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Just Cause 4」を以下のとおり復元します。
*Just Cause 4 
【じゃすとこーずふぉー】
|ジャンル|アグレッシブ・アクションアドベンチャー|CENTER:&amazon(B07HC21WD7)|
|対応機種|プレイステーション4&br()Xbox One((日本ではダウンロード専売。))&br()Windows 7~10 (Steam)|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|Avalanche Studios|~|
|発売日|2018年12月6日((ゴールドエディションは2018年12月5日発売。))|~|
|定価|通常版:7,980円&br()デジタルデラックスエディション:9,000円&br()ゴールドエディション:11,880円(全て税抜)|~|
|レーティング|BGCOLOR(crimson):''&font(#ffffff){CERO:Z(18才以上のみ対象)}''|~|
|判定|BGCOLOR(lightsteelblue):''賛否両論''|~|
|ポイント|前作の欠点を改善するも破壊要素が薄れる|~|
|>|>|CENTER:''Just Causeシリーズ'' : 1 - 2 - [[3>Just Cause 3]] - ''4''|
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#contents(fromhere)
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~
#center(){{
 &big(){''混乱と破壊のカリスマ、再臨。''}
}}
~
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**概要
スウェーデンのデベロッパーAvalanche Studiosの代表作として知られる、破壊系オープンワールドゲーム『ジャストコーズ』シリーズの第4作。~
破壊と国家転覆のスペシャリスト「リコ・ロドリゲス」を操作し、軍事独裁政権を潰す為に破壊の限りを尽くすのは従来と同じだが、~
シリーズの特徴であるグラップリングフックに様々なカスタマイズを施せたり、初要素の天候システムなどが盛り込まれている。

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**あらすじ
今作の舞台は南米にある大国「ソリス」。
熱帯雨林、砂漠、雪山など移り変わりの激しい気候が特徴のこの土地に、リコの知られざる過去が眠っているという。

国家による抑圧や内部紛争が蔓延する危険地域へと降り立ち、数々の武器や乗り物、
最新型のグラップリングフックを駆使して、嵐を呼び起こせ!

(公式サイトより引用)

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**特徴・評価点
***シリーズ全般の評価点
-''破格の広さを誇るマップ''
--本シリーズのマップは毎度のように''1000㎢''((一部のメディアやSteamストアでは100㎢と記載されているがミスと思われる。))に及ぶ広大さを実現しているが、本作も例外ではない。
--後述するが本作はそれでいてロケーションを使いまわしているということもない。

-爆破表現
--爆破の表現は素晴らしい。
---本作から採用された新エンジン「APEX engine((本作に先んじて、Avalanche Studiosの子会社である、Expansive Worldsが開発した、オープンワールドハンティングシミュレーター『theHunter:Call of the Wild』にも同エンジンが使われている。))」により物理演算の表現も上がっている。

-イースターエッグの豊富さ
--ネタバレのため詳しくは伏せるが、ネタ方面でのイースターエッグがかなり多く笑えるものが多い。
---ただし、海外の人にしか分からないようなネタが多く、日本人に馴染みのあるネタは少ない。

***本作の評価点
-『3』で批判された要素を概ね改善している
#region(細部のため収納)
-グラップリングフックでの移動がメインのため歩行速度がかなり遅くダッシュモーションもなかったが、本作はかなり移動速度が速くなった。
-グラップリングフックでの移動速度が速くなった。
-車の挙動が改善された((それでも『GTA』など他のゲームに比べると悪い方。しかもスーパーカーは一般車よりもかなりツルツル滑るため使いづらい。))。
-支援物資、ファストトラベルは専用アイテムをいちいち補充しなくても一定時間待てば再利用可能になった。カオスレベルを上げることで待ち時間も短くなる。
-グラップリングフックの最大本数が6本から10本に増加。
-ロード時間が大幅に改善された。特にPC版だとスペックにもよるがほぼ一瞬((一方で早くなったことによりロード時に表示されるヒントを見逃すということが起きてしまった。後から他の部分で見ることもできない。))。
-セーブデータを複数作れるようになった。
-近接攻撃が肘打ちからグラップリングフックでの攻撃になった。
-支援物資をわざわざ特定地点に運ばなくても条件を満たせばアンロックされるようになった。
-敵の無線の声優が一人多役ではなくなった。
#endregion
--その他の改善点は後述。

-豊富なロケーション
--『1』や『3』ではほとんど代わり映えしなかったロケーションだが、本作は温帯・熱帯・乾燥帯・寒帯の各環境、少ないながらも港湾や空港、『2』で好評だった都市などとても多様で豊富となった。
--それでいて『3』のように若干海で水増ししているということもなく、全体マップのほとんどが陸地で埋まっているのを見れば分かる通り、一島丸ごと1000㎢となっている。
--国土環境の多様化、陸地面積の増大、ロケーション総数は『2』と『3』の中間と、全体的に『2』→『3』のマップの劣化点を補うような構成になっている。
--開発元のAvalanche Studiosは過去に『Mad Max((2015年公開の映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をベースにしたアクションアドベンチャー。パブリッシャーは映画配給元のワーナー・ブラザース。))』の制作もしており、その経験が生きているのか砂の表現もいい。

-AR表示の導入
--TABキーでミッション目標や捜索エリアの表示、銃種・車種などが表示される「ARモード」が実装された。
---前作ではミッション目標などをマップで調べなければならなかったが、この機能で手間が省ける。
---また、今作では車種を指定されるミッションやチャレンジが多く、車種を乗らないで確認できるのは便利。


-ストーリー性の増したメインミッション
--苦労して拠点を解放したのに短く薄味でたまに使い回しがあるということもなく、楽しく進められるようになった。
---ただし、ムービーを見るだけのミッションもある。一応その地域での目的の確認ではあるが。

-ストーリー
--良くも悪くもB級アクション映画のようなストーリーだった従来とは違い、よくある王道物となった。前作のようにシェルドン(腐れ縁の相棒)とラスボス以外のキャラが薄いということもなくなった。
--旧作のように任務のために戦うわけではなく((前作も一応、主人公の故郷を解放するという理由はあった。))、主人公リコ自身が戦う理由を持って破壊活動を行うという流れであり、従来とは異なるストーリー運びを楽しむ事ができる。
---ただし一部首を傾げる部分もある。詳しくは後述。

-グラップリングフック
--シリーズの特徴で崖や地面に突き刺すことで瞬時に移動できる。
--本作はさらに上空まで浮遊させるエアリフター、遠くまで吹き飛ばせるブースターが追加され、かなり細かにカスタマイズも可能。この部分は好評。
---だが改悪点などもある。詳しくは後述。

-向上したグラフィック
--前作も素晴らしかったグラフィックだが新エンジン「APEX engine」により更に向上している。
---それでいて前作のようにフレームレートが頻繁に落ち最悪ゲーム自体が落ちることもなくかなり安定している。CS版もスタンダードモデルでも可変ではあるが30fpsで安定している((CS版では一部の部分では大きく処理落ちする部分もあるが起こそうと思わなければ起きない部分である。))。
--細かい部分だが前作ではパッケージとゲーム本編ではリコの容姿と顔が違い造形も若干おかしいということがあったが、本作はパッケージ通りの見た目となり造形もまともとなった。~
%%本作の冒頭で前作時の写真が表示されるが微妙に整形されている。%%
--ただし、人によっては前作より劣化していると言われることもあり軽く賛否が分かれる。

**賛否両論点
-拠点解放システムの仕様変更
--従来はその地域の基地や町にあるカオスオブジェクトを破壊して解放するシステムだったが、本作は地域にある特定の基地でのミッションをこなすことで解放となった。
---従来より自由度が低下しており、町や村は印象が薄くなり見つけづらくなった。余談だが一部の村は前作のオブジェクトが使い回されている。
--従来のように自由に暴れて解放したかったという意見もあれば((一応、ミッション内で暴れ回ってカオスオブジェクトを破壊することもある。))、今までは作業感が強く飽きやすかったので本作の方が楽しく解放できるとの意見もある。
--だがその解放ミッションも概ね5パターン程度で使い回されており若干作業感が残ってしまった。
---基地は約30あるため全て異なるミッションというのも困難だったのだろうが、もう少しどうにかならなかったのか。
--また、一部のターゲットが分かりづらい。
--なお破壊するオブジェクトはしばらくすると復活する。散々暴れて破壊活動できるオブジェクトを全て壊してもしばらくしたら何もされてなかったかのように復活する。
--このシステムにした結果、シリーズのメインである破壊の爽快感を薄れさせるという本末転倒なことになってしまった。
---「せめてミッションをこなすか暴れるかを選べたら…」という声も多い。

-チャレンジ、ギアMODの仕様変更
--前作とは違いチャレンジをシームレスで挑めるようになったが、その結果かなり難易度が低下してしまった。
---シームレスじゃなくてもいいから前作と同じ仕様がよかったという意見もあれば、破壊を楽しみたいのであってこの要素はあくまでオマケなのだからこれでいいという意見もある。
---余談だがアップデート前はARスキャンでチャレンジを選択しても輪っかが表示されないという不具合があった。
--ギアMODで解放できるのはグラップリングフックのカスタマイズのみ。
---前作のように乗り物や武器にカスタマイズを施せなくなったのを嘆く声もあれば、前作では強化がほぼ必須で最初から使えて当然のものもあった((しかもハイスコアを取らないと全てのギアMODが解除されない。))からこれでいいという意見もある((前作で施せたカスタマイズはほとんど最初から導入されている。))。
--なおカスタマイズできるのは威力アップなどシンプルなものではなく非常に細かなカスタマイズであり、グラップリングフックを極めた上級者なら楽しめるがそもそもそこまで細かい操作を要求されるゲームではなく、大半のプレイヤーはカスタマイズが出来ても完全に活かせず終わる事が多い。カスタマイズが出来るから強くなるという実感がわかない。
---デジタルデラックスエディションに付属している「ブラックハンド ・プロトタイプ・ウィングスーツ」を所持している場合、ウィングスーツスタントをクリアすることでウィングスーツは強化できる。
---また、一つのジャンルを解除するとそのジャンルのMODは全て選べるようになった。これは好評。
--だがそもそも前作の時点でこの2つの要素はいらないという批判も多かった為、「またあるのか…」という声もある

-天候システム
--雷雨、竜巻、砂嵐、ブリザードなどの異常気象が起きる。本作の目玉として紹介されていた要素の一つ。
--だが、ほとんど基地の周りやストーリーミッションでしか起こらないためあまり楽しめない。
--新鮮で楽しいという意見もある一方で、邪魔にしかなってない((特に雷雨の落雷がやり玉に上がる。低地にいても打たれる上に、打たれると一発で瀕死に追い込まれる。))という意見もある。

-ブラックハンド ・プロトタイプ・ウィングスーツ
--前作のDLCのバベリウムウィングスーツと同じポジションの装備なのだが、上位互換になっている部分もあれば下位互換になっている部分もある。
---ブースト時のスピードがかなり速くなりブーストゲージも最大まで強化すると三つまで増える。これは好評((アップデート前はブーストを途中で打ち切ってもゲージ一つ分丸ごと消えるという仕様だったが、1.02パッチの際にサラッと修正された。))。
---不評な点はマシンガンが無くなり、ミサイルもロックオンしての発射では無く地上に四つのミサイルをばら撒く仕様となり戦闘機などの撃墜が出来なくなった。ただし一般兵に対してはかなり有利。
--その他にも地上や水中からワンボタンで離陸出来なくなった、回避が出来なくなった、エアブレーキを掛け続けると勝手にウィングスーツを解除するなどの改悪点もある。

-シェルドンの声優変更
--『2』『3』と声を務めてきた石丸博也氏から別の人に変更となった((クレジット、公式サイトなどに記載がないため本作の声優は不明。))。
---今までは胡散臭い男として描かれていたが、本作は調子の良い男として描かれているためこちらの方が合っているとの意見もある。
---余談だが海外ではリコの声優も変更されている。

**不評点
***シリーズ全般の不評点
-ただ広いだけのオープンワールド
--マップの広さを評価点で書いたが、本当にただ広いだけで何かイベントがあるわけでもなくただあるだけである。
--マップの大半は森林などの自然だがそれらは破壊できないし、あてもなく彷徨って素材を集めるゲーム性というわけでもないので拠点をヘリなどで移動する点と点を行き来するゲームである。
---ロケーションは豊富で使い回しもないが、建物は使い回しが多い。

-破壊できるのは一部のオブジェクトだけ
--『Red Faction: Guerrilla』のように何でもかんでも壊せるわけではない。おまけに本作は唯一建造物で壊せた橋も壊せる種類が減っている。

-TPSとして
--TPSとしては必須なダッシュ、カバーアクション、しゃがみがなく、急いで逃げることや物陰に隠れることができない。
---正面突撃してドンパチするゲームなのだからこれでいいとの声もあるが、後述の要素のせいで満足にドンパチできない。
--一応前作より移動速度が上がってたりデフォルトで精密射撃ができるようになっていたりと改善点もないわけではない。

-車の耐久度が低い。
--前作よりは上がった。特に衝撃ダメージの影響はかなり小さくなった。

-ストーリーミッションを進めるには嫌でも拠点解放をしなければならない。

-決定が×ボタン(PS4のみ)

***本作の不評点

-操作方法がかなり変わった
--TABキーでメニューだったのが123の数字キーに、上スクロールでズームだったのがShiftキーになる((本作では右クリックはグラップリングフック。))等。

-カオスオブジェクトの仕様変更
--前作ではカオスオブジェクトを破壊し尽くすことがミッションクリア条件だったのに対し、今作ではターゲット防衛やボタン押しばかりで片っ端から物をぶっ壊すというメインコンセプトが崩れてしまった。
--前作のカオスオブジェクトはとにかく重火器をブチ込み続ければ破壊できたのに対し、今作では特定の手順を踏まなければならないものが多く面倒。
---例を挙げると、冷却器を破壊する場合は以下の手順が必要。~
''①'' 装甲版を外す~
''②'' 露出したパーツ2つを壊す~
''③④'' 再び①②を行う~
''⑤'' メイン部分が露出してくる~
''⑥'' 回転している筒の四角いパーツを壊す
---他、発電機はワイヤーで装甲版を外さなければ内部にダメージが通らなくなったり、タービンはワイヤーで引っ張り出して内部を破壊しなければならないなど。
--カオスオブジェクトはリロードがかかるとすべて復活するため、せっかく破壊しても達成感がまるで無い。

-装甲板の強化
--装甲が弾薬だけでなくほとんどのダメージ判定を完全に遮断するようになった。
---多くのカオスオブジェクトは装甲板の下に本体があるため、装甲板を剥がさないままロケットランチャーや戦車砲を撃ち込んでもビクともしない。車両の衝突なども効果が薄い。
---盾持ち歩兵も同様で、ロケットランチャーを直撃させて微動だにしないなどの異常なタフネスを見せる。
--戦車で暴れまわりそこらじゅう砲撃しまくったのに戦果ゼロ、という虚しい事態がよく発生する。
---前作で強力だった車両の火砲でそこらじゅう撃ちまくる戦法を単調と見た、物理演算がヘタで歪んだ装甲板がなかなか外れないなどの理由は考えられるが、いずれにせよ爽快感を大きく削ぐ要素になってしまった。


-グラップリングフックの仕様改悪
--エアリフターやブースターは好評だが、メインである牽引システムが改悪されている。
--前作はフル強化であれば2本程度で球形タンクを破壊できたが、本作は10本繋いでも破壊できない。
--理由は牽引力を強化するシステムが改悪されているため。そのシステムをオンにするとすぐにフックが切れて使い物にならない。
---一応敵を遠くまで飛ばせられるため完全に要らない子というわけではないが、実用性に関しては微妙。
--その他にもフックが10本より増えない、ロードアウトをいちいちメニューを開いてカスタマイズしなくてはいけない為煩わしい((よく使う組み合わせを保存することもできない。))、巻き取る長さを細かく調節できない((調節は全部巻き取りと半分巻き取りの2種類のみ。分かりにくいが実は本作でも手動で使用可能。))、パルスの威力が低いなどの問題点もある。

-体力の低下
--何故か体力が少ないと批判された前作から更に体力が低下している。おまけに前述の通りダッシュ、カバーアクションがないため下手するとすぐ死ぬ可能性すらある。
---その代わり前作より一定時間物陰に隠れた際の回復速度が上がっている。

-軍用兵器の弾数制限
--何故か戦車や戦闘機などの武装の弾が有限となった。弾数を考えて撃たなくてはならなくなり爽快感を削いでいる。
---その割に戦車の主砲は100発も積んであり、低い耐久力もあって弾切れまで走り続けることは稀。ちぐはぐな調整になっている。

-爆弾・手榴弾の廃止
--前作では設置型爆弾が無限に((一度に使える数は5個まで。))使えたが、今作では廃止。丸腰でのカオスオブジェクトの破壊が非常に面倒。
--代替策か、サブ射撃としてグレネードランチャーを搭載している銃器が多いが、これも弾数が少なくおぼつかない。

-チュートリアル
--解説がかなり分かりづらく、結局は勘で身に付けていかなければならない部分が大きい。

-目的地をセットしてもARスキャンをいちいち押さないと目的地までの距離が表示されなくなった。
--ARスキャンでミッションを追跡しても、それとは別に目的地に設定しないと道案内してくれない。また、道案内のラインも昼間だと日光で見えにくいことも。

-軍隊システム
--基地を制圧した後にカオスアーミーが進軍して地域丸ごとを制圧するという要素なのだが、前線で戦闘はしているが加勢したところでそこまで意味も無い為付ける意味があったのだろうか。

-スナイパーがうっとうしい
--スナイパーは射撃ペースも早く、2発で死亡する上ひるみがあるため非常に面倒。
---本作では一定時間エリア内に留まれというミッションがあるため、持っている武器によってはかなり厳しい戦いを強いられる。
//--後者はヘリに追尾ミサイルをしつこく撃ってくるためうっとうしい。
//前作でも対空ミサイルを放置しているとウザかったのは同じ。そういう調整なのだろう。

-カオスアーミーの兵器のカラーがダサい
--薄いミリタリーカラーかと思いきや何故かその上に悪趣味な落書きをしている。
---また、前作では敵方が赤、味方が青だったが、本作では敵方が青になったため違和感が強い。

-ラジオ
--前作は自動で流れたが本作は乗り物に乗らないと流れなくなった。
--ラジオの種類自体は豊富だが、前作のプロパガンダラジオは一つしかなく、他は曲を流してるだけである。
---プロパガンダラジオの内容自体は好評だが、パターンが少なく最終ミッションをクリアすると一種類だけになってしまう。

-ニューゲーム+
--いわゆる強くてニューゲームであり、前作の基地リセット機能の上位互換だと思われたが何故かチュートリアルがもう一回流れそれをしないと全ての要素が解除されなかったり、カオスレベルや「ブラックハンド ・プロトタイプ・ウィングスーツ」の強化がリセットされたりとニューゲーム+としては中途半端な仕様である。

-ボリューム
--ストーリーミッションだけなら一日もあれば終わる。前述の通り拠点解放ミッションもあるためすぐにストーリーミッションはできないが。
--ボリューム不足をごまかすためかチャレンジ((その数なんと約470個。ロケーションを発見しないとマップに出てこなかったり、指定された乗り物が近くになかったり分かりづらい位置にあったりする。空中の輪に車を入れろなどの意味不明なものもある。))や村が無駄に多かったり、遺跡の場所が分かりづらい。
---無視すればいいだろうと思うだろうが、前述の要素をクリアしないと支援物資がアンロックされなかったりトロフィー・実績が解除されないため人によっては地獄である。
---MOD自体は三分の一ぐらいチャレンジをクリアすれば全開放されるが逆にいえば残りはトロフィー目的の作業でしかなくなる。支援物資のアンロックもアンロックされるチャレンジがある地名が明記されるが、スペイン語に慣れ親しんでいなければ膨大な地名から探すのは困難を極める。ロケーション探しも例えネットを参考にしても抜けを探すのに一苦労である。
--前作のようにストーリーの裏側が見えるような収集要素はない。

-ラスボス戦がない
--『3』では実質ヘリの中ボスの使い回しではあったが、きちんと戦うことができ、QTEではあるがトドメも刺せた。『2』ではロケットランチャーを乱射してきたり、核ミサイルの上で決着を付けるなど派手なラスボス戦だった。
--本作はザコラッシュが実質ラスボスで、黒幕へのトドメもムービーで勝手に刺してくれる。
---トドメ自体はカッコいいものとなっているため自分で刺したかったとの声も多い。

-武器
--デュアルスタイル(両手武器)、手榴弾、ブースター爆弾((手榴弾は武器のサブウェポン、ブースターはグラップリングフックのカスタマイズとして残ってはいる。))が削除され、前作のようなトンデモ武器もなく無難なものばかりである。
---その割にコンテナや巨大岩などふざけた支援物資がある。
---天候システムを元にした武器もあるが、ウィンドガンは威力が弱く、ライトニングガンに至っては前作のeDENスパークの下位互換である((一応屋内でも使用可能なため完全な下位互換ではないが。))。
--前作は死ぬと弾薬がフル補充された状態になるが、何故か本作は半分までしか補充されない。武器ケースや敵の死体のそばに行っても所持している武器がないと弾薬が補充されなくなった。
---似たような現象として死んでもカオスオブジェクトがすぐに復活しないことがある。
--支援物資一覧にステータスが表示されなくなった。

-船
--前作は複数の島で舞台が構成されていたが、本作は一島丸ごとを舞台にした影響で水面積が減少し船の存在感が薄れてしまった。
---尤もこれは前作で移動時にわざわざ船を調達するのが面倒という批判に応えた結果ではあるのだが。
--一応、チャレンジで使用するため完全に不要ではない。

-セーブデータ
--セーブデータの複製(コピー)ができない。
--完全オートセーブで手動でのセーブができない。

-UI・オプション関連
--ガンマ値(明るさ)調節が出来ない。その為洞窟内がかなり暗く見づらい。
--HEATゲージが表示されなくなった。無論HEATレベルも把握不能に。
--マップに座標が表示されなくなった。アイコンのフィルター機能も廃止された。

-本作の舞台「ソリス」に関して
--「大国」と銘打たれている割には前作までの独裁小国とさほど代わり映えしない。
--舞台が2作続けてラテン系国家((一応、『3』のメディチ共和国は地中海(ヨーロッパとアフリカの間)に存在するという設定ではある。))となり雰囲気が偏っている。ちなみに、初代『Just Cause』の舞台もラテン系の国である((唯一『2』のみ東南アジアの「パナウ」が舞台だった。))。
---ブラックハンドの派遣先として意図的に似た国を設定した可能性もあるが。
--住人が否定的な言葉しか喋らなくなった。

-DLC
--ネタバレになるため詳しくは伏せるが本作の''真エンディングはDLCである。''
---一応、本編のストーリー自体は綺麗に完結している。
---DLCの敵が何故そんな事をしたのかが不明で続編が待たれることになる。

-バグ
--物理演算絡みのバグが多い。新エンジンを使いこなせていない為だろうか。

-ローカライズ
--『2』の様に度を超えた規制があったり訳が酷かったり吹き替えがチープな訳では無いが、字幕よりもセリフが遅れて出てきたり、セリフとセリフの間が無いところがあったり、「ハヴィ」のアイコンが原語表記(Javi)の頭文字を取って「J」なので判りにくい((スペイン語の人名は「J」をハ行で発音する為、仕方がない部分もある。))等。


-最適化不足、不具合
--殆どのムービーが何故か''CS版、PC版を問わず画質が悪い。''
---宣伝で使われているムービーは''明らかに本編より高画質。''
---一部画質の良いムービーもあるが少しだけで殆どのムービーは画質が悪い。
---画質が悪いのはムービーだけでプレイアブルシーンは高画質である。
--モーションブラーがかなりキツい(CS版)
---後にアップデートで強弱を調節出来るようになった。
--頻繁にクラッシュする(PC版)
---要求スペックがかなり高く、推奨スペックだと他の殆どのゲームを最高仕様で動かせるレベル。
---最低スペックはそこまで高くないが申し訳程度にしか動かない。
--Steam版はアップデートで日本語音声が追加されたが、不具合で反映されていないことがある。

-ストーリー
--王道物となったのは好評だが、発売前はかなりシリアスな感じで宣伝されていたため誇大広告気味。
---そのシリアスなのも序盤くらいでそれ以降は前述の通りよくある王道物となる。

#region(誇大広告気味な宣伝と『3』との矛盾。本作と『3』のネタバレ注意)
-「冷酷無比な宿敵、ガブリエラ・モラレス(敵幹部)と対峙せよ」→実際は対決も無く終盤の土壇場でリコに寝返る。一応、理由はまともな物ではあるがガブリエラは序盤以降終盤まで出てこない為もう少し何とか出来なかったのか。
-「謎に包まれたリコの父に関する秘密を暴き出せ!」→実際はトレーラー通りエスピノーサ((本作の黒幕である独裁者。))に同意して実験をしてただけで何の秘密もない。一応平和のためではあったが。
-前作『3』との矛盾
--前作では終盤でシェルドンがディラベロ(前作のラスボス)にリコの家族を殺す様に指示していたことが明らかになるが、本作ではエスピノーサがエージェンシーを通してディラベロに指示していたことになった。
---シェルドンもその時は上から指示されてリコを保護しただけで詳しいことは知らないということになった。最もシェルドンはホラ吹きなため嘘の可能性も否めないが。
--細かい部分では『3』の最後でディラベロは死ぬが本作では追放されたことになっている。
#endregion
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**総評
改善を施し新要素を取り入れようとしたが、その結果破壊要素を薄れさせ今までのファンからは酷評されることとなった。~
だが、本作から入った人や今までの作業ゲー感にウンザリしていた人からは好評価を得ている為、そのどちらかに当てはまる人は購入しても問題ないだろう。~
//本作の批判点を改善し、今までの良点を取り込んだ次回作が出るのを祈るばかりである。
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**余談
-Steamレビューは最適化不足により「ほぼ不評」となってしまった。特に海外からの評価は悪い。
--これは近年スクエニに対する風当たりが強いのも少なからず影響していると思われる。

-ゆるキャラ「ちぃたん☆」とのコラボ動画が公開された
--リコが自分に影響されたと思い、本家のアクションを見せると宣言するが…。
---最後にリコが本作の購入を勧めるオチとなっている。

-PC版は2019年10月15日以降、本編に一部有料DLCが追加された『Just Cause 4 Reloaded Edition』が通常版として配信されるようになった。
--また、本作発売当初からあった『Gold Edition』に加え、シーズンパス及び全DLCが収録された『Complete Edition』も併せて配信されている。
---同年12月にはPS4/Oneでも同様の仕様での配信となった。

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