超操縦メカ MG
【ちょうそうじゅうめか えむじー】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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512MbitDSカード
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発売元
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任天堂
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開発元
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サンドロット
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発売日
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2006年9月2日
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定価
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4,800円(税込)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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4個
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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良作
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概要
ゲーム中に登場する100体以上のマリオネーションギア (MG)という巨大ロボットを動かして様々なミッションをクリアしていくアクションゲーム。
70~80年代のロボットアニメを髣髴とさせる雰囲気を持つ。
特徴
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各MGには個性的なコックピットが設定されており(こちらは50種類以上)、下画面でそれぞれに対応したタッチアクションを行うことで攻撃などのアクションを行うことが可能。
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ミッションは敵を倒すものだけでなく、障害物の破壊や運搬、車型MGによるレースなど様々なものが用意されている。
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ちなみに音楽はグラスホッパー・マニファクチュアが担当。
評価点
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タッチペンによる直感的な操作。下画面をコックピットとして使うことで、自分がロボットに乗っているという感覚を強めている。
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上記の通りコックピットの種類はかなり多く、機能的なものからネタに走っているようなものまで数多くある。
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多種多様なMG。重機型や新幹線型といった勇者ロボのようなのがいたり、昆虫型やゼンマイで動くMGなど見た目も楽しいMGが多数あり、その操縦方法もバラエティに富んでいる。
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ロボット好きに嬉しい世界設定。 MGの出現や発展などのエピソードがしっかり用意されており、「世界で初めて人を載せて歩いたMG」などロマンにあふれたMGも登場する。
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ほかにも「AIと人の戦い(シンギュラリティ)」「手作りと量産品の対決」「それぞれの最強を追い求める技術者」などアツいストーリーが展開される。
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サンドロットの十八番である箱庭。DSながら細かいところまでしっかり描き込まれており、巨大ロボットが街でぶつかり合うという魅力をしっかり表現出来ている。
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難易度も4段階あり、お手軽プレイから難しくなるとハメないとクリアできないほどの手応えもある。
問題点
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微妙と言われがちなキャラデザ。そのせいで購入を控えた人も少なくないとか。
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しかしキャラクターそのものの人気は高く、表情も妙に多彩なので次第に愛着が湧くとの評判。
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「ヒートゲージ」の溜まりが速い。
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ロボットを動かし続けていると上画面右側にあるヒートゲージが上昇し、それが最大まで溜まるとオーバーヒートしてしまう。そうなると一定時間攻撃が出来なくなり、移動速度も極端に下がってしまうのだが、このゲージの溜まり方が中々に速いのである。
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このゲージの管理も戦略の一つとして考えることは出来るが、敵の機体はオーバーヒートせず攻撃し続けてくるので、どうしてもストレスになってしまう。
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凄まじい処理落ち。敵が三体になった辺りから顕著になり、さらに敵が多いステージでエフェクトが派手な武器を敵にぶつけまくると最悪フリーズの可能性がある(通常のプレイならあまりそんな機会はないが)。
サンドロット社製のゲームならいつものことだが...
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一部設計図の入手しにくさ。
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店で購入する以外にMGを入手するにはステージクリアで手に入る設計図が必要なのだが、出ない時は本当に出ない。500回やっても出ない可能性があるとまで。
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これは通信交換を促進するため、あえて偏るようにしていると推測されるが、通信相手がいない場合はひたすら粘るしかない。
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通信プレイ限定のアイテムの存在
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MGに装備する強化パーツのうち、最高クラスのパーツはワイヤレス通信による交換で
のみ
ドロップする。
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前述の設計図は一人でも粘っていればいつかドロップするが、限定パーツは通信でしか手に入らない。
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不便なマップ画面
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今作はすごろくのような形のマップを採用しており、各マスにショップやミッションが存在する。しかしマスを選択しないとミッションの内容が表示されないため、特定のミッションを探し出すのが非常に面倒。
総評
DS史上、二画面とタッチパネルを一番使いこなしたアクションゲームと呼んでも差し支えのない完成度。
特にロボゲー好きは手を出さない理由はないと言える。
余談
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サンドロットのロボットゲームには本筋と関係なく「〇〇が邪魔だから戦闘のついでに壊れてくれたら…」という周りの頼みを遂行するミッションが毎度の如くあるが、本作に登場するミオというキャラクターは今まで以上に「ライバル店を壊して」「自分の店が目立つように周りのビルを全部壊して」など露骨に頼んでくることから“真の黒幕”(彼女の依頼のステージは敵が無限に湧いたりする)と言われたり、彼女の店を敵もろとも核ミサイルでブッ飛ばすプレイが一部で流行ったりした。
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売上はあまり奮わなかったらしく、中古価格は1,000円を切っているところがほとんどなので、余裕があるなら手に取ってもらいたい。
最終更新:2024年05月14日 13:41