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*クイーンズブレイド スパイラルカオス 【くいーんずぶれいど すぱいらるかおす】 |ジャンル|シミュレーションRPG|~| |対応機種|プレイステーション・ポータブル|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~| |発売日|2009年12月17日|~| |価格|6,090円|~| |ポイント|スパロボと似通ったシステム|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -クイーンズブレイドシリーズのキャラゲー。しかしアニメ版・漫画版など他メディアの作品との関わりは一切無い、独立した世界観を持った作品((ただし、各キャラの担当声優やムービーの作画はアニメ版準拠。))。本作オリジナルキャラクターの''「戦士見習い」キュート''と''「従者」ジャン''が登場する。 -バンプレソフト(現:B.B.スタジオ)が関わっているため、ゲームの構成は援護攻撃や援護防御、武器や防具の強化システムがあるなど、スーパーロボット大戦シリーズとほとんど一緒。しかし全く同じわけではない。 **システム ***部位HP -今作の一部のキャラは本来のHPと共に各部位の防具(頭・胸・腕・腰・脚)にもHPが設定されており、これらを全て破壊されると残りHPに関係なく戦闘不能となる(「PKD」、通称パーフェクトノックダウン。この倒し方で敵を倒すと通常より多めの経験値を得られる)。これは敵だけでなく自分のキャラにも言えることで、HPに気を配りつつ各部位にも注意しなければならない。敵の攻撃を防ぎきってもPKDで戦闘不能、などということもある。またこのシステムに合わせて通常の防御とは別に特定の部位のみ守る部位防御というものもある。 --各部位を破壊する度にHPを削らずに部位HPのみを減らす「ボーナスアタック」というものが使える。これをうまく用いれば簡単に敵を文字通り丸裸にすることも可能。ただし、戦闘デモがOFFだと使えない上にタイミングが若干シビア。 --部位を破壊すれば原作ゲームブックさながらのカットインも拝める。しかも複数あるので、PKD狙いでなくても一見の価値あり。また破壊した部位からアイテムが出現することもあるので、部位を破壊することにデメリットはまず無い。 -部位をある程度破壊されるとパッションアウトというプラスかマイナスの効果がランダムで発生する。各キャラ事に違ったものが用意されており、どちらの効果が現われるかはランダム。 --部位は通常のHP回復では回復せず、「修復」という専用コマンドで回復する。尚、男性味方キャラのジャンと兵士やモンスターなどの雑魚敵には部位HPは無い。 ***仲間モンスター -本作ではQBシリーズに登場する闘士だけでなく、条件を満たせば一部の敵モンスターも仲間にすることができる。仲間に出来るモンスターは9人(各系統・属性事に3人ずつ)で、仲間にすればジャンの特殊スキル「呼び出す」でいつでもマップ上に召還できる(最大3人まで)。 --仲間モンスターは各系統事に全く違った性格をしている(ハーピー系:高飛車で柄の悪い不良女子、女郎蜘蛛系:幼児体型の物静かなツンデレ、双角鬼系:百合趣味のマイペースなボク少女)。 ***フリートーク -仲間になった闘士と会話することで友好度を上げることができる。各ステージ事に一回ずつしかできないが、闘士の隠された一面や性格をうかがい知ることもできる。 -訓練では特定のキャラ同士を戦闘させてレベル上げを行うことができる。勝てばレベルが上がり、勝敗にかかわらず参加したキャラ同士の友好度が上がる(勿論勝った方が大きく上がる)が、フリーステージと違い味方キャラは一人ずつしか使えない欠点もある。 ***コスチュームチェンジ -一部のキャラはコスチュームを変えることで属性・性能などが全く違うものとなる。一度解放すればバックステージでいつでも変更できる上に、次の週にも引き継がれる。 **難点 -敵のレベルは各ステージ事に固定。つまりフリーステージなどで鍛えすぎると難易度が極端にヌルくなる。 --しかしフリーステージの敵は全員レベルも経験値も低めなので、よほどやり込まない限りはそういう状況に陥ることはほとんどない。 --周回プレイ時には問題かも知れないが…… -前述の仲間モンスターのフリートークの会話が各系統事に全く一緒。デザインや声が同じなのは仕方がないとしてももうちょっとどうにかならなかったのだろうか。召還時の台詞は違うのに…。 -味方キャラとして使えない闘士がいる。 --敵キャラ専用はクローデット、メローナ、メナス、ニクスの4人。全く使用できないのはリスティ、アレイン、アルドラ、エキドナ、シズカの5人。ちょっと物語に絡んだだけで出番は終わり。女王であるアルドラ、出れば間違いなくチートクラスの性能になるであろうアレインとエキドナは仕方ないとしてもリスティとシズカは使えてもよかったはず。 --またアイリ、エリナ、イルマは条件を満たすと仲間に残留する(満たさないと抜ける)が、その条件は友好度の高さ(隠しパラメータ)。さらにルート次第では仲間にならないことも。 -シナリオパートでのキャラ絵はそのキャラを書いた人ごとに違うが、ムービーはアニメ風の絵柄で統一。悪く言えば作画が安定していない。 -男性オリジナルキャラであるジャンがプレイヤーのストレスになる。 #region(その理由・作中に置けるジャンの立場・行動) -「''煩悩の塊''」などと言われる程のスケベで、事ある事にHな妄想をしてはキュートらに殴られている。しかもゲーム中挿入されるムービーの多くでこの男のアホ面をほぼ毎回見ることになるため、プレイヤーをいらつかせる。 -レイナとエリナの姉妹仲を想像したり、メルファの聖なるポーズを何度も要求するのは序の口。エキドナがトモエに悪戯しようとしたときは大喜びし、それが冗談だと知ると激しく落胆したり……挙げればきりがない。 --正直な話、このゲームの性質を考えるとスケベであること自体に問題は全く無い。しかし作中では度々この性癖を敵に利用されているので全く洒落になっていない。 ---序盤のあるルートではメローナに騙されトモエの足を引っ張ってしまい、メローナに逃げられてしまう。さらに終盤においては''ラスボスに誘惑されている間にキュートをさらわれる''という有様((この時他の闘士達は睡眠中(キュートは尿意を催して起き、ジャンに側にいるよう頼んでいた)で、ジャン一人だけが見張り役のため起きていた(にも関わらず居眠りしていたが)。))。 ---他にもキュートが謎の発作で苦しんでいる時に「''これはこれで見応えが''」といった不謹慎発言をする。フリートークでも変態のような言動・行動が目立つ。さらにそのフリートークの会話を見る限り、''マゾヒストかつロリコン''である可能性も高い(前述のラスボスも幼児体型)。 ---設定では「スケベだが常識人で、世間知らずのキュートのフォロー役」になっている彼だが、シリアスシーンでも事ある事にスケベな妄想や発言が目立ち、その都度キュートらに怒られている(もしくは呆れられている)。''実際の所彼がパーティーメンバーで一番非常識''。 --さらに付け加えるなら性格はかなり臆病(悪く言えば典型的なヘタレ)で、戦闘台詞も情けない台詞ばかり。攻撃技も終始単発の上あまり強くない「タックル」のみしか使えない。 ---後半になれば技も増え、戦闘台詞も勇ましくなる……ようなことは''一切無い''。 --SPが続く限り無限に回復できる特殊技能を持っている為、回復役としては優秀に思える。しかし基礎ステータスがかなり低い為に前線に出したが最後、大抵袋叩きにされて真っ先にやられてしまう。同じ回復役のメルファと比べると色々な部分で劣っている。 --前述のモンスターを仲間にするにはこの能力の低いジャンでPKDしなければならない為、非常に条件が厳しい。((ただし、他のキャラである程度削ってからジャンでとどめを刺す方法でも充分OK。またジャンは敵のHPも回復できるので、うっかり倒してしまうこともなかなかない。さらにジャンの攻撃技の「タックル」は数少ない全ての部位を攻撃できる技で、充分に鍛えていれば単身でPKDを狙う事も不可能ではない。充分に鍛えればの話だが……。))。 --作中では''このスケベな性癖や臆病な性格が最後までほとんど改善されなかった''。 --フリートークを積み重ねれば少しずつ成長した台詞も拝むことができるが、あくまでもフリートークは信頼度を上げる為のオマケ要素で、本編とは無関係のものなので''それらの台詞が本編に生かされることは一度も無い''。((前述のキュートがさらわれた際には責任を感じて無謀ながらも単身キュートを助けに向かったりする。とは言えキュートがさらわれたのはジャン一人の責任のため、ある意味当たり前ではあるが。)) -このように、「スケベ&ヘタレ&弱い&''全然成長しない''」と見事に4拍子揃ってしまっている。普通こういった駄目キャラは何かしらそう言った駄目な部分をフォローするプラス要素があるのだが、ジャンにはそう言ったものがほとんど無く(せいぜい前述の専用コスチュームを作ることと、フリートークの会話くらい)、ここまで好感を持てないキャラはゲーム全般を見てもかなり珍しい。 -にもかかわらず作中では自然な流れでキュートから(さらに言うならその中にいるもう一人も)恋愛感情を抱かれる。ちなみにキュートが惚れたりするようなことを(ゲーム中確認できる限り)ジャンは一切していない。むしろ嫌われるようなことばかりしている。 #endregion -システム面がスパロボと似通っている為か、同作と比べるとどうしても劣化と思えてしまう部分も。 --射程が全キャラみんな一緒(1~2)。アイテムで伸ばすことはできるが。 --遠距離攻撃は通常攻撃よりも広い範囲を攻撃できるが、移動後使用はできず貧弱でボーナスアタックもないため使う必要がほとんどない。使うくらいなら突っ込んで殴った方が大きなダメージを与えられる。 --少なめでバリエーションの無い戦闘台詞。各キャラ事の専用台詞(レイナVSクローデット、カトレアVSユーミルなど)もなし(一応、模擬戦の冒頭では見ることができる)。 --武器や防具は一括で強化できず、ボタン連打が必須になる。 --とはいえ各キャラのカットインや乳揺れはしっかり作り込まれているので、必ずしも劣化とは言い切れないのも事実である。 --また本作は「スパロボに似ていてもスパロボではない」わけで、仕様であると割り切る必要もある。 -あっさりした終盤の展開 #region() --さらわれたキュートがラスボスと融合されドラゴンとなり、人格が消失しかける(同時にキュートを助ける為ジャンも敵に無理矢理協力させられる)という急展開に陥るのだが、冒頭のイベントであっさり終わってしまう。当然ながらドラゴンやジャンとは戦えない。 ---まずは融合したドラゴンと戦って、ある程度戦闘してから説得して救出する展開の方がベタながら燃えたのに。 ---またジャンにイライラしていたプレイヤーから見れば「やっとジャンをぶっ飛ばせる!!」というナイスな展開になったのに、思い切り肩透かし。 #endregion **総評 -若干の問題要素が含まれているもののどうしようもないほど酷いものではなく、普通に遊べる良作。使えないキャラもいるが、QBらしい鎧の破壊や戦闘不能時のカットインなどファンにはしっかり楽しめる。マルチエンディングもある上に全てのエンディングを見た後に現われる追加ステージも有る為、最後まで遊び尽くせる。 **余談 -続編に『クイーンズゲイト スパイラルカオス』が2011年7月28日発売予定。今作の闘士達も引き続き参戦する模様。 --こちらは版権キャラが大多数を占めている。因みにリリ(鉄拳5のキャラクター)の声優は佐藤利奈に、真鏡名ミナ(サムライスピリッツシリーズのキャラクター)の声優も田中理恵((零では雪野五月、天下一剣客伝では大沢つむぎが担当した。))に変更されている。 --さらに本作で使えなかったキャラも使えるようになる。

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