いけ!いけ!! ハムスター
【いけいけ はむすたー】
| ジャンル | 横スクロールアクション | 
| 対応機種 | ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア) | 
| 発売・開発元 | トムクリエイト | 
| 発売日 | 2010年4月21日 | 
| 定価 | 200DSiポイント | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 回し車に乗ったハムスターがころころアクション 独特の移動慣性を操りこなせるかが攻略の鍵
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概要
定期的にニンテンドーDS(3DS)のダウンロードソフト配信を行っているトムクリエイトがリリースした一作。
可愛いハムスターを主人公とした、正当派横スクロールアクションゲームといえる内容。
オートセーブ方式。
特徴
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スピード派かじっくり派か…?
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本作はその遊び方によって、二通りのプレイスタイルが味わえる。
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「とにかく速くクリアしたい」というプレイヤーは、ギリギリ超加速で最速クリアを目指すスタイル。
 もちろん、操作のクセや障害物配置をわきまえておかないと、最悪連続ミスによるゲームオーバーとなってしまうのは避けられないだろう。
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「とにかくヒマワリの種をコンプしたい」というプレイヤーは、じっくり操作によるヒマワリの種回収を目指すスタイル。
 ヒマワリの種は危険な地形付近にも配置されている事が多々あり、ある程度のサバイバルプレイを求められる。
 なお、各ステージの制限時間はゆるめで、よほどもたつかない限りはタイムオーバーとなる心配はほぼない親切設計である。
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もちろん、双方の高嶺を目指すというプレイスタイルも可能だが、それは相当なやり込みをしないと厳しいところ。
 
 
主なルール
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ゲームの流れ。
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回し車に乗ったハムスターを操作し、全10ステージ構成を攻略していくのが目的となる。
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ステージクリア条件は「ハムスターがステージ奥のゴール地点に到達する」事にある。各ステージ毎に10分の制限時間があり、それ以内にゴールしなければならない。
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ステージ途中には「中間ゲート」があり、これを通過すればミス後はそこからの再開となる。
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各ステージには1~2体のボスが待ち構えている。ボス戦中は10秒間のYボタン連打によるバトル形式となり、連打数が多ければ勝利、足りなければ敗北(ミス)となる。
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各ステージをクリアすると、「ステージにおけるクリアまでの時間」と「取得したヒマワリの種(下記)の回収率」のハイスコアが記録される。
 
 
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操作系統。
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ハムスターの操作は以下の通り。
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十字ボタン左右でハムスターの左右操作。Bボタンを押しながらだと加速ができる。
 加速中に移動方向と反対側へとボタンを押すとブレーキがかかる。
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Aボタンでジャンプ動作。加速中にジャンプするとより高く跳べる。
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Yボタン連打でボスバトル(ボス戦のみに使用)。
 
 
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ハムスターの移動慣性について。
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本作におけるハムスターの移動には独特の慣性が働き、動かすには少々のコツを要する。
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加速移動中に操作をやめても、すぐには止まれずに若干量の移動をし続けてしまう。移動を止めたければブレーキをかける必要があるが、それでも一瞬で止まるのは難しい。
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よって、本作においては「加速とブレーキのタイミングを考慮した操作」が必要不可欠となる。これを知っておかないと、まともなクリアはまず不可能といっていい。
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加速中は画面上の「スピードメーター」が上がり続け、これが最大まで溜まってしまうとクラッシュ(ミス)となってしまう。
 上昇したメーターは加速をやめる事で下がる為、加速中でも定期的な加速停止手段(ブレーキなど)を行う必要がある。
 
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余談だが、本作に操作のクセはメーカー側も承知らしく、ゲーム起動時にて「慣れないうちはゆっくり操作を心がけよう」という忠告表示がされる。
 
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ヒマワリの種について。
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ステージ中は必ず、アイテムである「ヒマワリの種」が100個配置されている。
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取得しても特にゲーム的な意味での効力はないが、ヒマワリの種の回収率(上記)に反映される為、やり込みの一環としては全部集めておきたい。
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各ステージにおけるヒマワリの種の配置数は「中間ゲートを通過する前に50個、通過後に50個」という法則があるので、取りこぼし回避の為の目安となる。
 また、ボスを倒すと必ず5個のヒマワリの種を落とす。
 
 
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障害物について。
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ステージ中には以下の障害物があり、ハムスターを操作する上での障害となる。
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「動かない岩」…ハムスターの加速が早すぎる状態でぶつかるとミス。適度な加速状態では触れてもミスにはならず。
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「動く岩」…ハムスターが触れるだけでミス。避けるにはジャンプでかわす必要がある。必ず前方向から転がってくる性質がある。
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「高速玉」…初見で避けるのが困難な程に速く、ハムスターが触れるともちろんミス。必ず後ろ方向から転がってくる性質がある。
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「坂道」…ここに乗るとハムスターが下り坂に流されやすくなる。流された先には落とし穴などの突発的障害物が配置されている事が多い。
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「落とし穴」…ここにハムスターが落ちてしまうとミス。
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「ボス」…上記のゲームの流れの項参照。厳密には障害物ではないが、ある意味障害物と同じ存在といえる。
 
 
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ミス条件について。
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本作は残機制を採用している。各ステージ毎に用意された5つの残機(ハムスター)を失うとゲームオーバー。
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「ハムスターが急加速で岩などに激突する」「動く岩・高速玉に触れる」「スピードメーター超過によるクラッシュ」「ボス戦に負ける」といった条件を満たすと1ミスで残機ロス。
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制限時間が尽きる(タイムオーバー)と、残機数に関わらず即ゲームオーバー。
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ミス後の復活は中間ゲートを通過すればそこから、通過していない場合はステージ最初からの再開となる。
 復活後はすべてのヒマワリの種配置・ボス戦の勝敗状態・残り制限時間がミス前の状態となっている。
 
 
評価点
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とりあえずはハムスターがかっこ可愛い。
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本作の最大の顔といえる和み系ハムスターが、回し車でくるくると動く様が可愛らしい。
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しかしその一方で、限界付近までハムスターを加速すると回し車に砂煙が散り、ブレーキをかけると豪快にドリフト音がする様は妙にエキサイティングで格好いい。
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ボス戦は専用のアニメーションでバトルが行われ、勝利すると色々な手段でボスを吹き飛ばすハムスターの様がこれまた格好いい。
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すなわち、本作は可愛らしさと格好よさが上手く組み合わさった、「かっこ可愛い」系のハムスター達の勇士が拝める魅力を持っているといえる。
 
 
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200円相当としてはそこそこなボリューム。
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値段を考えると、それなりにまとまった構造のステージが10つも用意されているのは嬉しい。
 
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ファンシーなグラフィックやBGM。
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上記で述べたハムスターの可愛さはもちろんの事、グラフィックの書き込み自体もファンシーらしさが上手く表現されている。
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各ステージの背景に一切の使い回しがなく、ちゃんと個別のテーマを持っている点も評価に値する。
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BGMもファンシーで優しいものとなっている。
 
 
問題点
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どう見ても蛇足なボス戦。
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「バトル中はひたすらYボタン連打」というシステムが、ただ疲れるだけで全然面白くない。
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メーカー側も「簡単連打バトル!」とセールスポイントにしているが、ボス戦に連打プレイを求めるプレイヤーなど常識的にはいないと思う。
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しかも、Yボタンだけを連打をしないといけないので最悪指が攣る上に、その連打も結構な数をこなさないと勝てない。この地味に厳しい仕様が辛い…。
 
 
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全ステージにおけるひまわりの種全回収を達成してしまうと、後は最速クリア位しかやり込む要素がない。
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BGMが各ステージすべてにおいて使い回されている。
総評
若干レースゲーム仕立ての正当派アクションゲームというべき作品。派手さはあまりないが、エキサイティングに回し車ハムスターが走る勇士に燃え(萌え?)るのも一興…か?
最終更新:2022年03月01日 22:47