爆笑 吉本新喜劇 今日はこれぐらいにしといたる!
【ばくしょう よしもとしんきげき きょうはこれぐらいにしといたる】
ジャンル
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アクション+ミニゲーム
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対応機種
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PCエンジン スーパーCD-ROM2
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メディア
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CD-ROM 1枚
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発売元
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ハドソン
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開発元
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ハドソン、吉本興業
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発売日
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1994年1月3日
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定価
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6,800円
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判定
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バカゲー
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ポイント
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吉本メンバー勢ぞろい アクションとしてはかなりのヌルゲー 吉本ファンには必見アイテムか?
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吉本興業関連作品シリーズ
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概要
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吉本新喜劇を題材とした始めてのゲームであり、1994年のPCエンジン発売一番乗りソフトでもある。
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タイトルの「今日はこれぐらいにしといたる」とは新喜劇の座員である池乃めだかのギャグで、自信満々に喧嘩を挑んでおきながらボコボコにされて逃亡しつつこのセリフを吐くのがお決まりとなっている。
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プレイヤーはカンペーちゃん(間寛平)を操作し、各ステージの様々な舞台を進むのが目的である。
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一人プレイ専用、全6ステージ構成。
主なルール
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道中戦は横スクロールのアクションパート。
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カンペーちゃんを移動キーとジャンプボタンにて操作して先に進む。原則としてそれだけで、特に直接的な攻撃手段やテクニックを要する特殊動作は無い。強いていえば、ジャンプで通行人らを踏めたり(倒すのではない)、変身アイテムを取ると無敵化して通行人を吹っ飛ばしたり、とあるギミックを踏むと高くジャンプできたりする場合などがある位。
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あと、ジャンプとは片方のボタンにて、会話メッセージを早送りする事が可能。
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中ボス、及びボス戦はミニゲームパートの勝負になる。
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ボスによってミニゲーム内容が全く違うものとなっている。ミニゲームが始まる前に操作に関する説明がされる。相手を倒せば先のパートに進める。
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残機+ライフ制ですべて無くなればゲームオーバー。アクションパートはライフが全部尽きれば、ミニゲームパートは勝負に負けると1ミスで、共に戻り復活である。
評価点
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当時の吉本新喜劇のメンバーが勢ぞろいしており、そのメンバーはかなり豪華である。しかも本人のギャグネタや、アフレコによるボイスが収録されている。
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主人公の間寛平の他にも、池乃めだか、チャーリー浜、島木譲二、吉田ヒロ、今いくよくるよ、各氏など、かなりの豪華キャスト。その出演数はなんと総勢22人とやけに太っ腹である。
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オープニングからいきなり間寛平の「まいど~」で始まり、ステージ中でもチャーリー浜の「ごめんくさい」、島木譲二の「大阪名物パチパチパンチ」、池乃めだかの「許してくだせぇお代官様ぁ」、などとところかしこに定番ギャグがちりばめられている。
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デフォルメされた各キャラの表情もやけに細かく、出演陣の顔も似ている。デフォルメ状態で行われるギャグシーンはファンにとっては一見の価値ありかもしれない。
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ステージによってカンペーちゃんの衣装が変わり、ステージの舞台背景も一変するなど、コミカルさを強調した展開となっている。
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スタッフロールは出演キャラのアフレコシーンの実写を背景とした締めとなっている。PCエンジンの性能ではあまり鮮明な画像ではないが、雰囲気としてはみんな楽しそうに仕事しているみたいだ。
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ちなみにソフトをCDとして聞くと、30番目のトラックに出演者のギャグが聞けるボーナストラックが存在する。
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ミニゲームには使い回しが一切なく、すべて違うもので構造されているのは評価したい。
問題点
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アクションパートのあまりにもぬるい難易度。アクション初心者でも初見でクリア可能と思われる程簡単すぎて、やりがいに欠ける。はっきりいって、純粋にアクションとして見るとクソゲーに近いといわれても仕方ないレベル。
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カンペーちゃんのライフ数が元から多く、回復アイテムやミニゲームクリア後でライフ回復が可能、しかも落とし穴などの即死トラップなども存在しないのが、難易度の低下に拍車をかけている。
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その割には、一部のミニゲームが微妙に難しい。プレイヤーのミスしやすい箇所はおそらくこっちにあると思える程。
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ミニゲームを個別にプレイしたり、見たいギャグシーンだけを鑑賞するモードなど、今の感覚だとあって当たり前な機能は一切ない。この辺は毎回はじめからプレイしなければならず非常に面倒である。
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明確なストーリー描写はなく、ただ先に進んで特定キャラとのボスミニゲームバトルを行うだけでステージが進む。
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いわば、終始ゆるゆるで舞台設定なんてどーでもいいようなノリである。この辺はギャグとして割り切るしかない模様だが、ストーリー面も重視した実物の吉本新喜劇を知っているプレイヤーにとっては違和感を覚えるかもしれない。
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あまり吉本っぽくない楽曲が多い。
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前述の通り出来自体は良いのだが。
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サウンドテストは残念ながら不可。
総評
はっきりいって吉本新喜劇のファンアイテムの趣旨が強く、純粋にゲームとして見ると、簡単すぎるショボいゲームでしかない。
出演陣の豪華さは今見ても凄く、流石は大物キャストを遠慮なく起用する事にぬかりのないPCエンジンならではの一作。
ゲームとしては褒められた出来ではないが、ここまで豪華にバカに徹せられるパワーを持ったゲームは、ある意味貴重かもしれない。
最終更新:2025年04月25日 20:40