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※初版作成者はPS4版のみプレイしています、PSV版経験者の追記お待ちしております。 *GOD WARS~時をこえて~ 【ごっどうぉーず ときをこえて】 |ジャンル|シミュレーションRPG|CENTER:&amazon(B01LXUW4EU)&br;&amazon(B01LWVOZZJ)| |対応機種|プレイステーション4&br;プレイステーション・ヴィータ|~| |発売元・開発元|角川ゲームズ|~| |発売日|2017年6月22日|~| |定価|パッケージ版:6,800円&br;ダウンロード版:5,800円(全て税別)|~| |レーティング|CERO:B(12歳以上対象)|~| //|廉価版| : 年 月 日/, 円|~| //|配信| : 年 月 日/ |~| //|備考| |~| |判定|なし|~| |ポイント|和風SRPG&br;FFT寄りのシステムだが独自要素も多い|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 古事記をベースに、各種日本昔話の要素を取り入れたシミュレーションRPG。~ システムそのものは『[[ファイナルファンタジータクティクス]](以下FFT)』に近いオーソドックスなSRPGだが、独自要素も多い。~ ディレクター・シナリオ・原作は現角川ゲームス及びフロム・ソフトウェア代表の安田善巳氏、モンスターデザインを『[[大神]]』『[[El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON]]』の竹安佐和記氏、キャラクターデザインを『[[ラブプラス]]』『[[√letter]]』『イグジストアーカイヴ』等の箕星太朗氏(ミノ★タロー)、ナレーションは日本神話造詣が深い佐野史郎氏、主題歌を演歌歌手の坂本冬美氏が担当している。 **あらすじ 美しい自然と八百万の神々が住まう瑞穂国。瑞穂の民は自然を愛し祖霊を敬い争いも好まず平和に暮らしていた。~ しかし、いつのころからか、人々は争いを繰り返すようになり、各地で日照りや台風、地震などの天変地異が起こるようになった。~ 富士国の王女ツクヨミは、争いを繰り返す出雲国と日向国の間に立ち、不戦の誓いを結ばせた。これにより神々の怒りが鎮まり、天変地異も収まるかと思われたが、突然、富士山が鳴動を始める。~ 王女ツクヨミは神託を受け入れ、断腸の思いで娘サクヤを生け贄に差し出すことでようやく富士の鳴動は収まった。~ しかし、悲嘆に暮れたツクヨミは、ある日忽然と姿を消してしまう。キツネと名乗る男に政を任せて。~ それから十三年後、富士国の浅間ノ宮に一人の少女カグヤが囚われていた。次に富士の鳴動が起こったときの生け贄として……~ **キャラクター #region(味方キャラクター) カグヤ(CV:早見沙織) -主人公。富士の女王であるツクヨミの三女。 -強大な霊力を秘めた巫女。母ツクヨミの命により、次の富士山の噴火に備えて、生贄となるべく富士浅間の宮に幽閉されていたが、自由を求めて母に真意を問うための旅に出る。 -モデルは名前・見た目通り「かぐや姫」であるものの、かぐや姫らしいエピソードは「竹の結界に幽閉されていた」ことのみ。 キンタロウ(CV:畠中祐) -カグヤの幼馴染。富士の麓の村で暮す、力自慢の少年。 -村人の一揆に乗じてカグヤを助け出し、共に旅に出る。 -モデルは名前通り「金太郎」。カグヤと違い、モデルとほぼ変わらないイメージとなっている。 クマ(CV:福山潤) -キンタロウの相棒である熊…のような姿の神様。 -「クマァ!」としかしゃべれないが、キンタロウと意思疎通はできる。 -モデルは金太郎のお供の熊。 ハナサカ(CV:伊藤美紀) -かつてツクヨミにも仕えていた八百万神の一柱。隠居をしていたが、ツクヨミ捜索のためカグヤの旅に同行する。 -モデルは花咲爺さんだと思われるが、妙齢の熟女となっており、最もモデルとの差異が大きい。 --ちなみに作中では「老いぼれ」名乗っており、他のキャラにも「ばあさま」と呼ばれているものの、イラストはそこまで老いている訳ではない。 カツラギ(CV:杉村憲司) -たたら場を仕切る大男。かつては気前のいい性格だったが、ある日を境に凶暴になる。 -最序盤のボス的な存在。攻略すると本来の性格に戻り仲間になる。 -モデルは「泣いた赤鬼」の赤鬼に、渡来人の設定を加えた独自のキャラクター。昔話と実際の歴史をミックスさせた、ある意味今作を象徴するデザイン。 アオメ(CV:原由実) -銅山を差配する山師。金髪碧眼という容姿から幼少期はいじめられて育ったためか、紗に構えた性格の女性。 -カツラギと同じく敵として登場し、クリアすると仲間になる。 -モデルはカツラギと同じく「泣いた赤鬼」の青鬼と思われるが、こちらは渡来人の設定が前面に出ている。 イナバ(CV:麦穂あんな) -オオクニヌシに仕える侍女。ドジっ子ではあるが、オオクニヌシの女性問題を的確に捌いている。 -モデルは「因幡の白兎」で間違いないと思われるが、オオクニヌシとの関係性以外のエピソードはほぼカットされている。 オオクニヌシ(CV:國立ミユキ) -出雲の国の王、スサノオの長男。今作の第二主人公。 -いわゆる色男で女好き。カグヤに惚れ込み旅に同行するものの、ストーリーの描写的にはむしろ彼の成長が描かれている場面が多い。 -モデルは「大国主」。スサノオの息子であることは日本書紀準拠の設定になる。 ウズメ(CV:種田梨沙) -佐賀の王宮に仕える踊り子。ハイテンションで軽い性格だが、その舞はどんな堅物な男でも魅了させる腕前。 -また、自警団を結成して、身寄りのない子どもの母親代わりになる等の優しい一面も。 -モデルは日本神話に登場する「アメノウズメ」で間違いないだろう。当然アマテラスと関連するエピソードも再現されている。 ウラシマ(CV:柿原徹也) -日向国の第二王子。兄のモモタロウが優秀すぎるため、世をすねて僻みっぽくなっているが、根は思いやりのある素直な青年。 -日向の宮廷は居心地が悪いため、龍宮に逃げ出している。 -モデルは文字通り「浦島太郎」。またネタバレになるが「ニニギノミコト」の要素も含まれている。 カメ(CV:麦穂あんな) -ウラシマの親友で、宮に仕えるオトヒメの眷属にして八百万の神の一柱。 -ちょっと拗ねたウラシマとは対照的に、素直な性格。クマと異なり人語も話せる。 -モデルは浦島太郎が助けた亀。今作でも龍宮城へご招待してくれる。 サヨリ(CV:氷青) -瀬戸内海運を仕切る海の女。子供のころから宮廷に出入りしていたため、オオクニヌシやイナバからは姉のように慕われている。豪気な姉御肌。 -中盤で一度スポット参戦するものの、本格的に仲間になるのは後半から。 -モデルは日本神話に登場する水の女神「イチキシマヒメ(別名サヨリヒメノミコト)」と思われる。 イッスン(CV:福山潤) -八百万の神の一人。現在は出雲に仕え地方を巡察して治水や医薬について指導している。オオクニヌシの器にほれ込み、彼の治世を支えるのが自分の仕事だと思っている。 -無口で独特な喋り方をする。 -モデルは「一寸法師」。モデル通り、戦闘では「自身のサイズを変更する」という独自の技を持つ。 サクヤ(CV:佳村はるか) -ツクヨミの二女であり、カグヤの姉。富士の火口に生け贄として捧げられる。霊力も美貌もカグヤに匹敵するが、性格はカグヤと対照的に穏やかで大人しい。 -モデルは「コノハナノサクヤビメ」で間違いないだろう。 #endregion #region(その他重要キャラクター) モモタロウ(CV:石川界人) -日向国の第一王子で、ウラシマの兄。今作の第三主人公という扱いであるが、本編中はスポット参戦のみで、むしろ敵として立ちはだかるシーンが多い。 -文武両道に長け、覇気に満ちた一代の英傑。集権的な支配を理想とし、理想国家の建設に向けて邁進する。そのためカグヤやオオクニヌシと意見の違いで衝突することも。 -モデルは文字通り「桃太郎」。 --大型DLC「黄泉の迷宮」でプレイアブルキャラとして昇格。 イヌ・サル・キジ -モモタロウと共に登場する3匹のお供。イヌとサルは獣人のようだが、キジは雉の格好をした女性というデザイン。 --大型DLC「黄泉の迷宮」でプレイアブルキャラとして昇格。 ツクヨミ(CV:中村千絵) -富士国の女王。サクヤ、カグヤの母。優しく慈愛に満ちた女王。 -13年前、神々の怒りを鎮めるために、富士の火口へ生け贄として娘のサクヤを捧げる。それ以後、行方知れずに。 -モデルは「ツクヨミノミコト」。今作では女性として描かれている。 スサノオ(CV:てらそままさき) -出雲の国王であり、オオクニヌシの父。無敵の戦士であり、一代で出雲を強国にした英雄。国力を得てからは軍事よりも経済、技術に根ざした国造りを進める。 -生まれつき最強だったため、暴力に固執せず、優秀な家臣に内政を任せる度量がある。一方で愛妻家という一面も。 -モデルは「スサノオノミコト」であり、有名なエピソードもそれなりに再現されている。また、味方NPCとしてスポット参戦するシーンも。 アマテラス(CV:園崎未恵) -日向国の女王。モモタロウとウラシマの母。三大国の君主の中では最も若くて気力に満ちている。 -噴火の被害にあった国土では民の生活が成り立たないため、豊穣な出雲や富士の領域への進出を狙っている。次世代の王となるべき二人の息子の養育にも熱心。 -モデルは「アマテラスオオガミ」。 #endregion **システム 前述通り、FFTをなぞったクォータービュー・箱庭3DマップタイプのSRPGなので、今作独自のシステムを説明する。 ''けがれ'' -ヘイト値が数値化したもの。攻撃や回復などの行動を行うと上昇して、敵に狙われやすくなる。 -キャラが育っていない序盤では特にけがれ数値の管理が重要。前衛キャラは「挑発」でけがれを上昇してタンク役となり、後衛は「みそぎ」で減少させて狙われにくくする…等。 ''スキル'' -いわゆる魔法・技。ターン開始時に回復するMPを消費して攻撃や回復を行う。 -今作は通常攻撃が弱いため、攻撃は主にスキルで行うこととなる。 ''奥義'' -中盤から解禁するシステム。画面上に表示される花びら状の奥義ゲージを消費して放つ強力なスキル。 -消費が少ないものは「単体に大ダメージの物理技」「広範囲攻撃技」等の使いやすいものから、「味方全員を大回復」「全画面攻撃」等派手なものまで。 ''職業システム'' -キャラクターの性能に直接決める「主職業」、覚えたスキルを使用可能にする「副職業」、キャラクター固有で変更不可能な「固有職業」の3種が存在。 -主職業・副職業にセット可能なものは職業レベルを上げることで上位職に変更することが可能。 --例えば前衛職である「戦人(モノノフ)」をLv6まで上げると中級職「侍人(サムライ)」「弓人(ユミト)」が解禁される。 -純粋な下級・上級職の他、特定の中級・上級職のLvを上げることで解禁される特殊職も。 -固有職はキャラクターによって固定されており、そのキャラのおおまかな方針を決定付けている。 --例えばカグヤは主人公らしくある程度の攻撃・回復を行えるバランスタイプ、キンタロウはイメージ通りの前衛戦士タイプの攻撃技を覚える。 -また、各職業で体得したパッシブスキルは現在の主職業・副職業に関係なく3つまで装備可能。 --単純な能力アップから、反撃・反射ダメージ等も存在する。 **評価点 ''SRPGとしては万人向けの難易度'' -育成・戦略のバランスが良く、単純な力押しでは苦戦する歯応えのあるゲームバランスとなっている。 --上記通りけがれシステムが独自の駆け引きを生んでおり、うまくコントロールする必要性が出てくる。 -苦戦するのであればスキルを見直したり、やしろで行える依頼(フリーマップ)で貰える強力な装備で味方側を強くすることで突破可能。 -それでも厳しいのであればオプションで難易度を下げたり、無料DLCで確保できる救済装備を使うという手もある。 ''ユニットのカスタマイズ性は高い'' -基本の能力値はキャラクターごとにある程度決まっているものの、おおまかな能力の決定は主職業で決定される。~ このため、戦士タイプのキンタロウやカツラギを術師として育てたり、術師タイプのハナサカやアオメを戦士タイプに育てることも可能。 -この他、副職業やパッシブ装着で自分の望むようにカスタマイズできる。 ''独特な解釈・世界観は好評'' -日本神話+日本昔話というありそうであまりない世界観だが、うまくミックスされて調和がとれている。 -各種キャラクターの設定も独自解釈が利いていて面白いデザインが多い。 --例えば主人公のカグヤは「ツクヨミの娘かつイワナガとサクヤの妹((解釈によっては「コノハナノチルメ」の立ち位置となる。))で天真爛漫な勇者タイプ」という類を見ない設定。 --仲間キャラを例に挙げると、カツラギは童話「泣いた赤鬼」と渡来人の設定をうまくミックスさせている。 --その他「妙齢の女性になったハナサカ」「アマテラス・スサノオ・ツクヨミの兄弟設定が皆無」「モモタロウとウラシマが兄弟設定」といった独自過ぎるデザインも。 --昔話を代表する英雄、モモタロウはクールなライバル的立ち位置でカグヤ一向に立ち塞がる…のだが、今作のモモタロウは問題点が多いので後述。 -日本神話・昔話のお約束的なエピソードもしっかり取り入れている。 --例を挙げると「気は優しくて力持ちなキンタロウとクマのタッグ」「女好きなオオクニヌシ」「カメを助けて龍宮城へ出向く」等。 -竹安氏の描くボスモンスター「祟り神」のデザインも迫力があり好評。ゲーム中の至るところでパーティ達に立ち塞がる。 -坂本冬美氏の歌う主題歌や、佐野史郎氏による語りは世界観に合致していて好評。 **賛否両論点 ''SRPGに慣れた人には物足りないゲームバランス'' -キャラクター育成の自由度の高さや育成のし易さ、手に入る強力な装備やアイテムの存在からSRPGとしてはかなり難易度は低い。 -全体的に回復アイテムが強力で、スキルは攻撃や妨害・バフに振り分けても全く問題がない。 -やしろで貰える装備アイテムも強力なものがほとんどで、依頼をこなして育成と装備を整えるとサクサク進めることができる。 --あくまで「難易度を下げる要素が多い」ということであり、極端なヌルゲーというわけではない。特にボス戦では厄介な技を使う敵が多かったり、マップ構成が不利な状況から始まるというステージも多く、生半可な育成や戦略では突破できない。 ---特に後半のボスは厄介な異常状態を多く使うため、力押しがしづらくしっかりと対策が必要。 ''癖のあるキャラクターデザイン'' -竹安氏のモンスターデザインは上記通り好評だが、箕星氏の人間キャラクターのイラストやデザインは賛否が分かれる。 -カグヤ、サクヤ、イナバといった少女キャラはそこまでではないのだが、アオメ、ウズメ、サヨリと露出度が高い女性キャラについては批判の声が多い。 -男性キャラではキンタロウの立ち絵がポーズのせいで「常時鼻ほじってるみたいで変」とよく言われる。 ''演出面'' -ゲームシステムこそ「古き良き」といえるものであるが、グラフィックや演出面も前世代的…下手をするとPS2並で、かなり古臭い。 -エフェクト等は、シンプルにまとまっていてテンポを阻害してはいないのだが。 -ボイスパターンについても異様に少ない。汎用的キャラはともかく、味方キャラは攻撃や回復のスキルでボイスを増やしてよかったのではないのだろうか。 -BGMの質も低いわけではないのだが、曲数の少なさや、1ループの短さ等で、聴き続けると飽きやすい。 ''キャラクター間の格差が大きめ'' -職業システムである程度好きなキャラを使っていけるバランスになっているが、固有職の差が無視できるほど小さいものではなく、キャラ間の強さにはそれなりに差がある。 -強いと言われるのはカグヤとオオクニヌシ、次点でハナサカとウラシマ。 --カグヤは固有職のパッシブスキル「戦姫の才((Lv10になっている職業の数において全能力上昇。))」の上昇効率が異常に高く、何をやらせるにも最強クラス。「戦姫の才」の仕様から大器晩成型に見えるが、序盤は固有職で魔法攻撃・回復共に行えるため序盤の時点で主人公らしく万能に立ち回ることが可能。 --オオクニヌシも副主人公らしく攻撃・回復・援護を行える。カグヤと合わせて加入からほぼ強制出撃ということもあり、意図的に強くされたという可能性も。 --序盤で仲間になるハナサカはある程度のバフ・デバフ・攻撃魔法を覚え、''けがれが最大状態のデコイユニット召喚''する「苔人召喚」が非常に便利で、今作の肝であるけがれ管理を半分以上無視できる。そのまま術師系に育ててしまえば終盤まで第一線で戦える。 --ウラシマは中盤加入なものの、各種バフである「舞踊」系統と、高命中率を誇る全能力デバフ「厭かずの匣」が非常に使いやすく、こちらも援護キャラとして扱いやすい。 --その他、後半加入のイッスンやサクヤも強力と言われることも多いが「後半加入で育てるのが面倒」という問題点も。 -逆に弱いと言われるキャラがキンタロウとクマ、イナバ、カメの三動物。 --キンタロウは固有職のスキルが攻撃技ばかりで、最終的に上位職のスキルに食われる結果となる。動物キャラは固有スキルが異様に少なく、どれも「何かが超強化されてスキルが使用不可」と、スキルが重要な今作と全く噛み合っていない。 --但し、キンタロウとクマは初期メンバーということもあり仲間が揃うまでば前線で活躍する。イナバとカメも特殊な移動性能を持っており宝探しに活用できるという強みはある。戦闘面でイナバとカメの移動性能が活きるステージがないのが問題だが…。 ---キンタロウ、クマ、カメや後半加入で育てるタイミングがないイッスン、サクヤもゲームクリア後にプレイできる初回特典DLCの追加シナリオに強制出撃ということもあり、育てて損はない。但し、''イナバだけ出番が無いので更に不遇。'' -[[女尊男卑>スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…]]…というほどではないが、性別専用職業のうち「戦乙女」が基本能力・スキルの強さが両立しており非常に強力。逆に男性専用の「益荒男」は攻撃面は強力なもののMPが低く、スキルも癖があってやや使いづらい。 --結果的に、後半は「戦姫の才をつけた戦乙女カグヤが無双すればなんとかなる」と言えなくもないゲーム性になってしまう。 --極端な話、前述したイナバも戦乙女にしてしまえば十分戦力になる。 ''いわゆる「汎用ユニット」は作れない'' -あくまで「日本神話+昔話オールスター」という方向性のためか、味方側に汎用ユニットは作れない。 ''タイトルについて'' -個性的な和の世界観と相反して「GOD WARS」という陳腐なタイトルに疑問を持つプレイヤーも少なくない。 --『[[GOD OF WARシリーズ]]』と無駄に混合したりして紛らわしいという声も多い。 -安田氏曰くしっかり意味をもってこのタイトルにしたと答えている。 -タイトルに限らず、世界観に合わせてそれっぽい名称になってる部分は少なく、スキルやJPなど横文字が多用されている。 **問題点 ''全体的なボリューム不足感'' -今作のストーリー・ルートは完全に一本道で、本筋に関わるステージはそこまで多くない。上記通り、SRPGに慣れたプレイヤーならサクサク進めてしまう難易度調整ということもあり「ボリューム不足」という声が多い。 -やり込み要素といえる点がDLCコンテンツなしではやしろの依頼しかなく、報酬も「強力な装備品」であるため、「育てたキャラが腕を振るう」というシーンはないといっていい。 ---初回特典の追加シナリオDLCが有料であるものの購入可能になったり、大型追加シナリオ「黄泉の迷宮」では高難度ステージの多数追加や周回プレイが追加され、ある程度のフォローはされている。 ''ストーリーの問題点'' -世界観こそ緻密な設計となっているが、あらすじ自体は日本神話を完全になぞったもので、無難かつ面白みのないと言われている。 --日本神話を知るプレイヤーであれば、中盤ほどで黒幕の正体がわかってしまうのもマイナス。 -キャラクターの掘り下げがほとんどなされず、プレイヤーキャラについては「成り行きでついてくるだけ」NPCは「一言しゃべって終わり」というキャラクターの使い捨てがやや酷いものになっている。 --物語のほとんどがカグヤ、オオクニヌシ、ウラシマの3人で進んでしまい、他のキャラはたまに一言二言しゃべるだけでほぼ空気。 ---キンタロウに至っては「カグヤの幼馴染で、彼を操作してカグヤを救出する場面がプロローグ(つまり上記3人とモモタロウよりも先に登場する)」と、一見して主人公と見間違えるような立場にも関わらずオオクニヌシが登場する前後から露骨に出番が減っていく。 --「カグヤとサクヤの姉」というかなり重要な位置に居るイワナガですら、本編での出番が2回だけとほぼ空気。 -公式的に「主人公の一人」と言われている筈のモモタロウはその被害をもろに受けており、ライバルキャラ及びダークヒーローという面が弱く、単なるヒール…もっとひどく言えば「かませ」と言われてもおかしくない立ち位置になってしまっている。 --本編ではNPCとしての共闘こそあれど、プレイヤーキャラとして連れ回すこともできない。 ---「黄泉の迷宮」でモモタロウ及びイヌ、サル、キジがプレイアブルキャラとして昇格。更にモモタロウとイワナガの過去のエピソードも語られる等、ここでやっと主人公&ヒロインとしての立ち居地を確立した。 ''クロスセーブが対応していない'' -PS4とPSVitaの2機種で発売されたが、何故かクロスセーブが対応していないため、PS4版の続きを外出中に楽しむことができず、PSVita版の続きを自宅で楽しむこともできない。 **総評 ゲームとしては歯応えのあるSRPGと独特な和の世界観の融合という、ありそうでなかった作品。~ SRPGとしては楽しめる内容なのだが、ストーリーが難有りでボリューム不足という2点が惜しい。~ ところどころ惜しい点はあるが「一昔前のSRPGを楽しみたい」「昔話や日本神話が好き」といったプレイヤーなら楽しめるであろう。 **その後の展開 -2018年6月14日に新シナリオ、新プレイアブルキャラクター、新バトルステージの追加およびクオリティの改善などを施した改良版『GOD WARS 日本神話大戦』がPS4/PSVita/Switchで発売された。 --また同時に『GOD WARS~時をこえて~』の方にも日本神話大戦の追加ダンジョン『黄泉の迷宮編』が有料DLCと言う形で配信された。ただしこの場合は新規キャラである「オリヒメ」が登場しない。 **余談 ''度重なる発売延期'' -本来は2017年2月に発売予定だったが延期して4月予定に、そして2度目の延期で6月発売となった。 --発売前に出した体験版が「やたらと敵が回復行動を行う」というテンポが悪くストレスが溜まる仕様で、バランス調整に力を入れたとのこと。その分テンポやバランスはかなり向上している。 -また、『黄泉の迷宮』に関しても2017年冬配信がアナウンスされたものの、上記どおり2018年の6月まで延期された。 ''敵キャラクター「サルタヒコ」'' -中盤に出てくるボスキャラクターの一人で、日向の女王であるアマテラスの忠臣…とここまでなら日本神話通りの設定なのだが、演技があまりにも酷すぎる棒読みで話題になった。 -他の声優陣は人気の若手や、アニメや吹き替えでもよく耳にする実力派の役者で揃ってはいるので非常に落差が激しい。 --初登場シーンでは柿原徹也氏演じるウラシマと対話となるため、吹き出すプレイヤーが。 -それが原因か、公式サイトのキャラクター紹介で彼だけ声優の名前が記載されていない。 -登場ステージの難易度は高く、ボスとしての威厳は保っており、本筋でも重要な立ち位置にいるため「どうしてこうなったのか」という声が絶えない。 --が、現在では「''この独特な棒読みでないと味が出ない''」というプレイヤーもおり、謎の人気を確保している。 ''その他'' -偶然か意図的か、「早見沙織氏演じる箕星氏デザインのヒロイン」という点で『ラブプラス』の高嶺愛花と被っている。
※初版作成者はPS4版のみプレイしています、PSV版経験者の追記お待ちしております。 *GOD WARS~時をこえて~ 【ごっどうぉーず ときをこえて】 |ジャンル|シミュレーションRPG|&amazon(B01LXUW4EU)|&amazon(B01LWVOZZJ)| |対応機種|プレイステーション4&br;プレイステーション・ヴィータ|~|~| |発売元・開発元|角川ゲームズ|~|~| |発売日|2017年6月22日|~|~| |定価|パッケージ版:6,800円&br;ダウンロード版:5,800円(全て税別)|~|~| |レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~|~| |判定|なし|~|~| |ポイント|和風SRPG&br;『FFT』寄りのシステムも独自要素多し|~|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 古事記をベースに、各種日本昔話の要素を取り入れたシミュレーションRPG。~ システムそのものは『[[ファイナルファンタジータクティクス]](以下FFT)』に近いオーソドックスなSRPGだが、独自要素も多い。~ ディレクター・シナリオ・原作は現角川ゲームス及びフロム・ソフトウェア代表の安田善巳氏、モンスターデザインを『[[大神]]』『[[El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON]]』の竹安佐和記氏、キャラクターデザインを『[[ラブプラス]]』『[[√letter]]』『イグジストアーカイヴ』等の箕星太朗氏(ミノ★タロー)、ナレーションは日本神話造詣が深い佐野史郎氏、主題歌を演歌歌手の坂本冬美氏が担当している。 ---- **あらすじ 美しい自然と八百万の神々が住まう瑞穂国。瑞穂の民は自然を愛し祖霊を敬い争いも好まず平和に暮らしていた。~ しかし、いつのころからか、人々は争いを繰り返すようになり、各地で日照りや台風、地震などの天変地異が起こるようになった。~ 富士国の王女ツクヨミは、争いを繰り返す出雲国と日向国の間に立ち、不戦の誓いを結ばせた。これにより神々の怒りが鎮まり、天変地異も収まるかと思われたが、突然、富士山が鳴動を始める。~ 王女ツクヨミは神託を受け入れ、断腸の思いで娘サクヤを生け贄に差し出すことでようやく富士の鳴動は収まった。~ しかし、悲嘆に暮れたツクヨミは、ある日忽然と姿を消してしまう。キツネと名乗る男に政を任せて。~ それから十三年後、富士国の浅間ノ宮に一人の少女カグヤが囚われていた。次に富士の鳴動が起こったときの生け贄として…… ---- **キャラクター #region(味方キャラクター) カグヤ(CV:早見沙織) -主人公。富士の女王であるツクヨミの三女。 -強大な霊力を秘めた巫女。母ツクヨミの命により、次の富士山の噴火に備えて、生贄となるべく富士浅間の宮に幽閉されていたが、自由を求めて母に真意を問うための旅に出る。 -モデルは名前・見た目通り「かぐや姫」であるものの、かぐや姫らしいエピソードは「竹の結界に幽閉されていた」ことのみ。 キンタロウ(CV:畠中祐) -カグヤの幼馴染。富士の麓の村で暮す、力自慢の少年。 -村人の一揆に乗じてカグヤを助け出し、共に旅に出る。 -モデルは名前通り「金太郎」。カグヤと違い、モデルとほぼ変わらないイメージとなっている。 クマ(CV:福山潤) -キンタロウの相棒である熊…のような姿の神様。 -「クマァ!」としかしゃべれないが、キンタロウと意思疎通はできる。 -モデルは金太郎のお供の熊。 ハナサカ(CV:伊藤美紀) -かつてツクヨミにも仕えていた八百万神の一柱。隠居をしていたが、ツクヨミ捜索のためカグヤの旅に同行する。 -モデルは花咲爺さんだと思われるが、妙齢の熟女となっており、最もモデルとの差異が大きい。 --ちなみに作中では「老いぼれ」名乗っており、他のキャラにも「ばあさま」と呼ばれているものの、イラストはそこまで老いている訳ではない((むしろカグヤ、アオメと一緒の時にハナサカが好みだというモブがいる程度には若く見られている))。 カツラギ(CV:杉村憲司) -たたら場を仕切る大男。かつては気前のいい性格だったが、ある日を境に凶暴になる。 -最序盤のボス的な存在。攻略すると本来の性格に戻り仲間になる。 -モデルは「泣いた赤鬼」の赤鬼に、渡来人の設定を加えた独自のキャラクター。昔話と実際の歴史をミックスさせた、ある意味今作を象徴するデザイン。 アオメ(CV:原由実) -銅山を差配する山師。金髪碧眼という容姿から幼少期はいじめられて育ったためか、紗に構えた性格の女性。 -カツラギと同じく敵として登場し、クリアすると仲間になる。 -モデルはカツラギと同じく「泣いた赤鬼」の青鬼と思われるが、こちらは渡来人の設定が前面に出ている。 イナバ(CV:麦穂あんな) -オオクニヌシに仕える侍女。ドジっ子ではあるが、オオクニヌシの女性問題を的確に捌いている。とくに話題にはならないものの一応八百万の神の人柱。 -モデルは「因幡の白兎」で間違いないと思われるが、オオクニヌシとの関係性以外のエピソードはほぼカットされている。 オオクニヌシ(CV:國立ミユキ) -出雲の国の王、スサノオの長男。今作の第二主人公。 -いわゆる色男で女好き。カグヤに惚れ込み旅に同行するものの、ストーリーの描写的にはむしろ彼の成長が描かれている場面が多い。 -モデルは「オオクニヌシノミコト (大国主命)」。スサノオの息子であることは日本書紀準拠の設定になる。 ウズメ(CV:種田梨沙) -佐賀の王宮に仕える踊り子。ハイテンションで軽い性格だが、その舞はどんな堅物な男でも魅了させる腕前。 -また、自警団を結成して、身寄りのない子どもの母親代わりになる等の優しい一面も。 -モデルは日本神話に登場する「アメノウズメ」で間違いないだろう。当然アマテラスと関連するエピソードも再現されている。 ウラシマ(CV:柿原徹也) -日向国の第二王子。兄のモモタロウが優秀すぎるため、世をすねて僻みっぽくなっているが、根は思いやりのある素直な青年。 -日向の宮廷は居心地が悪いため、龍宮に逃げ出している。 -モデルは文字通り「浦島太郎」。またネタバレになるが「ニニギノミコト」の要素も含まれている。 カメ(CV:麦穂あんな) -ウラシマの親友で、宮に仕えるオトヒメの眷属にして八百万の神の一柱。 -ちょっと拗ねたウラシマとは対照的に、素直な性格。クマと異なり人語も話せる。 -モデルは浦島太郎が助けた亀。今作でも龍宮城へご招待してくれる。 サヨリ(CV:氷青) -瀬戸内海運を仕切る海の女。子供のころから宮廷に出入りしていたため、オオクニヌシやイナバからは姉のように慕われている。豪気な姉御肌。 -中盤で一度スポット参戦するものの、本格的に仲間になるのは後半から。 -モデルは日本神話に登場する水の女神「イチキシマヒメ(別名サヨリヒメノミコト)」と思われる。 イッスン(CV:福山潤) -八百万の神の一人。現在は出雲に仕え地方を巡察して治水や医薬について指導している。オオクニヌシの器にほれ込み、彼の治世を支えるのが自分の仕事だと思っている。 -無口で独特な喋り方をする。 -モデルは「一寸法師」。モデル通り、戦闘では「自身のサイズを変更する」という独自の技を持つ。 サクヤ(CV:佳村はるか) -ツクヨミの二女であり、カグヤの姉。富士の火口に生け贄として捧げられる。霊力も美貌もカグヤに匹敵するが、性格はカグヤと対照的に穏やかで大人しい。 -モデルは「コノハナサクヤヒメ」で間違いないだろう。 #endregion #region(その他重要キャラクター) モモタロウ(CV:石川界人) -日向国の第一王子で、ウラシマの兄。今作の第三主人公という扱いであるが、本編中はスポット参戦のみで、むしろ敵として立ちはだかるシーンが多い。 -文武両道に長け、覇気に満ちた一代の英傑。集権的な支配を理想とし、理想国家の建設に向けて邁進する。そのためカグヤやオオクニヌシと意見の違いで衝突することも。 -モデルは文字通り「桃太郎」。 --大型DLC「黄泉の迷宮」でプレイアブルキャラとして昇格。 イヌ・サル・キジ(CV:鈴木祥太郎・辻尊広・長崎瞳) -モモタロウと共に登場する3匹のお供。イヌとサルは獣人のようだが、キジは雉の格好をした女性というデザイン。 --大型DLC「黄泉の迷宮」でプレイアブルキャラとして昇格。 ツクヨミ(CV:中村千絵) -富士国の女王。サクヤ、カグヤの母。優しく慈愛に満ちた女王。 -13年前、神々の怒りを鎮めるために、富士の火口へ生け贄として娘のサクヤを捧げる。それ以後、行方知れずに。 -モデルは「ツクヨミノミコト」。今作では女性として描かれている。 スサノオ(CV:てらそままさき) -出雲の国王であり、オオクニヌシの父。無敵の戦士であり、一代で出雲を強国にした英雄。国力を得てからは軍事よりも経済、技術に根ざした国造りを進める。 -生まれつき最強だったため、暴力に固執せず、優秀な家臣に内政を任せる度量がある。一方で愛妻家という一面も。 -モデルは「スサノオノミコト (素戔嗚尊)」であり、有名なエピソードもそれなりに再現されている。また、味方NPCとしてスポット参戦するシーンも。 アマテラス(CV:園崎未恵) -日向国の女王。モモタロウとウラシマの母。三大国の君主の中では最も若くて気力に満ちている。 -噴火の被害にあった国土では民の生活が成り立たないため、豊穣な出雲や富士の領域への進出を狙っている。次世代の王となるべき二人の息子の養育にも熱心。 -モデルは「アマテラスオオミカミ (天照大神)」 #endregion ---- **システム 前述通り、『FFT』をなぞったクォータービュー・箱庭3DマップタイプのSRPGなので、今作独自のシステムを説明する。 ''けがれ'' -ヘイト値が数値化したもの。攻撃や回復などの行動を行うと上昇して、敵に狙われやすくなる。 -キャラが育っていない序盤では特にけがれ数値の管理が重要。前衛キャラは「挑発」でけがれを上昇してタンク役となり、後衛は「みそぎ」で減少させて狙われにくくする…等。 ''スキル'' -いわゆる魔法・技。ターン開始時に回復するMPを消費して攻撃や回復を行う。 -今作は通常攻撃が弱いため、攻撃は主にスキルで行うこととなる。 ''奥義'' -中盤から解禁するシステム。画面上に表示される花びら状の奥義ゲージを消費して放つ強力なスキル。 -消費が少ないものは「単体に大ダメージの物理技」「広範囲攻撃技」等の使いやすいものから、「味方全員を大回復」「全画面攻撃」等派手なものまで。 ''職業システム'' -キャラクターの性能に直接決める「主職業」、覚えたスキルを使用可能にする「副職業」、キャラクター固有で変更不可能な「固有職業」の3種が存在。 -主職業・副職業にセット可能なものは職業レベルを上げることで上位職に変更することが可能。 --例えば前衛職である「戦人(モノノフ)」をLv6まで上げると中級職「侍人(サムライ)」「弓人(ユミト)」が解禁される。 -純粋な下級・上級職の他、特定の中級・上級職のLvを上げることで解禁される特殊職も。 -固有職はキャラクターによって固定されており、そのキャラのおおまかな方針を決定付けている。 --例えばカグヤは主人公らしくある程度の攻撃・回復を行えるバランスタイプ、キンタロウはイメージ通りの前衛戦士タイプの攻撃技を覚える。 -また、各職業で体得したパッシブスキルは現在の主職業・副職業に関係なく3つまで装備可能。 --単純な能力アップから、反撃・反射ダメージ等も存在する。 ---- **評価点 ''攻略の自由度が高く、SRPGとしての完成度が高い'' -基本の能力値はキャラクターごとにある程度決まっているものの、おおまかな能力の決定は主職業で決定される。 --このため、戦士タイプのキンタロウやカツラギを術師として育てたり、術師タイプのハナサカやアオメを戦士タイプに育てることも可能。 --この他、副職業やパッシブ装着で自分の望むようにカスタマイズでき、自分だけのユニットとしてカスタマイズができる。 -育成・戦略のバランスが良く、単純な力押しでは苦戦する歯応えのあるゲームバランスとなっている。 --育成の自由度の高さ故に、攻略パターンはいくらでも存在する。 ---バフを駆使して正々堂々勝負するも良し、逆にデバフや状態異常を使った狡猾な戦い方も良し…。自分の好きなようにプレイスタイルを確立することができる。 --上記通りけがれシステムが独自の駆け引きを生んでおり、うまくコントロールする必要性が出てくる。 --苦戦するのであればスキルを見直したり、やしろで行える依頼(フリーマップ)で貰える強力な装備で味方側を強くすることで突破可能。 ---それでも厳しいのであればオプションで難易度を下げたり、無料DLCで確保できる救済装備を使うという手もある。 ''独特な解釈・世界観は好評'' -日本神話+日本昔話というありそうであまりない世界観だが、うまくミックスされて調和がとれている。 -各種キャラクターの設定も独自解釈が利いていて面白いデザインが多い。 --例えば主人公のカグヤは「ツクヨミの娘かつイワナガとサクヤの妹((解釈によっては「コノハナノチルメ」の立ち位置となる。))で天真爛漫な勇者タイプ」という類を見ない設定。 --仲間キャラを例に挙げると、カツラギは童話「泣いた赤鬼」と渡来人の設定をうまくミックスさせている。 --その他「妙齢の女性になったハナサカ」「アマテラス・スサノオ・ツクヨミの兄弟設定が皆無」「モモタロウとウラシマが兄弟設定」といった独自過ぎるデザインも。 --昔話を代表する英雄、モモタロウはクールなライバル的立ち位置でカグヤ一向に立ち塞がる…のだが、今作のモモタロウは問題点が多いので後述。 -日本神話・昔話のお約束的なエピソードもしっかり取り入れている。 --例を挙げると「気は優しくて力持ちなキンタロウとクマのタッグ」「女好きなオオクニヌシ」「カメを助けて龍宮城へ出向く」等。 -竹安氏の描くボスモンスター「祟り神」のデザインも迫力があり好評。ゲーム中の至るところでパーティ達に立ち塞がる。 -坂本冬美氏の歌う主題歌や、佐野史郎氏による語りは世界観に合致していて好評。 ---- **賛否両論点 ''SRPGに慣れた人には物足りないゲームバランス'' -キャラクター育成の自由度の高さや育成のし易さ、手に入る強力な装備やアイテムの存在からSRPGとしてはかなり難易度は低い。 -全体的に回復アイテムが強力で、スキルは攻撃や妨害・バフに振り分けても全く問題がない。 -やしろで貰える装備アイテムも強力なものがほとんどで、依頼をこなして育成と装備を整えるとサクサク進めることができる。 --あくまで「難易度を下げる要素が多い」ということであり、極端なヌルゲーというわけではない。特にボス戦では厄介な技を使う敵が多かったり、マップ構成が不利な状況から始まるというステージも多く、生半可な育成や戦略では突破できない。 ---特に後半のボスは厄介な異常状態を多く使うため、力押しがしづらくしっかりと対策が必要。 -SRPGでは難所として設定されがちなNPCユニットとの共闘・救援ステージもあるのだが、たとえNPCが倒されてもゲーム進行になんら影響を及ぼさないステージが大半。 --NPCの救援がクリア条件に設定されているステージにおいても、NPCが戦闘不能になってから5ターン以内に蘇生すればOK((本作では味方ユニットはHPが0になっても5ターン以内に蘇生させれば戦線に復帰できる仕様である))となっているため、まずステージ失敗にはならない。むしろNPCは無視して戦闘し、適当なところで蘇生するほうが楽に攻略できる始末である。 //''癖のあるキャラクターデザイン'' //-竹安氏のモンスターデザインは上記通り好評だが、箕星氏の人間キャラクターのイラストやデザインは賛否が分かれる。 //-カグヤ、サクヤ、イナバといった少女キャラはそこまでではないのだが、アオメ、ウズメ、サヨリと露出度が高い女性キャラについては批判の声が多い。 //-男性キャラではキンタロウの立ち絵がポーズのせいで「常時鼻ほじってるみたいで変」とよく言われる。 //↑ただの好みの問題でしかないのでCO ''演出面'' -ゲームシステムこそ「古き良き」といえるものであるが、グラフィックや演出面も前世代的…下手をするとPS2並で、かなり古臭い。 -エフェクト等は、シンプルにまとまっていてテンポを阻害してはいないのだが。 -ボイスパターンについても異様に少ない。汎用的キャラはともかく、味方キャラは攻撃や回復のスキルでボイスを増やしてよかったのではないのだろうか。 -BGMの質も低いわけではないのだが、曲数の少なさや、1ループの短さ等で、聴き続けると飽きやすい。 ''キャラクター間の格差が大きめ'' -職業システムである程度好きなキャラを使っていけるバランスになっているが、固有職の差が無視できるほど小さいものではなく、キャラ間の強さにはそれなりに差がある。 -強いと言われるのはカグヤとオオクニヌシ、次点でハナサカとウラシマ。 --カグヤは固有職のパッシブスキル「戦姫の才((Lv10になっている職業の数において全能力上昇。))」の上昇効率が異常に高く、何をやらせるにも最強クラス。「戦姫の才」の仕様から大器晩成型に見えるが、序盤は固有職で魔法攻撃・回復共に行えるため序盤の時点で主人公らしく万能に立ち回ることが可能。 --オオクニヌシも副主人公らしく攻撃・回復・援護を行える。カグヤと合わせて加入からほぼ強制出撃ということもあり、意図的に強くされたという可能性も。 --序盤で仲間になるハナサカはある程度のバフ・デバフ・攻撃魔法を覚え、''けがれが最大状態のデコイユニット召喚''する「苔人召喚」が非常に便利で、今作の肝であるけがれ管理を半分以上無視できる。そのまま術師系に育ててしまえば終盤まで第一線で戦える。 --ウラシマは中盤加入なものの、各種バフである「舞踊」系統と、高命中率を誇る全能力デバフ「厭かずの匣」が非常に使いやすく、こちらも援護キャラとして扱いやすい。 --その他、後半加入のイッスンやサクヤも強力と言われることも多いが「後半加入で育てるのが面倒」という問題点も。 -逆に弱いと言われるのがクマ、イナバ、カメの三動物。 --この3キャラは固有スキルがパッシブ1種、技1種と異様に少なく、その唯一の技に関しても「何かが超強化されて''技スキルが使用不可''」と、スキルが重要な今作と全く噛み合っていない。 --クマは初期メンバーということもあり仲間が揃うまではタンク役として前線で活躍…というかうまく使わなければ''序盤戦が厳しい''こともあり、空気キャラにはなっていない。 ---イナバとカメは特殊な移動性能を持っており宝探しに活用できるという強みはある。戦闘面でイナバとカメの移動性能が活きるステージがないのが問題だが…。 ---キンタロウ、クマ、カメや後半加入で育てるタイミングがないイッスン、サクヤもゲームクリア後にプレイできる初回特典DLCの追加シナリオに強制出撃ということもあり、育てて損はない。但し、''イナバだけ出番が無いので更に不遇。''「黄泉の迷宮」にて動物キャラ限定のマップが登場したことで、イナバも育てる必要がでてきた。 -DLC追加キャラのモモタロウ、オリヒメもかなり強い。 --モモタロウはクリア後、つまり「黄泉の迷宮」専用といえるが、自身のけがれが高いほど能力があがるスキル「戦意高揚」によってほかのキャラの追随を許さない圧倒的な火力を誇る。 --オリヒメは序盤にサブイベントをこなす事で加入し、超射程の敵バフ解除「破魔矢」や、強力なデバフの「厄災の儀」「神儀禊祓詞」でデバフだけならウラシマをも凌ぐ。女性であるため戦乙女にもなれる。 -更に広がった動物格差 --オリヒメ、イヌ、サル、キジの4人は動物枠だが、上記3匹と異なり、強力な専用スキルを多数所持している。なお上記3匹が持つスキル使用不可になる役に立たないスキルも4人ともしっかり所持。 -[[女尊男卑>スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…]]…というほどではないが、性別専用職業のうち「戦乙女」が基本能力・スキルの強さが両立しており非常に強力。逆に男性専用の「益荒男」は攻撃面は強力なもののMPが低く、スキルも癖があってやや使いづらい。 --結果的に、後半は「戦姫の才をつけた戦乙女カグヤが無双すればなんとかなる」と言えなくもないゲーム性になってしまう。 --極端な話、前述したイナバも戦乙女にしてしまえば十分戦力になる。 ''「和風」を追求したためにやや見づらい名称やUI'' -ゲーム中に存在するスキルの名前やアイテム名などもほとんどが漢字表記、かつ古語的な読みをするものも多い。和風SRPGという雰囲気にはマッチしているが、その分、人によってはやや見づらい、固有名や性能が覚えにくいなどの、とっつきづらい印象を与える側面もある。 --極端な例をあげると、法撃系上級職「天星司」の習得する攻撃スキルは10種類あり、それぞれ属性や威力、効果範囲などに差異があるのだが、全て「○○星の天術」という名称パターンで統一されており非常に紛らわしい。((夕星(ゆうぼし)・箒星(ほうきぼし)などはまだしも、鼓星(つづみぼし)・石匠星(せきしょうぼし)など聞きなれない単語も多い。またすんなり読めたとしても、そこから属性などを連想するのは難しいだろう)) -余談の項でも触れられているが、こうした拘りを見せる一方で、「スキル」「EXP」などのカナ英語表記を使っている部分が悪目立ちしているという意見もある。 --また装備変更UIでは単純に1ページあたりの表示アイテム数が少なく、視認性が悪いという難点もある。 ---本作では「魂宿り品」というランダムな副効果が付与されたアイテムを収集する要素もあり、拾ったアイテムの中から優秀な副効果のついた装備を確認・選別する際の妨げにもなっている。 ---- **問題点 ''全体的なボリューム不足感'' -今作のストーリー・ルートは完全に一本道で、本筋に関わるステージはそこまで多くない。上記通り、SRPGに慣れたプレイヤーならサクサク進めてしまう難易度調整ということもあり「ボリューム不足」という声が多い。 -やり込み要素といえる点がDLCなしではやしろの依頼しかなく、報酬も「強力な装備品」であるため、「育てたキャラが腕を振るう」というシーンはないといっていい。 --初回特典の追加シナリオDLCが有料であるものの購入可能になったり、大型追加シナリオ「黄泉の迷宮」では高難度ステージの多数追加や周回プレイが追加され、ある程度のフォローはされている。 ''ストーリーの問題点'' -世界観こそ緻密な設計となっているが、あらすじ自体は日本神話を完全になぞったもので、無難かつ面白みのないと言われている。 --日本神話を知るプレイヤーであれば、中盤ほどで黒幕の正体がわかってしまうのもマイナス。 -キャラクターの掘り下げがほとんどなされず、プレイヤーキャラについては「成り行きでついてくるだけ」NPCは「一言しゃべって終わり」というキャラクターの使い捨てがやや酷いものになっている。 --物語のほとんどがカグヤ、オオクニヌシ、ウラシマの3人で進んでしまい、他のキャラはたまに一言二言しゃべるだけでほぼ空気。 --キンタロウに至ってはカグヤの幼馴染というポジションで「OPのラストが「キンタロウ……」と呟くカグヤで締めくくられ、彼を操作してカグヤを救出する場面がプロローグ((つまりオオクニヌシ、ウラシマ、モモタロウよりも先に登場する))」と、一見して主人公と見間違えるような立場にもかかわらず、オオクニヌシが登場する前後から露骨に出番が減っていく。一応ムービーではカグヤに次ぐ出番があり、描写だけでいえば主人公3人+ウラシマ同様重要キャラの一人として扱われている、ただその割に出番が異常に少ないのである。 ---本編クリア後にプレイ可能なDLCの追加シナリオにてキンタロウの心情が描かれることとなる。また「カグヤにとってのヒーロー」というポジションは一貫してキンタロウが選ばれている。 --「カグヤとサクヤの姉」というかなり重要な位置に居るイワナガですら、本編での出番が2回だけとほぼ空気。 --敵キャラでも重要そうなポジションにいるキツネもまともな出番が3回とかなり少ない。ただ存在感はそれなりにあるためイワナガに比べれば空気ではない。 -公式的に「主人公の一人」と言われている筈のモモタロウはその被害をもろに受けており、ライバルキャラ及びダークヒーローという面が弱く、単なるヒール…もっとひどく言えば「かませ」と言われてもおかしくない立ち位置になってしまっている。 --本編ではNPCとしての共闘こそあれど、プレイヤーキャラとして連れ回すこともできない。 ---「黄泉の迷宮」でモモタロウ及びイヌ、サル、キジがプレイアブルキャラとして昇格。更にモモタロウとイワナガの過去のエピソードも語られる等、ここでやっとダークヒーローな主人公&ヒロインとしての立ち居地を確立した。 ''一部自由度を阻害する仕様'' -出撃枠が少ない上に、ほぼ全てのステージでカグヤとオオクニヌシが強制出撃。他NPCの強制出撃があるステージも。 --基本的に6ユニット程度までしか出撃できない為、自由に選べる枠は3~4枠程度しか無い。 --モモタロウと共闘するステージは出撃枠が8あるにもかかわらず、カグヤとオオクニヌシに加えてモモタロウ、イヌ、サル、キジに4枠潰され、''2枠しか好きなキャラを選択できない、そのうえ上記4人はNPC''。 -最上位の職である特異職に、弓を使える職が存在しない。 --つまり弓を使うユニットを完成されるのであれば、上級職の「叉鬼(マタギ)」で妥協するか、特異職に弓装備のパッシブスキルを装着する他無い。 ---しかし「戦乙女」「益荒男」の固有技は弓及び弩では使用不可能。またイッスンの強力な固有奥義も弓及び弩で使用不可能。 --特異職のひとつ「天狗」のジョブチェンジには「叉鬼」も条件に含まれているが、何故か弓を装備できない。 ''お粗末な戦闘AI'' -本作ではキャラごとにおおまかな行動指針を設定してオート操作で戦闘をさせることもできるのだが、AIはあまり賢くない。 --攻撃役に設定しているのに支援行動をするなど、作戦にそった行動を必ずしもしないことがある。また、敵の有利属性の攻撃をあてて敵のHPを回復させてしまう、瀕死の敵にデバフをしかけて無駄に存命させる、HP回復してほしいのにMP回復スキルを使う...など無駄のある行動も度々とるため、格下の雑魚ならともかく同格以上の敵と戦わせるにはやや不安が残る性能である。 --覚えたスキルの一時封印、スキル習得状況のリセットなど、オートで使用するスキルを限定させられるようなシステムでもあればまた有用度も違ったはずなのだが。 --一応シチューエション等を限定すれば全キャラオート操作で自動稼ぎをさせることも可能である。 ''クロスセーブが対応していない'' -PS4とPSVの2機種で発売されたが、何故かクロスセーブが対応していないため、PS4版の続きを外出中に楽しむことができず、PSV版の続きを自宅で楽しむこともできない。 ---- **総評 ゲームとしては歯応えのあるSRPGと独特な和の世界観の融合という、ありそうでなかった作品。~ SRPGとしては楽しめる内容なのだが、ストーリーが難有りでボリューム不足という2点が惜しい。~ ところどころ惜しい点はあるが「一昔前のSRPGを楽しみたい」「昔話や日本神話が好き」といったプレイヤーなら楽しめるであろう。 ---- **余談 ''タイトルについて'' -個性的な和の世界観と相反して「GOD WARS」という陳腐なタイトルに疑問を持つプレイヤーも少なくない。 --『[[GOD OF WARシリーズ>ゴッド・オブ・ウォーシリーズ]]』と無駄に混合したりして紛らわしいという声も多い。 -安田氏曰くしっかり意味をもってこのタイトルにしたと答えている。 -タイトルに限らず、シナリオはまだしもシステム面で世界観に合わせてそれっぽい名称になってる部分は少なく、「スキル」「JP」やAIの名称など横文字が多用されている。 --システム単位で和風になっているところは上記の「けがれ((これですらチュートリアルではヘイトとルビが振られる程。))」の他、技スキル名程度。 ''度重なる発売延期'' -本来は2017年2月に発売予定だったが延期して4月予定に、そして2度目の延期で6月発売となった。 --発売前に出した体験版が「やたらと敵が回復行動を行う」というテンポが悪くストレスが溜まる仕様で、バランス調整に力を入れたとのこと。その分テンポやバランスはかなり向上している。 -また、『黄泉の迷宮』に関しても2017年冬配信がアナウンスされたものの、上記どおり2018年の6月まで延期された。 ''敵キャラクター「サルタヒコ」'' -中盤に出てくるボスキャラクターの一人で、日向の女王であるアマテラスの忠臣…とここまでなら日本神話通りの設定なのだが、演技があまりにも酷すぎる棒読みで話題になった。 -他の声優陣は人気の若手や、アニメや吹き替えでもよく耳にする実力派の役者で揃ってはいるので非常に落差が激しい。 --初登場シーンでは柿原徹也氏演じるウラシマと対話となるため、吹き出すプレイヤーが。 -それが原因か、公式サイトのキャラクター紹介で彼だけ声優の名前が記載されていない。 --声を担当しているのは''ローカルFM局でパーソナリティを務めるラジオDJ''の[[え~じ氏>https://ameblo.jp/ohta18651/entry-12270348331.html]]。本職の声優ではなかった。 -登場ステージの難易度は高く、ボスとしての威厳は保っており、本筋でも重要な立ち位置にいるため「どうしてこうなったのか」という声が絶えない。 --が、現在では「''この独特な棒読みでないと味が出ない''」というプレイヤーもおり、謎の人気を確保している。 -また、有名声優が名を連ねる中でオオクニヌシ役はほぼ無名の國立ミユキ氏((國立幸(こくりゅうさち)氏とは別人。))が担当しているが、演技自体は上手。 ''その他'' -偶然か意図的か「早見沙織氏演じる箕星氏デザインのヒロイン」という点で『ラブプラス』の高嶺愛花と被っている。 --もっとも、カグヤが顔付き・セリフ等で高嶺愛花を意識している要素はない。 -箕星氏は半年前にも日本神話を題材にしたゲームである『[[めがみめぐり]]』のキャラデザを手掛けていた。あちらの方が記紀に書かれた神話のイメージに近い。 ---- **その後の展開 -2018年6月14日に新シナリオ、新プレイアブルキャラクター、新バトルステージの追加およびクオリティの改善などを施した改良版『GOD WARS 日本神話大戦』がSwitch/PS4/PSVで発売された。 --また同時に『GOD WARS~時をこえて~』の方にも日本神話大戦の追加ダンジョン『黄泉の迷宮編』が有料DLCと言う形で配信された。ただしこの場合は新規キャラである「オリヒメ」が登場しない。 ---『時をこえて』での「オリヒメ」に関しては、後日DLCとして追加予定とのこと。 //オリヒメや黄泉の迷宮に関して詳しい記載は9月14日まで封印。 --2019年6月14日に『GOD WARS The Complete Legend』のタイトルで『~日本神話大戦』のWin版がSteamにて配信開始。字幕/音声/UIは日本語対応。CS機版との相違点としてキャラクターの隊列変更機能や戦闘開始時に隊列の自動配置が可能になったこと、マウス・キーボード操作対応が挙げられる。 -本作の続編『GOD WARS 2(仮)』の開発が発表されたものの、発売が未定である。 ---- //ゴッドウォーズ god wars(検索用、消さないこと)

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