本項目ではスーパーファミコンソフト『ロックマンX3』と、その移植版であるSS/PS/Win版の紹介をしています。
【ろっくまんえっくすすりー】
ジャンル | アクション | ![]() |
対応機種 | スーパーファミコン | |
メディア | 16MbitROMカートリッジ | |
発売元 | カプコン | |
開発元 | 水口エンジニアリング | |
発売日 | 1995年12月1日 | |
定価 | 10,094円(税込) | |
配信 |
バーチャルコンソール 【WiiU】2014年10月8日/823円(税込) 【New3DS】2016年11月21日/823円(税込) |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
多くのシリーズ良作を手掛けたメーカー開発の外注作品 ゼロの初プレイアブル化 新要素は豊富だがやや練りこみ不足 内容自体は正統進化で十分遊べる |
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ロックマンシリーズリンク |
イレギュラーハンター エックス&ゼロ 出動!!
『ロックマンX』シリーズ第3作。基本的な仕様は前作に準じている。スーパーファミコン最後のシリーズ作品であり、また初めて他機種へ移植された作品でもある。
ロックマンXシリーズでは唯一の外注作品であり、そのためか前二作と比べて若干イメージと違う部分も散見されるが、外注先は稲船氏も認めた良作「ロックマンワールド」シリーズ等を手掛けてきた実績がある。
エックスは前作の戦いを経てイレギュラーハンターに復帰したゼロと共に、未だ増え続けるイレギュラーの掃討作業に従事していた。
そんな中、天才科学者レプリロイド・ドップラー博士は、レプリロイドのイレギュラー化の原因が
コンピュータウィルス『シグマウィルス』であることを突き止め、抗体ワクチンの開発によって
イレギュラー発生の減少に寄与することとなった。それから数か月後。
人間とレプリロイドの共生を目指す平和都市「ドッペルタウン」建設を指揮していたドップラー博士であったが、
突如豹変し、ドッペルタウンへ招かれ抗体ワクチンを注入されたはずの特Aクラスのレプリロイドたちとともに人類に反旗を翻した。
イレギュラーハンター本部はドップラー博士をイレギュラーと認定し掃討命令を下す。しかし、出撃から数時間後…突如ドップラー軍がイレギュラーハンター本部を強襲する事態が発生する。
こうして、エックスとゼロは三度目の戦いに身を投じることになるのであった。
ストーリー関連
ゲーム性
+ | ネタバレ |
ボス関連
パーツ関連
その他
根本的なシステムが前二作から変わっているわけではなく、アクションゲームとしては十分に佳作~良作の部類に入る出来である。
やや粗は目立ったものの、ゼロのプレイアブル化、4種のライドアーマー、乱入ボスを倒すか否かによる展開の変化など、新要素を多数盛り込んだ意欲作と言える。
ジャンル | アクション | ![]() ![]() ![]() |
対応機種 |
セガサターン プレイステーション Windows 95 |
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メディア | CD-ROM 1枚 | |
発売元 | カプコン | |
開発元 |
水口エンジニアリング(開発) カプコン(移植) |
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発売日 |
【SS/PS】1996年4月26日 【Win】1997年3月28日 |
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定価 |
【SS/PS】5,974円 【Win】6,380円 |
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廉価版 |
【PS】PlayStation the Best for Family 2000年2月24日/2,940円 |
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【Win】SUPER1500シリーズ メディアカイト発売 1999年4月16日/1,650円 |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
シリーズ初のアニメーション追加 BGMやSEなどをリアレンジして収録 処理落ちなどSFC版の不具合を修正 演出面にやや賛否あるがゲーム性は向上 |
本作はプレイステーション、セガサターン、Windowsと多岐に渡り移植されている。OPテーマとEDテーマ、OPとステージ開幕にアニメーションが追加され、BGMがアレンジされている。
+ | 参考動画:アニメーションやラグフレームについて |
SFC全盛から次世代機への過渡期にリリースされた作品ということもあり、その仕様(ロードやBGMかけ直し等)に馴染みのないプレイヤーが多かったこと、お世辞にも質の高いとは言えないアニメデモや大胆にアレンジしすぎたBGMなどで発売当初の評価は低かった。
とはいえ実際プレイしてみればアクション部分が快適になったことや、メモリーカード等を利用したバックアップ機能などより遊びやすくなった部分も存在するため、トータルで見ればSFC版と遜色ない評価ができるであろう作品になっている。
また本バージョンは『ロックマンX アニバーサリー コレクション』には収録されていないため、これに収録されている主題歌やアニメムービーが視聴できるのはSS/PS/Win版のみとなる(*21)。シリーズファンであれば是が非でも手に入れておきたい。
*1 ステージクリアかゲームオーバーになった後は使用可能。
*2 前作『X2』でも擬似的ながら可能だった。
*3 単に、本作の該当演出時間が他作品と比べて長いため、それが理由でスキップ可能にしたのだと思われる。
*4 エックスに敗れた直後に元の人格を取り戻していた。
*5 Xでは複数人が担当していたが、前作で岩井由紀氏だけ続投。
*6 ただし、ボディパーツに関しては、フットチップを使用しての連続上方エアダッシュによりカプセルに到達可能
*7 倒すとはいっても、トドメを刺したときの特殊武器により、逃げられるか完全に破壊するかのどちらかとなる。
*8 例えば「グラビティ・ビートブード」の攻撃パターンはロックマン2「ウッドマン」によく似ている
*9 突進は非常に危険だが、幸い電撃の威力は低め。
*10 キャラ交代を行った際空中にいると「落下中の加速が元に戻る」性質があり、ダッシュジャンプ時の慣性は残る仕様となっているためダッシュジャンプをして落下し始めにゼロに交代→ゼロに交代後僅かに間をおいてエックスに交代、とすることでダッシュジャンプの飛距離を伸ばすことができる。
*11 「フロッグ」のみ、やや困難ではあるが初期状態でも入手は可能
*12 なお、フロッグはギミックを破壊せずとも該当アイテムを入手する方法があるため、必須と言うわけではない。さらに隠し要素であるハイパーチップを前提とした場合は、ライドアーマーが4種も用意されていながら、「キメラ」だけがあれば全てのアイテムを揃えられてしまう。
*13 ただ、ビームサーベルを当てたときだけは、機械が一発で壊れてしまうものの、必ず1UPアイテムが出る仕様になっている。
*14 ドップラー博士は、あくまで「なるべく生け捕りで」と言っているのであり「必ず生け捕り」とは言っていない。そのため、もしも手に余れば消してしまっても仕方ないという意味もあるのかもしれないが…。いずれにせよ、優先順位を誤っている感はある。
*15 参考までにラストステージに割いた話数は『X1』は2話。『X2』は3話である。
*16 敗北したエックスとゼロを捕らえ、12月25日の朝を以って公開処刑を行う。というシーンにて。エックスが処刑用ドリルで粉砕された…と思われた瞬間に発した台詞がこれである。
*17 ロックマンX20周年を記念してかついに2013年でヴァジュリーラは御役御免となった……と思いきや、2014年にしれっと作者のTwitterで再登場した。
*18 特にVAVA戦で鬼の形相になった顔や、Σ戦で頭から大量に出血(オイル)したシーンはトラウマ級である。
*19 『X8』より以前の『コマンドミッション』ではゼロの隠しハイパーモード時に「旋風脚」という技が使用出来たが、本編では『X8』が初。ちなみに「波動撃」「昇龍拳」も同時に使用可能であり、敵専用技に「滅殺波動拳」が存在する。
*20 より具体的な指摘として、動画サイトでは「サファリパークみたい」といったコメントも見られる。
*21 『Mega Man X Collection』には収録されているが国内ではリリースされていない
*22 なのにEDのフルサイズを聞くには、このCDでないと聞けない。
*23 フルサイズでは「信じているよ 諦めないでね」に変更。