ゲームカタログ@Wiki ～名作からクソゲーまで～
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クレイジーハムスター

【くれいじーはむすたー】

ジャンル アクションパズル
対応機種 ニンテンドーDS(DSiウェア)
発売元 テヨンジャパン
開発元 Gamelion Studios
配信開始日 2012年7月4日
価格 200DSiポイント
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A（全年齢対象）
備考 現在は配信終了
判定 なし
ポイント ハムスターが主役の導き系アクションパズル
古典的な覚えゲー、そしてロード多し
ステージ中のハムスターの容姿が可愛くない

概要

DS系ダウンロードソフトの常連であるテヨンジャパンからリリースされた作品。テヨンジャパン名義としては初のDSiウェア作品でもある。
ジャンルとしては『レミングス』などで知られる、「勝手に動く対象を目的地へと導いていく」形の横視線パズルゲームに該当する。
冬を過ごす為の食料集めを忘れて迷子状態のクレイジーハムスターを導いてあげるのが目的。

ゲームルール

ゲームの流れ

  • ステージセレクト方式で、全39ステージ構成。
    • ステージクリアをするとセレクト画面へと移項し、「次ステージ・及びそれまでにプレイしたステージのすべて」から好きなステージを選択できる。ステージの選択回数制限はない。
    • ゲームオーバー後のコンティニューは不可だが、ステージセレクトからの再開で同等の行為が可能。

ステージクリア条件について

  • 勝手に動くクレイジーハムスター（以下:自機）をゴールまで導ききれればステージクリアとなる。
    • 自機は一切の自重なしに右側へと突進する性質がある。その先には落とし穴などの危険物が大量に配置されており、これらに触れる（転落する）と死亡（ミス）してしまう。
      • 自機の動きを直接止める術はないが、十字キー左右で5段階の移動スピード調整が行える。また、各ステージには制限時間があり、時間が0になると先述同様ミスとなってしまう。
    • 画面下には複数の「設置物アイコン」表示があり、アイコンタッチ後に自機の前方へと再タッチを行う事で何かしらの「設置物」を仕掛けられる。これで危険物に対処し、障害を乗り越えさせていく。
      • 各種アイコンには制限回数が定められている。不適切な箇所に設置物をタッチした場合は、設置無効とみなされ操作が効かない（制限回数も減らない）。
    • ステージ内に落ちている「食料アイテム」に自機が触れるとスコアアップの効果。ステージクリアする事でもスコアボーナスが入る。
    • 残機制(初期4)。ミスすると残機が1つ失われ、ステージ最初からのやり直しとなる。全てなくなるとゲームオーバー。
      • ゲームオーバー後はベスト10までのスコアランキングが登録される。
+ アイコン・設置物の使用例 
「自機の前に焚き火が…!」 ⇒ 「消火器アイコンをタッチ」 ⇒ 「焚き火に消火器を設置し、火を消そう」 

「自機の前に崖が…!」 ⇒ 「パラシュートアイコンをタッチ」 ⇒ 「自機前方にパラシュートを設置し、自機をゆっくりと落下させよう」

「自機の前に大きな落とし穴が…!」 ⇒ 「ドライヤーアイコンとトランポリンアイコンの両方をタッチ」 ⇒ 「自機前方にドライヤーとトランポリンを設置し、自機を大ジャンプさせよう」

評価点

ステージ数が多い

  • 200円相当としては39ステージも収録されており、完全制覇するにはそこそこのやりがいがある。
    • 1ステージあたりにつき大体1分前後のクリア時間を要する。試行錯誤による繰り返しプレイも含めれば、結構なプレイをこなさないとならないだろう。
    • 但し、プレイ時間の長さは下記問題点の件も含めた上での計算であり、純粋なる評価とは限らない面も…。

覚えながら攻略していく楽しみ

  • ステージ中に運が絡む要因は全くない為、ミスを繰り返しながらも危険物の配置箇所を記憶すれば確実にクリアできる。
    • 置かなければならない設置物はワンパターンであり、どうプレイしようがクリアへの道のりは一本道となる。設置物を間違えても詰む心配は無用となっている。
    • 下記問題点の件もあるが、危険物を覚える箇所はさほど多くなく、攻略方法が分かってしまえば難しい難易度ではない。

問題点

画面の視野が見え辛い

  • 自機が動く間にリアルタイムで設置物を仕掛けなければならないのに、先の状態が何なのかが判別困難なステージが数多い。
    • というのも、自機の移動スピードが全体的に速い上に、危険物の配置密度が異様に狭いのが大きな原因。本当、テンポ良く的確に設置しないといつでも死ねる程に…。
      • 初見プレイヤーならば「気が付いたら自機が突然ミスしていた」という事態に陥るだろう。その位に初見殺しの割合が激しいゲームである。
    • おまけに制限時間も厳しく、自機の移動スピードを低速で固定しているとほぼ確実に時間切れミスになる。

ロードが頻発しやすい

  • ステージセレクト画面からステージが始まるまでに必ず、約10～20秒近くのロードが入る*1。
    • ゲームオーバー後のコンティニューが行えない為、再度同じステージをプレイするだけでもロードの洗礼を受ける。はっきりいって無駄な待ち時間である。
    • 上記で述べた通り、1ステージあたりのクリア時間は手短に終わる事が多い。にも拘らず、ステージロードは一律10～20秒という長ったらしさというのは如何なものか…。
      • 他のテヨン製DS系DLゲームでも多少のロードは発生するが、ここまで長時間待たされるのは本作位だろう。一体何を読み込んでいるのだろうか…?

スコアの意味合いが薄い

  • ステージクリア後は以前のステージからのやり直しができる為、簡単なステージばかりを繰り返しプレイすれば延々とスコアを稼げてしまう。
    • よって、ハイスコア狙いのプレイは虚しいだけである。一体何の為のスコアなのかが全く分からない…。

ハムスターが可愛くない

  • ステージ中におけるクレイジーハムスターの容姿が全くハムスターには見えない。
    • なんというか「ブタもしくはタスマニアデビルみたいな新種生物」という容姿であり、素直に可愛いとは思えない。タイトル画面のハムスターはそれっぽいのだが…。
    • 流石は濃いキャラクターデザインに定評のある（?）テヨン製というべきだろうか。

総評

視野の悪さやロード時間の長さなど、総合的にいえばゲームとしての出来はあまり良くない。
しかし、致命的な問題もなく、攻略方法さえ理解すれば無難に楽しめる作品である模様。

余談

  • 本作を機にテヨンジャパンは様々なDSiウェアをリリースしていく事となるが、そのほとんどが「遊べなくはないが、どことなく作り込み不足」という作品が多い。
    • なお、「テヨン」と言う語感から勘違いするユーザーが非常に多いが、テヨンジャパンの親会社であるテヨンは、韓国ではなく ポーランドのゲーム会社 である。
  • 同じDSiウェアにてハムスターが主役を務める『いけ!いけ!! ハムスター』（トムクリエイト発売）というゲームがリリースされているが、ゲーム性は本作と異なる。
    • 余談だが、本作とは違い『いけ!いけ!! ハムスター』のハムスター達は普通に可愛いらしい。
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最終更新：2023年01月31日 20:37

*1 後半ステージになる程、ロードが長くなるらしい。