わがままファッション ガールズモード
【わがままふぁっしょん がーるずもーど】
| ジャンル | わがままコーディネート |  | 
| 対応機種 | ニンテンドーDS | 
| メディア | 1024MbitDSカード | 
| 発売元 | 任天堂 | 
| 開発元 | シンソフィア | 
| 発売日 | 2008年10月23日 | 
| 定価 | 4,571円(税別) | 
| プレイ人数 | 【DS】1人(ワイヤレス通信時:2~4人) 【WiiU】1人
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| セーブデータ | 1個 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 配信 | バーチャルコンソール 【WiiU】2016年7月13日/950円(税8%込)
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| 判定 | 良作 | 
| ポイント | 一見女性向けだが男性も普通に楽しめる良作 | 
| ガールズモードシリーズ 初代 / よくばり宣言! / トキメキUP! / 3 / 4
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概要
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女性用のファッションショップの店長となり、来店するお客さんの好みやブランドを聞きそのリクエストに応えるコーディネートを考え販売していくという、ファッションをテーマにした作品。
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ファッションには、インナー・トップス・スカート・パンツ・帽子や靴など10,000点以上のアイテムが用意されており、お客様の期待に応えるカリスマ店長を目指していく。
 
特徴・評価点
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見た目的に女児向け、若い女性向けのファッションゲーと思わせつつ、意外と頭を使い、ゲームとして面白く男性でも十分に楽しめる。
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客の要望、客の見た目でその客が欲しているアイテムを探す。
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見た目で判断するといっても見た目とは違うものが好みだったり「今ギャル系な格好をしているけどロリータ服がほしい」という逆の要望があったりなど一部の服を用意するだけでなくいろいろな服を多数用意しなければいけない。
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ストライクな服が在庫にない時は腕の見せ所。他のブランドの似た傾向の服を用意したり、口車に乗せて買わせたりと言った手段も取れる。
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選んだアイテムは「着てもらっちゃう」で一発勝負か、「見てもらう」で反応を探るかを選択出来る。「見てもらう」を選べば3回までやり直せて、客が気に入った場合のみ試着に移行出来るため確実。「着てもらっちゃう」は即座に試着に移り、客が気に入らなければ売れない事もあるのだが、逆に好みにピッタリの商品を「着てもらっちゃう」で選択出来れば追加注文が入る事も。どちらを選ぶかの駆け引きと判断がアツい。
 
 
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店自体の装飾もいくつかあり変更が出来る。店の装飾によって客層がかわる。
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「○年ぐらい遊んでいるけど初めて見る客がいる」とも言われるほどお客の数は多い。
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お店のBGMや内装も自由に決めることができ、お店に置きたいアイテムは展示場で仕入れることができるので、自分のセンスに合ったお店作りを楽しむことができる。
 
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店のお金が設定してあり、その中から品物を買って売るというシステムなので、「高額商品を売らずに在庫に置いておくと他の商品を買うお金がなくなるので苦しくなる」という小売店の苦しみを実感できたりする。
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なんといってもアイテムの多さ。種類も若者向け、大人向け、甘ロリ、ゴスロリも揃っている。少しながらネタ的なコスプレもある。
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DSの時計と連動しているので季節感もある。また、1日1種類、365種類の「その日付しか買えない」限定品も。
    
    
        | + | ブランド紹介 | 
KARAMOMO
和の雰囲気を取り入れた、ジャパネスクブランド。当然和柄が多く、またチャイナも扱っている。
TERSE
チェック柄が特徴のブリティッシュブランド。ボーイッシュな印象を与えるアイテムも多い。
Soprano
可憐で清楚なフェミニンブランド。大人な雰囲気のアイテムが中心。
Ch
セレブのための高級ブランド。シックで気品あるアイテムが多い。とにかく価格が高く、買おうとするとやりくりが大変だが収益も高い。
AZ*USA
ちょいワルテイストなギャルブランド。比較的潰しの効くアイテムが多く、値段もちょうど良い、扱いやすいブランド。
Raven Candle
中世の雰囲気を持つゴスロリブランド。ブラウス、スカートが多く、可愛くも気品ある黒系の衣装が中心。
ヒポポタマス
アジアン風のエスニックブランド。東南アジア風のオリエンタルな雰囲気を持つ。
Marble Lily
ふんわり可愛い甘ロリブランド。Raven Candleとは対照的に、白・ピンク系の衣装が中心。
Cherry Berry
ポップでキュートな女の子ブランド。パステルカラーで、元気な少女向け。
Lovits
ハデで鮮やかなサイケブランド。明るい色が中心で、可愛いガラ付き衣装も多い。
カプセルドロップ
懐かしファッションのレトロブランド。一昔前の、落ち着いたデザインが中心。
Jack-tar
かっこ良さ中心のパンクロックブランド。チェーンや蜘蛛柄などのいかにもな衣装が並ぶ。
Ranunculus
レアアイテムの並ぶコスプレブランド。ほとんどコンテストの商品か誕生日プレゼントだが、限定品で手に入る事も。
GMS
スポーティなカジュアルブランド。機能性を兼ね備えた、動きやすい服が多い。
nostalgic
可愛さ中心のガーリーブランド。レースやフリルのついた服が多い。
plain cloth
ロープライスのシンプルブランド。基本は無地で、色バリエーションが非常に豊富。
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これらの要素は、TCGに近いとも言われている。
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商品を買い(デッキを作り)、相手の要望(カード)に合わせて、商品を売る(カードを使う)と言う訳である。TCGほど複雑ではないが、その分気軽に楽しむ事が出来る。
 
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主人公は眉以外の顔は最初に決めた顔から変更できないが、服、化粧、髪型、髪色は自由に変更できるので自キャラの見た目をいじるのが好きな人にも向いている。
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また本作では、プレイヤー自身もオシャレなファッションを着こなすことができる。
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展示会で仕入れたアイテムや、友達のショップで購入したアイテムは「マイルーム」で着替えることができ、さらに洋服に合わせてメイクやヘアアレンジも楽しめる。アイテムはゲームを進めることで増えていきおしゃれの幅が広がっていく。
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なおワイヤレス通信では、最大4名でのファッションコンテストを開くことができ主催者が決めたテーマに沿って残りの3名がコーディネートを披露する。そして、優勝者には「美の称号」が与えられる。
 
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何よりも良い点は「Wi-Fiサーバー上のショッピングモールに支店が出店でき、自慢のコーディネートを飾ってプレイヤー同士で販売・購入することが可能」ということ。
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Wi-Fi上の店で本物の人間に商品を売ったという喜びを実感できるし、レアアイテムを購入できることも強み。
 
難点
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ストーリー自体は短い。
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ただし時期など特定のフラグで立つサブイベントや客数、客の反応などストーリーがなくても楽しめるところはある。基本である「客の要望に答えて商品を選ぶ」と言う要素が楽しいので、さほど問題ではない。逆に言うと、その基本が楽しめない人は最後まで楽しめないが。
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この辺りも、TCG系のコンシューマゲームに近いといえる。
 
 
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ロードなどは少ないが小物が多いと多少もっさりする。
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全部の操作をタッチペンで行うが、左利き用に設定できない。
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複数種のアイテムまとめ買いが非常に面倒だが、それをしなければならない事が非常に多い。
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アイテム数は多いが、「色違い」と言うだけのアイテムも多い。
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もっとも、色はコーデの上で重要だし、あまりデザインが多すぎても目当てのアイテムが買えず困りそうなのでこのくらいで良いともいえる。
 
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Wi-Fiの店はユーザーの数だけ店があるので、すれちがい通信のチラシ配布やインターネットを通じての宣伝がないと自分の店が認知すらされない。
総評
アイテムコンプゲーとしてはかなりボリュームがあるので好きな人にはお勧め。
それぞれの特色ごとにブランド分けしてあるので、ファッションに興味の無い人でも分かりやすく、逆にこのゲームでファッションに興味を持った人も多い。
余談
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本作の内容からはあまり想像できないが、開発元の株式会社シンソフィアは、かつては「株式会社アキ」という社名で、『バーチャル・プロレスリング』や『キン肉マン』のゲーム化作品といったプロレスゲーム・対戦格闘ゲームの開発で知られていた。
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現在は2010年から始まったタカラトミーアーツとの共同プロジェクトである「プリティーシリーズ」のゲーム版のデベロッパーとして知られている。
 
最終更新:2025年09月18日 00:57