龍神
【りゅうじん】
| ジャンル | シューティング | 
| 対応機種 | アーケード(TAITO B-SYSTEM) | 
| 発売元 | タイトー | 
| 開発元 | イーストテクノロジー | 
| 稼働開始日 | 1993年 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | BGM以外は色々と地味 | 
 
概要
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縦画面縦スクロールシューティング。
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93年のアーケードゲームとしては少し野暮ったい、丸みを帯びたデザインと色使いが特徴。と同時に、非常に出来の良いテクノサウンドも印象的。
 
システム
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ゲーム開始時、性能の異なる4機のうち1機を自機として選択する。
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と言ってもALLクリアするだけなら実質紫の機体(ファルシオン)一択である。理由は後述。
 
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ショットボタンでショット。セミオート。
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ボタン長押しで溜め撃ちが可能。ショットと溜め撃ちの性能は選択した自機によって異なる。
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アイテムを入手する事で性能が上昇。アイテムは時間経過で二種類に変化し、ショット性能もそれに合わせて変化する。
 
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ライフ制。ミスをしてもパワーダウン等はしない。
評価点
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敵側のデザインが個性的。
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蝶や蜂等、虫や昆虫だらけの2面、海洋生物をモチーフにしたメカが登場する4面、西洋の城を象った5面ボス等、種類が豊富で見ていて楽しいものが多い。
 
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BGMがかっこいい。
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そのテクノサウンドは聞いていると癖になる。ボス戦の曲等純粋に良質な曲も多い。
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すぐにデモに移ってしまうのでフルで聞く事ができないオープニング曲も2分近くある等、サウンドは素人目でも丁寧に作られているのがわかる。
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逆に、ステージBGMは曲の印象的な部分がボス戦の曲で潰されてしまい、カッコイイが印象的に聴こえない、という難点はあるが。
 
問題点
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あまり特徴のないグラフィック。
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SFCのようなデザインと色使いで、あまり派手ではない。
 
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残念なゲームバランス。
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展開を覚えれば、という事は無い典型的な覚えゲーシューティング。敵配置は練りこまれているが、敵耐久が高すぎる。
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アイテムを取得するとランクが上昇して硬くなるため、溜め時間の短い溜め撃ちを連射しつつアイテムを回避する攻略法が要求される。
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機体性能も極端で、特にパワーアップアイテムを取らず(ランクを上げず)に溜め撃ちで広範囲に撃てるファルシオン(紫)が群を抜いて強力。また、ファルシオン程ではないが溜め撃ちの攻撃力が全機体中最も高いバウルジ(緑)もそこそこ使える。逆にソードブレイカー(青)とシャムシール(橙)はこれといった持ち味がなく、クリアに遠い機体となっている。
 
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画面のチラつきがやや激しい。
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特に4面以降はこのチラつきが顕著で、弾を避けた筈が被弾していた、という事もしばしば。
 
総評
 『ギガンデス』に続くイーストテクノロジーのシューティング。出来は悪く無いが色々残念なところが多く、持ち味を殺してしまっているのは『ギガンデス』と良く似ている。
 これが縁だったのかは不明だが、この後イーストテクノロジーは『オペレーションウルフ3』を製作する事になる。
最終更新:2021年06月05日 02:51