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*Wit's 【うぃっつ】 |ジャンル|アクション|#amazon(B000068I8B)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|アテナ|~| |発売日|1990年7月13日|~| |定価|5,800円|~| |プレイ人数|1~4人|~| |判定|なし|~| |ポイント|対戦が熱い&br()難易度は高い|~| //判定 賛否両論→なし にしました。 ACからFCの際に色々と進化したのが大きいです。 ---- #contents(fromhere) ---- **概要 70年代のアメリカのアーケードゲーム『ブロッケード』(Blockade)の派生作品の一つ。~ 元々はアテナが1989年に出した同名のACゲームからの移植だが、AC版にはないストーリー設定やシステムなどFC版独自の要素も盛り込まれたアレンジ移植となっている。 **特徴 -『ブロッケード』は2人のキャラが軌跡にブロックを生成しながら動き回る対戦ゲームである。自機及び、相手は移動と同時にブロックによる壁を生成していく為、時間と共に画面はブロックで埋まっていく。生成したブロックや壁にぶつかると即死。 --戦闘は1画面の中で行われる。互いにブロックで埋めていき、長く生き残った方の勝利。相手はブロックを回避するので上手く立ち回り、自分もブロックを避けつつ相手を追い込んでいくのがポイント。 --停止する事は出来ず、ブロックの生成を無効にする事も出来ないが、高速と低速を使い分けられる。相手を出し抜くには高速、狭い場所で1秒でも長く生存するには低速と使い分ける。とにかく早く決着が着くのが特徴。 --有名所で言えば『[[がんばれゴエモン ~ゆき姫救出絵巻~]]』のミニゲームの一つ「ペンキ塗り」はこれをモチーフとしたと思われるような、(ジャンプやスピード変化は無いが)似たルールである。 -『ブロッケード』は1976年の発売後にブームとなり、いくつもの派生作品がリリースされていた。AC版『Wit's』はブームも過ぎて10年以上経過した後、古典ゲームのリメイクが流行っていた頃に登場した作品である。 --AC版は、忍者、芸者、力士、更には新幹線など現代要素も盛り込んだカンチガイニッポンから始まり、エッフェル塔、戦場など世界を回る。2周目ではブロックが色々と置かれ、そして最後は宇宙が舞台になる。 --間にはBREAK TIMEを挟み、主人公がコーヒータイムを楽しんだり、タバコ、スナックなどで休憩する様が表示される。 --本作ではACを軸に様々な要素が盛り込まれている。 **評価点 -ブロッケードが遊べる事 --ストーリーや対戦であらゆる状況での対戦を楽しめる。更にジャンプが存在しており相手の陣地に突入して勝負をかけるゲーム性が面白い。 -ACから進化した点 --ストーリーも設定された。主人公の高校教師の初都走一郎が飛び出した子供を救おうとし車にはねられたところを、ジョーク軍団に救われ、ウイッツマンになる。しかし世界征服を強要されてはたまらず逃亡を図るという内容。ベタだがヒーローになった気分にさせてくれる。 ---舞台もボスも多数用意され個性がある。なお、2P協力プレイの際は敵も2体で襲い掛かってくる。 //-ウイッツマンの見た目は単一色という非常にシンプルなもの。メーカーは別だが4か月後に発売された[[シルバーサーファー>SILVER SURFER]]を彷彿させてくれる。ステージ選択制で5つのボスを倒してラスボスに挑むあたりも同様。 --流石にACの一枚絵には及ばないが代わりに多数のステージを用意。基板回路、上空、洞窟、水上、氷上そして最後は宇宙である。 ---従来はブロックが配置されるだけであったが、本作ではフィールドに応じて色々な特徴を持つ。2周回する必要がなくなり、BGMも2曲から10曲近くに増量されている。 -凝ったグラフィック --オープニングではあらゆる状況を一枚絵で説明、文章も漢字が使われている。 --選択画面では、敵には顔グラフィックが用意されており、しかもアニメーションする。それを指し示す主人公も大きく手を動かす。 //---ステージ3のボスの顔は『Battle Kid 2: Mountain of Torment』のステージ6のボスのような並びで面白い。 --ゲーム中でも非常に細かく描き分けられている ---走る動作は勿論、場所に応じて鳥や遊泳などの動作をする。アウトになった際は沈んだり凍結する。勝利するとポーズを取るなど実に多彩である。 --ポーズ中にゲーム画面が見えているとプレーヤーに考える時間を与えたりしてバランスが崩れる事がある、そのため『[[テトリス]]』などではポーズをかけると画面が伏せられるようになっている。 ---本作でもやはりゲーム画面が伏せられるようになっているのだが、ただ暗転するだけではなく上述したAC版の「BREAK TIME」がBGMと共に表示される。1人分しかないもののAC版プレイヤーを喜ばせ、そのシュールな絵で新規プレイヤーの笑いを誘った。 --ブロックの生成は従来には無かった徐々に大きくなる仕様が実装されて分かり易い。ゲームオーバーの画面もブロックで「GAME OVER」の文字が表示される。 --エンディングでは主人公が人間に戻り、趣味のジョギングで締める演出が用意されており、多重スクロールで奥行きもある。その後は綺麗な地球をバックにスタッフロールもアルファベットが円状に散らばる演出もあり、最後にウイッツマンがポーズを決める。何故か''電話ボックス''で人間に戻るが…。 -対戦は非常に力が入っている。 --それぞれ残機が4つからスタート、0の状態でミスすると脱落。1セットは、多くても10回あたりで決着がつく所要時間は2分程度。最後にリザルトが出る。 --マルチタップを使うと最大4人で対戦が可能。当時は4人で対戦出来るゲームは珍しく、[[くにおくんシリーズ]]などの一部作品に限られていた。 --ステージも多数用意。この手のものは使い回しが相場だが本作では専用のグラフィックにBGMが用意されており、更に背景には女性キャラが大きく描かれており華がある。 ---ステージ3の曲は本編ステージ1の使い回しではある。スピード感のある曲であり強制高速にマッチしている。 ---余談だがNORMALがNOMALと間違えられている。 **賛否両論点 -難易度が高い。 --敵はジャンプの他にあらゆる特殊能力を併用してくる上にブロックを的確に回避するのでミスなども期待は出来ず勝つのは難しい。クリア条件は5勝、その際に1upするがそれでも苦しい。下記の通りコンティニューもきかないので更に厳しい。 **問題点 //-オープニングでは展開に応じてBGMが変調する事はなく資料映像ばりである、手術台のところでは文章量が多すぎるので負担。音楽もブツ切りとはいかないが適当なところで切り上げ。 //当時としては別に珍しくない。恐らく下書き初版を同じ人間が書いたであろう『忍者龍剣伝』シリーズと比較しているのだろうが、あちらが非常に凝っていたのであって当時の最低水準という訳ではない。 -コンティニューはない --ゲームオーバーになれば最初から。難易度が高いなかで勝ち続けなくてはならないので非常に辛く、これらの厳しい要素が複合された所為でクリアを断念したプレーヤーも多数。 --一応ボス1体倒す毎に1upするが焼け石に水。 -クリア済みのキャラに×マークが付くのは良いが、他のキャラにカーソルがある場合は非表示になる。 -エンディングの最後に表示されるのはいつもの「GAME OVER」。 --当時は時折[[同様の例>ミシシッピー殺人事件]]が見受けられたが、せっかく豪華な演出を用意しているのだから、最後にわざわざ見せなくても良かったのではないだろうか。 **総評 シンプルなゲームに見えて色々と作り込まれている作品である。難易度が高いので初心者が一人でやるようなゲームではないが、多人数での対戦ゲームを求める人達にはベストマッチと言えよう。
*Wit's 【うぃっつ】 |ジャンル|アクション|#amazon(B000068I8B)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|アテナ|~| |発売日|1990年7月13日|~| |定価|5,800円|~| |プレイ人数|1~4人|~| |判定|なし|~| |ポイント|対戦が熱い&br()難易度は高い|~| //判定 賛否両論→なし にしました。 ACからFCの際に色々と進化したのが大きいです。 ---- #contents(fromhere) ---- **概要 70年代のアメリカのアーケードゲーム『ブロッケード』(Blockade)の派生作品の一つ。~ 元々はアテナが1989年に出した同名のACゲームからの移植だが、AC版にはないストーリー設定やシステムなどFC版独自の要素も盛り込まれたアレンジ移植となっている。 **特徴 -『ブロッケード』は2人のキャラが軌跡にブロックを生成しながら動き回る対戦ゲームである。自機及び、相手は移動と同時にブロックによる壁を生成していく為、時間と共に画面はブロックで埋まっていく。生成したブロックや壁にぶつかると即死。 --戦闘は1画面の中で行われる。互いにブロックで埋めていき、長く生き残った方の勝利。相手はブロックを回避するので上手く立ち回り、自分もブロックを避けつつ相手を追い込んでいくのがポイント。 --停止する事は出来ず、ブロックの生成を無効にする事も出来ないが、高速と低速を使い分けられる。相手を出し抜くには高速、狭い場所で1秒でも長く生存するには低速と使い分ける。とにかく早く決着が着くのが特徴。 --有名所で言えば『[[がんばれゴエモン ~ゆき姫救出絵巻~]]』のミニゲームの一つ「ペンキ塗り」はこれをモチーフとしたと思われるような、(ジャンプやスピード変化は無いが)似たルールである。 -『ブロッケード』は1976年の発売後にブームとなり、いくつもの派生作品がリリースされていた。AC版『Wit's』はブームも過ぎて10年以上経過した後、古典ゲームのリメイクが流行っていた頃に登場した作品である。 --AC版は、忍者、芸者、力士、更には新幹線など現代要素も盛り込んだカンチガイニッポンから始まり、エッフェル塔、戦場など世界を回る。2周目ではブロックが色々と置かれ、そして最後は宇宙が舞台になる。 --間にはBREAK TIMEを挟み、主人公がコーヒータイムを楽しんだり、タバコ、スナックなどで休憩する様が表示される。 --本作ではACを軸に様々な要素が盛り込まれている。 **評価点 -ブロッケードが遊べる事 --ストーリーや対戦であらゆる状況での対戦を楽しめる。更にジャンプが存在しており相手の陣地に突入して勝負をかけるゲーム性が面白い。 -ACから進化した点 --ストーリーも設定された。主人公の高校教師の初都走一郎が飛び出した子供を救おうとし車にはねられたところを、ジョーク軍団に救われ、ウイッツマンになる。しかし世界征服を強要されてはたまらず逃亡を図るという内容。ベタだがヒーローになった気分にさせてくれる。 ---舞台もボスも多数用意され個性がある。なお、2P協力プレイの際は敵も2体で襲い掛かってくる。 //-ウイッツマンの見た目は単一色という非常にシンプルなもの。メーカーは別だが4か月後に発売された[[シルバーサーファー>SILVER SURFER]]を彷彿させてくれる。ステージ選択制で5つのボスを倒してラスボスに挑むあたりも同様。 --流石にACの一枚絵には及ばないが代わりに多数のステージを用意。基板回路、上空、洞窟、水上、氷上そして最後は宇宙である。 ---従来はブロックが配置されるだけであったが、本作ではフィールドに応じて色々な特徴を持つ。2周回する必要がなくなり、BGMも2曲から10曲近くに増量されている。 -凝ったグラフィック --オープニングではあらゆる状況を一枚絵で説明、文章も漢字が使われている。 --選択画面では、敵には顔グラフィックが用意されており、しかもアニメーションする。それを指し示す主人公も大きく手を動かす。 //---ステージ3のボスの顔は『Battle Kid 2: Mountain of Torment』のステージ6のボスのような並びで面白い。 --ゲーム中でも非常に細かく描き分けられている ---走る動作は勿論、場所に応じて鳥や遊泳などの動作をする。アウトになった際は沈んだり凍結する。勝利するとポーズを取るなど実に多彩である。 --ポーズ中にゲーム画面が見えているとプレーヤーに考える時間を与えたりしてバランスが崩れる事がある、そのため『[[テトリス]]』などではポーズをかけると画面が伏せられるようになっている。 ---本作でもやはりゲーム画面が伏せられるようになっているのだが、ただ暗転するだけではなく上述したAC版の「BREAK TIME」がBGMと共に表示される。1人分しかないもののAC版プレイヤーを喜ばせ、そのシュールな絵で新規プレイヤーの笑いを誘った。 --ブロックの生成は従来には無かった徐々に大きくなる仕様が実装されて分かり易い。ゲームオーバーの画面もブロックで「GAME OVER」の文字が表示される。 --エンディングでは主人公が人間に戻り、趣味のジョギングで締める演出が用意されており、多重スクロールで奥行きもある。その後は綺麗な地球をバックにスタッフロールもアルファベットが円状に散らばる演出もあり、最後にウイッツマンがポーズを決める。何故か''電話ボックス''で人間に戻るが…。 -対戦は非常に力が入っている。 --それぞれ残機が4つからスタート、0の状態でミスすると脱落。1セットは、多くても10回あたりで決着がつく所要時間は2分程度。最後にリザルトが出る。 --マルチタップを使うと最大4人で対戦が可能。当時は4人で対戦出来るゲームは珍しく、[[くにおくんシリーズ]]などの一部作品に限られていた。 --ステージも多数用意。この手のものは使い回しが相場だが本作では専用のグラフィックにBGMが用意されており、更に背景には女性キャラが大きく描かれており華がある。 ---ステージ3の曲は本編ステージ1の使い回しではある。スピード感のある曲であり強制高速にマッチしている。 ---余談だがNORMALがNOMALと間違えられている。 **賛否両論点 -難易度が高い。 --敵はジャンプの他にあらゆる特殊能力を併用してくる上にブロックを的確に回避するのでミスなども期待は出来ず勝つのは難しい。クリア条件は5勝、その際に1upするがそれでも苦しい。下記の通りコンティニューもきかないので更に厳しい。 **問題点 //-オープニングでは展開に応じてBGMが変調する事はなく資料映像ばりである、手術台のところでは文章量が多すぎるので負担。音楽もブツ切りとはいかないが適当なところで切り上げ。 //当時としては別に珍しくない。恐らく下書き初版を同じ人間が書いたであろう『忍者龍剣伝』シリーズと比較しているのだろうが、あちらが非常に凝っていたのであって当時の最低水準という訳ではない。 -コンティニューはない --ゲームオーバーになれば最初から。難易度が高いなかで勝ち続けなくてはならないので非常に辛く、これらの厳しい要素が複合された所為でクリアを断念したプレーヤーも多数。 --一応ボス1体倒す毎に1upするが焼け石に水。 -クリア済みのキャラに×マークが付くのは良いが、他のキャラにカーソルがある場合は非表示になる。 //-エンディングの最後に表示されるのはいつもの「GAME OVER」。 //--当時は時折[[同様の例>ミシシッピー殺人事件]]が見受けられたが、せっかく豪華な演出を用意しているのだから、最後にわざわざ見せなくても良かったのではないだろうか。 //GAME OVER(ゲーム終了)を最後に見せるゲームなんて山程あるし、リンク先をクソゲーにしてる辺り悪意しか感じない **総評 シンプルなゲームに見えて色々と作り込まれている作品である。難易度が高いので初心者が一人でやるようなゲームではないが、多人数での対戦ゲームを求める人達にはベストマッチと言えよう。

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