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DanceDanceRevolution (2014)
【だんすだんすれぼりゅーしょん】
概要
『DDR(2013)』からのバージョンアップ版。
2014/05/12の大型アップデートによりレイアウトや一部システムの変更がなされたが、新規システムや新規モードは特に無い。
ゲームタイトル自体は『DanceDanceRevolution』のままだが、ここでは便宜上(2014)として扱う。
特徴・変更点
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曲数設定の変更
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最大3曲に変更された。これにより、連続プレーでのEXTRA STAGEの進出が難しくなった。
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コイン・PASELIの料金体系を区別化。違いは下記の表の通り。
プレイ種別
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ノーマルプレー(コイン)
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プレミアムプレー(PASELI)
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制限内容
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オプション
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無し カード無しだと使用できる項目がかなり削減される。
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ハイスピードの1倍未満、4.0倍までの0.25刻みが使用可能。 ゲージのLIFE4が使用可能。
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楽曲
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無し
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EXTRA ATTACKで解禁した楽曲・譜面がプレイできる。(後述)
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イベント
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無し
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一部イベントでノーマルプレーより快適に参加できる。
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EXTRASTAGE進出
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不可
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可能。
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その他
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無し
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設定曲数(3曲)完全保証。
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選曲画面レイアウトの変更
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ジャケットが傾かなくなり、ジャケット下部に名前がつくようになった。
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また、ジャケット周りの枠がクリア状況に基づいてランプが光る。
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難易度別のスコア、グルーヴレーダー、ライバルスコアがウィンドタブとして統一化。表示させたい情報をテンキーで選択できる。
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1人プレイ時は1P・2Pのタブを利用して情報を表示できる。
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リザルト画面レイアウトの変更
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スコアや難易度・ジャケットがより大きく表示されるようになった。
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ワーキングメモリー、ライバルスコア、判定取得数等はウィンドタブとして統一化。表示させたい情報を左右のボタンで選択できる。
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1人プレイ時は1P・2Pのタブを利用して情報を表示できる。
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VERSUSプレイ時のEXTRA STAGE進出の仕様変更
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今までは片方が☆を9個を集めるとEXTRA STAGEに進出できたが、8月中旬により両方の☆を合算して9個で進出出来るようになった。
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2人で各ステージ最大6個まで☆を取得できる為、簡単に進出しやすくなったといえる。
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片方がノーマルプレーの場合はプレミアムプレーだけの☆が取得・ストックされる。
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EXTRA ATTACKの実装
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今作での新たな解禁システムである。
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プレミアムプレーで「EXTRA STAGE」に進出した時、「EXTRA ATTACK」というフォルダーが出現する。
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フォルダー内では追加配信された楽曲に挑戦し、完走できれば挑戦難度以下の譜面が解禁される。
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EXTRA ATTACK楽曲はプレミアムプレーでのみ出現する仕様。
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これに関連して「鬼のEXTRA ATTACK」「EXTRA ATTACK 秋の大収穫祭」というイベントも開催された。
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「鬼のEXTRA ATTACK」は、一部の楽曲にCHALLENGE譜面が設けられ、これらをノーミスクリアしなければならないという従来の「ENCORE EXTRA STAGE」に似たルール。
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「EXTRA ATTACK 秋の大収穫祭」はEXTRA STAGEでのLIFEを追加し、クリア・解禁を有利に出来るというもの。手の届かない難易度をあっさりクリアできる事やネタプレイとして踏まずにプレイできる事など、規定外なプレイが可能。
評価点
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オプションの自由度向上
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PASELI支払い限定であるが、ハイスピードが「x1.0」未満や「x0.25」刻みで利用できるようになり、高速曲の対策や流れの細かな微調整がしやすくなった。
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「x0.25」はX以来で復活。
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ある楽曲では譜面最後の矢印がランダムに流れるが、x0.25を利用すると停止中にわかってしまうという面白い一面もある。
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また、SuperNOVA2以降の「EXTRA STAGE」で利用されていたLIFE4がオプションとして実装され、常に「EXTRA STAGE」風にプレイすることも可能になった。
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積極的なイベントの開催・情報伝達
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今作では、ほぼ月に一度のイベントが開催されるようになった為、多くのユーザーの期待度が高まった。
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最近ではイベント開催による重大なバグがほとんど発生されていない。不具合に対するスタッフの対応も評価が高い。
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楽曲解禁に異常をきたすような不具合があってもすぐに公式サイトにその事を掲載し、その不具合に遭ったユーザーに救済措置を行ってくれる。
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イベント内容は譜面の追加・楽曲の追加・救済処置等様々である。
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ライセンス楽曲の削除に関する情報も公式サイト等で早めに告知されるようになった。
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イベント「Replicant D-ignition」の登場
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X2で好評だった「Replicant D-Action」の続編として登場。
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今回はプレイ終了後に取得される「NITRO」を貯めて瓶を満タンにすることで専用フォルダ内に出現するため、前作よりは達成しやすくなっている。
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EXTRA STAGEに進出、高ランクを獲得、譜面の最高難易度をプレイ、2人でプレイすることで「NITRO」の取得量は多くなる。
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出現する楽曲は、前回も参加したSota Fujimori、新規参加の96や肥塚良彦など新規楽曲が登場しており、好評だった。
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フォルダ内の5曲をAA以上でクリアし、「オーブ」を全て集めると、次のプレイで「EGOISM 440」が出現。BPMが高速かつ速度変化・譜面停止が多く、突破が難しくなっている。
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クリアしなければ「オーブ」は没収され、また集めなければならないため、ハードルの高い挑戦となっている。
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AAランク以上でクリアし最後のオーブを取得すると、「ENCORE EXTRA STAGE」に進出し「MAX.(period)」が出現。多くのユーザーが驚愕した。
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「MAX.(period)」をクリアすると次のフェーズに進み、5つの「オーブ」を回収すると次のプレイで「MAX.(period)」が出現。AA以上でクリアすると「ENCORE EXTRA STAGE」で「Over The “Period”」のDIFFICULTが出現。
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速度変化が脅威である上でGreat以下・N.Gの判定を取得すると曲が中断するという仕様となっている。
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後にBEGINNER・BASICがプレイできるようになったがそれでも突破は難しく、イベント終了前にクリアした人数は一桁だった。
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2015年8月6日以降、楽曲は通常ステージ上での解禁が出来るようになった。
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EDIT選曲画面の改善
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大型アップデート後数日間は利用できなかったが、復活とともにいくつか改善されている。
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EDIT名・作者名がカーソル外でも常に表示される点やCOUPLE譜面が名前色でなく吹き出しで表示される点等、より一層にわかりやすくなった。
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結果データの画像保存
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リザルト画面でテンキー[1]を入力するとeAMUSEMENTアプリに画像が保存され、投稿できるようになった。
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カメラ機能が使えない携帯等で画面を撮影できないユーザーにとって非常にありがたい機能。
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投稿後、24時間経つと削除されるが、twitter、Facebook、スクリーンショットを利用すれば手元に残すことが出来る。
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ちなみに、全ステージ終了後の全リザルト表示の画像は残念ながら保存できない。
問題点
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EXTRA ATTACK楽曲の扱い
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解禁した楽曲はプレミアムプレーでしか出現しない。
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つまりPASELI非対応店舗やコインプレーでは自由に選曲が出来ない。
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また、これまで解禁システムは両スタイルでの解禁だったが、このシステムに関しては別スタイルでの解禁である。
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シングルプレイで解禁し、ダブルプレイで選曲するといったことが出来ない。
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鬼EXTRA ATTACKとEXTRA ATTACK 秋の大収穫祭の開催日数
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EXTRA ATTACKに関連したイベント。これらの期間はおよそ28日であり、逃すと当分解禁や利用ができなくなる。
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約1年解禁できなかったKAC2013エントリーでの追加CHALLENGE譜面は、前者の第2弾でやっとチャンスが与えられたものの、ノーミスでクリアする事自体難しく短期間で解禁できなかった人は少なくない。
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なお、PASELI非対応の店舗では無関係のイベントである為、PASELI対応店舗まで足を運ばなければならない。
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店舗まで遠い人で遠征による予算上や限られた時間上不可能の場合、断念するしかない。
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EXTRA STAGEでのLIFE追加システムは、続けてほしいとの声が多い。
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コインによるノーマルプレーの制限
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増税対策によってノーマルプレーに制限が伴われるが、その制限範囲がイベント関連にも関わり非常に大きい。
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上記のEXTRA ATTACK関連イベントに加え、「ユニバーヒルズproject」や現在開催中のイベントにも解禁に影響がかかる。
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「ユニバーヒルズproject」は都合の良い際にプレイできれば解禁も進むためさほど影響は無いものの、
プレミアムプレーでも解禁への進行に制限があり、解禁曲をプレイするまでの料金ではなく時間が問題になっている。
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2015年7月16日よりプレミアムプレーのみ進行制限がなくなった為、1日で解禁することが可能になった。
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「BOSS ON PARADE」は該当の5曲を解禁した後に出現する楽曲がEXTRA STAGEでしか出現しない。ノーマルプレーでは一切触れられない領域にイベントが関わってしまっている。
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また、「Replicant D-ignition」もEXTRA STAGE専用であり、これもノーマルプレーでは一切触れることが出来ない。
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どれだけ実力があっても、進行遅延どころか進行禁止になってしまいイベントの意味が無い。
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ちなみにカードなしでプレイした時、選曲できる(2014)のコナミオリジナル楽曲数は一桁しかない。
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EXTRA ATTACK楽曲「starmine」のEDITについて
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2014/09/04に追加された「starmine」。starmineはCS版STRIKEに収録されていたため、数年ぶりのEDIT対応曲の移植でありユーザーは期待したが…。
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CS版から譜面変更が行われ、STRIKE版には無かった停止が中盤に1回存在するために、別楽曲扱いとなってしまいEDIT非対応になってしまった。
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余談だが、2015年8月6日より解禁できるようになった「MAX.(period)」はEDIT対応となっている。
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大型アップデート後の譜面難易度の変更がされていない。
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中でも規定外とされている「Spanish Snowy Dance」「†渚の小悪魔ラヴリィ~レイディオ†」のダブルプレイEXPERT譜面の難易度はそのままになっている。
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ゲームモードが無い
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X3ではHAPPY MODE・COURSE MODE・QUICK MODEが、X2ではX3に加えてDRILL COURSEがあり、また他のBEMANIゲームにも近年様々なモードが備わっている。
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しかし、大型アップデート後の現在でもゲームモードが一切無い。2013と同じく単調なゲームになってしまった。
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HOW TO PLAYによるゲームの操作方法が無い
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他のBEMANIゲームではアイドル状態のデモ画面でHOW TO PLAYが流れている。DDRでは、X3のアップデートにより搭載されたが何故か(2013)で削除されてしまい、現在でも流れない。
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初めてゲームに触る人や、多少ルールを知っていても「フリーズアロー」の扱いを知らない人にとっては、HOW TO PLAYが必要と感じる。
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追加ライセンス楽曲の微妙(?)なチョイス
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今作ではホリプロとのタイアップでご当地アイドルの楽曲が対応機種で遊べる企画「U.M.U×BEMANI」が行われ、楽曲27曲が数週に分けて一挙追加された。27曲と聞くとボリュームが多く感じられるが…。
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「U.M.U×BEMANI」の楽曲はあくまで各地のマイナーなご当地アイドルの曲なので、無論知らない人の方が多かった。これが原因で新旧ユーザー両方からやや期待外れの評価を受けた。
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また、ご当地アイドルということを一旦脇に置いて"完全新曲"として見たとしても、全て「アイドルソング」の為ある程度曲の方向性が偏ってしまっており、これらがまとめて大量追加されたことも影響してやや食傷気味である点も評価は高くない。
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上記ポイントは「U.M.U×BEMANI」対象機種(DDRの他、jubeat saucer fulfill・REFLEC BEAT groovin'!!)共通の不満点でもある。
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過去作と違い、メジャーなアニソン・J-POP・洋楽の大量追加は全く無かった。
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APPEARANCEオプションの問題点
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(2013)でも発生していた、「SUDDEN+」と「HIDDEN+」がプレイ終了時に保存されず、次回プレイ時にデフォルトの「VISIBLE」に戻される仕様が変更されていない。
総評
2013の反省点から、2014では新曲追加や独自イベントの開催が行われている。
中でも、「Replicant D-ignition」の登場で多くのユーザーが期待を高めた。
2014/08/15から月1回程度でオリジナルイベントが開催され、それなりの努力はしていると思われる。
料金体系の区別化で楽曲にもイベントにも制限が付く為、コインプレーでの制限が非常に厳しい。
プレミアムプレーでは設定曲数保証や追加オプション等があるため、当然こちらでした方が楽しめる。
だが、PASELI非対応の店舗では常にノーマルプレーの為、jubeatもしくは韓国版のように現金でPASELI専用モードを利用可能にすれば、プレイヤーも安心してプレイできるだろう。
頻度のイベントアップデートとともにバグ問題がいくつか改善されているが、
前作にあった選曲画面内の設定中オプションアイコンが表示されない点やリザルト画面でのスコア差分が表示されない等、劣化したインターフェースがいくつか見られる。
また、2013にあったバグ等、問題が未だに改善されていない部分があり、まだまだこれからといった所である。