ねこねこずう
【ねこねこずう】
| ジャンル | シミュレーション | 
| 対応機種 | Windows 95 | 
| 発売・開発元 | プチフォレスト | 
| 発売日 | 1997年12月12日 | 
| 定価 | 6,800円(税別) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | ネコと少女は紙一重 | 
 
概要
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ネコミミ少女と仲良くなっていくという、極めて解りやすい概要のゲーム。
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だが、その実体はネコミミ少女の姿をした猫と仲良くなっていくゲームである。
 
システム
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家の近くに現れたネコミミ少女の近くに様々なアイテムを置いて少女の興味を引き、好感度を上げていくのが目的。
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プレイヤーはアイテムを作る・置く・撫でると言った行動がとれる。
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アイテム制作ウインドに様々なファイルを投げ入れるとアイテムが制作される。
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ゲーム内ではなくパソコン内のファイル。新規テキストや画像データ、仕事用のエクセル等を投げ入れてもアイテムを作成する。当然の事だが投げ入れたデータは消滅しない。
 
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制作したアイテムを少女の足元に置く事ができる。少女はその時の気分次第で様々な反応を示す。
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どのタイミングでも少女を撫でる事ができるが、少女がこちらに友好的でない場合は好感度が減少する。
 
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少女は立ち位置が家に近ければ近いほど好感度が高い事を意味する。
評価点
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少女はドットでなかなか滑らかにアニメーションする。
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喜び、怒り、悲しみ等の感情表現のほか、アイテムに興味をひいたり、警戒したり等で様々なアクションを見せる。
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少女は人語を話さないが、声優の演技もあって喜怒哀楽が非常にはっきりしており、彼女が今どういう気持ちなのかを察しやすい。
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正直、個性のない少女だが、その挙動だけで可愛らしさを表現しているのは見事である。
 
 
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アイテムの種類は50種類以上。猫じゃらしやまたたびと言った猫らしいアイテムの他、CDや大吟醸等の猫と全く関係のないアイテムも作れる。
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作られるアイテムは作成ウインドに投げ入れるファイルのファイル名と作成時間で変化する。
 
問題点
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少女がどんな反応をするかは完全なランダム。何もしてないのに突然家に近づく時もあれば、唐突に家から離れてそのままいなくなってしまうこともある。
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いろいろアイテムを与え、家に近づき、仲良くなれたと思い頭をなでようとすると、突然嫌がりそのまま走り去ってしまうなんて事も。
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バッドエンドでは少女が姿を見せなくなるだけなので、鬱要素は皆無なのだが。
 
 
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イベントは無い。
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少女が自由気ままに動くだけで、別に何か特別なイベントがあるわけではない。
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値段不相応の薄いゲームと言える。定価の6,800円出す程のゲームかと言われると……。
 
 
総評
パッケージと説明文を見ると「ははぁ、ネコミミ少女といちゃいちゃするんだろうな」と思わせておいて、蓋を開けてみれば登場するのはネコミミ少女の姿をした猫。気まぐれでつかみ所が無く、行動に一貫性は無い。それもそのはず全てがランダム。ゲーム性は皆無で攻略も糞もあったものではない。
だがこのランダム性はまさに現実の猫かつ、少女の猫的な気まぐれさを表現している。そこを気に入る人にはたまらない傑作と言っていいだろう。ゲームと言うよりはネコ少女を眺めるツールと言った所。
最終更新:2025年04月11日 11:56