SIMPLE1500シリーズ Vol.24 THE ガンシューティング
【しんぷるせんごひゃくしりーず ぼりゅーむにじゅうよん ざ がんしゅーてぃんぐ】
| ジャンル | シューティング |  
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| 対応機種 | プレイステーション | 
| 発売元 | D3パブリッシャー | 
| 発売日 | 1999年12月9日 | 
| 定価 | 1,500円(税別) | 
| 周辺機器 | ガンコン対応 | 
| 判定 | クソゲー | 
| ポイント | 密猟団?いいえ、機械化軍団です STGとは思えない操作性の悪さ
 SIMPLEすぎる演出
 撃たれる前に撃て!
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| SIMPLE1500シリーズ | 
 
概要
SIMPLE1500シリーズの初期に発売された同シリーズ初のシューティングゲーム。
プレイヤーはアフリカを舞台に大掛かりな密猟団「ムングワ」と戦う「ジャングル・パトロール」の隊員となる。
ゲーム内容
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1人称視点のガンシューティング
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撃っては隠れてを行うのではなく、自動的に画面が進み襲ってくる敵を撃つ形。
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2人協力プレイも可能。
 
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ステージ構成
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雑魚敵を倒しつつステージを進め、最終的にステージのボスが登場する。
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ボスを倒すことでそのステージのクリアになる。
 
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LIFEゲージとLIFEパック
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攻撃を受けるとLIFEゲージが減少し、ゲージが尽きるとLIFEパックを1消費する。
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残機に当たるLIFEパックがなくなるとゲームオーバー。
 
評価点
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ゲーム開始時のオープニングアニメ
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作画の乱れや酷い棒読みもなく一定のクオリティを保っている。
 
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難易度が低い
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何度かプレイしてパターン化すればダメージを受けつつもごり押しでクリア可能。
 
問題点
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敵がいるのに視点が勝手に動きまくる
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視点が勝手にちょこまか動くが、ガンサイトは動かない。このため、砲台のような止まっている敵までもが動いているのと同じになっている。
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画面が右に左に揺さぶられるため、3D酔いしやすい人は注意。
 
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視点の移動も違和感あり
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地面を進んでいるかと思えば、突然大ジャンプしたり猛スピードで下がったりその場でグルグル回ったりする。
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どうやらオープニングアニメに登場するマシンに乗っている設定らしい。4輪自動車にそんな動きできるの?
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しかもそのマシンはキャノピーが閉鎖式なので「どこから手持ちの銃を撃っているのか?」という新たなツッコミどころも生まれる。
 
 
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攻撃されたら対処が困難
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隠れるということができないので、攻撃されたら敵の弾を撃って打ち消す必要がある。
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一部の敵が使うミサイルは大きいため撃ちやすいが、通常弾は小さい上に連射されることもあるので対処が難しい。
 
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一番の対策は「撃たれる前に撃つ」。
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このため、反射神経よりもステージのパターン化が重要になる。
 
 
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敵は機械化軍団
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多脚ロボットや戦車などが現れ、どう見ても一般的にイメージされる密猟団ではない。
 
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敵のポリゴン・テクスチャが雑
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特にテクスチャの解像度が低く、ドット絵を貼り付けたような見た目である。
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ポリゴンも翼を板一枚で表現していたりするため、角度によっては視認が困難。
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ついでに動きも雑で、ドリル戦車型の中ボスの場合地面のポリゴンをすり抜ける様にピョンピョン跳ね回る。上手く説明するのが難しいのでどうしても気になる人は実際に見てみると良い。
 
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撃ったときのSEがとてもチープ
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高めの「パン!」という音で重厚感がない。
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メニュー画面での項目選択時は重たい「ズドン!」というSEなのになぜだろうか?
 
総評
アーケードゲームのようなガンシューティングではなく、普通の2Dシューティングゲームを無理矢理ガンシューティングにしたゲームといえる。
ガンシューティングとしても、普通のシューティングゲームとしても中途半端な代物になってしまった。
今作の世界観は大手アニメ会社『竜の子プロダクション(現:タツノコプロ)』の監修なのだが、完全に無駄遣いになっている。
余談
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後に『SIMPLE1500シリーズ Vol.63 THE ガンシューティング2』がリリースされた。構えられた拳銃がハードな画風で描かれているパッケージこそ本作と同じ雰囲気を思わせるが、実際には全く無関係の作品。世界観は明るくポップなファンタジー風、主人公はアニメ絵の少女と本作から打って変わった調子で、ストーリーを読み勧めながら射的のようないくつかのミニゲームを攻略していくといった内容。
最終更新:2023年01月01日 12:08