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鬼忍降魔録ONI」を以下のとおり復元します。
*鬼忍降魔録ONI
【きにんこうまろくおに】
|ジャンル|RPG|&image(oni.jpeg,http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000092PHT/ggmatome-22/ref=nosim,height=160)|
|対応機種|ゲームボーイ|~|
|メディア|1MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|バンプレスト|~|
|開発元|パンドラボックス|~|
|発売日|1990年12月8日|~|
|定価|3800円|~|
|ポイント|変身ヒーローの悲哀と日本の妖怪物のおどろおどろしさを取り入れた作品|~|
|>|>|CENTER:''[[ONIシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1040.html]]''|
#contents(fromehere)
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**概要
GBにおいて5作、SFCにおいて2作、PSにおいて1作、アーケードでも1作と展開することになる和風RPG「ONIシリーズ」の第1作。~
ストーリーは簡単にいえば、故郷を滅ぼされた忍者の主人公が日本によく似た島国を旅しながら妖怪と戦うという時代劇RPGである。~

**ストーリー

これ、隠れ忍の者の村に伝わりし説なり。

古より鬼神の血を受け継ぐ者あらば、その者、魔性の敵と戦う運命にあり、これを倒す旅に出づる。伝えられしその姿は異様にして恐ろしく、まさに鬼なり。されどその者こそ不可思議なる力を奮いて一切の邪悪を浄化せし鬼神・魔封童子なり。

正義の童子なるが、醜悪なる姿故に人の目を逃れ、日光の下にあれば影に潜み、月光の下にあれば暗闇に潜む。伝説はこの者を「隠れ忍ぶ者~隠忍~」と呼ぶものなり。

『鬼忍降魔録・第一章』より一部抜粋
(取扱い説明書より)

**特徴
-この作品の最大の特徴は転身システムである。
--転身とはいわゆる変身のことであり、転身中は防御力がアップし特殊能力が使えるようになるが、反面攻撃力が低下し、魔法も使えなくなる。2つの姿の使い分けが重要となる。
-戦闘はサイドビュー式で常に1対1。主人公と殆どの敵キャラは、行動する度に様々なアニメーションをする。
-舞台はどう見ても日本なのだが、微妙に地名が異なる。(例くまもと→くめもと等)
-またこのゲームの文字は基本ひらがなであり、カタカナが存在しない。

**問題点
GB草創期のソフトなので、良くも悪くも荒削りで発展途上。

-敵の不意打ちはあるが、こちらは不意打ちできない。
-敵が落としたり人から貰ったりしてアイテムを入手した時、持ち物がいっぱいだと強制的に何か1つ捨てさせられる。
--預かり所は存在しないのに、捨てられないアイテムばかり増えていく。
-最初の町(主人公の故郷)はゲーム開始早々敵に襲われて全滅する…のだが、''なぜか店は普通に営業している。''

-セーブは1箇所にしかできないのだが、ニューゲームで主人公の名前を付けた途端古いデータは失われる(ゲーム中にも説明書にもそんな説明は一切無い)。
-BGMは6曲しかない。戦闘の曲は雑魚もラスボスも同じ。
--町のBGMはなぜか陰鬱極まる曲。
-ラスボスのグラフィックは''ザコ敵の使い回し。''変身するわけでもない。

-「いちもくれん」というザコ敵との戦闘中、なぜかHPが0にされてもゲームが続行する事がある(但しその次の敵に出会った瞬間死ぬ)。
-コマンドをキャンセルしてウィンドゥを消すと、たまにマップ画面上に文字だけ消えずに残っている事がある。
-道具屋に背後から話しかけるとメッセージウィンドウが画面に消えずに残る。

-主人公のデフォルト名は「天地丸(てんちまる)」というのだが、本作の主人公名は4文字までしか入力できないため''デフォルト名を入力できない''。
--その為か、「天地丸」という名前は広告にしか載っておらず、説明書にはただ「主人公」としか書かれていない。
--一応、名前入力画面で何も入力せずに始めると、「てんち」という名前になる。

**その後の展開
これだけ問題だらけのゲームではあったのだが、当時GBではまだまだRPGソフトが少なかった事もあり、一応売れシリーズ化された。~
その後ONIシリーズはGB初期の3大RPGと呼ばれるようになり、他のサガシリーズ、アレサシリーズがSFCへとプラットフォームを移していく中、それらを凌ぎGBで5作品が制作された。~

本作発売の半年ほど後、突然TVで本作のCMが流された。そしてそのラスト、次のようなテロップが表示されていた。~
「[[第2弾>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/528.html]]企画中」…

**総評
お世辞にも出来のいいゲームとは言えないが、ありそうでない和風テイストのRPGであり、当時としては画期的な転身システムなど見るべき点もある。~
この転身システムは次回作にて外されるが、そのことが批判されその後のシリーズ作品には必ず登場するというシリーズ全体を特徴づけるものである。

**その他
本作の元ネタはどう考えても某特撮ヒーローものであり、事実そうである。~
なお本シリーズのプロデュースは、後に『[[四八(仮)>http://www23.atwiki.jp/ksgmatome/pages/166.html]]』を送り出す飯島健男(現・飯島多紀哉)が担当していた。

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