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エルミナージュシリーズ - (2017/03/04 (土) 06:49:12) の編集履歴(バックアップ)


エルミナージュシリーズ

対応機種 タイトル 概要 判定
PS2 エルミナージュ ~闇の巫女と神々の指輪~ Wizardryの流れを汲むダンジョン探索型3DRPG。
しかし発売直後からゲームバランスの崩壊・読み込みの多さ・ロード時間の長さにより評価を大きく落とすこととなる。
DS エルミナージュ DS Remix ~闇の巫女と神々の指輪~ PS2版のDS移植版。
下位機種への移植にもかかわらず、ゲームバランスを大幅改善、読み込み時間もほぼ0秒(原作15~20秒)にし、ソフトリセット時間も20秒→1.5秒に大幅短縮。
さらには新規モンスター・マップも追加された。

PS2版の問題点を見事に解消させ、「スターフィッシュの奇跡」とも言われており、本作が無ければシリーズは続かなかっただろう。
Win/3DS/PSP エルミナージュ Original ~闇の巫女と神々の指輪~ 『2』のシステムを使ったリメイク版。
こちらもバグの多さで大きく評価を落とした。
DL版ではバグは改善された。
PSP エルミナージュII ~双生の女神と運命の大地~ Wiz風3DダンジョンRPGの流れを色濃く受け継ぐ、非常に完成度の高い作品。
戦闘・シナリオ・自由度が絶妙なバランスで成り立っており、携帯機との相性も良い。"エルミナージュ"というブランドを作り上げた作品。
DS エルミナージュII DS Remix ~双生の女神と運命の大地~ PSP版のDS移植版。
バグが修正され新モンスター、アイテム、イベントが追加されている。
PSP エルミナージュIII ~暗黒の使徒と太陽の宮殿~ 自由度の高さ、アイテム集めや図鑑埋めの楽しさは健在。
開発元のゴタゴタの影響か、作り込みやバランス調整が甘い。
一方で今までの雰囲気を残しつつ導入した新要素は好評で、小さな粗が無ければ文句なしの名作だったであろう惜しい作品。
なし
PSP エルミナージュ ゴシック ~ウルム・ザキールと闇の儀式~ 小宮山氏の退職後に作られたエルミナージュ。
敵、味方、アイテムと全ての面でデフレが進み、結果的に理不尽なまでに難易度が上昇。
また、非常に見づらいダンジョンや、前作までの設定の破棄、小宮山氏へのdisとも取れるメッセージなど、既存ファンの多くから不評を買ってしまった。
3DS エルミナージュ ゴシック 3D Remix ~ウルム・ザキールと闇の儀式~ PSP版の3DS移植版。
見づらかったダンジョンの修正、バランスの調整などでゲームとしての完成度は大幅に向上した。
追加ダンジョンなども存在する一方、設定などは基本的に前作同様であるため、やはり3までのファンからは厳しい目を向けられる事も。
PSP エルミナージュ異聞 アメノミハシラ 世界観を一新した、初心者向けと位置づけられた和風エルミナージュ……だったのだが。
キャラメイクの廃止、物理偏重で即死以外使用に耐えない攻撃魔法、実質的に機能していない召喚システム、一本道でお使いの多いシナリオと、全体的に非常に厳しい出来と言わざるを得ない。
3DS エルミナージュ異聞 アメノミハシラ・怪 PSP版の3DS移植版。
召喚システムやバランスの改善などは見られたものの、相変わらずキャラメイクはなし。
追加キャラやシナリオで矛盾が生じ、最後は新たな伏線を投げっぱなして終わるなど、また別の粗を生んでしまった。


ゲーム開発の沿革

『I』の発売の時は、Wiz風3DダンジョンRPGというゲームは少なからず存在し、その中に紛れ込む形で、発売前からの期待や注目は少なかった。PS2版はそれと同時にシステムの問題の影響でなかなか売り上げは伸びなかった。

しかしDS版『I』の発売により、無名のゲームは一気に売り上げを伸ばし、『II』の発売で全盛に達した。
安定的にDS版も発売し、続編への期待と関心は日に日に大きくなっていく。そんな中、2011年初頭にツイッターにてファンの間に耳を疑う情報が流れる。

エルミの生みの親、育ての親とも言うべき開発者である小宮山大介氏が開発元のスターフィッシュから解雇されたのだ。
ツイッター上の氏の発言からその経緯をまとめると、「開発が難航していたため会社に発売延期と業務改善嘆願を出したが、それが受け入れられずに解雇されてしまった」ものと思われる。
小宮山氏はディレクター・シナリオ・敵キャラデザイン原案などをほとんど一人で担ってきており、「そんな功労者をクビにするとはどんな判断だ!」「エルミ3の出来は大丈夫なのか?」とファンの間には不安とスターフィッシュへの憤りがつのっていた。

そんな中、『III』が発売された。小宮山氏が序盤ではまだ携わっているおかげか、ゲームシステムは好評だったが、ゲーム開発の終盤に行われるバランス調整やバグ修正に問題があり、結果的に評価を落とすこととなってしまった。
その後は別スタッフ体制により『エルミナージュ ゴシック』や『エルミナージュ異聞 アメノミハシラ』などといったタイトルがリリースされているが、これらはシステムやゲームバランスが明らかに悪化しており、グラフィックの使い回しやバグの多さもあって評価は芳しくなく、改めて小宮山氏の抜けた穴の大きさを認識させる結果となった。