Pin Pong
【ぴんぽん】
| ジャンル | ビデオピンボール | 
| 対応機種 | アーケード | 
| 発売・開発元 | アタリ | 
| 稼働開始日 | 1974年 | 
| 判定 | なし | 
 
概要
世界初のビデオピンボール。
しかし販促広告にはピンボールではなくラケットを持った男性が描かれている事から、ピンボールのビデオゲームとしてではなく、『Pong』の発展形として作られたことが窺える。
アタリ社は元々エレメカが主流だったアーケードゲームにビデオゲームを持ち込んだ。
システム
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コントロールパネル右下にボタンがあり、それを押すとボールが発射される。
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筐体左右(コントロールパネル側面)にはボタンが一つずつついており、それで画面内のフリッパー(プレイヤーが操作できる棒)を操作する。
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画面左右にドロップターゲットが4つ、画面中央にスピナー、その周囲にバンパーが4つついている。
 
特徴・評価点
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ピンボールをビデオゲーム化する事で、アーケードゲーム業界をビデオゲーム主流へと傾けんとした事は特筆すべき事項である。
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CPUを用いずに重力演算で動くボールの挙動はすばらしい技術力といえる。
問題点
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やはり実物のボールとは全く違う謎の挙動が多い。何も無い壁に当たってあさっての方向に跳ね上がったりする。
総評
挙動のおかしいボール、飾り気の無いデザイン等、いまだエレメカのピンボールを超えるような要素は見られない。しかしサイケデリックな筐体デザインも相まって、『Computer Space』同様、アタリ社が「ビデオゲームは未来のゲームである」とプレイヤーに対して主張していた事が窺える。
実際、アーケードゲームの主流が徐々にビデオゲームへ移行していったのを考えれば、先見性は十分にあったと言えるだろう。
余談
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元々アタリ社は『Pong』のヒットにより作られたメーカーだが、その後4人対戦型にした『Pong Doubles』等、『Pong』から脱出しようとしていなかったが、本作で『Pong』を大きく発展させた事によりゲームの多様化に対応した。
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とはいえ、アタリ社二作目は『スペースレース』であり、始終『Pong』に囚われていたというわけではないが。
 
最終更新:2020年06月02日 23:37