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ロックマン ゼクス - (2017/05/23 (火) 21:19:51) の編集履歴(バックアップ)


ロックマンゼクス

【ろっくまんぜくす】

ジャンル アクション
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 カプコン
開発元 インティ・クリエイツ
発売日 2006年7月6日
定価 5,040円
レーティング CERO:A(全年齢対象)
分類 良作
ポイント ゼロ直属の続編
「ロックマン」に新解釈
性別選択により初の女性ロックマン誕生
ベテラン声優大活躍
メシアの逆襲
ロックマンシリーズリンク


概要

  • ロックマンゼロ4?』による実質的なゼロシリーズ完結の翌年に発売された続編。
    従来のハイスピードアクションと歴史を守りつつ、世界観を一新した。

ストーリー

(Wikipediaより引用)

  • 運び屋ジルウェ・エクスプレスに所属する主人公(ヴァンかエール)は、ガーディアンの司令官から依頼を受け、謎の荷物(ライブメタル)を先輩ジルウェと共に運ぶ事になった。主人公が合流地点の近くまで来ると、ライブメタルを狙ったイレギュラーたちの襲撃を受け、ジルウェとも別れてしまう。攻撃を受け崖下まで落下した主人公だが、そこでガーディアン司令官・プレリーに遭遇する。しかし、先のイレギュラーの親玉に見つかってしまう。ガーディアンも応戦するが、全く歯が立たない。プレリーは必死でライブメタルを守ろうとする。そんなプレリーを守るべく、主人公は前に出るが、なすすべが無い。その時、ライブメタル・モデルXが呼びかけてくる。

    「大丈夫、僕が力を貸してあげる……適合者確認。R.O.C.K.システム、起動開始」
  • 主人公は、ライブメタルの力でロックマン・モデルXへと変身(ロックオン)し、ひとまずイレギュラーを退ける。モデルXの「適合者」となり力を得た主人公は、世界を、全てを守る戦いを始める。

本シリーズの特徴

  • 時代設定はゼロシリーズのさらに数百年後。人間とレプリロイドの垣根がなくなった世界で、人間に機械の体を与え、レプリロイドに寿命を設定している。
  • これまでのロックマンシリーズと最も大きく異なる点は、人間の主人公がアーマーを纏い『ロックマン』に変身して戦うということ。
    • ライブメタルに記録された『R.O.C.K.システム*1』により、その種類に応じたロックマンに変身できるというものである。
  • さらに主人公の性別を選択できる点も異色。これにより史上初、ロックマンとして扱われる女性キャラが誕生した。今回は少年ヴァン・少女エールから選択する。
    • なお二人の主人公は完全に排他的な存在であり、二人が出会うことはもちろん、設定として共存していることもない(ヴァンを選択した場合はエールという人物は存在しないものとして扱う。逆も然り)。
  • フィールドは殆どのマップが地続きになっている『ゼロ1?』や『メトロイドシリーズ』に近い仕様。基本的には各地に点在するトランスサーバーをワープポイントとして経由していく。
  • 「小」以外のライフエネルギー・LMエネルギー(武器エネルギー)・Eクリスタルは切断系の攻撃を当てると分裂し、複数の小アイテムが散らばる。
  • サイバーエルフはプレイヤーが使用することはできない。
    • 本作では世界観としては存在している。
  • 8大ボスは『フォルスロイド』(False=偽物)という名称が付いており、ライブメタルを直接動力源としたレプリロイドである。
  • 通常のステージ攻略に相当する「ミッション」の他に、ゼロシリーズにおけるレジスタンスベースでのサブイベントに相当する「クエスト」が用意されており、ガーディアンや民間人から様々な依頼を受ける事ができる。
    • 「クエスト」で獲得できるアイテムは、ミッション同様のEクリスタルの他に、ゼロシリーズから続投したチップやサブタンクの他に、ライフを少量回復可能な消費アイテムも存在。
      • 本作のチップはゼロシリーズのダブルジャンプのようなバランスを崩すような物は存在していないのが特徴。
  • 周回制ではなく、クリアデータをセーブした場合はラストミッション受注前の状態に戻る。
  • 難易度選択によるゲーム性の変化。
    • ゼロシリーズ同様、ノーマルモードを一回クリアすればハードモードが出現するが、内容が異なる。
      ゼロシリーズでのハードモードは「プレイヤーの武装が制限され、ステージの内容は基本的に変更なし」という仕様であったのに対し、本シリーズでは「プレイヤーの武装に制限はないが、ライフアップ無し、サブタンクはイベントの一つだけ、ステージ内容に関しても敵の攻撃力が上がったり、動きが早くなったり、攻撃パターンが変更・追加される等する」といった感じでより難易度上昇を感じさせてくれる。
    • さらにノーマルモードよりも難易度の低いイージーモードも存在する。
      イージーモードでは攻撃力や防御力の上昇に加えて、穴への落下やトゲへの接触で即死しない・敵の攻撃パターンが一部弱体化するなどの恩恵があり、アクションゲームが苦手な人でもプレイしやすくなっている。
    • なお、アルティメットモードは存在しない。

評価点

  • ゼロシリーズが実質的にシリーズ終了を宣言し続編が絶望視されていた中、世代を一新する形で新作が発売できたこと。
    • Xシリーズも『ロックマンX8』にてどうにか再起はしたが、あちらの長き迷走の中でゼロシリーズがすっかりファンを取り込んでいた為、その流れを期待したユーザーも多かった。
  • 声優が名演
    • 今回はほとんどのセリフがフルボイス。それもゼロシリーズからの続投勢はもちろん、今回初参戦の声優陣もベテラン揃いで気合の入った演技をしてくれる。
+ 主要キャラの声優一覧・敬称略
  • ヴァン/エール:小林沙苗
  • モデルX:水島大宙*2
  • ジルウェ/モデルZ:風間勇刀
  • モデルH:緒方恵美
  • モデルL:今井由香
  • モデルF:中井和哉
  • モデルP:稲田徹
  • プレリー:広橋涼*3
  • セルパン:梁田清之
  • プロメテ:岸尾大輔(現:岸尾だいすけ)
  • パンドラ:伊藤静
  • ハイボルト・ザ・ラプタロイド:伊藤浩資
  • ルアール・ジ・アビスロイド:浅井清己
  • フィストレオ・ザ・プレデトロイド:松山鷹志
  • パープリル・ザ・マンドロイド:高木渉
  • ハリケンヌ・ザ・ウルバロイド:柳井久代
  • レグアンカー・ザ・ゲルロイド:龍谷修武
  • フランマール・ザ・モルロイド:福原耕平
  • プロテクタス・ザ・ゴアロイド:酒井敬幸
  • ヴァンとエールにしてもベテランの小林沙苗氏だけあって、きちんと少年・少女の声色を使い分けていて違和感を感じない。
  • 後のゼクスアドベントのサントラ発売記念イベントによれば、「新世代に入るにあたってテキストを分かりやすくするためにボイスを入れることにしたが、インティ・クリエイツの社員が不慣れなままやってもダメなのでベテラン声優の方々にお願いした」(大意)とのこと。
  • 変身(ロックオン)のバリエーションが豊富
    • 主人公の適合するモデルXから、他のライブメタルと合体してその力を引き出す。
    • 一番のメイン形態と言えるモデルZX(ゼクス)はゼロシリーズのゼロに見た目・アクションともに酷似しており、従来のアクションと変わらぬ動きができる。
    • モデルHX・LX・FX・PXは簡単に言えばなりきり四天王であり、彼らを操作できる(ような感覚になる)ことに感動できるかも。
      ライブメタル達の発言や記憶は四天王そのものであり、ゼロシリーズからの彼らを知っていればニヤリとくる要素が満載。
    • 単なるキャラ再現にとどまらず、モデルHXはエアダッシュや『ロックマンX3』のバリアブルエアダッシュによる空中移動やホバーによる降下ができたり、モデルPXはO.I.S.*4を発動させるとシャドウダッシュ(ダッシュ中無敵)が使えたりする。
    • なおモデルZXが発現したことにより、序盤以降はモデルX単体でのロックオンはできなくなるが…
    • さらに、隠しモデルも存在する。
+ 隠しモデルは…
  • 条件を満たすことでオメガのライブメタル「モデルOX」が使用可能になる。
    • 見た目が完全に『ゼロ3』のオメガになるほか、攻撃モーションもゼロシリーズ準拠になる。
    • さらにO.I.S.を発動すると、オメガの各攻撃がチャージ攻撃やコマンドで出せるようになる。ちなみにモデルOXはO.I.S.が無制限に使えるので、思う存分暴れ回ることができる。
      • アークブレードが全方向に氷属性の刃を飛ばす、烈光覇は体力回復効果がなくなる代わりに攻撃範囲が画面全体になる(『X』シリーズの烈光覇に近い性能になる)など、本来のオメガと性能が異なる技もある。さすがに乱舞は使用不能。また地上でのセイバーとバスターによる攻撃が立ち状態のモーションで固定されるようになり、『X』シリーズでのゼロの操作感に近くなる。
  • また、モデルXも条件を満たすことでモデルZXが使えるようになった後も引き続き使用できるようになる。
  • 相変わらずBGMは良曲が多い。
    • エリアA「Green Grass Gradation」、エリアO「Black Burn」、プロメテ&パンドラ戦「Trap Factory」、後述の隠しボスBGM「Cannon Ball -Hard Revenge-」などがよく挙げられる。
  • 旧ロックマンシリーズのオマージュが充実している。
    • 例えばエリアD(ハイウェイ)は『ロックマンX』のオープニングステージそのままの作りで、エリアH(遊園地跡)のUFOキャッチャーではロックマンゼロシリーズの四天王やエルピスのぬいぐるみが点在していたり、町の子供の乗り物として『ロックマン バトル&チェイス』のマシン・ラッシュロードスターとレッドストライカーがあったりする。
    • 何故かロックマンのみならず、仮面ライダー等を思わせる文章まで散りばめられている。
  • ロックマンゼロ3?』・『ロックマンゼロ4?』とダブルスロットすると、それぞれボスが4体ずつ本作に登場して戦うことができる。
    また連動に関係なく、シリーズファンなら感慨深いあのお方まで…
+ メシアの逆襲
  • エリアN-1の最奥部にて『ゼロ3』のラスボス・オメガが待ち受ける。
    セリフや攻撃パターンはゼロ3と同じだが、「動きが早い」「手数が多く、また仰け反りにくい」「裂光覇で体力を回復する」「滅多に使わなかった乱舞を連発する」といった感じで超強力にアレンジされており、本作のラスボスよりもはるかに強いと言える。
  • 戦闘時にはエリアNの背景に紛れてゼロ3の背景がちらつくという徹底ぶり。
  • 首尾よく戦闘に勝利しても、帰り道のブロック地帯を逆行するところでミスするプレイヤーも多い。こちらも難関の一つとして扱われている。
  • またBGMも当時の名曲をアレンジした『Cannon Ball-Hard Revenge-』が使われていて、この曲は他の曲を作り終えた後に「これも入れておいて」と言われ、急遽組み込んだものであるとのこと。
  • オメガとは一つのセーブデータ中でも何度でも戦えるようになっている。

賛否両論点

  • リザルトの完全廃止。
    • 経験の浅いプレイヤーにとっては基準が非常に厳しいことから一部で嫌われていたリザルトだが、いざ無くなってみると物足りない思いをしたプレイヤーも多いはず。
    • 副次的な弊害として、クリア時の評価を条件とする隠し要素解放もできなくなってしまった。
    • 一応あるミッションに限りエリア中の民間人を最低人数より多く助けると報酬のEクリスタルにボーナスがつき、助けていた民間人が市街地に追加される。
  • オープニングステージのボス・ギガアスピスがいきなり初見殺し。
    • 攻撃が通るのは頭部のみだが、首を後ろに引いた後いきなり画面端目がけて猛突進、こちらを的確に狙うエネルギー弾、後ろを向いて尻尾を叩き岩を飛ばす攻撃を持ち、最初から慣れを必要とする。
    • その割に、次に戦うウォーライアはコンテナを4回壊すだけで簡単に倒せる本作最弱のボス。逆の方が良かったと言われることも。
  • モデルHXのプラズマサイクロンが強すぎる。
    • 地面から定点に巻き上がる竜巻で、多段ヒットするのはもちろんO.I.Sで攻撃力2倍、メイン武器とサブ武器でそれぞれ撃てる為、発射するだけでボスの体力をガンガン削っていける。弱点部位が固定される関係上ラスボスにも有効。*5

問題点

  • 2キャラ3難易度あるのにセーブデータが3つしか存在しない。
  • ヒューマノイド(Hu、変身していない状態)の必要性
    • 一切の攻撃手段を持たない為、アクションステージ上ではほぼ役立たず。
      「変身している状態だと武器を持っている為、町では危険人物扱いされる」として変身を解除する必要があるが、ゼロから続くロックマンシリーズの「ゲーム操作としては」あまりに蛇足である。
      • あるミッションではエリア中の民間人とガーディアンメンバーを救出するのだが、民間人に話しかけて助けるときにも変身の解除が必要。
    • 天井の低い通路はHu状態でのみ使えるしゃがみ歩きが必須のため、使わされている感も強い。
    • 「水に浮かび、水面で左右に泳げる」という特性もあるが、水中を8方向自由に泳げるモデルLXになれるようになれば必要なくなる。一応モデルLXになる直前に戦うボスが水中戦であり、回避手段には使えなくもない。
  • マップが使い物にならない
    • 構造がわかるのではなく、大雑把なエリア間の繋がりを示しているだけなのでマップとして機能しておらず、細かな構造は暗記するしかない。
    • 「エリアA1⇔エリアA2⇔エリアA3」といった具合。
  • ジルウェの説明不足(特にヴァン編)
    • 彼はガーディアンの一員であり、エールには再会時にその事を告げるのだが、ヴァンには終始語ることなく「荷物の事は依頼主から聞いててな、危険なものだからお前には黙っておくように言われていたのさ」と、嘘と言われても仕方のないことを言ってのける
    • 運び屋ジルウェ・エクスプレスはガーディアンの下部組織なんて裏設定もあるが、そんなものは両編共に語られない。
  • コンディションボーナスが非常に厳しい
    • 「フォルスロイド(以下ボス)の弱点に攻撃を当てるとダメージが若干増える代わりにライブメタルが損傷し、撃破後に得られるLMゲージ(武器ゲージ)が減る」というもので、Lv4~1まで、弱点に攻撃を当てた回数に応じてLMゲージの長さが決定する。Lv4は弱点に一切攻撃を加えずに倒さないと出ない。
      当然弱点に攻撃を当てずにLv4フィニッシュを達成し、最大のLMゲージを持っていたいところだが、敵の弱点がほとんどむき出しになっていて非常に当たりやすい。敵の動き(攻撃パターンはもちろん、弱点の動き方まで)を完璧に把握するのは当然として、「ダッシュ中に撃つバスターは軌道が低くなる」等の仕様も熟知していないと高レベルでのフィニッシュは非常に困難である。
+ 各ボスの弱点部位
  • ハイボルト・ザ・ラプタロイド
    • 翼。もちろん堂々と翼を広げている為、至近距離でセイバーなど振ろうものなら普通に当たる。基本的に空中にいる時の脚を狙うことになる。
  • ルアール・ジ・アビスロイド
    • 疑似餌(顔アイコンを付けて喋る方)の頭部。下半身なら大丈夫だが、体が非常に小さいので頭部を巻き込まないように注意して攻撃しなければならない。
    • なお本体の口部にもダメージは通るが、晒す機会が少なくダメージ源としては期待できない。
  • フィストレオ・ザ・プレデトロイド
    • 頭部。ボスの中でも特に弱点に当たりやすい。が、チャージバスターはダッシュ中による低い姿勢から、チャージセイバーは上から当てないようにすれば思った以上に弱点を回避できる。
    • 回復行動中は頭が突き出るのでこのときだけは正面からの攻撃では、どのような攻撃でも必ず弱点にヒットす。そのため回復行動中は攻撃をやめた方が無難。
  • パープリル・ザ・マンドロイド
    • 両腕。やはり腕は堂々と出ているので通常の状態では攻撃が普通に当たる。
    • 頻繁に両腕で天井のロープにぶら下がるためその間に地上から下半身を狙えば良いのだが、相手の攻撃は割と激しく、しかも地上にいると避け辛い。壁への退避を余儀なくされ、なかなかダメージを与えられないこともしばしば。
  • ハリケンヌ・ザ・ウルバロイド
    • 首。頭部は一番目立つ部分なので普通に…と言いたいところだが、フィストレオと違って背が高く弱点はかなり高い位置にあるので、ボスの中では弱点が当たりにくい方。
  • レグアンカー・ザ・ゲルロイド
    • 頭部のスクリュー。幸いにも体が巨大な為、顔などの周辺を狙っていけば大丈夫。
    • このボスのステージは水中と水上で分かれており、水上に出るとスクリューしか狙えなくなってしまうように見えるが、スクリューの間から突き出た突起を狙えば水上でもLv4フィニッシュが可能。様々な方法でLv4フィニッシュが狙えるよう調整されていることが分かる…難易度はともかく。
  • フランマール・ザ・モルロイド
    • 両腕。両腕はムダに大きく胴体や脚は小さいという体の構造が非常に嫌らしい。Lv4フィニッシュは恐らく一二を争う難しさ。
    • 具体的には地上にいる時に正面から攻撃を当てるのは不可能で、ジャンプセイバーを頭頂部にかすらせるのが精一杯。初見ではそもそも弱点を避けて当てる方法自体を思いつくのが難しい。
    • さらには開始時に腕を上げる攻撃があるので、それとかち合わないよう攻撃するタイミングも慎重に計らなければならず、容赦なく神経をすり減らされる。
    • そのうえ攻撃力は高く、スピードもかなりのもので、「殺られるまえに殺る」くらいの姿勢で臨まないと倒すことすら難しい。
  • プロテクタス・ザ・ゴアロイド
    • 腹部。もう一つの与ダメ部位である頭部を攻撃することになる。
    • ただしプレイヤーの高さに合わせるように段差を上り下りする性質があるうえ、巨大なボスなので最上段に立たれると頭だけに攻撃を当てるのが難しくなる。なるべく低い位置に誘導しながら頭を狙うことになる。
  • ある程度ボスを倒すと、何の前触れもなく「○○が復活しました」と表示され、以前そのボスと戦った場所に行くと再度戦うことになり、倒すとまた別のボスが復活する。
    これはフィニッシュLvを低くしてしまった場合、改めて同じボスを高いLvで倒すことでLMゲージを上げることができる(以前よりフィニッシュLvが下がってもLMゲージが減ることはない)為であるが、復活するという何らかの理由づけは欲しいところ。
    • 序盤にシリュールやバールに話しかけると「セルパンカンパニーのレプリロイド、メカニロイドは自己修復機能を持っている」「各地のフォルスロイドは時間が経つと自己修復して復活する」と教えてもらえる。が、ボスが復活し始める中盤には二人とも別のセリフに変わっており聞けなくなる。
  • またガーディアンベースでEクリスタルを支払うことで「リペア」してLMゲージを上げる救済措置もある為、ノーマルモードでは復活したボスを倒す意味合いはあまりない。逆にハードモードではリペアに必要なEクリスタルがノーマルの10倍に跳ね上がっている為、ボスを高いLvで倒すことが推奨される。
  • エリアOの場所が非常に分かりづらい
    • ミッションを受注すると、ある場所の梯子(それまでどうやってもとどかない高さにあった)が伸びて通れるようになる…というものだが、梯子については完全ノーヒント。おまけにその場所は以前に通り抜ける際も気づかない人が多く、攻略情報を縛ると延々と彷徨うことにもなってしまうだろう。
  • プロメテ・パンドラのキャラ性がハッキリしない
    • 「セルパンに仕えている様に振る舞っていたが実は…」というキャラであるが、その「実は…」の奥の描写がなく、最後には何も明かさないまま姿を消してしまう。
    • 一応次作で目的は判明したが、次作でも(出来が出来なだけに)消化不良感は否めず、説明不足という問題は脱却できていない。
  • 「ロックマン」の定義
    • セルパン曰く「ライブメタルの力を引き出す者を私はロックマンと呼んでいる」とのことだが、その後あらゆる人物がさも当然のように「ロックマン」の呼称を使用している。
      元々(次作で判明する)「R.O.C.K.システムの創始者」がそう呼んでいて公称としたのか、セルパン自身が勝手に呼んでいたのか、というような説明がない。
      一応「公称に従って私は…」と受け取ることはできるが……単に名付け親を気取りたかっただけなのかも知れない。
  • ハードモードクリアの特典が存在しない。
  • ボスラッシュでボス撃破後に回復アイテムが出現しない。
    • これは本作の数ヶ月前に発売した『ロックマンロックマン?』でも問題視されていた物で、回復アイテムを持ち込める分あちらよりマシだが、何故ロクロクの不評点を引き継いでしまったのだろうか・・・
  • クエスト関連
    • ゼロシリーズにおけるレジスタンスベースでのサブイベント類は、基本敵に対象キャラクターと話しかけるだけでイベントが進む物になっていたが、本作でのクエストは「依頼人と会話した都度トランスサーバーでミッションを受けて、その後依頼内容を達成する」という非常に面倒な手順を踏む必要がある。
    • しかもクエストの中でも町のエリアで発生する物は、エリア自体が非常に広く民間人とトランスサーバーまでの距離にムラがある上に、上述の通り民間人との会話の際もいちいち変身を解除しなければならないので、余計面倒臭さが目立つ格好になっている。
  • Eクリスタルの存在意義
    • 本作のEクリスタルは主にライブメタルを修復する為に存在しているが、全ボスをレベル4で撃破あるいは全ライブメタルの修復が完了すると途端に使い道が少なくなり、大体特定アイテムを購入する為の資金とミニゲーム代に絞られてしまう上に消費額も微々たる量である事も相まって、結果大量にEクリスタルを余らせてしまう事に。
      ゼロシリーズではサイバーエルフの育成目的でその都度Eクリスタルを稼ぐ必要があった。
      • 「大量にEクリスタルを余らせてしまうのならハードモードで有効に活用できたらどうか」と言いたい所だが、前述の通り同モードでのライブメタル修復では全ミッション・クエスト達成では稼ぎきれないレベルのクリスタル量が要求される関係で高レベル撃破を要請されるので、結局ハードモードでもEクリスタルを余らせてしまう可能性が高い。
  • 攻略本の不備
    • 「エンディングに入るときに条件を満たすとグラフィックが若干変化する」という小技が記載されていない。インティによればこれを攻略本に入れ忘れた為にカプコンから叱られたそうな。
    • クリア後に手に入る隠しモデルの入手条件について、カプコン発刊の攻略本には「ゼロ3?ゼロ4?の連動ボスを全て倒さないと手に入らない」としか書かれていないが、実際は連動なしでも隠しボスを倒せば入手できる。
      ゼロ3の時同様インティがこっそり仕込んだものなのかも知れない。

総評

  • 世界設定が大きく変わったことによりシステム周りも変化を遂げ、特にマップ関連は賛否両論あるが、根幹的にはロックマンゼロシリーズからのハイスピードアクションというコンセプトが壊れておらず、
    「これぞ」という味が存分に出ていて、ゼロ軸のロックマンとしては充分評価に値する出来である。
    ゼロやエックス、四天王の遺伝子がライブメタルという形でしっかりと受け継がれていることも一役買っているだろう。

余談とその後の展開

  • どういうわけか、2ch等の一部ネット界隈ではヴァンが「ジョン」と呼ばれていたりする。
  • 次回作として『ロックマンゼクス アドベント』が発売された。
    アクションゲーム的には本作からの正統派路線を貫いているが、主人公の交代をはじめとしてシナリオ面であらぬ方向にエアダッシュしてしまい、シリーズ崩壊を招いてしまった。