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本項目では続編である『ソニック&ナックルズ』についても解説します。


ソニック・ザ・ヘッジホッグ3

【そにっく ざ へっじほっぐすりー】

ジャンル アクション
対応機種 メガドライブ
メディア 16MbitROMカートリッジ
発売元 セガ・エンタープライゼス
開発元 ソニックチーム、STI
発売日 1994年5月27日
定価 5,800円(税別)
配信 バーチャルコンソール
2007年8月21日/600Wiiポイント
判定 良作
ソニックシリーズリンク

概要

  • すっかりセガの顔となった超音速ハリネズミ『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のシリーズ第四作。*1
  • 『ソニック2』の最終ステージであったエッグマンの空中要塞「デスエッグ」が墜落した浮遊島「エンジェルアイランド」を舞台として描く。
  • 今作で頭が固く一本気なハリモグラ「ナックルズ・ザ・エキドゥナ」が初登場した。

特徴

  • 新しいアクション。
    • 本作から、ソニックは空中でさらにスピンして一瞬だけ一回り広い範囲を攻撃するWスピンアタック+3種類になったバリアごとの固有攻撃が可能となった。
      テイルスはジャンプ中にヘリテイルが可能でパートナーを引っ張っていけるようになり、飛行と同等の能力を持つ泳ぎが出来るようになった。
    • テイルスの能力はもちろん、持久戦となりやすいボス戦ではソニックの能力も侮れない物となっている。
  • バリアに属性が追加された。
    • フレイムバリアは炎系の攻撃を無効にできたり、マグマの上を歩ける。本作では火炎放射のトラップが多く、その上ボス敵のブースターにもダメージ判定がある為非常に強力だが、水に入ると消えてしまう。
      • 固有アクションは真横に突進するダッシュ。空中での横移動が弱いソニックにはかなり役立つ。
    • アクアバリアは水中で息継ぎが不要になり、水に入っても消えない。ソニックプレイヤーならありがたみが身にしみて解るであろうバリア。
      • 固有アクションは地面に急降下するバウンドアタック。反動が普通にジャンプするより高いため移動にも使え、敵を使えば大きくジャンプできる。
    • サンダーバリアはリングを吸い寄せ、電撃を無効化する。リング=体力と言ってもいい本シリーズでは地味ながら優秀と言えるバリアだが、これも水に入ると放電して消えてしまう。
      • 固有アクションは2段ジャンプ。縦横斜めのどれにも対応できる万能なアクション。
  • ボーナスステージの導入。
    • 『2』と同様にリングを50以上持った状態でチェックポイントを通過すると光の輪が現れるが、今作ではそこに飛び込むとボーナスステージにワープする。*2
    • スプリングやバンパーを使って、ハンドルを回して出てきたカプセルを取るとリング、バリア、1UPなどが入手できる。
  • セーブ機能。
    • 6個までファイルを作成でき、新しいゾーンに行った際やカオスエメラルドを取った時にセーブされる。クリアしたデータならステージセレクトも可能。ただし操作するキャラクターは変えられない。
      • 操作するキャラクターはソニック&テイルス、またはそのどちらかのみの3パターンから選択可能。
  • 難易度の調整。
    • 全体的に難易度は初期作と比べてやや抑えられている。具体的には雑魚敵の数が比較的少なくなった、前述の新アクションやアイテム、セーブ機能など。
    • スペシャルステージも突入方法と*3と内容*4が共にわかりやすくなっている。
  • 2人専用モード「COMPETITION」の実装。
    • ソニックCDでは省略されていた2人対戦だが、本作では形を変えて再び実装された。
      • 専用の短いコースを5周して、そのタイムを競う。
      • キャラによって性能差こそあるが、どのコースもスピードを出し過ぎるとタイムロスになる設計になっているためただ速く走ればいい物ではない。
      • 2人プレイ自体は前作からあったが、1人用のステージを使うため丸暗記しないと差が付きやすくなっていた。本作では一周が十数秒程度の為、プレイヤースキルに依る部分が大きい。

評価点

  • プレイ周りの大幅な快適化。
    • 前作までは人によっては理不尽とも言えるレベルだったが、本作では概ね及第点に収まっている。
  • ステージの改良。
    • 全体的に常にスピードが出せるようになり、落下死・圧死が起こりにくい構成になっている。
    • ACT1にもボスが配置されたが、その代わりACT・ZONE間が演出を挟み''2ACT間がシームレス進行になった。
    • ''なお、全てのZONEでは同じモチーフでもACT毎に背景の雰囲気やステージ展開・BGMのアレンジといった要素が大きく変化する。後の作品にも似たような要素が見受けられるものがあるが、『3』『&ナックルズ』はその中でも大胆に姿を変えるステージがひときわ多い。
  • 相変わらずクオリティの高いBGM。
    • 1・2ではDCT中村正人氏、CDでは尾形雅史氏と幡谷尚史氏の作曲(北米版ではSpencer Nilsen、David J. Young、Mark "Sterling" Crew)だが、本作ではセガ内製となっている。が…?

問題点

  • ステージ数の減少。
    • 具体的には1が18ACT、2が20ACT、CDが21ACT(時間移動を含めると70パターン)に対し、本作は12ACT。
    • こうなった背景としては、本来今作はこの後リリースされる『ソニック&ナックルズ』と一つのソフトとして開発されていたが、セーブ機能を搭載した結果容量が足りなくなり2つに分けて発売される事となった。
    • 但し、ステージマップ自体は従来よりもかなり広大に用意されており、背景のバリエーションも用意されたギミックもボス数も増えたため、ボリューム自体が少ないという訳ではない。
  • カーニバルナイトゾーンに点在する筒状の足場が十字ボタンで動かせる事が説明されない。
    • 単なるショートカットならまだしも、Act2終盤ではこれを利用しないとどうやっても通れない箇所がある為、ここで詰んだプレイヤーも多い。*5
    • アクアバリアのバウンドアタックをかなりの勢いで出し続けたり、ジャンプの勢いを少しずつ加えていけば強引に突破できる。
  • 本作をテイルスでプレイした場合、カオスエメラルドを全て集めてもスーパー化は発動しない。
    • テイルスのスーパー化は『ソニック&ナックルズ』までお預け状態になっている。
  • 難易度調整の弊害として、今までの難しいソニックに慣れた層からは「簡単すぎる」との意見も。
    • ゲームの性質上、縛りプレイなどで難易度を上げる事も難しくなっている。
    • 特にテイルス(もしくはソニック&テイルスでの補助プレイ)でのプレイの場合、ヘリテイルによる難易度下落がかなり激しい。テイルスでないと行けない場所もあり、そこにスペシャルリングが設置されていることが多いのでエメラルドも集めやすい。
      • とはいえボス戦はソニックと同じどころか難化している面もあるので一概に有利とは言えない*6。また、上記の通り3のテイルスにはスーパー化がないので、ソニックのスーパー化はプレイ面で不利なソニックを選ぶ特典になっているとも言える。
  • 『ソニック&ナックルズ』とあわせて購入しないとゲームを遊びきる事が出来ない。
    • ちなみに3のマップ上にはすでにナックルズ専用のルートが存在していたが、3のみでは(裏技・バグを使用しない限り)たどり着けない。必死にルートを探ったプレイヤーもいたのではなかろうか。
    • 今から遊ぶ場合『ソニック ジャム』『ソニック メガコレクション』オンライン販売限定の『セガビンテージコレクション』、Wii/Wii Uのバーチャルコンソールで購入しなければならない。
  • CDで好評だったはずの8の字ダッシュは何故か採用されなかった。

ソニック&ナックルズ

【そにっく あんど なっくるず】

ジャンル アクション
対応機種 メガドライブ
メディア 18MbitROMカートリッジ
発売元 セガ・エンタープライゼス
開発元 ソニックチーム、STI
発売日 1994年10月18日
定価 5,800円(税別)
判定 良作
配信 バーチャルコンソール
2009年10月27日/600Wiiポイント
ソニックシリーズリンク

概要(&ナックルズ)

上記『3』の続編。本来は『3』にて収録予定であったステージが収録されている。
そのため、続編というよりは拡張パック的な形に近い。

特徴(&ナックルズ)

  • 『3』では対戦モードでしか操作できなかったナックルズが正式にプレイヤーキャラクターとして使えるようになった。
    • ナックルズはジャンプ力がやや劣る代わりに滑空動作(滑空中の拳には攻撃判定あり)と壁登りが可能になっているほか、彼でしか壊せない壁もある。
  • ボーナスステージが2種類。『3』と組み合わせれば3つ全てが出現する。
    • 新たに重力オーブやフリッパーでジャンプしてアイテムカプセルを割りつつ上へと進むタイプ、『2』に登場したスロットを『1』のスペシャルステージの様に回転するマップでプレイするタイプが追加された。
      どちらも『3』のものと比べて、格段に長くステージにとどまれる構成になっている。
      • オーブタイプはアイテムを得ることこそ慣れが必要だが、マップの上に行けば行くほど大量のリングが配置されていくため、上手くプレイすれば一気に有利になる。
      • スロットタイプはよりリングの一攫千金を狙えるが、アイテムは一切得られない。エッグマンを引くと-100枚だがミスになることはない。マップにあるリングを50枚以上取るとコンティニューが増える親切仕様。
    • ちなみに突入するボーナスステージはランダムだが、チェックポイントの光の色で判別できる。
  • 本作のカートリッジは上部にさらにカートリッジスロットがある「ロックオンカートリッジ」という、いかにもセガらしい異例のデザイン。様々な遊び方が可能になっている。
    • 基本的には『3』を差し込むことによって完全版として遊べる。一部BGMやSEも本作準拠のものとなり、セーブ可能数が6つから8つに増加。テイルスで『&ナックルズ』のステージを、ナックルズで『3』のステージを楽しむことが出来る。
      • カオスエメラルド収集では3収録のスペシャルステージをクリアし、その後今作に収録されたスペシャルステージをクリアすることで対応するカオスエメラルドをスーパーエメラルドに進化させることになる。
        その構成上、今作のスペシャルステージには黄色いジャンプスフィアが登場するなど、3よりも高難度のパターンが収録されている。
    • 『2』のカートリッジを差し込むことで、ナックルズで『2』のステージを遊ぶことが出来る。
      • ナックルズの性能は『3&ナックルズ』に準じているため、その性能に準じたクリア方法やルートが新たに用意され、ボスも調整されている。
    • 公式には非対応とされていたが、実は『1』のカートリッジを差し込むとスペシャルステージの単独ゲームを遊ぶことが可能。パターン生成されているのか、収録ステージ数はなんと1億通り以上
      • ソニックシリーズ以外の非対応カートリッジを差し込んだ場合、そのカートリッジに応じて選ばれたスペシャルステージも遊ぶことが出来る。
  • もちろん単体で楽しむことも可能であるが、その場合は本作収録ステージのみしか遊ぶことが出来ず、セーブ機能も利用できない。
    • また、本作単独ではテイルスはエンディング以外では登場しない。

評価点(&ナックルズ)

  • 完全版というだけあって『3』と組み合わせればボリュームは絶大。セーブ機能もあるので継続プレイもしやすい。
    • さらに正式に使えるようになったナックルズでのプレイは、同じステージでも進むルート自体がかなり違ってくるので、新鮮な気持ちでプレイ可能。
      基本的にナックルズの専用ルートは滑空と張り付きを使いこなさなければ抜けられない箇所が多く難度が高い。地形一面にびっしりトゲが敷き詰められている箇所は必見。なお、『3』での一部ボス戦はカットされている。
    • ステージ収録数は『3』とのロックオン状態で全26ステージ。ただし、選択したプレイヤーキャラクターやスーパーエメラルドの全収集可否によって最終ステージは異なる。
  • ロックオンカートリッジによる遊び方のバリエーションが豊富。
    • 『2』をナックルズで楽しめたり、膨大なスペシャルステージを遊び倒したりと幅広い。
  • カオスエメラルドをすべて集めると、エンディングが変わる…前に隠しボスステージが現れるようになった。
    • 「マスターエメラルドを持って宇宙を逃げるエッグマンを、スーパーソニックがリングを取りながら追い詰める」という少年マンガのような熱い展開が繰り広げられる。
    • 以降の作品ではスーパー化で決闘しない方が少ないほどの馴染み振りであり、ソニックシリーズの代名詞と言える。
  • さらに『3』とロックオンし、カオスエメラルドを全てスーパーエメラルドに進化させることで「ハイパーソニック」「スーパーテイルス」「ハイパーナックルズ」への変身が可能になる。
    • 『3』ではスーパー化がなかったテイルスには朗報である。周囲を金色に輝くフリッキーが飛び、後のチャオアタックの様に辺りの敵を自動で倒してくれる光景は一見の価値あり。
    • ただし『&ナックルズ』のステージに到達した時にあるイベントでカオスエメラルドが一旦没収されるため、「スーパーソニック」「スーパーナックルズ」への変身は『3』ステージの初周プレイまでしかできない。

問題点(&ナックルズ)

  • 単体でも十分なボリュームを持っているとはいえ、ソニック3同様に今作で「12ステージ」とやはり単体では物足りない。
    • さらにこちらは単体ではセーブ機能が利用できないのもつらい。
    • こちらはセガも前作を購入済みである事が前提にあるのか、全体的な難易度はやや高め。またカオスエメラルドを本作だけで全て集めてもエンディング後に「ガレキの中からエッグマンロボが現れ、目を光らせる」と言った後味の悪い終わり方になっている。
  • 水中シーンが『ソニック&ナックルズ』のステージに存在しないため、アクアバリアの地位がガタ落ちしてしまっている。
    • 反対にフレイムバリアはボスのバーニア部分やマグマへの接触ダメージ無効化という恩恵が受けられる箇所が非常に多い。顕著なのが終盤の難関であるはずの「ラバリーフゾーン」で、フレイムバリアで一気に安全になる箇所が多い。
      これに比べると些細な点かもしれないが、サンダーバリアも最終面である「デスエッグゾーン」の電撃床を無効化出来る。

総評(共通)

『3』と『ソニック&ナックルズ』との組み合わせで完全版となる構成になった点は否定できない。
しかし、それぞれ単体でも十分に遊べる完成度であり、ステージなどの仕掛けも大幅に増え、セーブ機能のおかげで継続プレイもやりやすくなったのは大きい。
是非とも2作合わせて遊んでほしいタイトルである。

余談

  • 『3』の作曲はマイケル・ジャクソンに依頼したとの説がある。
    • 根拠としては本作のBGMが彼の曲に類似している、関係者の名前がクレジットに存在する、しまいには作曲に携わっていた人物がマイケルと共に作曲していた事を明かすなど、裏付ける要素はいくつも存在している。
      セガはこの説を否定しているが、ファンの間では最早「事実」として扱われている*7
      • 一説によると、ソニック3発売前年にマイケルがある騒動を起こしていたが、すでに全米マクドナルドでハッピーミール・キャンペーン(日本でいう「ハッピーセット」)とのタイアップとして発売が確定していたため、セガ側が急遽マイケルのクレジット表記を避けた…との噂がある。
  • 前作ではテイルスのゲーム中表記は本名の「MILES」表記となっていたが、本作では愛称の「TAILS」表記になっている。
  • この完全版形式は、続編のソニック4でも姿を変えつつ採用されている。
  • ナックルズでのプレイは最終面の展開やソニック3ステージでの背景変化などから、ソニック/テイルスでのプレイの後日譚であることが示唆されている。