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ひだまりスケッチ どこでもすごろく×365 - (2015/05/19 (火) 12:39:44) のソース

*ひだまりスケッチ どこでもすごろく×365
【ひだまりすけっち どこでもすごろく さんろくご】
|ジャンル|ひだまり生活バラエティ|&amazon(B001MBUD30)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売・開発元|アイディアファクトリー|~|
|発売日|2009年2月12日|~|
|定価|5,040円(税5%込)|~|

**概要
-四コマ漫画誌『まんがタイムきららキャラット』に連載されている人気漫画を原作としたアニメ『ひだまりスケッチ』シリーズのゲーム化作品である。
-吉野屋先生から「今年1年の出来事」を課題に宿題が出される。今年1年の出来事を4人で思い出してみることに。
-題材としているのはテレビアニメ第二期『ひだまりスケッチ×365』まで。第三期『ひだまりスケッチ×☆☆☆』から登場した乃莉となずなは、本作では名前だけしか出てこない。
 
**特徴
-すごろくパートがメインであり、ミニゲームルーレットのマスに止まるとミニゲームが始まる。
-イベントマスやポイントマスに止まるとひだまりポイントが貰える。アイテムマスに止まるとアイテムが貰える。
--ポイントは他人と同じマスに止まったときに発生するジャンケン対決で賭けることもできる。
-止まったマスのちょうど6日間先に誰かがいたときに、ジャンピングチャンスが発生。指定された目と同じ目が出ると、6マス進める。
-マスには晴れ、曇り、雨の3種類の天気が設定されており、晴れだとメリットがあり(一回休みにならないなど)雨だとデメリットがある。
--天気は「晴れ女」や「雨女」といったアイテムで変更可能である。
-止まれのマスがある場合、強制的に止まり、特定のイベントが発生する。
-マップは月ごとに分かれており、最終日に到着すると全員がゴールするまで進めないが、早上がりボーナスでサイコロに応じた得点が貰える。
-全員がゴールした後、吉野屋先生から結果発表があり、ゴールした順番に応じて得点が貰える。
--さらに最下位が1位と一定得点差がある場合、一ヶ月限りで吉野屋先生から得点が2倍になるお守りが貰える。
-難易度はふつうとむずかしい(一度クリア後に登場)の二種類があり、むずかしいを選ぶとミニゲームの難易度も上がるが、得点も上がる。
-4月から3月までをすごろくで進む。1回プレイあたりの所要時間は1~3時間程度。

**評価点
-ゆの達のドット絵が可愛い。ちゃんと動く。
-ミニゲーム「カラオケの女王様」で4人の365のキャラソンが聞ける。
--ちなみにこれらの曲はひだまりポイントを使って入手すれば、サウンドテストで聞ける。
-吉野屋先生のお守りはバランスの良い逆転効果で、一ヶ月で他のプレイヤーと並べる。
--減る得点も2倍になるが終了時の得点も2倍になるので、大体はプラスになる。
-ボイスの多さ。1人当たり200以上はあり、それが4人+吉野屋先生まである。
-ミニゲームのルール説明をプレイヤーキャラがしてくれる。当然、文面もキャラごとに異なる。
--ミニゲームをプレイするだけのモードでは吉野屋先生が説明するので、合計5×11ゲームの説明があることになる。
-アイテムやマスが原作に忠実。歩く豆腐マスやうめ先生の原稿といったアイテムもある。
-OPやEDは365の曲だが、ムービーは新規。それもそこそこ凝ったものになっている。
-CPUの行動を早送りできる機能が搭載されている。CPUの行動がわかる程度の速度なので、結構便利。
 
**問題点・賛否両論点
-そもそもひだまりポイントの概念に関してゲーム中に説明されていない。
-課題なのに、何故吉野屋先生が順位発表で参加してるかも謎。
-オートセーブ式なので、リセットによるズルはできない。が、頻繁にセーブされる為、安易に電源を切るとデータが飛ぶ危険も。もっとも、このことはゲーム開始時に吉野屋先生から注意される。
-ミニゲームの難易度が非常に高い。特に最高難易度は鬼畜である。
--「着せ替えコーディネートSHOW」は吉野屋先生のリールを止めて、指定された絵を完成させるゲームなのだが、☆×3以上になると異常な速さでリールが回り、止めたときのズレまであるため、揃えるのは至難の業となる。
--「雨漏り」は202号室の水滴を受け止めるゲーム。最高難易度になると赤い水滴(火?)が落ちてくるようになり、取りそこなうと202号室が火事になって即ゲームオーバーになる上、凄まじいマイナスポイントをさっ引かれる。
--「やまぶき高校ひだまり部バレーボール編」は2対2でバレーボールをするのだが、時間制限がない上にネットが見えずやたらネットに引っかかる。しかもこのゲーム、スパイクがしにくい。
---そもそもひだまりスケッチとバレーボールの関係性は薄いのだが・・・。
--「ラフスケッチ」は上画面に表示されたお手本通りに書くゲームなのだが、高難易度になるとスケッチ対象がチクリンや校長先生になり、さらにお手本表示が写させる気がないレベルの短時間になる。さらに判定が厳しい。
--「ゆのさま」はお風呂でゆの達の髪を洗うゲームなのだが、無駄に長いうえに時間制限がなく、普通にやってればまず満点が取れる。減点対象で痛かった回数というのがあるが、基本的には引っかからない。しかもこのミニゲーム、止まれマスの強制イベントでまずやることになる。
-アイテムはプレイヤーしか使わず、CPUはアイテムを使ってこない。それでもプレイヤーが断トツ1位になるわけでもないのだが・・・。
-ジャンピングチャンスはゴールしたプレイヤーも対象に取るため、ゴールまで残り6マスのところで成功され、一気に逆転してくることも。逆転要素としては良いのだが、先にゴールしていた人にとってはたまらない・・・。
-課題モードはゲームで集めたひだまりポイントでムービーやボイスを集めるモードなのだが、量が尋常でない程多い。
--ボイスは一人当たり大体230個あり、一つ300ポイント。計69000ポイント。実際は5000ポイントのボイスもあるので、それ以上いく。
--SEに至ってはコンプリートに67000ポイント必要であり、最低でもすごろくを6週する必要がある。
--CGも異常に多く、共通のCGだけでも1000~5000ポイントのが大体120枚ほどある。さらにこれに4人のが入るため、相当な枚数になる。しかもこのCG、ほとんどがアニメの流用である。
--一回あたりのすごろくで稼げるポイントは大体10万。ポイントを集めるだけの作業と化す。
-特定ボイスやCGを開放するとすごろくのイベントを見れるイベント回想が開放されるのだが、初期は隠し要素。にも関わらずイベント回想が開放されたときに知らされるので、イベント回想開放前に出ると訳がわからなくなる。
-ポイントマスのイベントの中にはオリジナルシナリオがあり、良いものもあるが、一部は原作とは若干離れたものもある。
--例えば、「☆ミ」の絵文字を使ったりする吉野屋先生や、ひだまり荘の住民に「そのうち死ぬ」と言われる宮子など。特に宮子に対するヒロや沙英の反応が酷い。
-イベントマスは会話イベントが起きるマスなのだが、「みかんが腐ってる」「現実逃避する」といったイベントでもプラス点がつく。もっとも思い出す為のすごろくなので、プラスではあるのだが・・・。
-ひだまり荘の4人と吉野屋先生以外は基本不遇。時期的にゆののグッドエンドに名前しか出てこない乃莉となずなはまだしも、出番が吉野屋先生の説教でしか出てこない校長先生や、ゆのの特定イベントや沙英の特定イベントでしか出てこない夏目など。ゆのの父母に至っては名前しか出てこない。
--発売時期的に仕方ないがゆのの後輩となるなずな・乃莉は出てこない。
-ミニゲームモードではすごろくで遊んだキャラと難易度しか遊べない。しかもミニゲームを選んだら、戻るという選択肢がない。ポイントがスコアとして計算されるのだが、ポイントには加算されない。

**総評
キャラゲーとしてはギリギリ合格点。しかし不親切な点が多く、最終的には課題を提出する作業ゲーと化す。
難易度的にはやや高めなものの基本的にターゲット層をうまく狙えている感じではある。
とはいえアニメ版の365までの大枠の内容は掴める作品ではあるので、原作は読んでいてもアニメは見ない人にもオススメ出来る作品。
勿論アニメもチェックしているひだまらーには十分オススメできる。きっと遊んでくださいね。

**余談
-発売当初はアイディアファクトリー製ということから地雷呼ばわりされていたが、実際はそうでもなかった。
-『まんがタイムきららキャラット』の掲載作品では初のゲーム化であり、現時点において当誌でゲーム化された掲載作品は、この作品と『[[GA 芸術科アートデザインクラス Slapstick WONDERLAND]]』と『[[けいおん! 放課後ライブ!!]]』の3作品のみである。