本項ではPS2版『ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアック・ジョブ・システム』(IZJS)と、
それをベースにしたHDリマスター版のPS4/Win/Switch/One版『ファイナルファンタジーXII ザ・ゾディアック・エイジ』(TZA)を紹介しています。
IZJS版は
判定なし
、TZA版は
良作
判定となっています。
※オリジナル版『ファイナルファンタジーXII』の記事はこちら
【ふぁいなるふぁんたじーとぅえるぶ いんたーなしょなる ぞでぃあっくじょぶしすてむ】
ジャンル | RPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売・開発元 | スクウェア・エニックス | |
発売日 | 2007年8月9日 | |
定価 | 6,800円 | |
レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
廉価版 | アルティメットヒッツ:2009年5月11日/2,940円 | |
判定 | なし | |
ポイント |
インターナショナルだが日本限定のシステム改変版 オリジナル版の難解な作りを抜本的に改める 遊びやすさ重視のコンセプト 倍速機能の快適さ、アッパー調整の爽快感 好みが分かれやすい調整 |
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ファイナルファンタジーシリーズ |
『ファイナルファンタジーXII』のインターナショナル版。『FFXII IZJS』と略される。
オリジナル版(無印)とは違った遊びかたを目指したため、従来に比べて無印からの変更点が非常に多い。
また無印は難度やシステムなど遊びにくい部分が多いため、本作は「無印のイージータイプ」として遊びやすさが重視されている。
なお、海外で発売されていた『XII』は本作『IZJS』ではなく、無印準拠のシステム。
+ | 本作のジョブ |
ゲームバランス
ジョブの名称
トレジャーの中身や敵からの盗品、ドロップ品の改変
無印から継続している問題点については割愛。
当初の評判は上々だったが、研究が進むと上記の問題点も指摘される様になった。
オリジナルは自由度と完成度、対するインターナショナルは快適さと爽快感が重視されており、『XII』ファンでもオリジナル派とインターナショナル派で二分されている。
どちらもそれぞれの良さがあるので、これからプレイしようという人にとっては、どちらを選ぶか悩ましい問題になっている。
重要なのはゲームをプレイする上で何を一番重視するかである。
自由度の高さを好んでいた海外プレイヤーからは、制約の多さで無印ほどの評価を得られなかった。
【ふぁいなるふぁんたじーとぅえるぶ ざぞでぃあっくえいじ】
ジャンル | RPG | ![]() ![]() ![]() |
対応機種 |
プレイステーション4 Windows 7~10(Steam) Nintendo Switch Xbox One Windows 10(Microsoft Store) |
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発売元 | スクウェア・エニックス | |
開発元 | Virtuos | |
発売日 |
【PS4】2017年7月13日 【Win(Steam)】2018年2月2日 【Switch/One】2019年4月25日 【Win(MS Store)】2021年2月11日 |
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定価 |
【PS4】7,480円 【Win】5,280円 【Switch/One】6,380円 |
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レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
『IZJS』をベースにさらなるシステム調整 移植作品ながらオートセーブなど各種便利機能も追加 目玉はジョブの組み合わせ システム・グラフィック・サウンド以外は変更点無し |
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ファイナルファンタジーシリーズ |
『ファイナルファンタジーXII インターナショナル ゾディアック・ジョブ・システム』のHDリマスター版。略称は『TZA』など。
オリジナル版(無印)ではなく上記のインターナショナル版をベースとしており、そこからさらにシステムの調整が行われ、『IZJS』ともまた違う感覚でプレイできる作品となっている。
また、新たにトロフィーシステムに対応。これにより「空賊の隠れ家」は一旦廃止されていたが、後に世界累計出荷・DL販売100万突破記念でパッチにより復活した。
オリジナル版とは異なりリマスター版は海外でもリリースされたため、ようやく『IZJS』準拠の作品が海外でも遊べるようになった。
それに併せ、2018年2月2日にSteamでWin版も配信。こちらは音声は日本語・英語両対応、テキストも各種言語対応となっている。
さらに翌年にはOne/Switch版も発売され、その後にこの2種に準拠したWin10版がMicrosoft Storeで発売された。
機種によって特徴が異なる箇所があるため、独自の部分については後述。同じWin版でもSteam版とMS Store版は仕様が異なるため注意。
ただのHDリマスター移植に留まらない、進化した『ファイナルファンタジーXII』
2種のジョブ選択
オートセーブ機能
ハイスピードモードの段階分け
「順番待ち」の改善
トライアルモードの仕様変更
その他
アップデートで対応(Switch/One/MS Store版は初期から対応)
Steam版のみの追加要素
Switch/One/MS Store版のみの追加要素
難易度の低下
無印や『IZJS』から継続している問題点については割愛。
+ | アップデート前の問題点 |
『IZJS』をベースにしており、無印とはシステムに差異があるため元の遊び方は完全に再現はできない。
しかし『IZJS』からは順当かつ大きく進化しており、ただのHDリマスターに留まらない優れた仕上がりとなっている。
『IZJS』と比べて単純に出来ることだけ増えており(*10)、今から『FFXII』をプレイしてみたいという場合は十二分にオススメできる作品である。
*1 ウーラン=ポーランドの槍騎兵。
*2 シカリ=日本のマタギの頭領。
*3 わざ「~破壊」のこと。成功すると敵の能力を低下させるわざで、攻撃・防御・魔攻・魔防の四種類がある。
*4 ランダムで黒魔法のどれかを発動するわざ。無印では発動する魔法が下位に偏っていたため使いづらかったが、IZJSでは全ての黒魔法が等確率で発動するようになったため強力な魔法を期待しやすくなっている。
*5 文字通り囮になる魔法。この状態になったユニットが敵からのターゲットを一身に引き付ける。
*6 武器攻撃力の高い順にその武器のアルファベットを並べていくと「FINAL FANTASY」になるというもの。
*7 このアルファベット武器に置き換わっている場合が多い。
*8 ただし、そのエリアの敵を倒して次のステージに移らなければならない。
*9 6人全員の全ライセンスを取得しようとすると、それだけで1時間以上かかる。
*10 厳密に言えば「順番待ち」のみ狙えなくなっている。『IZJS』ではあまり狙う意味も無かったが。