このページでは、『どこでもいっしょ』『こねこもいっしょ』『iモードもいっしょ』の3作品について紹介しています。
どこでもいっしょ
【どこでもいっしょ】
| ジャンル | お話しゲーム |  
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| 対応機種 | プレイステーション | 
| 発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | 
| 開発元 | ボンバーエクスプレス | 
| 発売日 | 1999年7月22日 | 
| 定価 | 3,990円(税5%込) | 
| 備考 | プレイにはポケットステーション必須 | 
| 配信 | ゲームアーカイブス:2013年12月3日/823円 | 
| 判定 | 良作 | 
| どこでもいっしょシリーズ | 
| PlayStation Studios作品 | 
 
概要
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どこでもいっしょシリーズの第一弾にして原点。通称「どこいつ」。
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ポケピ(ポケットピープルの略)と呼ばれるゲーム内のキャラクターと会話したり、言葉を教えたりして遊ぶコミュニケーションゲーム。
 
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当時SCEが発売したポケットステーション(以下、ポケステ)との連動を主眼に置いているのが特徴。
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ポケステの生産が終了している現在、中古のポケステを探してこないとプレイするのは不可能。ただしPSPのリメイク版がある。
 
システム
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ゲーム開始時、プレイヤーは以下5匹のポケピから1匹を選択することになる。
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「トロ」ネコ。人間になる事を夢見ている。とても純粋で無邪気、でもたまにエッチ。
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「スズキ」ロボット。新しい発明をしてノーベル賞を取るのが夢。論理的で哲学的。
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「ジュン」ウサギ。カラオケとテレビが大好きでマイペースな現代っ子。
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「ピエール」犬。自立するために実家を出た。女性のようなしゃべり方をする。
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「リッキー」カエル。世界一の格闘家を目指している。語尾が「~ダス」となっている。
 
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ゲーム開始後、ポケピは部屋の中で自由気ままに生活を始める。
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プレイヤーはポケピに対して言葉を教えてあげることが出来、ポケピは覚えた言葉を組み合わせて話しかけたりしてくる(いわゆる人工無能のシステムを使っている)。
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会話の内容は一日ごとに差し替えられ、そのご褒美としてポケピのつけた日記が見られるようになっている。
 
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ゲーム終了後もポケステで続行することが出来、言葉を教える、会話といった基本システムの他、ポケステの通信機能を使って名刺交換やしりとり遊びなども出来る。
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ポケピと暮らせる期間は決まっており、10日目にお別れを示唆する台詞を言い、翌日(11日目)指示通りに部屋へ連れて行くとお別れを惜しむ言葉を告げた後、旅に出て行ってそのポケピとはお別れとなる。。
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通常はここでエンディングが流れて新たなポケピを選ぶ事になるが、頻繁に交流してポケピとの友好度が高かった場合、数日間だけ戻ってくることがある。
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ちなみにポケピと別れた後でも部屋に入ることは可能。その場合、部屋の装飾品は季節が変わっても変化せずにそのままとなる。
 
評価点
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個性豊かな5種類のポケピはいずれも愛らしく、ただ会話をするだけでなごむ。
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ポケステ上のドット絵もかわいくできており、人気を博した。
 
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ポケステ上での会話は非常にお手軽。
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会話の内容も豊富で、極力飽きが来ないように作られている。
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また、単に会話するだけでなく、ポケピに贈り物をしたりクイズで遊んだりもできる。
 
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教えた言葉によっては会話の内容がなかなかシュールになる事もあって笑える。
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選んだポケピごとに、会話のノリも個性が分かれる。話のズレ具合や、それに対する自己認識にも差があって面白い。
 
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ポケピは毎日日記をつけている。この日記の中身もほのぼのだったりシュールだったりして見てて楽しい。
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ポケピは一定期間が経つといなくなってしまうが日記自体はセーブして残しておく事ができる。
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ちなみに構ってあげないと非常に寂しい日記をつける。
 
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ポケステを持ち歩き「どこでもいっしょ」にいることでポケピに愛着が湧く。
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ポケピとは一定期間で別れなければならないのだが、ここで泣き出すプレイヤーもいたほどである。
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愛情を注いでいればお別れのあとに戻ってきてくれる。ここでまた泣いたというプレイヤーも。
 
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雰囲気作りに貢献している良質なサウンド。
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ポケピの部屋では、基本的にBGMは使用されておらず、代わりに様々な環境音が使用されている。
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例を挙げると、ポケピの部屋では、パトカーのサイレン音や豆腐屋のラッパが鳴ったり、ポケピがテレビやラジオを点けると実際に番組の音が流れたりする。
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このサウンドが、ポケピが実際に生活しているかのような雰囲気を醸し出すのに一役買っている。
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他の場面で使用されているBGMも、本作のなごんだ雰囲気にマッチしており好評。
 
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ポケピが覚えた言葉を使って、他のプレイヤーとしりとり対戦するモードがある。
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これにハマりだすと、しりとりで有利な言葉をたくさん覚えさせる勝負になり、また違った面白さが見えてくる。
 
問題点
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教える言葉には字数制限があり、あまり長い言葉は教えられない。漢字が使えない事もあわさってちょっと不便な所も。
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ゲームを始める際にポケステが刺さっているかどうか認証が行われるため、プレステのみでのプレイはできない。
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もっとも、本作のコンセプトを考えれば当然かもしれないが。
 
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このソフトそのものの問題ではないが、ポケステのボタン操作は繰り返すと指が痛くなる。特に単語入力は辛い。
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操作の快適性には、かなり気を使われている。しかしそれでも、ハードの根本的な構造問題までは克服しきれていなかった。
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プレイステーション本体上でも楽しめるので、言葉はなるべくこちらで教えておくのが無難。
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会話だけを楽しむ分には問題ない。ただし普段の会話中にも、新たな言葉の入力をせがんでくることがある。
 
総評
独特のシステムを可愛らしいキャラと世界観で上手く表現したゲーム。それらに心惹かれた人は数多く、大ヒットした本作は以後さまざまな形で続編が作られていく。
特にポケピの一人「トロ」はシリーズはおろかSCEを代表する人気キャラとなっている。
こねこもいっしょ
【こねこもいっしょ】
| ジャンル | お話しゲーム |  
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| 対応機種 | プレイステーション | 
| 発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | 
| 発売日 | 2000年1月27日 | 
| 定価 | 1,890円(税5%込) | 
| 判定 | 良作 | 
 
概要(こねこ)
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「どこいつ」の好評により発売されたアペンドディスク。新たにこねこ時代のトロが追加される。
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本編よりも昔の話ということで部屋の模様が違っていたり、会話や日記の内容も変化している。
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こねこトロの後は引き続き大人(?)トロと遊ぶことが出来る。
iモードもいっしょ
【あいもーどもいっしょ】
| ジャンル | お話しゲーム |  
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| 対応機種 | プレイステーション | 
| 発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | 
| 発売日 | 2001年5月24日 | 
| 定価 | 2,940円(税5%込) | 
| 備考 | サービス終了につき現在はプレイ不可能 | 
| 判定 | 良作 | 
 
概要(iモード)
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アペンドディスク第2弾。今回はドコモの提供する携帯電話用サービス「iモード」と連動するのが特徴。
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このため、PSと携帯電話を繋ぐための専用ケーブルが必須となっている。
 
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iモードを使うことで遠隔地にいるユーザーと名刺交換やしりとり遊びが可能。
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また、携帯で設定したスケジュールに合わせてポケピが反応してくれるようになっている。ポケピからメールが届いたりも。
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現在はサービスが終了しているため、プレイすることは不可能。
どこでもいっしょ(PSP)
【どこでもいっしょ】
| ジャンル | お話しゲーム |  | 
| 対応機種 | プレイステーション・ポータブル | 
| 発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント | 
| 開発元 | ビサイド | 
| 発売日 | 2004年12月16日 | 
| 判定 | 良作 | 
 
概要(PSP)
プレイステーション・ポータブル用のソフトとして発売されたリメイク版。
基本的なゲーム内容は変わらないが大小さまざまな変更点が存在する。
PS版からの主な変更点
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教えられる言葉に漢字が使えるようになった。
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新しく「おでかけ」という要素が追加、自室以外の場所へ行けるようになった。
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さらにおでかけ先では時折黒猫の「クロ」が現れ、お土産をくれるようになった。もらったお土産は部屋に飾ったり通信で交換できる。
 
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BGMが追加されたかわりにPS版の環境音はなくなった。
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「ことばメモ」で教えた言葉の一覧が見られるようになった。
評価点(PSP)
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当然だがPS版よりグラフィックが大幅にキレイになった。
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漢字が使えるようになったおかげで教えられる言葉の幅が広がった。
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自室以外の場所へ行けるようになり、PS版よりにぎやかになった。
問題点(PSP)
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PS版の環境音がなくなり、良くも悪くも雰囲気が変わった。
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PS版と違いテレビをつけてもその内容は聞こえない。PS版にあったコンポは存在自体がなくなってしまっている。
 
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PS版にあった「おくりもの」と「クイズ」はなくなってしまった。
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そのため通信なしの一人プレイでは出来る事が少なく、味気ないプレイになりがち。
 
総評(PSP)
基本システムはそのままにグレードアップを果たした本作。
PS版からなくなってしまった要素もあるため一長一短ではあるが
プレイするための敷居は本作が圧倒的に低く、今からプレイするならこちらがオススメ。
最終更新:2024年11月18日 06:04