*シーマン ~禁断のペット~ 【しーまん きんだんのぺっと】 |ジャンル|育成シミュレーション|&amazon(B00006LJH4)| |対応機種|ドリームキャスト|~| |発売・開発元|ビバリウム|~| |販売元|セガ・エンタープライゼス|~| |発売日|初版:1999年7月19日&br()2001年対応版:2000年8月10日|~| |定価|6,800円(税抜)|~| |ポイント|シェンムー同様ゲーム界に衝撃を与える&br()人は選んでしまう|~| **概要 ドリームキャストが落ち目になる頃に発売されたソフト。謎の人の顔を持つ魚のような生き物(要は人面魚)「シーマン」を育ててゆく。~ そのデザインやリアルさがゲーム業界に衝撃を与え、シーマン専用のラジオ番組が組まれたりなどDCの数少ないキラーソフトとなり、短いながらブームを起こした。しかしDCの劣勢を少し盛り返す程度で後のPS2には対抗できなかった。~ また本作は元々90年前半中に何らかのハードで発売する予定だったが、リアルさが鍵の今作はSFCはおろかSSやPS・N64でも性能が全然足りず、格段にグラフィック性能の高くなったDCが丁度足りたためようやく開発されたという長い経緯がある。~ もっとも、後に更に高いハードが出たが。 **特徴 -シーマンを育てるにはあまり難しい要素は無い。シーマンは共食い(''要は他のシーマンから栄養を摂り殺す'')などをし成長する。姿は魚やカエルのようなものになる。 --ただし一週間放置すると死ぬ。向いていない人には向いていない。 -マイクで会話をするのも重要である。これでコミュニケーションを養っていく。 -基本シーマンを水槽から見ていくことになる。気分が良くなるか悪くなるかは人次第。 **評価点 -ヌルヌル感が妙に出ているグラフィック。体などもリアルである。もちろんPS2には劣るが、DCで出した理由も納得ものである。 --卵を生むときの動き、死ぬときのゆっくり水面に浮かぶ死体。製作者は魚を毎日見てるんじゃないかと言うレベルである。今出てる飼育ゲーにも見劣りは無い。 --卵の中から小さいシーマンが見えるなど細かいところまで生物らしさを求めている。ただ卵から見えるシーマンはキモい。このころは見えなくていいと思ってしまう。 -マイクで会話をして行けは後にプレイヤーの性格や癖を覚え、心配してくれるので変な愛着が湧いてしまう。ひねくれた声ではあるが当時のプレイヤーに衝撃を与えた。 --シーマンはオッサンのような声で話す。最初は「こいつうぜー…」となるが、喋るのがなぜか自然に楽しくなる中毒性がある。 --なお覚えた事柄は子供にも受け継がれるなど、死んでも悲しさを生まない。 -シーマンを水槽を叩いて呼んだり、掴んで体を見たりするなど純粋に観察的なことも出来る。 --ちなみに掴んでいると妙な声で''「離せー」''と言って来る。細かいって言うか何ていえばいいんだろう。 -地味に細かい世界観や話もある。やっていると忘れるが…。 **問題点 -マイクの反応がかなり悪い。テストプレイによればこれでも良くしたらしいが、発言と違うことを答えるなどイライラする。投げる人はここで辞める。 --なお当時の感想や一部のプレイヤーが''「反応しないのでムカついて喋ってたら家族が気味悪がった」''と言う話がいくつか残っている。 -シーマンは初見でははっきり言ってキモイので、買わない子供や人も少なくなかった。リアルなので想像力が高い人は少し抵抗がある。 --裏のCGのシーマンを見て止めた人もいた。まだDCで少しポリゴンでリアルさが完璧では無いのが良かったんだろう。今のグラフィックだとWiiはおろか360やPS3で出すと子供は泣く。 -共食いする(触覚を伸ばし栄養を摂る)図はいい気分ではない。顔が見えないのが救い。 --食われた後も浮かんでる死体はしばらく残るので複雑な気分にしかならない。食ったやつは普通に過ごす。シュールだ…。 -あげないと死ぬので、似合わない人にはとことん似合わない。妙にリアルだ…。 **リメイク ----- *シーマン ~禁断のペット~ ガゼー博士の実験島 【しーまん きんだんのぺっと がぜーはかせのじっけんとう】 |ジャンル|育成シミュレーション|~| |対応機種|プレイステーション2|~| |発売元|初版:アスキー&br()完全版:D3パブリッシャー|~| |開発元|ビバリウム|~| |発売日|初版:2001年11月15日&br()完全版:2003年2月27日|~| |定価|初版:8,800円(税抜)&br()完全版:8,190円(税込)|~| **概要 -DC末期にPS2に出た。マイクなどが少し改善、追加要素がある。 **総評 確かに今となっては過去の遺物となった。だがシェンムーと同じくセガに一定のイメージを作りDCに愛好家を増やしたのは事実である。~ 今もう一度…と思ったらツイッターにて製作者が「3DSで見てみたい」との意見に「期待していてください」との回答が。~ どうやら製作者も見てみたいらしい。ファンにとっては最後の望みである。