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REFLEC BEAT groovin'!! - (2018/07/16 (月) 18:04:08) の編集履歴(バックアップ)



REFLEC BEAT groovin'!!

【りふれくびーとぐるーびん】

ジャンル 音楽シミュレーション
対応機種 アーケード
販売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント
稼動開始日 2014年6月4日
判定 なし
ポイント ヴァーティカルオブジェクト導入
揺らぐ「完全対戦型」コンセプト
設定曲数固定
認定・検定モード&初心者向けモードの搭載
REFLEC BEATシリーズリンク

概要

REFLEC BEAT第4作目。今回からサウンドディレクションはDJ TOTTOが主に担当、Qrispy Joyboxは一線引いた形になった。
今作は前作・前前作の淡めでポップな色調から、黄色をベースに原色でまとめたビビッドなデザインになっている。


特徴

  • 曲数設定の固定化
    • 消費税増税に伴い、コインプレイでは3曲、PASELIプレイでは最高4曲までプレイできる形に固定された。
  • コンティニュー
    • ここで言うコンティニューは、プレイが終了した際にそのまま続けてプレイするかどうかを選択できるということ。空いている場合には再びe-AMUSEMENT PASSをかざすことなく暗証番号入力に入ることができる。
    • デフォルトでは4回までコンティニュー可能な模様。店舗ごとの設定でコンティニューを受け付けなくすることも可能。
  • バリューチケット
    • PASELIプレイ時には毎回3枚、コンティニュー可能な場合はコンティニューした際にPASELI・現金問わず1枚獲得できる。用途は以下の通り。
      • 1st・2nd ROUNDでFAILEDした際に次のROUNDへ進出できる。(消費枚数1枚)
      • FINAL ROUNDでCLEARした際にEXTRA ROUNDへ進出する。(消費枚数2枚)FINAL ROUNDでFAILEDした際には選択できない。
      • リフレク道場(後述)でバリューチケット専用検定をプレイする。(消費枚数1枚)
      • スクリーンショット機能回数購入。(諸費枚数1枚で2回撮影回数追加)
      • プレイ終了後の総合リザルト画面で残ったチケットはプレイヤーレベルの経験値に変換されるため、コンティニューで引き継ぐことは出来ない。
  • ヴァーティカルオブジェクト(VO)追加
    • これまでのオブジェクトとは異なり、自分の判定ラインに向かって名前の通り垂直に降ってくるオブジェクト。通常オブジェクトと同じく、タッチで消える物・跳ね返る物(ジャストリフレク可能)・ロングオブジェクトが存在する。
  • 第4の難易度『SPECIAL』
    • DDRにおけるCHALLENGE譜面、SOUND VOLTEXにおけるINFINITE譜面のようなもので、colette以前の楽曲に新要素であるバーティカルオブジェクトを追加したもの。リズムはHARDと同じだが配置パターンが変化、または純粋に難易度を上げたものに別れる。一部の新曲にも搭載されている。
  • リフレク道場
    • beatmania IIDXやpop'n musicでのEXPERTモード・COURSEモードのような、コンセプトコースがプレイできる検定試験や、beatmania IIDXの段位認定やSOUND VOLTEXのSKILL ANALYSERのような腕前を図る認定試験がプレイできる。
    • リフレク名人を相手に、検定試験・認定試験共に設定された課題曲を完走し、尚且つ曲毎に一定数のJUSTを出す(=リフレク名人側のHPを0にする)ことでクリアとなる。前作coletteのPASTEL WONDER TRAVELERのシステムと同じ形式。
      • 検定試験では3ROUNDのうちから、指定された1~7曲(譜面)を任意で選択する形になるため、beatmania IIDXやpop'n musicのEXPERTモード・COURSEモードとはやや趣が異なる。
      • 認定試験の課題曲は1st ROUNDで3曲、2nd ROUNDで2曲の中から選択でき、FINAL ROUNDは楽曲が固定となっている。
      • 検定試験ではスコア算出方法が通常と異なり、JUSTで3点/GREATで2点/GOODで1点/JUST REFLEC発射での10点ボーナスの通常の基礎ポイントに、コンボ数に応じた倍率が随時1倍~最大2倍かかっている。
      • GOOD・MISSでは自分の体力が減少する。GOODでは通常2点、MISSでは5点、相手のJUST REFLECをミスした際は10点が減点される。体力の上限は200で、自分がJUST REFLECを撃つことで10点回復することができる。
      • 余談だが、七段のFINAL ROUND課題曲は「THE SAFARI(DJ TOTTO Remix)」である。これはbeatmania IIDXの段位認定モードが搭載されて以降、現在まで七段のFINAL STAGE課題曲として欠けること無く君臨し続けている「THE SAFARI」のオマージュになっている。
      • 取得した段位によって、オンラインプレイモードでROUND毎にプレイできる上限難易度が解放されていく。
  • PASTEL WONDER QUEST
    • マスコットキャラクターであるパステルくんが、王様の元へ時計を届ける道中で、すごろくのようにマスごとに指定された条件で課題曲をクリアしていくというモード。最後まで進めると、このモードのシステムBGMのアレンジ楽曲が解禁される。
    • ステージ数は全部で8あり、それぞれの最後のマスにはボスが待ち構えている。ボス戦でのシステムはリフレク道場と同じライフバトル制だが、初回ではボス戦での与ダメージを次のROUNDやプレイに持ち越すことが出来る。
    • メインのクエストの他に、このモード内での総JUST数やJUST REFLEC数等に応じてミニクエストが達成できる。ミニクエストではリフレの他、メインクエストの進行を緩和するアイテムが取得できる。
    • 期間限定でSPECIAL譜面や新曲が解禁できる、ワンダーコロシアムがオープンし、ボス戦を連戦することができる。ワンダーコロシアムでは勝利数に応じて被ダメージ倍率が上昇していく。
  • リフレクショップ
    • 今作のメインとなる解禁システム。beatmania IIDXで言うところの『DELLAR(PENDUALではFRICO)』にあたる『リフレ』を消費して、新曲の3譜面・SPECIAL譜面・カスタマイズアイテムを購入。
    • リフレはプレイごとに取得できる他、『トロフィー(実績)』の獲得に応じてボーナスリフレが獲得できる。また、上述のワンダーコロシアムでは楽曲・譜面解禁時以外の勝利時にもリフレが獲得できる。
  • マイルーム
    • カスタマイズやプレイヤー情報の確認を行うモード。
    • 今作ではオブジェクトのサイズ変更・ゲージタイプ・タッチ音以外のカスタマイズはマイルームでしか行えない。
    • また、リフレクショップとは同モード扱いとなっており、ショップとマイルームの行き来はできるが、リフレクショップを出てしまうとマイルームにはそのクレジット内では入れなくなってしまう。
  • 新オプション
    • ゲージタイプ『ハザード』『ステルス』
      • ハザードは100%から、JUST以外の判定を取ると減少していくタイプ。ステルスはACHIEVEMENT RATEが見えなくなるオプション。従来のスタンダード(JUST~GOODに応じて0%から増えていく物)、ペース(その時点でのARが表示される)と同じく、最終的に楽曲のプレイを終了した時点でのACHIEVEMENT RATEには一切影響しない。
  • マッチング一覧画面の表示可能タイミング変更
    • 前作までは、選曲画面で選曲する際に開くことができたが、今回は楽曲を決定した後に開くことができる。
  • マッチングスキップ正式実装
    • 前作ではバリューパックを購入した時のみ可能だったマッチングを飛ばしてCPUとの対戦にする機能が、PASELI・現金問わず使用できるようになった。
  • ロングオブジェクトの表示変更
    • 従来とは異なり、始点に通常と同じオブジェクトが表示され、そこからロングオブジェクトが伸びる仕様になった。
  • 店舗内ランキング
    • 譜面毎に店舗内ランキングが表示される、のだが、実際は「筐体毎」のランキングであり、複数台置いてあるゲームセンターではランキングが統一されない。
  • クイックマッチング
    • 1st・2nd ROUNDのリザルト画面から直接マッチング一覧を開いて、プレイヤーに対戦を申し込めるモード。
  • e-AMUSEMENT公式サイトがフィーチャーフォン非対応になった。
  • 対戦を連想させる表記全般の削除
    • 楽曲終了後のスコアによる勝者に対し表示されていた王冠マークが削除された。

リフレクショップ以外での楽曲解禁方法

  • 前作まででも存在した、特定の楽曲を特定の順番でプレイすることで解禁となる楽曲も存在する。
  • MYSTICAL STRIKE
    • 特定の条件に沿った選曲を全ROUNDで行うことで、幻獣への道のりを進め、幻獣と対戦して楽曲を解禁するというもの。幻獣戦のシステムはPASTEL WONDER QUESTのボス戦に準ずる。
      • 最初に幻獣に辿り着いた際に、EXTRA ROUNDとしてその幻獣が持っている楽曲で対戦することになるが、幻獣の体力の都合上、一度での撃破は不可能。
        その後は通常選曲画面で、曲をプレイするごとに貯まる幻獣レーダーのゲージを満タンにすると、現在出現している幻獣と任意の楽曲で再戦することができる。幻獣の体力を0にし、最後にMYSTICAL STRIKE(トドメの一撃)をキメれば、晴れて楽曲が解禁になる。
    • 幻獣にはそれぞれ弱点となる楽曲が設定されている。弱点楽曲で再戦を挑むと、JUST・GREATで与えられるダメージにボーナスが付与される。
  • Coca-Cola×BEMANI
    • 期間限定ロケテスト。専用カードをゲームセンター内の自販機にかざして飲み物を購入すると、購入本数に応じてbeatmania IIDX 22 PENDUALとREFLEC BEAT groovin'!!で楽曲やカスタマイズアイテムが解禁できたというもの。
    • 開催期間は『Upper』にまたがっていた。

評価点

  • 前作の路線とは異なり、楽曲も攻撃的で派手な楽曲が多い。
  • プレイモードの充実で、幅広い遊び方が可能になった。
  • SPECIAL譜面・バーティカルオブジェクト搭載で、譜面・遊び方の幅が広がった。
  • 解禁システムが簡素になり、誰でもわかりやすいシステムになった。
    • 恒例の「Try to Sing Ver.」や、「FUJIMORI -祭- FESTIVAL」などを除き、基本的にはリフレクショップに追加される。一部楽曲は検定試験内でクリアすることでリフレクショップに追加される。
  • 初代~coletteの楽曲は、一部の連動イベントのボス曲を除き、カード使用時に限り全解禁された。
    • 前作coletteで倍近くに増えたコナミオリジナル楽曲が一律に解禁されたのは、あまりプレイ頻度の高くないプレイヤーにも歓迎された。
  • 非常に楽になった楽曲解禁
    • 楽曲解禁に必要なポイントは最高でも2500リフレ、カスタマイズアイテムも最高で20000リフレだが、トロフィーやワンダーコロシアムで数百~数千のリフレが獲得できるので解禁は非常にサクサク進む。
      • リフレクショップへのアイテム追加は今作新規要素のみで、その頻度も高くない。必要クレジット数がかなり重かった前作までのような頻度でプレイしている場合、余らせてしまうことも。

問題点

  • colette以上に対人マッチングが難しくなった。
    • 一人用モードであるPASTEL WONDER QUESTやリフレク道場が実装された上、マッチングスキップ機能も正式実装されたため、スコアを詰めたい人はマッチングを今まで以上に避けるようになってしまった。楽曲数の増大に伴って、一人でも遊べるモードを実装するというのは正しいのかもしれないが、その結果週末の夕方でもマッチング一覧に全く人が現れないということもザラ。
    • その上一部楽曲解禁に特定の楽曲のマッチングが必要になっていた。
  • ロングオブジェクトの表示バグ
    • limelightからの問題点だが、今作でも稼働当初は修正されていない。発生頻度が稀なのが救いか。
  • バーティカルオブジェクトによるタッチの誤認識
    • 従来から指摘され続けている誤認識だが、バーティカルオブジェクトにより原作での譜面再現等もできるようになった一方で、隣り合ったオブジェクト配置も多くなりこの問題が更に目立ってしまった。
      • いわゆる階段と呼ばれるタイプの譜面でスコアを取りづらくなってしまっている。
  • カスタマイズ画面のタイミング変更
    • 今作は、coletteまでと異なり選曲中にカスタマイズ画面に移行することが出来なくなり、モード選択画面の「マイルーム」でしか行えなくなった。ショット音や背景を頻繁に変更していたプレイヤーにとっては大きな痛手。
      • 『Upper』ではショット音のみ選曲中でも変更できるように戻された。

総評

前作からイメージを大きく転換しながらも、ライト向けという立ち位置は前作以上に打ち出されている。楽曲解禁の簡単さでは近年のBEMANIシリーズのゲームでは一番なため、新曲が簡単にプレイできるというメリットは大きい。 前作までの問題点だった、過去曲が無条件解禁されない、という点もe-AMUSEMENT PASS使用時に限定されるが、ほぼ全ての楽曲が無条件解禁されたため、今から始めても膨大な楽曲が最初から遊べてしまう。

その一方で、対戦型音楽ゲームというコンセプトと裏腹に、現状ではほとんど対人マッチングしないという矛盾を今後どう解決していくかが課題となるだろう。



REFLEC BEAT groovin'!! Upper

【りふれくびーとぐるーびんあっぱー】

ジャンル 音楽シミュレーション
対応機種 アーケード
販売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント
稼動開始日 2014年11月20日
判定 なし
ポイント シリーズ迷走の始まり
「期間限定」ラッシュ
ワン!ハンドレッドコンボー!
お財布も固定ファン様もぶっとんだぜ!
REFLEC BEATシリーズリンク

概要(Upper)

2014年11月20日に groovin'!! Upper にマイナーバージョンアップし、Qrispy JoyboxのBeatStreamへの異動やDes-ROWのディレクター参加と共に更に新要素が追加された。


特徴(Upper)

  • アッパーレベル、アッパーポイントシステム導入
    • アッパーレベルは楽曲プレイ中に新たに追加されたゲージ。最大3段階のレベル(Lv.0・1・2・MAX)があり、各オブジェクトの判定がGOOD以上ならゲージが上昇、逆にMISS判定だと減少する。ゲージをいっぱいにできればレベルアップ、ゲージが減り過ぎるとレベルダウン。
      • また、楽曲プレー終了時のMISS数に応じて加算されていたボーナススコアが、アッパーレベルに応じて加算されるようになった。
    • アッパーポイントは各ROUNDごとの成績に応じて獲得できるポイント。1ROUND辺り最大4万前後獲得でき、100万ポイント溜まるとEXTRA ROUND進出時にイベントやプレイの促進等の専用オプションを選択できる。
  • ハードモード、スーパーハードモード追加
    • 楽曲プレイ中に100%から始まる専用のゲージが追加され、MISS判定が重なりゲージが0%になってしまうと即FAILEDとなるモード。「beatmaniaIIDX」で言うところのHARD・EX-HARDオプションで、これらでクリアできればそれぞれの記録が付く。
      • 設定時はマッチングが強制的にスキップされ、必ずCPUとのマッチングになる。
    • 従来の一部イベントにあったものを通常プレイでも使用可能にしたモードで、選曲時に切り替えられる。
  • CODE BREAKING
    • オンラインプレー時、モード選択画面の下にアナグラムで表示された楽曲(各プレイヤーごとに異なる)をプレーすることで、Coca-Cola×BEMANIイベントの対象楽曲を解禁できる。
  • BEMANI MUSIC FOCUS
    • BEMANIに携わるコンポーザー達が、思い出や印象に残った楽曲をチョイスし実際に配信されるというもの。解禁はUpperポイントによるオプションから専用フォルダに移行して行う。
    • 各コンポーザーごと基本的に4曲が配信される。最初は3曲のみ選べるが、全てクリアすると最後の1曲が出現しクリアすることで解禁となる。4曲全てを解禁すると、更に4曲目のSPECIAL譜面が選択できるようになり一度でもプレイすればそ れも解禁することができる。
      • SPECIAL譜面で楽曲の別アレンジが収録されることもあるので、実質的な楽曲数は5曲以上になる。またローカルプレイ時は他機種同様、譜面でアレンジの変わる曲は別難易度を選択できない。マッチングでも同難易度でしかマッチングしなくなる。

評価点(Upper)

  • 「BEMANI MUSIC FOCUS」による楽曲群
    • 古参コンポーザーも多い分、単純な楽曲移植というだけでなく古い楽曲や移植に恵まれなかった楽曲でも日の目を見る事ができた。コンポーザーの思い入れがコメント形式で綴られているのでそちらを楽しむのも一興。
    • 懐かしの初代「beatmania」シリーズ(5鍵)や、果ては「DanceManiax」や「MAMBO A GO GO」といったコアな作品の楽曲まで幅が広い。今回が初移植となった楽曲もある。
    • 一回きりだがユーザー投票も行われた。1ゲームごとに30曲の中から一曲を投票できる。どれも色褪せない名曲故に、「選びきれない!」といった選択肢も用意されていた。
      • この候補曲の中にDes-ROW氏の「VOIDDD」が入っており、作曲者本人が「1位になるだろう」と予想し色分けされていた。結果は中間発表の時点で24位、特別に〆切直前の順位発表がされるも23位(しかも2の数字だけが小さく表記される)、最終結果も変わらずという結果だった。ところが、氏が勝手に「選びきれない!」の投票数をVOIDDDの投票ということにし実質1位となった結果、エイプリルフール等で一日限定解禁された挙句後に解禁可能(必要な価格はショップ最安値の1リフレである)となった。

賛否両論点(Upper)

  • コナオリ曲の偏り
    • upperではBMFをはじめとするイベント群を通じて様々な機種から移植曲が収録された反面、本作独自の書き下ろし楽曲はアプデ直後に追加された物と小規模なイベントの物が数曲と少な目で、収録楽曲に偏りが生じてしまった。
    • とはいえ、書き下ろし楽曲も恒例のMAX MAXIMIZER氏による「Miseria」や、リフレク史上初のKAC決勝書き下ろし楽曲「伐折羅-vajra-」、DJ TOTTOとQrispy Joyboxの二度目の初コラボ曲にして本作のED曲「カーテンコール・メモリーズ」といった移植曲と負けず劣らずの名曲揃いなのは救いか。

問題点(Upper)

システム・難易度

  • アップグレードで追加された機能の作り込みが甘い
    • Upperへのアップグレード後は楽曲プレー中に某達人やDDRのようなアナウンスボイスが流れるようになった。
      • のだが、それらのボイスが通常のシステムボイスと同じハイテンションの上に、コンボを繋ぐ度に「ワン!ハンドレッドコンボー!」やらアッパーレベルが上昇する度に「アッパーレベルツー!」やら、やたらとうるさく響く為真剣に楽曲をプレーしているプレイヤーにとって耳障り極まりなく、システム自体が不要という意見が大半であった。
      • これについては流石に運営側も判断していたのか、アップグレードからしばらくしてプレー中の音声をOFFにできるオプションが追加されたのだが、正直言ってアプグレ直後に実装した方が運営面へのヘイトも貯まっていなかったのでは……
    • プレー初心者の為にTOPオブジェクト、同時押しオブジェクトに新規エフェクトが付けられるようになったが、従来の物と比べてエフェクト自体が派手な分高難易度の楽曲をプレーする際には使い辛いと不評だった。
      • こちらも後にエフェクトをクラシックに変更できるオプションが追加されており、以降はこれまでと同じ間隔でプレーできるようになったと言える。
    • 選曲画面も通常の表示パターンの他に新たにIIDXやpop'nの選曲画面を彷彿させる「エキスパート」も追加されたが、表示曲数が多すぎた為か動作が重いため使用者が少なく、結局従来の表示パターンを継続使用した方が効果的という本末転倒な結果に。
      • なお、これらUpperで追加された機能の多くは次作VOLZZAで何の音沙汰も無く廃止されており、スタッフ間でも失敗を認めた可能性が高い。
  • Upperポイントが溜まり辛い
    • EXTRA STAGEで専用オプションを使うのに100万ポイント必要なのに対し、各ステージで最大でも4万前後しか得られない。また獲得量がアッパーレベルに大きく依存するので、十分に獲得する場合はほぼフルコンボ前提。選べる楽曲も縛られてしまう。
    • 「BEMANI MUSIC FOCUS」や「裏MYSTICAL STRIKE」といった複数プレイ必須のオプションもあるので、全て解禁を目指す場合はそれが終わるまでUpperポイントを意識した選曲が続く。
      • 「BEMANI MUSIC FOCUS」については、開始初日は100万ポイント、以降開催中は毎日20万ポイント(再度開催時は40万)のボーナスが得られるが、イベント期間自体が2週間程度なので1~2曲分は自力で稼がなくてはならない。
  • 難易度表記の限界
    • REFLEC BEATシリーズの難易度表記はlimelightの頃から1~10+の11段階制に設定されているのだが、前作で難易度10+の譜面が増えたことによって引き起こされた難易度のインフレがプレイヤーから指摘されていた。
    • このようにプレイヤー側からインフレに対する指摘があったのにも関わらず、groovin'!!稼働以降も10+の譜面が増え続けた結果、groovin'!! upperの時点で難易度10+が100譜面以上と膨大になってしまい、難易度表記が完全に機能しなくなってしまった。
      • その為か10+の細分化が多くのプレイヤーから渇望されるようになったのだが、流石に制作側も把握してしたのか、次作「VOLZZA」では10+の難易度が細分化され、最大で13段階になった。

イベント・楽曲面

  • 短期間開催イベントが多すぎる
    • Upperにバージョンアップされてから「BMF」、「ワンダーコロシアム」、「あさきの世界」等々多くの短期間で開催されるイベントが多く存在しており、無駄にプレイヤー達を急がさせたクチがある。
      • しかも、Upperでの各種イベントの楽曲の大半は一度取り逃すと再度解禁のチャンスはなんと約半年後という途方も無い期間を待つハメになり、しかも再解禁可能になった時期はupperの稼働終了3ヶ月前で、当然プレイヤー達から怒りの声が上がっていた。
      • 例に挙げたイベントの一つの「あさきの世界」は、あさきによる全面監修のストーリーはプレイヤーの脳がぶっとぶ程カオスな会話シーンと氏の楽曲がRbに移植される内容で評価されている。しかし解禁面ではアッパーポイントこそ消費が無いが、難易度ノーマルでは敵側のゲージが通常とは異なる特殊仕様でやたらと堅い上、選択可能な楽曲も「あさき」名義のみで似た様な楽曲が多くダレやすい、加えてワンダークエスト内のマップにも関わらずアイテムも一切使えずステージのスキップも不可。その結果解禁までに10以上ものクレジットを注ぎ込まされてしまう上に、開催期間も2週と短期間。
      • 4th KAC決勝書き下ろし曲である「伐折羅-vajra-」はリフレクダービー当選者に解禁される楽曲で、ここで解禁できなかったプレイヤーのために別途「輝け!伐折羅道」というイベントが行われた。ところがこの開催時期がKAC開催から約半年後であり、これまた2週間の短期間というオマケ付き。
      • ちなみにこれら短期間開催イベント群の解禁を逃しても楽曲自体はプレーする事ができるが、プレー条件は前述のアッパーポイントオプションを使うしか無い上に、プレーできる楽曲は完全ランダムの運任せ。それに加えて前述の「伐折羅-vajra-」をはじめとする数曲がオプション選出の対象外といういじめっぷりである。
  • CODE BREAKING
    • 国外版において、問題文やアナグラムで表示される楽曲名などが、日本語表記のままローカライズされなかった。
      • もっとも、Upperで行われたイベント群の評判について不評意見が殆どだった事から、相対的にプレイヤーから評価されてしまったのは皮肉とも言える。
  • Coca-Cola×BEMANI
    • ロケテスト中とはいえ、ラウンドワン池袋店・アドアーズサンシャイン店・アドアーズ仙川店の3店舗でしか開催されていない上、この3店舗内の筐体でしか解禁した楽曲はプレイできないシステムである。
    • 要するに、東京都心以外の大多数のプレイヤーには全く無関係のイベントであった。
    • 本イベントはロケテストながら不評だったらしく、以降は正式なコラボレーションすら行われないどころか、他のBEMANI機種で別の食品メーカーとのコラボレーションが正式に始まってしまう始末。
      • なお、対象となった3曲については、2015年3月6日以降 CODE BREAKING で解禁できるようになった。
  • 一向にコースが追加されない「検定試験」
    • 無印groovin'!!時代に好評だった「リフレク道場 検定試験」はupper移行後も引き続き多くの新規コースが登場すると思われていたのだが、実際にupperで追加されたコースはアップデート初期の「サムい検定」たった一つのみであり、多数のバラエティ豊かなコースの追加を心待ちしていたプレイヤー達を落胆させてしまう結果に。
    • なお、次作『VOLZZA』では検定試験相当のモードが削除されてしまったもののマイナーチェンジ版の『VOLZZA 2』で「マイコースモード」として復活したのだが……
  • 一向に商品が追加されないリフレクショップと無印以上に余りまくるリフレ
    • 無印groovin'!!ではリフレクショップでリフレを使用して楽曲を購入する事が基本の楽曲解禁手段になっていたが、upper移行後は楽曲解禁手段がイベント群に取って代わられてしまったのかリフレクショップに中々新商品が入荷されず、主に無印時代から継続してプレーを続けていたプレイヤーを中心にリフレを余らせてしまうケースが多発する事になった。何の為のショップだったんだ。
    • 結局、大々的にショップの商品追加が行われたのは、upper稼働終了約2ヶ月前というあんまり過ぎるタイミングであった。また、ショップに追加された楽曲群もupperの短期開催イベント群で解禁出来た楽曲のみという、イベントを全て参加していたプレイヤーにとっては全くもって旨みの無い物になってしまっている。なお、ここでこれらの楽曲を購入していないと……
  • 完全初心者お断りな「裏MYSTICAL STRIKE」
    • 無印groovin'!!で開催された「MYSTICAL STRIKE」の裏バージョンと言うべき内容だが、楽曲プレー時の相手側の攻撃力が異常に高い上、譜面も似た形式の前作の「PASTEL WONDER TRAVELER」とは違ってHARDあるいはSPECIAL固定で新曲も2曲のみ。そんな仕様のためか、折角稼いだ100万アッパーポイントが無駄になってしまう事があり初心者プレイヤーから批判の声が多く挙がる事になった。
      • 相手側の攻撃力は定期的に低下していったが、譜面自体は相変わらずHARD・SPECIALで固定されていた為、最後まで上級以上のプレイヤーしか得をしないイベントであった。「裏」とは言えど初期の「音ゲー初心者にやさしい」というコンセプトはどうした。
  • 長期開催イベントも批判が相次いだ
    • ひなビタ♪のアルバム「Chocolate Smile Girls!!」発売を記念して他機種と開催された「日向美ビタースイーツ♪&ここなつフェスティバル!」では、ここなつの楽曲を解禁出来るが、楽曲の解禁条件は「水月鏡花のコノテーション」を連奏して入手できるここなつのアイコンをセットしてひなビタ♪曲をプレーする事で、アイコンの獲得方法自体は従来と同様かつここなつ曲も1クレ程度で解禁できるので、REFLECプレーヤー達はまだ許せる部類か。
      • むしろこのイベントで本当に損したのはイベント対象外であった機種のGITADORAで、今回のイベントが不参加だった事により、ここなつ曲が同機種に収録されるのは、本イベント開催から約2年後の別のひなビタ♪関連イベントまで長きに渡って待たされる事になった。
    • その次に開催された「BEMANI×TOHO REITAISAI 2015 project」が一番の問題。
      • 第1弾収録楽曲の解禁は上述の「ひなビタここなつフェスティバル」同様、数回の楽曲連奏で入手できるアイコンをセットして対象曲をプレーというリフレクではありふれた物。アイコン獲得に必要な連奏数も3回と従来の新曲群と良心的で(upperの楽曲にしては)比較的少ないクレジット数で全曲解禁可能。だが、第2弾が問題。
      • 第2弾は第1弾同様にアイコンをセットして対象曲のプレーを重ねる物だが、第2弾の楽曲を解禁する為に必要なプレー回数のトータルが何と10回と異常過ぎる上に、第2弾の楽曲は計4曲も存在し連奏回数の関係で相応のクレジット数が必要になる点から、第1弾から大幅に解禁難易度が上昇してしまうハメに。
        加えて対象曲の東方アレンジ楽曲がまだ少なかった事によって解禁途中で「ダレ」が起こり易く、特定アイコン使用を強制させられる事による「プレイヤー個性の没落」も生じてしまった事により、プレイヤーのモチベーションが下がりやすい環境も生み出してしまう。
        結果、解禁不能期間が長すぎたBMFやその他システム・イベント面での不評点の事も相まってRbへの不信が高まっていたプレイヤーからのヘイトを更に稼ぐ事になってしまった。
      • 上記2種のイベントの際に要求されたアイコンの獲得方法の楽曲連奏に批判が相次いだせいか、次作VOLZZAでは楽曲を1回プレーするだけでアイコンを獲得できるように仕様変更された。
    • 更にその次にはEXIT TUNESから発売された4名のBEMANIアーティストのアルバムからそれぞれ1曲ずつ本機種に収録されるイベントが開催され、解禁条件も上記2つのイベントに準じていたが特に対象曲が存在していなかった事から批判こそ無い。
      むしろこのイベントの問題点は各種アルバムの発売日から大幅に遅れた時期での開催により収録楽曲が空気になってしまった事が否めない*1。折角Rb一押しのアーティストであるRyu☆氏やkors k氏の新曲なのに……
  • 連動イベント書き下ろし曲への評価も辛め
    • 本機種で開催された連動イベントの楽曲のうち他機種からの移植曲は比較的良好な評価を得ているが、beatmaniaIIDX 22 PENDUALとの合同イベント『猫叉&TOTTOと行く GW弾丸ツアー』で収録された『全力 SPECIAL VACATION!! ~限りある休日~』は対象機種の記事にもある通り散々な評価で、その後開催された『BEMANI SUMMER DIARY 2015』の『夏色DIARY 懐色DIEARY』も後半でハッチャけまくった結果プレイヤーから叩かれてしまった。
      • ちなみに、これらの楽曲を制作したアーティストは、Upperのゲームディレクターを担当したDes-ROW氏である。5鍵beatmaniaシリーズ後期も氏の介入で低迷を招いた前例があるために*2、それと相まってかなりの批判を招いたのは想像に難くない。

…これらUpperの不満点が本機種への印象悪化を招き、プレイヤー離れを引き起こしてしまう皮肉な結果になってしまった。


総評(Upper)

問題もUpper。本作の評価は概ねこの一言に尽きる。
楽曲の質は(一部を除き)やはり高いものの、とにかくプレイヤーがイベントに振り回される状況が目につき、上級者優遇主義と言わざるを得ないものとなってしまった。
同時期に稼働していたBEMANI数機種も似たような状況に陥っており、BEMANI全体の動向であった事も否定はできないが、ライトプレイヤー向けであった本シリーズがそれに従ってしまった結果全体的な評価が落ちるのも言うまでも無い。
無印版でのコンセプトの問題同様、今一度本シリーズの在り方を再考すべき一作になったと言えよう。


余談・その後の展開

  • 無印『groovin'!!』は稼働日の告知が 一切行われなかった
    • 稼働日に配信されたBEMANI生放送(仮)では一応の稼働記念特集が組まれていたが、それまで公式はダンマリを続け、あまりにも急すぎた幕開けと言わざるを得ないだろう。
  • 本機種では初代から強烈なインパクトのジャケットが収録される傾向があるが、本作も例外では無い。
    • 特にVENUSの『FUJIMORI -祭- FESTIVAL』はジャケットから発せられる強烈なインパクトの他、ジャケット内にちりばめられたネタの数々で話題になった。ちなみに同曲のリミックス版『-祭りだ! Sota Fujimori Mix-』では強烈なジャケットギミックが登載されているので是非君の目で確かめてみよう。
  • 『groovin'!!』『Upper』共にORGINAL SOUND TRACKが発売されている。
    • 前者は無印groovin'!!初出楽曲に加えてcoletteのサントラに収録漏れだった-Autumn-と-All Seasons-の楽曲が収録されている他、初回限定版ではボーナスCD『We are try to singers オレ達歌っちゃいます』も付属しているというやりすぎと言わざるを得ない超ボリュームになっている。
      • ボーナスCDの内容はここでは伏せるが、とても刺激的な内容になっているので必聴
    • 一方、後者はupper初出楽曲収録のCD1枚とBMF曲を収録したCD2枚の3枚組みになっており、うちBMF曲収録CDにはボーナストラックとしてBMF参加アーティストによる推薦曲のアレンジ版が収録されている。
      • BMFの開催内容の関係でサントラ収録曲のうち半分以上が「過去のサントラ収録曲」で埋め尽くされており、この点に関しては「移植元のサントラが絶版で視聴困難だった音源が聴けるのでうれしい」という賛成意見や「過去作の楽曲よりも現行作の楽曲をもっと収録して欲しい」等と賛否両論。
      • ボーナストラック楽曲は発売と同時にAC REFLECにも収録されているが、うち1曲はシリアルコード入力で2曲は解禁条件に当時解禁不可能だったBMF楽曲を使用する物で、やはりというか批判を受けてしまっている。
      • なお、『Upper』のサントラは稼働途中での発売となってしまったのか、ED曲のカーテンコールメモリーズといったラスト付近等の楽曲が収録されてない。一応同曲自体は後にBEMANI Fan Site内で行われた『スキ! ランキング』の1位獲得曲を集めた配信限定アルバムとして配信されているのだが。
      • それら『Upper』のサントラに収録されなかった楽曲は、『REFLEC BEAT 悠久のリフレシア+VOLZZA ORIGINAL SOUNDTRACK』に収録されている。
        しかし、Upper初出曲のうち「あさきの世界」解禁曲(蛹(リメイク)、ツミナガラ...と彼女は謂ふ(リメイク)、十界)だけは収録されなかった。
  • 2015年10月から次回作『REFLEC BEAT VOLZZA』が稼働した。
    • 『VOLZZA』では新譜面ギミック「スライドオブジェクト」の追加や、過去のBEMANI曲を意識した新曲群等が特徴だが、「スライドオブジェクト」や初代のような硬派に回帰したデザイン面などで評価が割れてしまい、upperで問題視されていた「ファン離れ」が更に深刻化する事態になってしまった。