるところを歩くとスピードダウンする。また落とし穴が仕掛けられていることもあり、はまるとレバガチャで脱出しなくてはならない。 --制限時間内の正解数で順位づけされ、1位が200点、2位が100点、3位は0点となる。 -ドッジボールクイズ --3つに等分された6角形の中を、それぞれのチームから選ばれた2名でドッヂボールする。 --相手にボールをぶつけた後に、相手の身に着けたゼッケンにある記号や図に関するクイズが出題されるので、これに正解すればアウトにできる。不正解だとその相手はセーフになる。 --キャラはひとりずつタッチペンで動かせる。キャラをタッチしながらスライドすると、それに従って移動する。ボールが飛んできた瞬間にタッチでボールキャッチできる。ボールを持っているキャラをはじくようにタッチペンでなぞるとはじいた方向にボールを投げる。 --ボールを持てる時間には制限時間があり、それまでに投げないと敵陣ボールに。 --自陣から投げたボールでアウトさせた人数、自陣の誰か1人でも生き残っていたかどうかが得点に影響する。 -浮島早押しクイズ --沖縄合宿に行くと解放されるクイズ。 --3チームはそれぞれ代表者1名を選出し挑戦することになる。 --1つの問題に対し、代表者たちは浮島を進んだ先にある回答ボタンにたどり着いて回答する。 --浮島から落ちると少し前の地点からやり直し。 --ゴールで出題されるクイズに正解しないとスタート地点からやり直し。誰かがクイズに正解したら即終了。 --回答ボタンにたどり着いた順番、クイズに正解できたかどうかが得点に影響する。 #endregion #region(close,その他収録コーナー(回答方法が特殊なもの)) -仲間を救え! 底抜けドボンクイズ! --4文字のアナグラムをいじって、単語を完成させる。 --制限時間内に5問正解することが目的となる。正解数、かつパーフェクトを達成できたか否かで得点が決定する。 --先頭車両に針を備えたミニチュア列車が巡回しており、風船を割られてしまうと残り時間に関係なくゲームが中止に。 --風船をタイミングよく持ち上げる必要があるが、風船のところに移動するには若干タイムラグが存在する。 --また正解した直後も回答者が入れ替わるため、しばらく風船を持ち上げられなくなる。 -前後を答えよう! 2ショットクイズ --正解となるワードが「2文節に分割」されたクイズが用意され、それに2人で回答するクイズ。 --回答切り替えボタンをタッチすると、2人が思い浮かべるワードが切り替わる。この2人が両方とも正解となるワードを思い浮かべたときに回答すれば正解できる。 --わからないときはパス可能。 --全5問。制限時間内の正解数が得点に影響する。 -ちゃんと出題できるかな!? アナウンスクイズ --難読漢字がちりばめられた問題文にプレイヤーが読み仮名をふり、残りの5人が回答するクイズ。 ---あらかじめ読み仮名の文字数は判明している。五十音表からタッチペンで読み仮名を決定していく。 ---残りの5人はコンピュータが自動的に回答する。かしこさのパラメータが高い人ほど正解を出しやすい。 --全5問。制限時間内に正解した数で得点に影響する。 -脳解明クイズ! --計算を要する文章題が出題される。ただし計算に必要のない部分も含まれているため、プレイヤーがそれを判断してチームメンバーに教えることになる。 --下線が引かれた部分が、問題文のキーワードが答えに関係があるかないかを「はい」「いいえ」で仕分けたのち、すべてを仕分け終わったら自分自身もその計算問題に回答する必要がある。 --正しく仕分けられるほど、自分以外のメンバー5人の正解率が上昇する。 --プレイヤー自身を含めた正解者数が点数に影響。 -電撃4択クイズ どっちカニ~!? --4つの選択肢、「A」、「B」、「AB両方」「どちらでもない」の形式で回答できるクイズが出題される。 --制限時間が来るまで下のタッチパネルを連打し、キャラのアイコンを誘導できる。 ---マイキャラ以外は各自で正解だと「思う」方へ移動を始める。かしこさが高いキャラは正解へ移動する確率が高いほか、プレイヤーが間違った方向へ導くと嫌がる。 --制限時間が来た時に乗っかっていたアイコンが正解だと抜けられて、6人抜けるとクリア。 --不正解だと電気を食らって、次の回答をあまり悩めなくなる。 --全員正解を達成したチームほど高得点がもらえる。(1位抜け:200点、2位抜け:100点、3位抜け:0点) -ベルトクイズ --3択クイズ形式で、全12問。 --不正解だと1m後ろに流される、流れてくるドリンクをタイミングよくジャンプしてとると1m前進できる。 --クイズ開始時はプールまで3mのところにいる。開始時から3m後ろに流されてしまうとプールに落ちてクイズそのものが中断してしまう。 --正解数が得点に影響。 -PKクイズ --正解が複数ある問題が出題される。 --プレイヤーはゴールキーパーを操作し、相手チームが蹴ってくる全10球を防ぐことになる。 --正解が書かれたボールによるシュートをゴールキーパーが防げば得点。 --不正解の答えが書かれたボールは防いでも防がなくても得点、ただし防いでしまうと次のターン少しの間動けなくなる。 --なお、プレイヤーがシュートする側を操作することはできない。 #endregion ***その他 -難易度調整 --難易度調整すると本編に登場するクイズ難易度が一括で変動する。回答者の成績で変動しない。 --「キッズ」「イージー」「ノーマル」「クイズ王」モードが収録されている。 ---クイズ王モードは最初から遊ぶことができず、ノーマルモードで数回優勝することで解放される。 #region(close,出演者について(敬称略)) -司会者 --島田紳助・中村仁美(アシスタント)・田中真弓(ナレーター) -回答者 --アンガールズ・大沢あかね・岡田圭右・上地雄輔・神戸蘭子・小島よしお・木下優樹菜・クリス松村・崎本大海・さとう里香・里田まい・品川庄司・スザンヌ・辻希美・つるの剛士・野久保直樹・波田陽区・FUJIWARA・南明奈・misono・元木大介・矢口真里・山田親太郎・プレイヤーの分身 --回答者は18人なので、全員が一度に出演できるわけではなくランダムで出演できない人がいる。 #endregion ---- **評価点 -多彩なルールをゲームに収録している --ルールはゲーム用に改編されつつも、ゲームルールのカブりは存在しない。 --知力だけでなく、体力のパラメータも重要視されるのでワンパターンなバランスではなくなっている。 -番組を意識した演出 --番組開始時の雛壇を鳥瞰したカメラワーク、ナレーターによるクイズ布陣の説明、新登場キャラの説明コーナー、次回予告、合宿クイズといった、特番ならではのイベントも再現しにかかっている。 --ヘキサゴン出演者同士が寸劇を繰り広げることもよくある。プレイヤーを寸劇に巻き込んでくれるので没入自体はしやすい。 ---スベラーズが罰ゲームロケとしてアラスカに行かされるくだり、FUJIWARAの藤本が1か月休みの罰ゲームを食らう、元木大輔が番組中にアキレス腱を断裂した話に触れる等、なかなかマニアックな出来事を再現する場合もある。 -登場するキャラクターはイラストによってデフォルメ的に再現されているが、外見はそれなりに本人に似ている。 ---- **賛否両論点 -イニシャルアンサーというシステム --当てずっぽうが通用しない良いシステムとはいえる。 --しかし「○○という言葉は何を略したものか?」「○○の記号は何を意味するか?」といった頭文字のヒントが与えられているクイズが出されていると難易度が激しく低下してしまう。 -ゲーム自体は単調 --ルールこそ頻繁に切り替わるが、動き回ってクイズに答えるというゲーム根幹部分は一貫している。 --クイズコーナーのルールは、開始前に確認可能。そのためシナリオや難しい前準備は不要であり、いつでも気軽に取り掛かれる。 --惰性で休み休みプレイするにはもってこいなのだが、集中的にプレイし続けるには向いていないかと思われる。ゲーム目的も特にないため飽きるとかなりつらい。 -前か後ろかのみの出演者の顔グラフィック --ゲーム自体には全く影響はないものの、出演者の顔グラフィックは常にカメラ目線か後ろ向きかのどちらかで、横顔は用意されていない。 --そのため、クイズ! ムカデ競争なんかは18人全員が常時カメラ目線で右に進むというとてもシュールな光景になる。 //非公開動画になっていたので削除 ---- **問題点 -答え合わせが非常に行いにくい --ほかのチームの誰かが正解する瞬間を見ない限り、自分が答えられなかったクイズの正解を確認できない。 ---プレイヤーだけがクイズに挑戦するような場面では、正解すらわからず次のクイズに移行しなくてはならない。 --このゲームをプレイしているうちに賢くなりたいなら、問題文をプレイヤーが覚えてインターネットで調べるなどの努力が必要。 --アクション性が高いゲームだと問題文を確認するのもやっとだったりする。 -得点のシステムがやや極端 --パーフェクトを達成できた場合、あと少しでパーフェクトを達成できた場合の得点差が著しい --1位・2位・3位にそれぞれ200点、100点、0点とふりわけるルールのクイズもある。 -キャラ個性のなさ --学力、運動のパラメータ以外であまりキャラが差別化できない。 --問題文を読む、チームメンバーを動かすのはほぼプレイヤーの仕事。いわゆるおバカキャラの回答をどう予測するか、どうおバカキャラを正答へ導くかといった原作番組ならではのルールはほぼ消失している。 --クイズへの回答に関しても、コンピューターがなにかしらの基準で機械的な処理をしている。そのため原作でおバカキャラとされていたキャラでも難問に対して平然と正答したり、頭がいいとされるキャラが何度も同じミスをする珍妙な光景が現れる。 --クイズ中に挟まれる寸劇では、原作番組で組まれた音楽ユニット(Pabo、羞恥心、合田兄弟、スベラーズ)の出番がどうしても多い。 ---この音楽ユニット未所属で、学力も平均的な品川庄司はかなり空気。 ---おバカキャラも出番こそあるが、基本おバカ発言をするだけの役割で、原作にあったような笑える珍解答を楽しめるわけでもない。 -ボイスがほとんどない --しゃべる人物が当番組ナレーションの田中真弓氏のみ。番組を再現した寸劇のほぼすべてがふきだしとキャラの立ち絵で繰り広げられるだけなので非常に殺風景。 --実際出演者全員に吹き替えさせることは無理に近かっただろうが、せめて司会の島田紳助氏や中村仁美アナには喋ってほしいところ。 --評価点の裏返しになってしまうが楽屋裏の会話は、原作番組にあった下りを知らない限りは楽しめず、ただただ内輪で盛り上がっている会話のように映りかねない。 ---- **総評 原作番組に登場した多彩なクイズをうまくゲームへとデフォルメしている。~ ゲーム構造上、ひたすらクイズに答え続けることになり、それでいて教育用ソフトの機能が弱いため、プレイを続ける意欲を持ちにくいことは課題。~ ゲームとしてはあと一歩の出来であったとはいえ、番組の全盛期に登場したゲームであっただけに次回作でのブラッシュアップも期待された。~ しかし、今となっては下述の理由で望むべくもないだろう。実際、10年以上経った現在も新作は出ていない。 ---- **余談 -原作番組の前身は『クイズ! ヘキサゴン』という割と真っ当なクイズ番組であったが、視聴率的に芳しくなかったので番組内容を大幅にリニューアルする形で『II』となった。 --その出演者の珍解答をクローズアップし、島田紳助氏がそれを弄ぶという番組のスタイルが視聴者に受け、常時高い視聴率を保持。「Pabo」や「羞恥心」といった番組内ユニットも人気を博し、芸能界において一大勢力を誇った。 ---しかし、本ゲーム発売から1年後の2011年に''紳助氏が裏社会との黒い交際発覚の影響で電撃的に芸能界を引退した''ため、番組もなし崩し的に終了となっている。レギュラー陣だった芸能人も、現在では本番組に出演していたことについては黒歴史扱いしているものが多い。

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