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ドンキーコング3 - (2015/03/11 (水) 03:15:58) の編集履歴(バックアップ)


ドンキーコング3

【どんきーこんぐすりー】

ジャンル シューティング imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。
対応機種 アーケード
発売・開発元 任天堂
稼動開始日 1984年
ポイント ドンキーコングシリーズ異色のシューティング
マリオ不在
ドンキーコング(初代)シリーズ
ドンキーコング(GBリメイク)/ドンキーコングJR./ ドンキーコング3
ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク

概要

ドンキーコング』『ドンキーコングJR.』に次ぐ、ドンキーコングシリーズ三作目。
ジャンルは過去ニ作とは打って変わり、固定画面型シューティングゲームとなっている。
『1』ではプレイヤーキャラ、『JR.』では敵役だったマリオは一切登場せず、プレイヤーは「スタンリー」という本作オリジナル主人公を操る。
前作では囚われ役だったドンキーはお供(?)の虫集団を引き連れてボスに返り咲いている。
フラワーパークを襲ってきたドンキーコングや昆虫たちを撃退するため、スタンリーがスプレー片手に立ち向かう、というバックストーリー。
1人~2人交互プレイが可能。主に3つの舞台で構造されたステージをループし、エンドレスでプレイすることになる(もちろん先に進むにつれ難易度は上がる)。

主なルール

  • スタンリーをレバーで操作し、ショットボタン(殺虫剤)にて上方向に攻撃。下に段差がある場合はレバー下で降り、レバー上でジャンプする。
  • 画面上中央にいるロープにぶら下がったドンキーをショットで画面上まで追い込むか、ドンキー以外の一定の虫をショットで全滅させるかのどちらかがクリア目的。
    • スプレーの射程は短く、また失速するため遠くの敵には当たらない。そのため、ドンキーを再上段まで追い込むためにはジャンプ撃ちが必須だが、ジャンプ中は操作が効かないため危険となっている。
  • ミス条件
    • ドンキーを画面下まで落下させてしまう
    • 虫に触れる
    • ドンキーや虫が放つ弾を食らう
      • 時間制限があり、カウントが0になるとロープに虫が現れ、ドンキーが地面に落ちるまでロープを食べ続けてしまう(ドンキーが落ちるともちろんミス)というペナルティがある。
  • 画面下部に5つの植木鉢があり、放置していると虫がそれを持っていってしまう。
    • 画面外に敵が消える前に倒すと植木鉢は元の場所に戻るが、消えてしまうとステージ内では二度とその植木鉢は戻ってこない。ステージをクリアすると残された植木鉢の数により、特定のボーナススコアを得られるが、全部の植木鉢を奪われてもミスにはならない(クリア時に苗の植えられた新品の植木鉢が補充される)。なお、植木鉢を奪った敵は花を食べてパワーアップしてしまう。
  • 本作に唯一存在するアイテムが「パワースプレー」である。
    • ステージ開始時に画面上部に設置されていて、ドンキーを撃って上の方に押し上げると、ドンキーの手に当たって落ちてくる。それを取ると、一定時間(効果が切れる前にクリアできればステージをまたいで有効)の間、ショットの攻撃性能が上がる(この状態でないと倒せない敵もいる)。スペースファイアバードのワープと同様に残機1に付き1回しか使用できないので、開幕で取得して脇目もふらずにドンキーを撃ち、速攻クリアすることでタイムボーナスとパーフェクトボーナスで残機を得るのがセオリー。
    • 残機潰しとエクステンドを繰り返して回していくタイプのゲームの常ではあるのだが、エブリエクステンド設定は店舗により変更可能なので、10万エブリとかノーエブリとかに設定されるとかなり厳しくなる。
  • 敵に触れると1ミス。
    • 虫に触れてミスとなった際の演出は、倒れた主人公に羽虫が群がり、主人公の肉体が武器のスプレーだけを遺して跡形もなく消滅してしまうというグロいもの(移植版ではカットされている)。ドンキーが地上に落ちて1ミスになった場合は異なる演出となる。

敵の種類

  • ドンキー
    • 画面上部の2本のロープにつかまりながら徐々に下がってくる。ロープの端に達すると地面に飛び降りてきて1ミスになる。位置が下側によって来ると、時折、石を投げて妨害してくる。スプレーで画面上部まで押しやれればステージクリア。
    • 画面奥から編隊を組んで飛来し、植木鉢を持ち去ろうとする。触れると1ミス。通常の蜂の他に、サイズの大きい蜂が混じって飛んでくるが、これをスプレーで倒すと分裂して飛散する。飛散した破片に接触しても1ミス。
  • 芋虫
    • 特定のステージにおいて、左右から張られた数本のロープの上をゆっくりと這っていく。スプレーを当てても倒せないが、一定時間、動きを止めて怯ませられる。ただし硬直時間が長い上、中途半端なところで動きを止めてしまうとドンキーにスプレーが届かなくなってしまうため、地味に厄介な敵。

総評

  • 過去ニ作に比べるとジャンルが異色で、設定上も繋がりが薄く、シリーズとして見ると知名度が低い一作。だからといって出来が悪いということはなく、さくっと遊びやすいゲーム性を持った作品である。
  • 1のリメイクであるゲームボーイ版を除けば、無印ドンキーとしてのシリーズはリリースされていない。

任天堂STGの系譜と本作

  • 任天堂STGとして見た場合、外見こそ大きく違うものの、『スペースファイアバード』『レーダースコープ』の流れを汲んでいる。倒すと撃ち返し弾として散弾をばら撒く敵は『スペースファイアバード』から、プレイヤーではなく花を狙う敵は『レーダースコープ』からの継承である(基地の耐久が0になるとミスになる『レーダースコープ』と違い、花を守りきれなくてもミスにはならないが)。
  • 残念ながら、こちらの系譜も本作をもって途切れている。任天堂がアーケード撤退して久しいので、STGの系譜が引き継がれることはおそらく無いであろう。

家庭用移植

  • ファミリーコンピュータ版
    対応機種 ファミリーコンピュータ
    発売・開発元 任天堂
    発売日 1984年7月4日
    価格 4,500円
    配信 バーチャルコンソール
    【Wii】2008年7月23日/500Wiiポイント
    【3DS】2013年3月27日/500円
    • ノーエブリ設定となっているためAC版のセオリーが使えず、難易度は上がっている。
    • ミス時の怖い演出はカットされ、主人公が倒れるのみで終わっている。
    • ゲームキューブ用ソフト『どうぶつの森+』にも収録されている。
  • PC-8801版(1984年10月発売、5,800円。ハドソン)
    • ステージの構成が原作よりかなり豹変しているらしい。副題として『大逆襲』と銘打たれている。
  • その他にもゲーム&ウオッチ版が1984年8月20日にリリースされた。