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アイドルマスター SP パーフェクトサン/ワンダリングスター/ミッシングムーン」を以下のとおり復元します。
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//この記事は過去に、文章が煩雑であることが指摘されて、全面的に書き直されたことがあります(経緯は旧掲示板(現避難所)の「アイドルマスターシリーズ総合」スレの過去ログを参照)。追記・編集される方は、文章が煩雑・回りくどくなり過ぎないようにご配慮ください。
*THE IDOLM@STER SP
【あいどるますたー えすぴー】
|ジャンル|育成シミュレーション|CENTER:&amazon(B001TDLCKO)''パーフェクトサン''|CENTER:&amazon(B001TDLCL8)''ワンダリングスター''|CENTER:&amazon(B001TDLCKY)''ミッシングムーン''|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|~|~|~|
|メディア|UMD 1枚|~|~|~|
|発売・開発元|バンダイナムコゲームス|~|~|~|
|発売日|2009年2月19日|~|~|~|
|定価|各5,800円|~|~|~|
|廉価版|PSP the Best:2010年1月28日&br同DL版:2010年10月28日/各2,800円|~|~|~|
|>|>|>|>|CENTER:''[[アイドルマスターシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/885.html]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
[[アイドルマスターシリーズ]]初の携帯機向け作品で、アーケード版『[[THE IDOLM@STER]]』(以下『アケマス』と表記)の移植作。~
プレイヤーはアイドル事務所「765プロダクション」の新米プロデューサー(以下Pと表記)となり、所属するアイドル候補生のプロデュースを任され、トップアイドルに育てあげる。~
3バージョンが同時発売され、どのバージョンでも3人の中から1人のアイドルを選ぶ事になる。プロデュース可能なアイドルとライバルはバージョンごとに違う。~

-3バージョン全てを購入することで、『アケマス』と同じアイドル9人((正確には双子である「双海亜美」と「双海真美」は二人一役でアイドル活動をするので、アイドルの総人数は10人。))のプロデュースが可能となる。逆に言えば、選べるキャラが3人だけという点に我慢できるのであれば、1バージョンのみの購入で十分に楽しめる。
--ソフトは3バージョンだが、セーブデータは1つのファイルを共有して使用する。主人公であるPの名前は共通となるし、入手した衣装やプレイ履歴なども各バージョンで共有される。つまりUMD交換の手間などはかかるが、これらは実は1本のゲームであると言える。
---後にDL版も配信された。定価が安く、ソフト交換の手間が省ける上にPSVitaでもプレイ可能なので、現在はこちらが推奨されることが多い。
-他の『アイマス』シリーズ作にない、本作だけの最大の特徴は「ストーリープロデュース」と「フリープロデュース」の2つのモードを選択できる事である。
--「ストーリープロデュース」では、プレイヤーが担当するアイドルと、ライバル事務所「961プロダクション」所属のライバルアイドルとの、対決と交流を軸としたストーリーが展開される。
---ゲームシステムの根本はXbox360版『THE IDOLM@STER』(以下『箱マス』と表記)と同様だが、高い物語性を備えており、固定されたシナリオを味わうADVに似たプレイ感覚である。プロデュースしているアイドルによって、それぞれシナリオの内容は大きく異なる。
--「フリープロデュース」は『箱マス』のほぼ忠実な移植。幾つかの変更点を除けば同じ内容と言える。ライバルは登場しない。
-ネットワーク通信対戦機能は非搭載。代わりにアドホック通信を用いた通信対戦が可能。

**評価点
-レッスンやオーディションの難易度・操作性に一層の配慮が見られ、バリエーションも増加。さらに「約束」システム(プレイ上の様々なノルマや縛り)の導入によるボーナスやペナルティの付与など、システム面の強化・改良は好評。
--難易度も『アケマス』に比べて易しく、万人向けとなっている。
--キー入力へのレスポンスも軽快で、プレイの快適さは『箱マス』を上回っている。『箱マス』にあった「オーディションの度に約2分間も待たされる」という欠点も解消された。

-「ストーリープロデュース」への肯定的な評価としてまず挙げられるのが、ライバルである新規キャラクター「我那覇響」と「四条貴音」の存在である。いずれも魅力的であり高評価を受けた。
--厳密には『アケマス』企画段階の没キャラを復活させた形。ただし復活にあたって設定はリファインされている。
-シナリオ内容に目を向けると、従来作品にはほとんど無かった「アイドル達がP以外の人間と会話する場面」を見る事ができるのも、「ストーリープロデュース」の評価すべき点である。
--従来の『アイマス』は、Pとアイドルとの対話を通じてアイドルの魅力を描く事を原則としていたが、本作の「ストーリープロデュース」ではそこにライバルアイドルという第三者が絡む。そしてアイドル達はPに対するものとは異なる言動を取り、それが新たな魅力の構築へと繋がっていく、という構造が成立している。
---具体例としては、以前よりダンスが得意という設定があった「菊地真」が、ダンスのライバルとして「我那覇響」と巡り会えた事により、その個性をいっそう鮮やかに表現する機会に恵まれた。
---また「秋月律子」が年少のライバルである「星井美希」に対して母性的な面を見せた事なども挙げられる。これは今までの「年長の男Pと若い女アイドル」という関係下では描かれなかった姿であり、魅力をいっそう増してくれる描写である。
---時にはPと、961プロ社長「黒井崇男」が直接対話をする場面もある。普段はアイドルのご機嫌取りに追われるPも、相手が悪党の黒井社長となればキツい事もふざけた事も平気で言える。基本的には笑いを誘う場面であり、シナリオ上で良いアクセントとなっている(ここで黒井社長役の声優・子安武人氏の熱演が光る)。かと思えばそんな黒井に対して見事な啖呵を切ってのけるアイドルもいたりと、従来以上にバラエティに富んだキャラクター描写を味わえる。

-批判点(詳しくは後述)も多い「ストーリープロデュース」を行わずに、ひたすら「フリープロデュース」だけをプレイし続けるのもプレイヤーの自由である。逆に「ストーリープロデュース」が気に入ったのならば全員分のストーリーを遊べば良いだろう。新要素である「ストーリープロデュース」をプレイヤーに無理強いせず、プレイスタイルを自由に選択できる仕様は高く評価できる。

-「ストーリープロデュース」では、プレイの腕前で最終スコアが左右されるが、シナリオは一本道でゲームオーバーもない。誰がプレイしても確実に唯一のエンディングに辿りつける。~
これは初心者にとって親切な設計と言えるし、熟練者にとってもコミュ(会話選択肢)でわざと妙な選択肢を選んで反応を楽しむという楽しみ方がやりやすくなっている。
--それではゲームとしてヌルすぎると思うかも知れないが、そう感じる人はより手応えのある「フリープロデュース」を遊べばよい。

-そのバージョンでプロデュースできないアイドルも、「事務所モード」でステージシーンを鑑賞する事は可能である。さらに条件を満たせば、ライバルたちのステージも鑑賞可能となる。

-ステージを記録する「写真」や「ビデオ」の保存最大数が、『箱マス』に比べて大きく増加している。

-ステージシーンのカメラワークに「縦」が追加されている。
--画面が90度回転し、歌い踊るアイドルの全身が常に画面全体に収まるカメラワーク。PSPを縦に持って、まるでライブコンサートの最前列のような視点でアイドル達の姿をじっくり観る事ができる。携帯機ならではのユニークな仕様である。

-765プロの女性事務員「音無小鳥」が登場する。
--彼女は元々、『アケマス』時代からの公式サイトのナビゲーター役。だがファンからの人気に応えて、既発売のXbox360用ファンディスク『アイドルマスター Live For You!』(以下『L4U!』と表記)においてゲーム初出演を果たしている。
--本作の小鳥はプレイヤーにルールの詳細を伝える役どころ。アイドル達のような3DCGモデルは用意されず、2Dグラフィックで描写されている。しかし音声はフルボイスであり存在感はそれなりに高い。プレイヤーにも好評であり、より人気が増した。

-『アイマス』の誇る豊富な楽曲のうち、本作と『L4U!』だけにしか収録されていない曲が多い。そして『L4U!』はライブシーン鑑賞&音ゲーソフトなので、プロデュース(育成ゲーム本編)となると、本作だけでしか使えない曲がかなり多くなっている。
--本作は2015年7月現在、『アイマス』シリーズでは最新作である『[[THE IDOLM@STER ONE FOR ALL]]』(『OFA』)に次ぐ数のプロデュース楽曲を備えた作品であり、『OFA』には未収録の楽曲も多数収録されている。人によっては楽曲目当てでプレイする意義があると感じるかも知れない。
--例えば、本作ミッシングムーンでは「三浦あずさ」のお別れコンサートの曲として「隣に…」を選択できるのだ。これがどれほど素晴らしい事なのか、彼女をプロデュースした事のあるPなら、きっとわかるだろう。

-PSPは大容量のメモリースティックを内蔵可能なハードであり、衣装、アクセサリー、楽曲などといった豊富なDLCが配布・販売されている。その内容には賛否が別れる箇所もあるが、DLCに対する積極的な姿勢はひとまず評価点として挙げておく(批判点・賛否両論点は後述)。

**賛否両論点
-DLC衣装やアクセサリーは、漫画家やイラストレーターにデザインを依頼したり、他メディア(自社の他ゲームやアニメ『マクロスF』など)とコラボしたものが多く、よくも悪くもユニークで独特なラインナップとなっている(学校制服や水着などの「定番衣装」もちゃんとあるが)。
-こういった本作ならではのユニークな衣装・アクセは「面白い」「可愛い」という意見と、「『アイマス』の世界観にそぐわない」「アイドルのステージ衣装としては不自然」という否定的意見があり賛否両論。もっとも、DLCなので気に入らなければ買わなければいいだけの話である。

-本作では『箱マス』にはなかったコミュが新規追加されており、特にAランク限定のコミュが多数追加されている。ほとんどはアイドルがPを信頼しきった(デレた)状態での交流を描いたものであり、Pたちを大いに喜ばせると同時に、高ランクを目指すモチベーションともなった。~
しかし一方で削除されたコミュもあり、特に『箱マス』において追加された「休日イベント」は、残念なことに全削除となってしまった。
//-選択肢&タッチコミュにおける制限時間の数字が表示されなくなった。緊張感は増したが……。
//↑たしかにその通りだが、瑣末すぎる気がするのでCOで記載。実際のところ、あの数字はあってもなくても、プレイ感覚にほとんど違いがない。

**問題点
-まずは、3バージョンを同時発売したこと自体が、「信者に3本すべてを買わせるための分割商法だ」と非難されることが多かった。
//--もっとも、Xbox360で使用されている二層式DVD-ROMの容量が約8GBであるのに対して、PSPのUMDの容量は約1.8GBとはるかに少ない。メディアの容量不足を補うための3バージョン分割と解釈すれば、一概に責められない面もある。
//↑「なら3枚組で通常価格で売れ」という反論も可能なので、とりあえずCOしておく。
--3バージョン全てのアイドルの「ストーリープロデュース」をクリアしなければ、真アイドルマスターの称号が得られず、真エンディングも見る事ができない。この仕様も、分割商法への批判をいっそう強めた。

-ステージシーンのグラフィックは『箱マス』に比べると劣化は歴然。PSPとXBox360では3D表示能力に大きな差があるのだから仕方ないのだが、見た目の低下が目立つ。
-さらに一見してわかる部分だけでなく、省力化やデータ軽量化のための措置(悪く言えば「手抜き」)も多い。
--『アケマス』や『箱マス』では全アイドルの体型の違いをきちんと描き分けていたが、本作では首から下は3タイプのモデルを共用して使いまわしている。
--ステージでのリップシンク(いわゆる口パク)がデタラメであり歌と合っていない。特にテンポの遅い曲では違和感が大きい。
--曲を歌い終わった後、会場に向かってアピールするモーションが、『箱マス』では各アイドルで違っていたが、本作では全アイドル同じ(微笑んで両手を振る)になっている。
--一部のアクセサリの装着位置がおかしい。ブローチやアンクルなどは宙に浮いてしまっている。
---実はアイドルや衣装によってはちゃんとくっ付いている。例えば胸の大きいあずさにブローチを付けると正常な位置になるが、小さい千早に同じ物をつけると宙に浮く。つまり表示位置をモデルに合わせて調節していないのだ。
-ただしそれでも「PSPの性能を考えると、この3Dグラフィックはよく頑張った方だ」と言われる事もある。よく見ると乳揺れまでちゃんと再現されており、これは評価すべき点。

-ユニットプロデュースができなくなり、同時に1名のアイドルしか育成できなくなってしまった(過去作では2・3名のユニットも結成できた)。

-なお、ここまで述べてきた問題点については、PSPというハードウェアの性能限界上、仕方がなかったと納得しているファンも多い。

-大きなセールスポイントであるはずの「ストーリープロデュース」は、シナリオと人物の性格描写の両方において問題が多い。評価すべき点は先述したが、それ以上に激しく批判を浴びた点も多かった。
--最も不評だった点は、『箱マス』において追加された765プロアイドル「星井美希」が、''961プロに移籍してプロデュース対象でなくなりNPCライバルの1人となったこと。''そして性格描写も『箱マス』からのファンには違和感のあるものになっており、「性格を改変された」と騒がれた。
---更に、その移籍の理由がお粗末の極みだった事も、批判に拍車をかけている。
--美希以外の人物に関しても「こんな奴だっけ?」と思ってしまうようなシーンが少なからずある。例えば「ストーリープロデュース」中盤における「天海春香」の極端な取り乱しぶりは、普段の彼女とはかけ離れた姿であり、そうなってしまう必然性もあまり感じられないため、唐突で異様な印象を受ける((もっとも、本作は過去作とは設定が異なっており、それに応じたアイドル達の新しい一面の描写として肯定的に捉える向きもある。また声優陣の演技力向上(『アケマス』から3・4年経過している)もあり「単純にセリフから受ける印象が変化している点も考慮すべき」との意見もある。))。

-961プロの存在も、議論の的になりやすい。
--まず『アイマス』の世界に明確な敵を登場させる事自体に批判の声が上がっている。
--「アイドル達に罪はなく全て黒井社長が悪い」という物語展開でありながら、肝心の黒井社長に悪役としての威厳があまり感じられない。前述の通り道化役としては逸材であり数々の名場面を生み出してくれたのだが、物語の柱となる悪役としては小物臭がして、打倒時のカタルシスも薄い。
--過去作では、アイドルごとに千差万別な姿が丁寧に描かれていた「アイドルの成長」という要素が、本作の「ストーリーモード」では「ライバルと戦って勝つ」という単純な形に集約されてしまっている点にも、不満の声は大きい。
---当時は「『アイマス』の真髄は対人対戦にある」という意見も根強かったので、ストーリー上のライバル対決を強制されるゲーム内容は賛否両論を招いた。

-「ストーリーモード」の舞台となる「アイドルアルティメイト」(IU)の設定は、滅茶苦茶としか言いようがない。
--5回の予選と3回の本戦が行われ毎回6人ずつが参加、このうち優勝者のみが次の試合に進むことができる。となると計算上、参加者の総数は27万9936人となるが、優勝者以外の者はほとんどの場合、引退に追い込まれるのだそうだ。新人とはいえ愛情と資金を注ぎ込んで育て上げてきたアイドルを、そんなものに出場させる方がどうかしているが、それが27万9936人も集まっているのだから、もはや正気の沙汰ではない。
--そして、これが毎年開催されているのである。現在の1年間の出生人口が約120万人だから、つまり同世代で4~5人に1人はアイドルとなってIUに出場し、平均1年で引退していることになる。まさに日本人総アイドル時代である。
--……という設定のはずなのに、一度敗退したNPCが再び舞い戻ってくることもある。まあ約28万人も参加しているのだから、中にはたまたま同じ芸名の者だっているのだろう。

-シナリオの文章、特にセリフが所々おかしい。「大ミエ切っ''ちゃた''」といった明らかな誤字があったり、「ラタトスクな感じ」などという架空の生物を用いた訳の分からない喩えがあったりする。

-対人モード兼ステージ鑑賞モードである「事務所モード」にも問題あり。
--ライバル達にエクステンド衣装しか着せる事ができない。過去作にはあった美希の通常衣装も無かった事になっている。
---一応彼女達の持ち衣装それぞれ3着が収録されているが、どういう訳かライバル間での互換性が無い。つまり彼女達が着れる衣装はDLC無しだと実質たった1着だけである。
--真美が自由に使用できない。厳密には使用できるのだが、「ストーリープロデュース」のアイドルアルティメイト予選もしくは決勝で真美が出場する際それをクリア→セーブして終了すると、次の週にならない限り亜美が真美に変わる。ややこしい上によく分からない仕様である。

-ポーズメニューの「Favorite」画面(アイドルごとのクリア回数表示)で千早とあずさのイメージカラーが逆になっている。千早は青、あずさは紫のはずなのだが。

-有料DLCに対する数々の批判。
--DLCの価格は、同時期・同ハードのゲームのDLCと比べても、総じて高額な印象を受ける((ただし現在は、ほとんどの衣装とアクセサリーが半額に値引きされている。))。しかも非常に数が多くリリースのペースも早かったため、夢中になって全部買うファンがいた一方で、ウンザリしてしまった者もいた。
---『L4U!』と重複する内容のDLCも多かったが、一方を購入すれば他方が無料なり割引なりといったサービスはなかった。そのため熱心なファンからも、両方に金を払うのはつらいという声が聞かれた((もっともハードメーカーが異なるコンシューマゲーム同士でそのような連携サービスが行われた前例はなく、仮にバンナムがやりたいと思っても不可能だったと思われるのだが。))。
--『箱マス』同様、本作でもアイドルからの「メール」が有料DLCとなっている。~
なくてもプレイは十分可能であり、ゲームバランスに与える影響も本作では軽微だが、キャラの魅力を味わう上では重要な要素なので、これを別売としたことには批判の声が多い。
--DLC衣装とアクセは「カタログ第○号」という形で、ある程度の数がまとめてリリースされたのだが、ひとつの号の衣装・アクセをすべて購入すると「コンプリート特典」として、漫画『ぷちます!』のキャラを模したアクセがもらえた。このコンプリート商法に対して嫌悪感を抱いた者もいた。
--一部のDLC(具体的には『カピバラさん』および『マクロスF』とのタイアップ品)が期間限定であり、2011年3月末を最後に購入できなくなってしまった。契約の関係上、仕方がない事なのかも知れないが。

**総評
-『箱マス』と比較して「グラフィック劣化」「美希プロデュース不可」などが目に付く。それらが旧来からのファンの一部にとって受け入れがたいものであったため、彼らからは評判が悪い。
-しかし旧来からのファンの中にも、PSP対応である事による利便性や、改善されたプレイ感覚、豊富かつ独自性ある楽曲やDLC衣装などに注目して、本作を肯定的に評価している者もいる。新キャラの響と貴音は高い人気を獲得しており、二次創作の場においても当時からきちんと市民権を得ていた。
-そして、本作が『アイマス』初体験であるプレイヤーからは「十分に良作」「なぜこんなに悪く言われているのか分からない」と言う声も聞かれた。ファンから最も非難の強かった美希の一件も、過去作未経験者から見ればこれといって重大な欠陥になっていないと言える。
-ただし「問題点」で述べたような、擁護困難な欠点を数多く抱え込んでいることも事実である。とくに分割商法や高価で多量なDLCは批判の対象となりやすい。
-本作を一言で総評するならば、''「長所も短所もはっきりしている、賛否両論を招きやすいゲーム」''といったところだろうか。~
ただし短所の多くはゲームプレイに支障をきたすような性質のものではないので、「アイマスというものを手軽に体験してみたい」という765プロ入社希望者にはオススメできる作品である。
-本作以降の『アイマス』シリーズは『[[THE IDOLM@STER DearlyStars]]』『[[THE IDOLM@STER 2]]』と、ストーリー性と対決色の強い作風へとシフトしていく。~
また『THE IDOLM@STER 2』には、本作の抱える「765プロからプロデュース不可能アイドルが出る」「961プロが登場し作中で大きな比重を占める」といった批判点・賛否両論点が、より顕著な形で引き継がれている。~
それを思うと、本作は『アイマス』の歴史の中で、ひとつの大きなターニングポイントとなっていたのかもしれない。

**その他
-公式の見解では、本作は『箱マス』からの孫移植ではなく、あくまで『アケマス』の移植作という位置付けになっている。『アケマス』のアイドルしかプロデュースできなかったり、休日イベントが無かったりするのもその為だろうか?
--実際『アケマス』と本作がメトロ制作であるのに対して『箱マス』はバンナム自社内での制作であり、その意味で上記の主張は正しい。だがほとんどのプレイヤーは制作した会社などには無関心であり、本作と『箱マス』を直接比較して批評する意見が多くあがった。
-日本ゲーム大賞2008・フューチャー部門受賞。また、『電撃プレイステーション』にて2009年度「すんゲー10本。PSP」に選ばれた。
-当初発売日は2009年1月22日だったが延期された。その理由は「ユーザーの皆様にご満足していただける内容にするため」だったらしい。
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//(検索用)アイドルマスターSP

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