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電撃学園RPG CROSS of VENUS
【でんげきがくえんあーるぴーじー くろすおぶびーなす】
ジャンル
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学園アクションRPG
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対応機種
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ニンテンドーDS
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発売元
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アスキー・メディアワークス
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開発元
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ペガサスジャパン
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発売日
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2009年3月19日
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定価
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【通常版】5670円、【プレミアムパック】10290円
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概要
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ライトノベルレーベル・電撃文庫のキャラクターによるクロスオーバー作品。
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電撃学園に通う主人公はある夜、購買部で出会ったシャナと共に電撃文庫の世界を改変しようとする
特徴
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原作での重要な場面を巡っていくシナリオが特徴で、原作未見者の購買意欲を湧かせるような作りになっている。
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終盤以降はメタ展開が中心となるが、違和感を感じさせずに燃え展開へと持っていく。
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「イリヤの空、UFOの夏」「いぬかみっ!」「バッカーノ」はDS電撃文庫版を買って読むのも悪くない。
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クロスオーバー自体はやや少なめだが、大河とシャナの絡みや陸を『臓物丸』と呼ぶドクロちゃん等、小ネタは多い。
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システム自体はオードソックスなARPG。一部のボスが強すぎる感はあるが、途中での難易度変更も可能。
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またサポートキャラ(インデックス、春香、操緒)が「電撃カード」と呼ばれるカードを使い戦いをサポート可能。
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おまけ要素として、電撃文庫の各作品(ゲームに登場していない作品も含む)の表紙と簡単なあらすじを見る事が出来る。一巻のみの打ち切り作品もしっかり読めたりするが、その割には有名作品が無かったりも。
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「電撃カード」はいわゆるRPGにおける魔法のようなもので、攻撃・サポート・回復やそれまでに倒したボス敵の召喚、また永続的に効果を発揮する装備カードなど、種類は豊富。またそのカードの出展元は、メインヒロイン達の出展元である8作品はもちろんのこと、その他30作品以上にも及ぶ多様な作品群から採用されている。
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一例を挙げると、「マクスウェル」氷の槍で敵を攻撃(出展:「ウィザーズ・ブレイン」)「V-Sw」巨大な光の刃で攻撃(出展:「終わりのクロニクル」)「まーちゃんの包丁」敵味方ランダムに即死攻撃(出展「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」)「あしたは昨日」時を戻しEPを使用前に回復させる(出展「タイム・リープ」)「アリスのクラッキング」敵の残りHPと属性がわかる(出展「神様のメモ帳」)他多数。
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ただし、当然出展元というだけで、実際にそれらの作品のキャラクターが登場する、というわけではない。ただカードの説明文にはキャラクター名が書かれており、ファンはにやりとさせられること請け合い。
問題点
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「一部のキャラが原作と全く似ていない」と言う、キャラゲーとしては致命的な欠点がある。
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シャナやドクロちゃんはまだいいが、禁書目録・キノの旅・バッカーノのキャラは最早別人なレベル。
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戦闘時に道具使用や逃げる事(こちらは電撃カードで出来るが)が出来ない。
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戦闘時のアクションの入力はボタンなのに、「電撃カード」使用のみはなぜかタッチペンという謎仕様。
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そのために喰らわなくていいダメージを喰らうことも多い。
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というよりぶっちゃけ、咄嗟にカードを使う場合はタッチペンを使うより指で画面を押した方が早い。
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また親切すぎるほどに回復ポイントが多数配置されているため、回復アイテムの意味が殆ど無い。
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回復アイテムは戦闘中に使えず、回復ポイントの多さのため使うほどのピンチに陥ることが少ないのだし。
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そして改竄された世界での謎解きもヒントが判りにくいものもしばしば。
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例えば第12章の刺客を罠にはめるための場所とか、第15章のボスに至る魔法陣を通る順番とか。
総評
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様々な点で粗さは目立つものの、キャラゲーとしては及第点の作りをしており、電撃文庫のファンで、メインを張っている作品のうち半分でも知っているのであればプレイしてみるに損のない出来であるといえる。逆にファンでない者が積極的にプレイするゲームかといえば・・・。
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2011年2月10日に、「電撃学園RPG CROSS of VENUS SPECIAL」の発売が決定している。マップが斜め視点になったり、本編後の追加要素があることなどが発表されているが、情報が少なすぎるため詳細は不明。