【さいはてのいま】
ジャンル | ジュヴナイルADV | ![]() ![]() |
![]() |
対応機種 |
Windows 98~XP プレイステーション・ポータブル |
||
発売・開発元【Win】 | Xuse【純米】 | ||
発売元【PSP】 | サイバーフロント | ||
発売日 |
【Win】 2005年8月12日(ボイスなし) 2007年11月30日(フルボイス) 【PSP】 2012年7月26日 |
||
定価 | 【Win】8,800円 | ||
レーティング | アダルトゲーム | ||
【PSP】CERO:D(17才以上対象) | |||
配信 | DMM:2015年10月2日/6,800円 | ||
判定 | なし | ||
ポイント |
聖域の独特な雰囲気 時間軸が乱れるチャプター 緻密に描かれる人間関係とSF設定 描写不足に起因する難解さ |
||
ザウス作品リンク |
シナリオゲーの名作『CROSS†CHANNEL』『神樹の館』で高評価を得た田中ロミオ氏がシナリオを手がけた作品。
2003年発売予定だったが、大幅な発売延期を重ねて発売された。
ジャンル名は「ジュヴナイルアドベンチャー」で、青春の穏やかな雰囲気を味わうことができる作品だと発売前は思われていた。
だが、いざ発売されてみると、その高度かつ難解な文章や複雑な設定に話題が集中したのだった。
フルボイス版は、主人公以外のボイスや、新規のお楽しみシーンを追加したもの。設定の根幹にかかわるようなシナリオの加筆はされていない。
PSP版はフルボイス版をもとに、お楽しみシーンを削除し(*1)、新規のシーンや追加CGを加えた作品。声優は全員フルボイス版から続投した。
さらに、2015年7月31日には、フルボイス版にPSP版での新規シーンを付け加えた完全版『最果てのイマ COMPLETE』が発売される。声優は全員続投。
―――彼らはいつも七人だった。 特殊能力を持つ少年「貴宮 忍」 彼には、幼いころから心を許している友人が6人いた。 放課後、町外れの廃工場が彼らのたまり場。 彼らにとってその場所は、誰にも邪魔されることのない空間。 家庭でも世間でもない安息の場所であり、 《聖域》だった。 人と人は傷つけ合う。どんなに親密でも衝突は避けられない。 しかし、たとえ接触が傷つけあいだとしても、 それは相手が実在することの証拠となる。 だからこそ生身の絆はかけがえのないものとなるのだということを… 7人の間で繰り広げられる、理解と共感、反発と衝突。 そして思春期の淡い恋愛感情。 永遠に続く友情。 そんなまどろみのような幸せの中に、ずっといられる―――はずだった。
PSP版公式サイトより抜粋。
+ | 若干のネタバレ含む。クリックで開閉 |
+ | どんなSFなのか |
+ | 大まかな流れ。ネタバレ注意 |
+ | その三名 |
+ | ネタバレ |
重厚な世界観と舞台設定にもとづいた緻密なシナリオと、細部に残された謎とが並行して存在する一長一短の作品である。
壮大なシナリオを設定破綻を起こさずにしっかりとまとめあげ、多少強引ではあるが伏線回収もしたことは高く評価されており、「シナリオゲー」としてしばしば名の挙がる有名な作品となった。
しかし、細部で説明不足な点が目立つこと、未完成チャプターがあることなどのマイナス点や、極端に難解な描写など、人を選ぶ側面も強く、万人に勧めることができないのは事実。
ただし、合う人にはこれ以上ないほどの名作となりうるのは間違いなく、このゲームのためにほかのゲームをプレイできなくなった者もいる。
少なくともロミオファンに加えて、日常のやり取りやSFにこだわる人で、多少硬い文章でも読み進めることができるのならば、熟読した分相応の手ごたえを得られるだろう。
現在は完全版の『最果てのイマ COMPLETE』がダウンロード販売されているため、これからの購入はこのバージョンを推奨する。