このページはニンテンドー3DSダウンロードソフト『クレイジーチキン パイレーツ3D』、及び『クレイジーチキン ディレクターズカット3D』の紹介をしています。
クレイジーチキン パイレーツ3D
【くれいじーちきん ぱいれーつすりーでぃー】
| ジャンル | アクションシューティング |  | 
| 対応機種 | ニンテンドー3DS (ニンテンドー3DSダウンロードソフト)
 | 
| 発売元 | テヨンジャパン | 
| 開発元 | phenomedeia | 
| 配信開始日 | 2013年2月27日 | 
| 価格 | 200円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | チキンが標的のガンシューティング 初見では駄作レベルの内容だが…?
 | 
 
概要
- 
3DSダウンロードソフトの常連テヨンジャパンからリリースされた一作。ジャンルとしては主観視線によるガンシューティングに該当する。
- 
チキンパイレーツに占領されてしまった島から、チキン共をショットで蹴散らしていくというスト-リー設定。なお、流血・残酷描写は特に含まれていない。
ゲームルール
- 
ゲームの流れ
- 
制限時間90秒以内にどれだけスコアを稼げるかを競う。ステージ内容は1種類のみ。
- 
大方は従来のガンシューティングと同じ「ショットで敵(チキン共)を狙い撃つ」という感覚でのプレイとなるが、スクロールはプレイヤー自らの操作で行う必要がある。
- 
ショットには8発の装填制限があり、弾を撃ち尽くしてしまうとリロードを要する。但し、リロードする度にスコアが微減するというリスクあり。
- 
明確な意味での途中ゲームオーバー・及び表面上のステージクリア条件は定められていない。しかし例外として、スコアを特定数まで獲得しているとエクストラステージが発生する。
 
- 
ステージ終了後はベスト5までのハイスコアが記録される。
 
- 
操作方法
- 
本作はタッチデバイス・アナログレバー・十字ボタン・ボタンを併用する形での操作を採用している。
- 
下画面のスライドでサイト(標準)の調整。
- 
アナログレバー・もしくはABXYボタンでスクロールの移動。
- 
LかRボタンでショット発射。
- 
下画面のリロードアイコンをタッチ・もしくは十字ボタン上でショットリロード。
 
 
賛否両論点
- 
ガンシューティングとしてはクソゲーレベル
- 
本作をプレイした者の大多数は真っ先にこう感じるだろう。「何が楽しいのか分からない」と。
- 
「ステージクリアの目標がない」「敵は周囲をたむろしているだけ」「90秒過ぎれば即ステージ終了」と一見ではかなり微妙なゲーム内容と思われても致し方ない。
- 
ゲーム自体も格別に爽快感がある訳でもなく、常時地味なプレイで終わってしまう。よって、何も考えずに撃ちまくれ的な面白みも感じにくい。
- 
正直、本作に軽く触れただけのプレイヤー「ああ、安かろう薄かろうな駄作なんだな」と解釈してしまう可能性が高いと思われる。
 
 
- 
ガンシューティングとして見なければスルメゲーの領域
- 
単なるガンシューとしては楽しみを見出しにくい本作だが、ゲームの趣旨を理解すれば面白さが膨れ上がる。
- 
本作は「敵やギミックの配置状態を考えながら撃っていく」謎解き的な要因が非常に強い。
- 
例えば「敵の倒す順番が適切だと入手スコアが跳ね上がる」「ステージ内にあるとある破壊物を漏らさずに撃つと多大なスコアが入る」といった具合。
- 
この趣旨を知ってしまえば、「どういう手順で撃てばスコアが増えるのか」という好奇心がくすぐられ、何度でもプレイしてしまう程の中毒性に陥ってしまうだろう。
- 
説明書内において「スコア稼ぎの為のヒント情報」が念入りに掲載されており、はなっからそういう趣旨で本作が製作されている事情が窺える。
 
- 
実際本作の趣旨を理解した上でやり込んだ者はこう思うだろう。「ガンシューの皮を被った謎解きゲー」と。
 
問題点
- 
操作性に問題あり
- 
本作における深刻な問題として、無駄に複雑な操作性が挙げられる。
- 
スライドのサイト調整をしつつも、押しにくい位置にあるLRボタンでショットを撃つ併用操作はかなりきつい。ショットをタッチ操作に割り当てるという発想はなかったのだろうか?
- 
さらに先述の操作に加え、スクロール移動やリロードも行わなければならないので、とにかく操作が忙しい。せめて操作設定の変更はさせて欲しかった…。
 
- 
下記で述べる次回作でも、この厄介操作は全く改善されていない。一体どういう事なのか…。
 
- 
1種類ぽっきりのステージ
- 
200円という安価のソフトに贅沢をいうのも何だが、90秒で終わるステージ1つのみの収録というのは寂しい。
- 
とはいえ上記でも述べた通り、本作は「いかに高いスコアを叩き出せるか」という目的に特化しており、やり込み特化でプレイするには十分な内容ではある。
 
 
評価点
- 
グラフィック・音響周りは良質な部類
- 
本作の敵であり唯一のキャラクターでもあるチキン達の種類が豊富で、色々と倒しがい(?)がある。
- 
チキン一匹一匹に個性的な容姿付けがなされており、各キャラの動きも非常に滑らかに動く。奴らを眺めながらプレイするのも一興…か?
- 
洋ゲー独特の濃さはあるものの、テヨン製にしては比較的クセの少ないキャラデザインで親しみを感じやすい。敵全員が鳥という設定は謎だが…。
 
- 
ステージ中のBGMは無音だが、静寂の中で波の音と銃弾が響く様は雰囲気があって味わい深い。
 
総評
- 
プレイヤーのゲームに対する解釈によって、その評価が180度変わってくる一作。とはいえ、純粋なるガンシューティングとしての楽しみは期待しない方が無難だろう。
- 
約1年後にシリーズ第2作である『クレイジーチキン ディレクターズカット3D』がリリースされたが、ゲームルールが若干変わっている。
クレイジーチキン ディレクターズカット3D
【くれいじーちきん でぃれくたーずかっとすりーでぃー】
| ジャンル | アクションシューティング |  | 
| 対応機種 | ニンテンドー3DS (ニンテンドー3DSダウンロードソフト)
 | 
| 発売元 | テヨンジャパン | 
| 開発元 | phenomedeia | 
| 配信開始日 | 2014年3月19日 | 
| 価格 | 200円 | 
| プレイ人数 | 1人 | 
| セーブデータ | 1箇所・オートセーブ方式 | 
| レーティング | CERO:A(全年齢対象) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 舞台が一新されたシリーズ第2作 大体は前作と同じノリ
 | 
 
概要(ディレクターズカット)
- 
『クレイジーチキン』シリーズ第2作目。ジャンルは前作同様にガンシューティングであり、スコアアタック特化な点も共通している。
- 
今回は「ホラー映画」「SF映画」の2箇所の映画撮影現場が舞台。舞台俳優になりきったチキン共をショットで蹴散らしいくストーリー設定。
ゲームルール(ディレクターズカット)
操作方法は『パイレーツ3D』と全く同じなので割愛する。
- 
ゲームの流れ
- 
ゲーム開始前に「ホラー映画ステージ」か「SF映画ステージ」のどちらかを選択できる(後者選択は特定条件を満たす必要あり)。
- 
指定された数の敵を全滅していくのが本作の目的となる。
- 
『パイレーツ3D』(以下:前作)とは違い、制限時間は無制限となっている。その代わりに弾数が有限となっており、すべての弾を撃ちつくすとゲームオーバーとなってしまう。
- 
本作はステージクリア方式を採用しており、指定敵を全滅させるとステージクリア。弾数は次ステージにおいて少し補給された状態で引き継がれる。
 
- 
ゲームオーバー後は前作同様にハイスコア登録がされる。
- 
本作はインターネットランキングに対応しており、オンライン環境であれば全国範囲でもハイスコアが登録される。
 
- 
ステージ中に何かの条件を満たすと、「称号」という印が付く。称号は全部で40種類あり。
 
評価点(ディレクターズカット)
- 
前作とはまた違ったゲーム内容
- 
大方のプレイ感覚は前作同様だが、本作では攻略の趣旨がいくらか変更されている。
- 
前作は「限られた時間内にスコアを稼ぐか」という腕前を求められたが、本作は「いかに無駄弾を撃たずに敵を倒すか」という路線となった。
- 
前作とは違い制限時間を気にする必要がなくなったものの、指定敵のノルマが厳しめに設定されているが故に、的確な操作で挑まないと早期かゲームオーバーになりやすい。
- 
趣旨が若干違うとはいえ、前作同様に謎解き要因が非常に強く、これらを探し当てる楽しさがたくさん詰まっている。
 
 
- 
ステージ・やり込み要素の増強
- 
1ステージぽっきりだった前作から一新、本作は複数のステージが用意されている。
- 
これにより前作以上にやりがいが増し、より多くの高嶺を目指す楽しみができる様になった。といっても、クリアしても2つの舞台が使い回されるだけなのだが…。
 
- 
インターネットランキングの登録や、称号を埋めていくやり込みが追加されたのも嬉しい。
 
- 
パロディ満載なステージ舞台
- 
舞台先を映画撮影へと移した本作だが、チキン達による有名洋画のパロディシーンが多彩に詰め込まれている。
- 
ざっと述べるだけでも『エイリアン』『エルム街の悪夢』『マトリックス』『サイコ』など様々。元ネタを知っているプレイヤーならばニヤリとしてしまう事請け合いである。
 
- 
本作ではステージ中に専属BGMが流されるが、これまた有名洋画風の楽曲でパロディ色が強い。
 
問題点(ディレクターズカット)
- 
前作にあった操作性に関する問題点が、今作でも全く改善されておらずそのまま。
総評(ディレクターズカット)
- 
ゲームルールの違いはあるものの、賛否がはっきりと分かれそうな作風は全く同じ。シリーズ共々にガンシューティングとしては微妙だが、スコア稼ぎは本当熱い。
- 
2作合わせて400円で済むので、チャレンジの意味を込めて購入するのアリかもしれない。作風が肌に合わなくても一切の責任は取れないが…。
余談(ディレクターズカット)
- 
クソゲーオブザイヤー2014年携帯部門で選評が届いた
- 
ただし、謎解きそのものや有名映画のパロディなどを多少なりと評価する声もあり安価に対して妥当な出来とされ、選外に。
 
最終更新:2022年10月28日 09:55