【注意】このページでは
『カスタムメイド3D』(3D)(判定なし)と、『カスタムメイド3D2』(3D2)(
良作
)を紹介する。
カスタムメイド3D
【かすたむめいどすりーでぃー】
| ジャンル | 接待メイド躾け育成シミュレーション | ASINが有効ではありません。  
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| 対応機種 | Windows XP/Vista/7 | 
| 発売・開発元 | KISS | 
| 発売日 | 2011年1月28日 | 
| 定価 | 9,800円(税別) | 
| レーティング | アダルトゲーム | 
| 廉価版 | コンプリートパック:2016年8月26日/12,000円(税別) | 
| 配信 | 2011年4月22日/4,012円 | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 3Dモデルで動くエディットキャラ 3Dモデルであるがグラフィックは秀逸
 ボリュームはやや難あり
 大量の追加パック
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| カスタムシリーズ | 
 
概要(3D)
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KISSではお馴染みの『カスタム』シリーズの一つ。本作ではメイドをプレイヤー好みにエディットすることができるが、特徴としては、3Dモデルのキャラクターをエディットし、エッチを楽しむことが出来る。
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3Dモデルのキャラクターは美麗である。その弊害として、当時としては高めのPCスペックが要求されるが。
 
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メイドと銘打たれてはいるが、メイド服以外の服装も多数用意されており、エディットの自由度は同シリーズでも屈指。
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同じく3Dキャラクターをエディット出来るR-18作品として『3Dカスタム少女』と比較されることが多い。グラフィックレベルの高さやR-18としての実用的要素はこちらが上であるが、かつてはMODなどの自由度はあちらの方が上といえた時期もあった。
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多数の追加パックが発売されており、追加パックを導入することで、エディットパーツが増えたり、選べるエッチのシーンが増えたりする。
特徴(3D)
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主人公は物語の舞台となる「エンパイアクラブ」においてエディットしたキャラクター(メイド)と御伽(エッチ)を楽しむ。
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一応簡単なストーリーはあるが、これといった目標があるわけではない。
 
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エディットはこれまでの『カスタム』シリーズ同様にかなり詳細にエディットが出来る。色合いなどはスライダーで決定するため、自由度は高い。
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性格は追加パック無しの場合4種類、それぞれ台詞などが異なってくるが、出来ることに違いはない。
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御伽では、行動(スキル)を決定し、それを順次実行していくといった形式。それぞれのスキルでコマンドがあり、それによってメイドのパラメータが変化する。
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細かいパラメータの解説は省略するが、重要な要素として、「主従」と「理性」というパラメータが存在する。
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主従はコマンドを選択するごとに減少し、主従が0になると、そのスキルは終了となる。スキルごとに回復する。
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理性はコマンドを選択するごとに増減し、理性が0になるとメイドは気絶し、その日のスキルは全て終了となる。スキルごとに回復はせず、毎日決まった量回復する。
 
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全てのスキルを終えるか、理性が0になった時点でリザルト画面となり、その日の御伽は終了となる。
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スキルを選択していくとメイドのレベルやスキルの経験値が上がっていく。これによって新たなスキルが選択可能となったり、メイドの称号が変化したりする。
 
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1日の流れとしては、メイドを一人選び、そのメイドにダンスをしてもらったり、話したり、上記の御伽をしたりすることになる。
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ダンスではメイドのダンスが見られるが、こちらもグラフィックレベルの高さからなかなか見物である。
 
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ゲームの主目的ではないが、エディット時には様々なポーズを取らせることも出来るため、3Dモデルとしての実用性もある。
評価点(3D)
3Dモデルのキャラが可愛い
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当時のレベルでいえば、3Dモデルのキャラはかなり可愛い。要求されるスペックは高いが、それに見合うものである。
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特にダンスでは動きも表情も高いレベルで作られており、キャラの可愛さがかなり引き立つものとなっている。
エディットの自由度の高さ
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エディット出来る項目は旧作と比べても増えており、尚且つ自由度が高い。
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例えば『カスタム』シリーズとしては前作に相当するであろう『カスタムレイド4』やこれより後に発売された『カスタムレイド5』では素地となる身体(Mボディ、Lボディなど)を決定し、それを自分好みにしていく形であったため「カラーはスライダーによる無段階方式として自由に決められたが、胸の大きさなどは決められた数個から選ぶしか出来ない」「素地によって性格も限られているため、MボディでLボディの性格を使う、といったことは出来ない」といった制約があった。
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本作では、髪などのパーツの多さもさることながら、胸の大きさやウエストなどは(上限はあるが)無段階方式のスライダーで決定出来るため、自由に作成出来る。
 
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また、一度作成したメイドであっても、一部(名前や、性経験など)を除く項目は自由に変更出来るため、作り直しも可能。
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エディット画面では、メイドにポーズをとってもらうことが可能。この時カメラアングルも自由に変更出来るため、じっくりとキャラクターを見ることも出来る。
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取ってもらうことが出来るポーズも豊富であるため、これだけでも楽しめる。
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エディットは先に述べたとおり何度でも行うことが出来るため、その度にキャラクターを鑑賞出来る。
 
問題点(3D)
単調なゲーム内容
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プレイヤーはメイドと御伽をしていくわけであるが、こちらについてはかなり単調で飽きやすい。
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『カスタム』シリーズではもはやお馴染みともいえるが、プレイヤーはひたすら御伽でスキルを選び、コマンドを実行していくだけである。
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スキルを増やすには、同じスキルを何度も実行する必要が出てくるが、台詞やパターンは決して数が多いとはいえず、何度も同じ台詞を聞くことになる。
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プレイルームはいくつかの種類から選べるが、結局内容そのものは一緒なので単調さを打破出来ているとは言いがたい。
 
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結果として、メイドの「主従」「理性」(特に理性)のパラメータに留意しながら、淡々とコマンドを選んでいく流れになってしまう。
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目標という目標が決められていないことも、単調さに拍車を掛けている。
追加パックについて(3D)
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『カスタム』シリーズでは旧作でもアペンド版が発売されることが常であったが、本作では追加パックが非常に多い。
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2014年11月28日に発売された『カスタムメイド3D スキルパック5』まで、なんと合計21の追加パックが発売されている。
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一応、複数の追加パックをセットにしたパックもある(例:スターターパック=ビジュアルパック+スキルパック)ため、全種類買いそろえるとしても少し数は少なくなるが。
 
 
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旧作と比べると本作では追加パックなしで選べるスキルの数は少ないため、これらの追加パックも購入すると考えるとかなりの出費が必要となる。
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また、追加パックは公式ページでも紹介されているが、「追加パックを導入した場合、最新のパッチデータを当て直す」必要があるため、やや面倒である。
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2016年8月26日には今まで発売した9種のプラグインが最初から実装済みの「カスタムメイド3D コンプリートパック」が発売された。
総評(3D)
『カスタム』シリーズの進化形であり、シリーズ初の3Dモデル化に対応した作品。
同シリーズのウリでもあるキャラクターエディットの自由さは健在、むしろ更なる進化を遂げておりこれまで以上に自分好みのキャラクターが作れる。
このキャラクターエディット自体だけでも、ポーズを取らせたり、ダンスを踊らせたりといった多種多様なことが出来るため、キャラメイクが好きなプレイヤーにとっては満足いく出来である。
一方で、御伽については旧作以上に単調な内容となっている。ストーリーもないことはないがこれまで以上に薄く、単純にメイドとエッチをするだけのゲームとなってしまっている。そのエッチシーンも何度も見ればすぐ飽きてしまうだろう。
このような難点も抱えてはいるものの、キャラクターを重視した場合であれば3D対応R-18ゲームとしてはかなり高水準にまとまっている作品である。
カスタムメイド3D2
【かすたむめいどすりーでぃーつー】
| ジャンル | メイド育成シミュレーション | ASINが有効ではありません。 | 
| 対応機種 | Windows Vista~8.1 | 
| 発売日 | 2015年7月24日 | 
| 定価 | 9,800円(税別) | 
| レーティング | アダルトゲーム | 
| 配信 | 2015年9月25日/8,580円 | 
| 判定 | 良作 | 
| ポイント | 『1』から順当進化 グラフィックレベルが更に向上
 エディットの自由度も更に増加
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| カスタムシリーズ | 
 
概要(3D2)
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『カスタムメイド3D』の正当な続編として四年半ぶりに発売された作品(一応、その間に『カスタムメイドオンライン』が出ているが)。
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『3D』時点でも高いレベルであったグラフィックは更に進化した。
 
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エディットパーツも更に増加。本作ではゲーム内でお金を貯めることによってパーツを増やすことも出来る。
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相変わらずメイドらしからぬパーツや、どこかで見たようなパーツも存在する。
 
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公式にMOD(ユーザーによる改造データ)を認めており、MODツールが導入された。これにより、(MODの心得があれば)既存のアニメキャラクターなどを再現することも可能。
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カスタムメイドオンラインも同様であったが、課金によって手に入るアイテムも存在する。
特徴(3D2)
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主人公はエンパイアクラブのオーナーとなり、メイドと一緒に借金の完済を目指していく。
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『3D』と異なり、昼パートと夜パートが存在し、1日はこの2つのパートからなる。
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昼パートではメイドに仕事をさせる。仕事によってメイドのパラメータが増減する他、店の評価も上がっていく。
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夜パートではメイドに夜伽(エッチ)をしたり、接客をさせたり出来る。夜伽は『3D』の御伽と同様であるが、収入は当然ない。一方、接客は収入が得られ、店の評価によっても増減する。
 
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借金完済後はショップが解放され、貯まったお金を使ってコスチュームなどを購入することが出来る。また、新規のメイドを雇うことも出来る。
 
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エディット出来る項目やパーツ数、コスチュームは『3D』より増えており、自由度は更に上がった。
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夜伽は基本的には『3D』の御伽と同様。スキルを選び、スキル内でコマンドを選んでメイドを育成する、といった内容。
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選択するスキルのインターフェースそのものは『3D』の時より分かりやすくなっているのは進化点といえるか。
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主従が精神という用語に置き換わっているが、パラメータの意味合いとしては『3D』と同様である。
 
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『3D』でも存在したダンスは3人のメイドに踊ってもらうことが可能となった。尚、2人以下しかいない場合はプリセットのメイドが不足分として配置される。
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ある程度メイドを育成すると契約タイプを「フリー」と「専属」から選ぶことになる。フリーは接客に利用出来るが、専属は接客に利用出来ない。
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一度選んだ契約タイプは変更不可となるため、慎重に選ぶ必要がある。特に、借金完済前の2人目のメイドを専属にしてしまうとストーリー上かなり苦労する。
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尚、処女のメイドを「フリー」として接客させた場合も非処女になることはない。ただし、非処女のメイドの場合接客すると経験人数はどんどん増える。
 
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概要でも述べた通りであるが、本作では、課金アイテムが実装されている。
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一方で、2015年10月23日には第1弾の追加パックである「ビジュアルパック」が発売されているため、課金アイテム+追加パックといった形を取るものと推測される。
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2016年1月29日にはアペンドディスク『カスタムメイド3D2+』が販売され、その後、3D2+Act.2、3も発売されている。
 
 
評価点(3D2)
更に進化したエディット・グラフィック
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特徴で述べた通りであるが『カスタムメイドオンライン』の時点から更に進化したグラフィックとなっている。
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『カスタムメイドオンライン』よりもはっきりとしたモデリングになっており、萌えアニメ調のキャラクターが好きであれば満足出来る内容といえる。
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操作も簡単な物であり、キャラクターデザインや3Dモデリングの知識が一切なくても直感的に制作が可能。
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MODツールを使えばMODを導入しやすいため、自身で作成出来ずとも、有志が作成したMODを使うことで自由度は更に増す。
 
 
目標が出来た
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『3D』では最初こそちょっとした目標があるが、その後は与えられない。しかしながら、本作では借金返済というしっかりとした目標がある。
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また、借金返済後はコスチュームを購入する、トロフィーを達成するといった目標(プレイヤー次第だが)が出来るためモチベーション維持はしやすい。
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VIP依頼というやや高度な仕事も目標の一つといえる。こちらはタイプ、ステータスなどの厳しい条件をクリアしないと実行できない。
VR対応パッチ、拡張パックが配信or販売されている
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2016年5月からベータ版ということではあるが、VR(Oculus Rift CV / HTC Vive)に対応させるパッチが配布された。
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ベータ版ということではあるが、2016年時点ではVR対応のソフトが少なかったこともあって、アダルトゲームとしてはもちろんだが、VRで3Dキャラクターモデルを見られる作品としても十分評価出来るレベルとなっている。
 
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2017年4月にはVR専用のバケーションパックVRがオンライン限定で販売されており、VRを使って探索やミニゲームを遊べる様になっている。(VR環境が無くてもプレイは可能だが仕様は異なる。)
問題点(3D2)
相変わらず単調な夜伽
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グラフィックのレベルは上がっているが、肝心の夜伽についてはほとんどメスが入れられていない。
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結果として目標は出来ても、それに至るための夜伽は『3D』同様理性と精神のパラメータを見た上でコマンドを選択する作業となりがちである。
 
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初期から選べる性格が前作Dの5つから3つに減った。追加パックで幾つか新しい性格が販売されているが、少々割高。
総評(3D2)
『3D』の良さを活かしつつ、更にパワーアップさせた作品である。
グラフィックのレベルは更に向上。エディットの自由度も増しており、キャラクターメイクが好きな人にとってはエディットだけで十分楽しめる出来といえる。
その上で、本作では公式がMODを認めており、MODが作りやすい環境であることもエディット方面においてはプラスの要素であるといえる。
一方で夜伽については『カスタム』シリーズの宿命ともいうべきか単調であることに変わりはない。
もっとも、目標そのものは『3D』よりは増えているため、最終的に「最強のメイドを作り出す」だけの作業にはなりづらいのは大きな変革である。
結果として、エディット要素だけでなく、3DモデルのR-18ゲームとしても高水準にまとめあげた良作といえよう。
余談
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2014年3月28日にはオンライン対応のカスタムメイドとでもいうべき『カスタムメイドオンライン』がサービス開始された。
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PCのアダルトゲームであるが基本無料という代物、もっとも問題点も多い。詳細は当該記事にて。
 
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どちらのバージョンも
ワイヤレスオナホールである
(R-18表現につき要反転)『Chu-B Lip』に対応したバージョンのものが売られている。
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2018年2月23日にマイナーチェンジ版『カスタムオーダーメイド3D2』が発売された。
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本作の要素も一部流用できる。
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さらに2019年5月31日には上記作からエロ要素を除いた全年齢向け対応版として『カスタムオーダーメイド3D2 it's a Night Magic』が発売された。こちらは従来のWindows版に加え、Steamでも購入可能。
 
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2018年7月27日にiOS、AndroidでVTuber向け3Dアバター作成アプリ『カスタムキャスト』が無料配信された。
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本作からパーツが流用されており、事実上の関連作といえる。
 
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エロ要素こそないが、手軽に可愛いキャラクターが作れる点は引き継がれている。
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こちらは後のアップデートで男性キャラクターも制作できるようになった(体格が異なる)。
 美男子はもちろん、女性キャラクターのパーツや衣装も使用できるため、男の娘や女装娘も自在に作ることができる。
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無料で遊べるので、VTuberではなくてもキャラクターメイクが好きであれば、ダウンロードしても損は無い。
 
最終更新:2022年12月01日 11:01