「GuitarFreaksV5 & DrumManiaV5 Rock to Infinity」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

GuitarFreaksV5 & DrumManiaV5 Rock to Infinity - (2019/04/16 (火) 21:40:11) のソース

*GuitarFreaksV5 & DrumManiaV5 Rock to Infinity
【ぎたーふりーくす ぶいふぁいぶ あんど どらむまにあ ぶいふぁいぶ ろっく とぅー いんふぃにてぃー】
|ジャンル|音楽ゲーム|~|
|対応機種|アーケード|~|
|販売・開発元|コナミデジタルエンタテインメント|~|
|稼動開始日|2008年6月18日|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[GuitarFreaks & DrumManiaシリーズ]]''|
//この記事は書きかけです。(特にギターフリークス関連の情報を求めています。)
----
#contents(fromhere)
----
**概要
-「GuitarFreaksV & DrumManiaV」シリーズ(Vシリーズ)第五作目。
-ロケテストではデフォルト楽曲初の最高難易度譜面(Lv99)が登場し、版権曲も有名なアニソンである「創聖のアクエリオン」が収録される等、稼働される前から大いに話題となった
-稼働後は難易度詐称の多さに加え、イベント面が明らかにV4より下回っていた事もあり、更新のペースが少ない事から駄作と揶揄された。
-しかし、1ヶ月後にRISKYというHAZARDの代替えのオプションが登場し、更にBATTLEモードのイベントで一気に盛り上がりを見せた。
-そしてPREMIUM ENCOREにあさきの登場でテンションは最高潮に。従来ならばここで終わりを告げるのだが、その先に予想だにしないクライマックスが待っていた…

**評価点

***BATTLEモード関連

-''BATTLE ITEMの導入''
--今作よりBATTLE ITEMが新たに導入された。バトルスコアに関わる「戦略アイテム」と、マッチング時のアピール要素になる「演出アイテム」の2種類に分類される。
--戦略アイテムは、規定コンボ数に届くまで点数が加点されないアイテムや、GREAT判定以下を無加点にするアイテム、フルコン(エクセ)ボーナスを2倍にするアイテム等、種類も効果も多岐にわたる。
---これにより、前作以上に駆け引きを行いやすくなり、戦略性が格段に向上した。
--演出アイテムはバトルの結果に関係しないが、マッチングした都道府県に纏わるアイテムを獲得できたり、ギタドラシリーズで人気の高いキャラクターがアイテムとして登場するなど、自己アピールとしての利用価値が高かった。
--アイテムをゲットするにはBATTLEモードで得たBATTLE POINTを終了後にSHOPで引き換えることで手に入れられる。
---イベント終了後の解禁曲やV5からの復活曲もバトルアイテムとして購入できる。

-''BATTLE STONE争奪戦''
--5色(赤、黄、緑、青、紫)のバトルストーンを集めるイベント。
--プレイヤーとCPUはランダムにバトルストーンの色が振り分けられる。勝つと相手の持っている色のストーンを獲得でき、何種類か揃える事でアイテムや隠し楽曲を手に入れる事ができる。
--ここでの隠し曲としてpop'n musicでの人気曲「凛として咲く花の如く」、CSギタドラからは「MIDNIGHT SUN(Long vesion.)」が登場しており、バトル活性化に繋がった。

***オプション関連

-MIRRORモードの復活(DM)
--初代dmのみで実装されたMIRRORモード((HHとCY,SNとLTが入れ替わる))が、今作より復活を果たした。
---あまりにもドラムの演奏性とはかけ離れる為廃止にされていたが、プレイヤーレベルの向上により適応出来るプレイヤーが多くなったとして、復活されたと考えられる。
--スキルポイントは半減するが、上級者にとっては新たなやりこみ要素として迎え入れられた。

-''HYPER RAMDOMの搭載(GF)''
--SUPER RANDOMと違い、ネックの押さえる個数まで変化させられる。
---特にOPENパートでHRAを付けると、OPENが不規則に混ざったりで難易度が急に跳ね上がる。
--これもDMのMIRRORと同様、上級者にとっては新たなやりこみ要素として歓迎された。

-AUTO機能の搭載(GF)
--今作では空ピックによるMISSを無効にするLIGHTが廃止され、ネックボタンを自動演奏にするAUTO NECK、ピッキングを自動演奏にするAUTO NECKに代替された。
---当然達成率は0%になるが、譜面に慣れる為には最適なオプションと言える。
--特にAUTO NECKは、高難度に太刀打ち出来ないプレイヤーは後々重要なところで使用することになるほど強力なオプションであるといえる。

-超上級者向けのRISKY、SHUTTER搭載
--HAZARDの代用として登場したRISKYは4,2,1と、FAILEDまでのミス数を設定することが可能。
---またRISKYはHAZARDと違い、GFの空ピックもMISSにカウントされる。
--SHUTTERはレーン上部から衝立が覆いかぶさるようになる。言わばIIDXで言う「SUDDEN+」に近い仕様。
---今作のメインイメージやPREMIUM ENCORE楽曲を基にしたシャッターもあり、ビジュアル面としての側面も強い。ギタドラXGではより細かく調整できるようになった。

***その他の評価点

-GRAND PRIXモードの健在
--前作より数は減ったものの、それでも飽きさせないラインナップである。
--アーティスト系、スキル系、コマンド系、トライアル系、セレクト系などに分かれる。コマンド系は超上級者仕様。初心者から超上級者まで楽しめる要素はある。

-版権関連
--洋楽からは、AVENGED SEVENFOLDの「ALMOST EASY」、As I Lay Dyingの「The Sound of Truth」が収録。
--邦楽カバーは入尾信充がカバーを担当した「メーデー(BUMP OF CHICKIN)」をはじめ、「シャングリラ(チャットモンチー)」や「アフターダーク(ASIAN KUNG-FU GENERATION)」、アニソンで人気の高い「創聖のアクエリオン(Akino)」を収録。
--提供版権では陰の王のOPを担当したVELTPUNCHの「CRAWL」、9mm Parabellum Bulletは「Discommunication」、ナイトメアはDEATH NOTEのOP曲である「the WORLD」を提供。11th&10th以来の登場となるマキシマム・ザ・ホルモンは「絶望ビリー」を提供した。

-''PREMIUM ENCORE演出''

--PREMIUM ENCORE楽曲はあさきの「A.DOGMA」。あさきの別名義で「鬼姫」や「Die Zauberflöte((小野秀幸、TOMOSUKEとのユニット))」を最終ボスで担当しているが、あさき単独名義でPREMIUM ENCOREを担当するのは初。
--楽曲、ムービー共に完成度、質が非常に高く、Vシリーズ総じて最高のPREMIUM ENCORE楽曲と言っても過言ではない位の盛り上がりを見せた。
特に選曲画面は今作より動画背景に変更されたため、臨場感が高くなり、非常に盛り上がる要素となった。
--ちなみに今作のPREMIUM ENCOREはこの曲だけで打ち止め。恒例の「Headliner」の称号も手に入りこれで終わりかと思いきや…

-''PREMIUM ENCOREを超えるINFINITY STAGEの登場''

--このステージに挑むには極めて難しい特殊条件を満たさないと出現しない。
--前提条件は「''Memorial称号を5つ全て獲得し、A.DOGMAを常駐させること''」。

--今作ではEXTRA RUSHの経過に伴い、Vシリーズ旧作のEXTRA曲が再び登場していく。
---PERFECT率95%(GFDM共通条件)を取ると、当時のバージョンに対応したPREMIUM ENCORE((筐体上ではSPECIAL STAGEとして表記))に進出できる。
--SPECIAL STAGEにさえ進出できれば、AUTOを使ってクリアしても構わない。

--しかし、それでもV3のSPECIAL STAGEである「MODEL FT2 Miracle Version」を突破するのは容易ではないだろう。
--上級者でもクリア自体が難しい上、超高難易度のEXTREME譜面しか存在しない。
---GF側は今作搭載されたAUTO NECK/PICKを使うことでクリアは格段に簡単になるが…
---問題はDM側。3点オート(HH+CY+BP)を使ってもクリア自体の難易度は高く、Memorial称号全獲得への最大の壁となった。

--本作ではPREMIUM ENCOREのA.DOGMAをクリアした際にも「Headliner」だけでなく「Memorial A.DOGMA」が同時に手に入る。
---ただし、これだけでは常駐はできない。EXTRA Lv10以降でPREMIUM ENCOREに進出し、一定のPERFECT率を獲得して常駐できるようになる。

--以上の前提条件を満たしてEXTRA STAGEに入ると、解禁したA.DOGMAがEXTRA楽曲として金色の文字でリストアップされている。
--これを選択し、AUTOオプションを使わずに高いPERFECT率を取ると((こちらにもEXTRA LVによる条件緩和が適用されている。))、晴れてINFINITY STAGEに進出できる。

--INFINITY STAGEの楽曲は今作のサブタイトルを冠する「Rock to Infinity」。作曲は今作のシステムサウンドを担当している千本松仁で、まさに最終面にふさわしく熱く壮大なラスボス曲・テーマに沿った演出となっている。
---EXTREME譜面の難易度表記は''驚愕の∞''だが、解禁後・スキル計算はLv99として扱われる。

--しかしまだ終わりではない。見事INFINITY STAGEをクリアすると、あさきによるENDING曲「FOR THE FINAL」が登場する。
--3曲設定だと6曲目になるが、究極のINFNITY STAGEを完走してこそのサービスである。
---まるで最終作のような曲調にスタッフロールクリップがついていることから、本当にV5で終わりかというような議論が生んだ。

-このステージ構成はギタドラシリーズ内で演出面において一番の評価を得ている。
--前作とは異なり今作の分岐アンコールは重要性を持ち、それら全てが真の最終ボス→ENDINGに直結することも大きなサプライズの要因である。

**問題点

-Pretty GのBASS譜面
--選曲するとフリーズし、進行不可能になるという致命的なバグ。
--その後修正されたが、次回作(V6)ですぐに削除されてしまった。

-GF側は前作以上に低難易度でもオルタ譜面が登場するようになった。
--始めた当初は低難易度でのオルタはあまり見られないため、詐称と感じるケースが少なくなかった。
--今ならV4以前ではこういった譜面が少なかったことから、低難易度のオルタの登場は中級者にとってはいい練習台にはなったと思うが…
--それを考慮してもGF側の難易度詐称はひどいと言えばひどい…が、少なくともVやV2よりはマシ。

-ゴーイングマイウェイのロケテ譜面が削除
--ロケテ版ではGFのデフォルト曲初のLv99という驚愕の難易度で登場。Timepiece Phase IIを想起させる運指オルタがひっきりなしに襲いかかり、上級者でも閉店という前代未聞の難しさで、2chやニコニコ動画で話題となった。
--しかし、あまりにも難しすぎたのか、製品版では運指オルタ地帯が2連地帯に代わり、ロケテ譜面程の難しさではなくなった。一応一部はロケテ譜面の面影は残しているが…
---余談だが同譜面はXG3のロケテにも登場。Pノーツまで加わり、凶悪性は更にパワーアップしたものの、結局製品版では登場せず、GITADORA OverDriveで日の目を浴びることとなった。

-''初心者お断りのINFINITY STAGE''
--例えMODEL FT2 Miracle Versionをオート付きでクリアしたとして、''A.DOGMA→Rock To Infinityへの段階だけはオートが使えない''のでどうにもならない。
--Rock to InfinityはBASICですらギター・ドラムともに中級者を脱するくらいの腕前が必須。
---Drumに至ってはBASICの時点で''Lv88''。そして3点オートでカバーできない箇所が難しい。
---XGシリーズ以降は赤譜面以下が手直しされ、中級者手前のプレイヤーでも挑めるようになっている

----
**総評
稼働当初は更新があまりにも遅く、前作と同様に駄作の誹りが多かった。~
しかしアップデートによる新オプション「SHUTTER」「RISKY」やBATTLE MODEの開始以降で盛り上がりが強くなっていき、「A.DOGMA」の常駐可能化でピークを迎えることになる。~
BATTLE MODEは戦略性・勝負の駆け引きが強化され、単なる腕前勝負ではなくなったことが好評を博した。

**その後の展開
ファンの危惧をよそに、2009年には次回作である[[GuitarFreaksV6 & DrumManiaV6 BLAZING!!!!]]が登場した。~
楽曲面は今まで以上に豪華なラインナップになり、提供版権ではDragon Force、コナミオリジナルではロマンシング・サ・ガシリーズでお馴染みの伊藤賢治が参加した。~
そして、GRAND PRIXの代わりにQUEST MODEというIIDXに似た認定試験制度も導入するなどのテコ入れを図ったが、今作の盛り上がりに対し物足りない作品として見られることが多い結果となった。

----
**余談
-千本松仁の活躍
--V3~V5で数々の名曲を作り上げた千本松仁は今作を最後にBEMANIチームを離れKPE(KONAMI系列のパチスロメーカ)に移籍した。
---主に萌えスロ『マジカルハロウィン』シリーズの楽曲を担当。今作でも「からふるぱすてる」という''わかりやすい萌え系楽曲''を手掛けており、硬派なハードロックのイメージが強いながらも萌え系楽曲にも強い模様。
--[[XG3>GuitarFreaksXG3 & DrumManiaXG3]]で4年ぶりに楽曲提供を行ったが、2017年度を以てKONAMIを退社。
---倉持氏が代表取締役を司るINSPIONに移籍する事となった。