トゥームレイダー2

【とぅーむれいだーつー】

ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 プレイステーション
Windows 95
Mac
発売元 Eidos Interactive
【日本語版】ビクター インタラクティブ ソフトウェア
開発元 Core Design
発売日 【PS】1998年1月22日
【Win】1998年2月25日
定価 【PS】5,800円
【Win】7,800円
配信 【Win】Steam:2012年11月28日/$9.99
判定 良作
トゥームレイダーシリーズリンク

概要

様々な遺跡を冒険する3Dアクション『トゥームレイダーシリーズ』の第2作目。
基本的なシステムは前作を踏襲しつつ、新たなアクションの追加によりさらに進化を遂げた作品となった。
PC版は今作からWindowsに対応し、グラフィックが大幅に強化されている。

前作からの変更点

  • 基本的なシステムは前作と同様だが、以下のような新アクション・新要素が追加された。
    • 前後のジャンプ中に空中180度ターンが可能になった。空中で進行方向・攻撃方向を瞬時に切り替えられる様になり、慣れれば前作と比較にならない程に快適なテンポでのアクションが可能に。
    • 特定の壁を上下左右に自由に移動できる「クライミング」が登場。前作でのハシゴの上り下りに左右移動の概念が加わった。背面に同じ様に掴める壁があれば、そのままクライミングする事も出来る。
    • 特定の場所にあるロープを滑り降りる「ジップライン」が登場。
    • 乗り物に乗って進む場面が登場。
    • 新たな武器として「M16」や「水中銃」が登場。また、水中での方向転換が可能に。
    • 何も見えなくなる暗闇の部屋が登場。この部屋を照らすための新アイテム「トーチ(Flare)」も追加。
  • ステージにベニスの町やオペラ劇場といった遺跡以外の場所が登場。冒険の舞台が大きく広がった。
    • ステージ数も増えており、単純なボリュームでも前作から強化されている。
  • 前作ではメディパックや弾丸などがシークレット扱いだったが、今作では龍の像がシークレットとなり、後のアーティファクトなどに繋がるようになった。
    • シークレットは各ステージ3つずつ用意されており、ステージ内の全てを集めればボーナスアイテムが手に入る。
  • PS版もどこでもセーブが可能になったので、全体的な難易度は下がったという評価が多い。
    • 前作もPC版はどこでもセーブだったので、本来のゲームバランスになったとも言える。細かくセーブしていけばクリアもそれほど困難ではない。
  • PC版ではこの作品以降、武器やメディパックのショートカットキーが実装された。

ストーリー

古代中国の皇帝は魔剣「サイアンの短剣」の龍の加護による強大な力で大陸全土を支配していた。
圧政に立ち向かったチベット僧により短剣は万里の長城の奥深くに封印されたという。
後にジャンニ・バルトーリというイタリア人が短剣の封印を解くというアイテム「セラフ」を発見してしまう。
チベット僧たちはジャンニと戦い、彼とセラフを船ごと海中に沈めた。

そして現代、ジャンニの息子マルコ・バルトーリはカルト教団を率いてセラフを手に入れようと暗躍をはじめる。
一方、「サイアンの短剣」に興味を抱いたレイラも万里の長城へと向かうのだった。

評価点

前作から向上したグラフィック

  • 基本的なつくりは前作と同じであるが、レイラの三つ編みが表現されるようになるなど細かい部分でクオリティアップしている。
    • この三つ編み、動くたびにプラプラ揺れるので技術面での向上も見受けられる点である。
    • さらにステージによってレイラの服装が変化するようになった。
  • 前作は終始薄暗い遺跡が舞台であったが、今作では空が見える場所も存在するようになった。

秀逸な音楽

  • 前作でも使用されたメインテーマはもちろん、場面に合わせた新たなテーマ曲が用意され、曲数も増えている。
  • 神秘的な曲から緊張感を煽る曲、激しい戦闘テーマなど多彩な曲がゲームを盛り上げてくれる。

改善されたゲームバランス

  • 今作では敵を倒して鍵をドロップさせて進むことが多く、戦闘を避けることが出来ない場面が増えた。
    • 加えて、前作に比べて人間タイプの敵が多く登場する。彼らの攻撃は銃による遠距離攻撃なので安地で戦うといった戦法も通用しにくい。
    • その対策なのか、今作ではショットガンが初期装備になっていたり、序盤でマグナムが拾えるようになり、攻撃力が強化されている。弾やメディパックも人間の敵を倒した際にドロップするようになった。

問題点

操作性

  • 操作は前作から変更一切なしで、キーレスポンスの悪さやコンパクトな挙動が出来ない仕様もそのままなので、慣れるまでが難しい。
    • 今作から登場した乗り物も同様。後半のステージに設けられたスノーモービルは暴れ馬の如き安定感の無さで、ひとたび道を逸れて着地に失敗したり勢い付けて壁にぶつかるとあっさりと即死してしまう。
  • 一撃死のトラップや長距離ジャンプなど、前作を一通りクリアしたことを前提としたトラップが序盤から登場するので、シリーズ初心者は高難易度に感じやすい。

舞台

  • ストーリーがストーリなので仕方ない部分もあるが、遺跡を探索するステージが大幅に減った。
    • 最初のステージの万里の長城を終えた後は、ベニス~海底~沈没船でセラフを入手するまで一切遺跡という舞台は存在しない。特に海底ステージは同じ光景が5ステージも続くので、飽きが来る程。
    • 沈没船でセラフを入手するまででゲームの半分以上のステージを消費する事になる。難易度の高さ故何度もトライ&エラーを繰り返すゲームである以上、前作の雰囲気を期待したプレイヤーには肩透かしもいい所。

人間の敵が多過ぎる

  • これもストーリー展開上の都合でやむ無いのだが、マルコ・バルトーリの率いるカルト教団が随所で敵として現れるので、本作では積極的に人殺しを迫られる。
  • 前作は墓荒らしというタイトルにそぐわぬ遺跡探索一辺倒であり、敵は動物とクリーチャーがほぼ全てを占めており、ナトラの取り巻き以外の人間の敵はいなかった。
    意思疎通が出来ずにひたすら襲ってくる動物だからこそ、こちらもあまり気に掛けずに倒していけたのが、今作ではあまりに多くの人間の敵との銃撃戦を強いられるので、主人公がやっている事は実質大量殺人のそれと変わらない。
    特にベニス及び最終ステージのレイラ邸で顕著。また、人間型の敵自体にバリエーションが少ない。その分、サメ、バラクーダ、ウツボといった水中面での個性のある動物の敵も増えてはいるが。
    • まぁ主人公のララ(日本語版は2までは『レイラ』)はもともと敵と見なした対象への素行は悪いのだが…
      • ちなみに大半の人間の敵に関してはレイラを殺そうとしてくるので彼女にとって正当防衛の範疇だが、こちらを基本的に攻撃しないモンク(チベット僧侶)を攻撃することも可能。
        この場合ペナルティとして(たとえ援護射撃の流れ弾が当たったとしても)以後全モンクたちがレイラを敵とみなして攻撃してくるようになる。

シークレットの仕様

  • 今作での仕様変更により、前作では単体のシークレットで装備品の補給が出来たものが、今作では単体では何の意味もないアイテムとなってしまった。
    • 銃が増えた事によって色々と代用が利くようになった事、人間の敵が銃の弾をドロップする頻度が多い事により、攻撃面ではそれほど影響が出ていないのが救い。
    • ステージ毎のコンプリートに費やす手間の分、換算されるボーナスの割合はかなり美味しいのだが、妥協が許されないという点は結果的に幅を狭めてしまったと言って差し支えないだろう。

セーブの仕様

  • どこでもセーブ可能という事は、取り返しのつかない状態になってしまってもその状態をセーブ出来るという事にも繋がる。
    • 細めにセーブした結果、逆に避けられない攻撃を食らう状況から再開という事はよく起こりうる。やろうと思えば死亡確定の高さの空中からの降下中でもセーブ可能。
      勿論そのデータはリセットして最初から始めるしかない。自殺再開のためのセーブなどやる必要は無いが。
    • ご丁寧に、取扱説明書にも一例を上げて注意を促している。

総評

細かい部分での仕様変更が気になる人もいるだろうが、前作から正当な進化を遂げてさらに面白さを増しており、ファンからの人気も高い良作アクション。
さらに歯ごたえのあるゲームプレイを楽しませてくれるので、前作経験者ならプレイして損はないだろう。
Steam配信版やiOS版があるので、現在でもプレイは難しくない。環境があり、歯ごたえのあるアクションゲームを遊びたい人にオススメしたい一作である。

余談

  • 当時、PC版は公式で配信していた追加レベルが存在し、後に「トゥームレイダー2 ゴールデンマスク」名義でパッケージ版も発売された。
    • 現在配信されているiOS版には、この追加レベルも収録されているとのこと。
  • Steamで全シリーズが配信されているが、コントローラー設定などが出来ないなどの問題もあるので注意。
    • 一応、JoyToKeyを使えばほぼ問題なくプレイ可能ではあるが。