心輝桜
【しんきろう】
| ジャンル | インタラクティブAVG | imageプラグインエラー : 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 | 
| 対応機種 | Windows 98~XP | 
| メディア | CD-ROM | 
| 発売・開発元 | Carrière | 
| 発売日 | 2002年6月28日 | 
| 定価 | 7,800円(税別) | 
| レーティング | アダルトゲーム | 
| 備考 | 『桜華』に同梱 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 幻想的な暖かい物語 ボリュームが薄い
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| Carrière作品リンク | 
 
概要
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「Carrière」の処女作。
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原画は「ここのか」シナリオは「空陽十」と「懐園」が担当。
ストーリー
『本当に心から願った想いが……現実になる…そんな事を夢見た経験はありませんか?』
白湯温泉郷。桜が名物という人口千人程度の小さな街。街の象徴とされる大きな桜の木「霊木」が東の山に存在し、報われない魂を内に宿している。時がたつにつれ魂は浄化され不思議な力場を放ち、その場の中では心の底から願った強い思いが形や現実になるという。動植物や道具、果ては人間まで不思議な力を持つようになる「力の場」。その力を鎮め霊木を守護する「守人」が現れるようになった。
主人公・古坂優夜は「守人」として神社に住んでいる。普段は街の甘味処「菓楽屋(かぐらや)」で働くごく普通の人。街に住む他の守人達も、普段は一般人として生活しているのだ。甘味処「菓楽屋(かぐらや)」で巻き起こるドタバタホームコメディーと、誰もが持っている心の傷をテーマにした『恋』『恋愛』『愛』を育んでいく物語。
(公式ホームページから抜粋)
特徴
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ヒロインは3人いるがいずれも、プロローグ(共通)+5話で完結する。
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プロローグの最初の選択肢で、どのキャラの個別ルートに入るかが決まる。
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個別ルートでも選択肢が出る。
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大半は直後の展開が少し変わるだけの選択肢だが、緊迫した場面などではバッドエンドに入る選択肢もある。
 
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BGMはキャラごとのイメージソングではなく、場の雰囲気を表すものが使われている。
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場面によっては環境音も使われる。
評価点
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テンポの良いシナリオ
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コメディパートとシリアスパートの切り替えがはっきりしており、だれにくい。
 
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心温まる個別ルート
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ソルネは「永遠の命と感情を持つ人形と人間の関係」
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夏輝は「奇跡を起こす主人公の代償から、身を守るボディガードの関係」
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あやは「ひょんなことから出会った、新たな義妹との関係」がテーマ。
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いずれもやや駆け足ではあるがスッキリとまとまっている。
 
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雰囲気に合ったBGM
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特に「霜月」は人気がある。
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本作以降の「Carrière」のゲームでメーカーロゴを表示する際に、このBGMが使われている。
 
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力の入った演出
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「画面が揺れる」「キャラクターの後ろにオーラが出る」など状況を盛り上げている。
 
問題点
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ボリューム不足
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ヒロインは3人しかいない。
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共通ルートは1時間足らず、個別ルートも2時間程度で終わる。
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7,800円のゲームとしてはかなり物足りない。
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『「桜華」初めて読本』によると、泣く泣く削ったイベントやキャラクターがいたらしいが、到底そうは思えないボリュームである。
 
 
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ボイスが一切ない
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2002年発売ということを鑑みると、せめてメインヒロインだけでもボイスが欲しかったところ。
 
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ストーリーの祖語
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公式サイトでは、「個別ルートはいずれも1話完結」と謳っていた。
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しかし実際には、「あやルート以外では、冒頭に登場した唯の話が忘れ去られる。」
 「夏輝ルートで起る災害が、他のルートでは起きない」などといった祖語が見られる。
 
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作中で「こんにちわ」という挨拶が使われる。
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正しくは「こんにちは」である。
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この誤字はサイドストーリーや、『桜華』でも引き継がれてしまった。
 
総評
ボリューム不足が難点だが、全体の雰囲気やシナリオの評価はそこそこ。
心温まるシナリオを楽しみたい人にお勧め。
その後の展開
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公式ホームページにて、サイドストーリーズ『BLACK・RED』が公開された。
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ユーザーが投稿した二次創作SS「ソルネBADエンド翌日からのお話」も公開されている。
 
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2004年8月27日にファンディスク『キャリばん』が発売。
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本作のヒロインが全員登場している。キャラデザが多少変わっている。またボイスも付いた。
 
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2005年6月24日にリメイク作『桜華』が発売。
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新ヒロインや新キャラが追加されたほか、上記の『BLACK・RED』のストーリーも組み込まれている。
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本作がおまけとして丸ごと収録されている。
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そのため、これから本作を遊びたいなら『桜華』を購入することをお勧め。
 
 
最終更新:2025年07月09日 02:19