【ぶらっくまとりくす】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() |
対応機種 | セガサターン | |
発売元 | NECインターチャネル | |
開発元 | フライト・プラン | |
発売日 | 1998年8月27日 | |
定価 | 6,800円(税別) | |
判定 | なし | |
ポイント |
善悪の逆転したダークな世界 シビアなストーリー システムもシビア |
|
BLACK/MATRIXシリーズ:1 - 2 - ZERO - OO |
『BLACK/MATRIX』シリーズ第1作。フライト・プラン制作のSRPGとしても第1作。
シナリオは漫画原作者のビトウゴウ(*1)、キャラクターデザインは土屋杏子(*2)。
当時、SSではギャルゲーの移植を主にしていたNECインターチャネルとしては異色の作品である。
我々が「悪」と呼んでいる物が…「善」と呼ばれる善悪が逆転した世界。
この世界の人間は、白き鳥類の羽を持つ者と、黒き蝙蝠の羽を持つ者に二分されており、
黒き羽の人間は支配階級として、白き羽の人間を奴隷として使役していた。遥か昔、地上は大悪神ゴッドによって支配されていた。
ある時、大天使メフィストフェレスは大善神サタンの旗の下、ゴッド率いる白き羽の大邪神達に戦いを挑んだ。
戦いは666日続き、ついにゴッドは倒れ、大邪神達も封印された。
これが創世記戦争として語り継がれる神話である。そして現在。黒き羽の人間はその立場を確固たるものとするため、自分達を大天使メフィストフェレスの子孫と、
逆に白き羽の人間は敗れた大邪神の子孫なのだと語り継いでいた。白き羽の少年アベルは重傷を負って記憶を失い、自身のご主人様のことすら思い出せなくなっていた。
そんなアベルのご主人様は黒き羽でありながら彼を対等に扱っており、意識の戻らないアベルを献身的に看病していた。
目覚めたアベルはご主人様とリハビリに励んでいたが、ある日のこと、この世界を支配するアンゲルス教団の人間がアベルを連行しようとする。
ご主人様のアベルに対するあまりに奴隷らしからぬ扱いが、異端審問官に目をつけられたのだ。
そこでご主人様はアベルを「愛している」と訴えてしまう。
この世界では「愛」は最も重い罪。それを口にしたご主人様はいずこかへと連れ去られ、アベルはゴルゴダの牢獄へと連行された。
絶望の淵に立たされたアベルだったが、自身も知らない謎の力を発動したことを機に、獄中で出会った囚人らと共に脱獄。
ご主人様を救い出すべく、アンゲルス教団に戦いを挑むのだった。
+ | 大罪を背負う者たち |
+ | ご主人様候補 |
+ | ネタばれ注意 |
【ぶらっくまとりくす あどう"ぁんすど】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() |
対応機種 | ドリームキャスト | |
メディア | GD-ROM 2枚 | |
発売元 | NECインターチャネル | |
開発元 | フライト・プラン | |
発売日 | 1999年9月30日 | |
定価 | 6,800円(税別) | |
廉価版 |
ドリコレ 2002年10月31日/2,800円(税別) |
|
判定 | なし | |
ポイント |
シナリオの追加 アニメも追加 ハッピーエンドも追加 |
『BLACK/MATRIX』のリメイク版。イラストレーターがつちやきょうこ氏からそえたかずひろ氏に変更された他、ストーリーがSS版とは所々異なっている。
+ | ネタバレ |
キャラデザインやアニメのクオリティに難色を示す意見は多々あるものの、シナリオの加筆に演出の強化、ハッピーエンドの追加と総合的な充実度ではSS/PS版とは比べものにならない『BLACK/MATRIX』の「完全版」と言って良い。
【ぶらっくまとりくすくろす】
ジャンル | シミュレーションRPG | ![]() |
対応機種 | プレイステーション | |
メディア | CD-ROM 2枚 | |
発売元 | NECインターチャネル | |
開発元 | フライト・プラン | |
発売日 | 2000年12月14日 | |
定価 | 6,800円(税別) | |
廉価版 | ベスト版:2002年3月7日/2,800円(税別) | |
配信 | ゲームアーカイブス:2009年12月24日/600円 | |
判定 | なし | |
ポイント |
DC版準拠でSS版に近い ハッピーエンドは没収 |
『BLACK/MATRIX』の二度目のリメイク。その名の通り、SS版とDC版を「クロス」させたような作品となっている。
SS版をベースにDC版の要素を加えた、「クロス」したブラックマトリクスである。しかしエピローグを始め削除された要素も多く、両者の良いとこ取りとは言い難い出来である。
とは言え、当時主流ハードであったPSのソフトと言う事で、ブラックマトリクスの認知度を高める事に大きく貢献したのも間違い無いだろう。
本作と『OO』はゲームアーカイブスで配信されていたが、2010年12月24日で配信終了となっている。今からプレイしたければ現物を手に入れるしか無い。
*1 SS版はネコプロダクション名義。
*2 つちやきょうこ。本作のオリジナルのSS版では漢字名義だった。
*3 この世界の七つの大罪の中でも「愛」は最も重い罪である。結婚や出産も子孫を残す為の本能的な行為に過ぎないとされている。
*4 ご主人様の留守中に勝手に抜け出した形になる為、後味の悪い別れになる。
*5 本作にもお金は別途存在することは補足しておく。
*6 メインキャラや一部ボスは白骨化せず消滅し、撤退扱いになる。
*7 尚、続編の『2』では倒れた状態を「戦闘不能」、白骨化した状態を「死亡」としている。ストーリー上の扱いを考えると妥当な所か。
*8 ストーリーには絡まないうえ、死滅すると以後使用不能。
*9 ノーマルモードでも登場する。なお、モード問わず戦闘に登場するのだが戦わなくてもマップクリア可能。
*10 特定のサブキャラを仲間にすることで可能。
*11 武器の種類によってはその武器自体がレアアイテムという場合もある
*12 攻略本では2列で称号を並べて紹介しているだけである。
*13 SS版ではカロンといういかにも悪役じみた獄長がボスだったので、役割は同じながら話の流れが大きく異なっている。カロンはプラハをご主人様に選んだ場合のみ登場。
*14 新聞の文字を切り抜いて貼って作るアレ。
*15 DC版のエピローグの台詞によると、そもそも大邪神の力を持つ仲間達は簡単に死ねないらしく、ラストバトルで倒しても実は殺せてはいない。
*16 主人公が魔王の血縁で、魔王の死から始まる。天使のヒロインがいる。人間が天使に嗾けられて魔界に侵攻する。ラスボスが大天使。など。