聖炎天使 エレアノール
【せいえんてんし えれあのーる】
| ジャンル | 戦う正義のヒロインアドベンチャー |  
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| 対応機種 | Windows 98~Vista | 
| 発売元 | ビジュアルアーツ | 
| 開発元 | SAGA PLANETS | 
| 発売日 | 2007年6月29日 | 
| 定価 | 8,800円(税別) | 
| レーティング | アダルトゲーム | 
| 配信 | 2009年9月4日:2,366円 | 
| 判定 | ゲームバランスが不安定 | 
| ポイント | バトルがひたすら難しくて苦行 他の部分に際立つ問題はないのだが…
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概要
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SAGA PLANETSとしては珍しい変身ヒロイン物のエロゲー。
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「聖櫃」と呼ばれる街を守るために戦うヒロイン、エレアノールと彼女を支える主人公のストーリー。
メインキャラクター
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ネオン
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主人公。記憶をなくして倒れていたところをランに救われる。ランを変身させる聖なるランタンを扱うことができる。
 
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ラン・ファンテール
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学生兼見習いシスター。聖なるランタンの力でエレアノールに変身する。
 
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ニージェリアス・プルプレア
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学園の風紀を取り仕切る「監督生」。どこにしまっているのかは不明だが常にレイピアを携帯している。
 
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リズリット・ルーダー
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名門のルーダー家の娘。お嬢様ではあるが、恋やお洒落に熱心で学園のムードメーカーでもある。
 
バトルシステム
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ストーリーを進めていくと魔物との1VS1の戦いがある。
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基本的なシステムはじゃんけんである。
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3種類の「攻撃」「反撃」「突撃」のコマンドから制限時間内に1つを選ぶ。
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「攻撃」は「反撃」に、「反撃」は「突撃」に、「突撃」は「攻撃」に勝つことが出来る。
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勝てばダメージを与えることが出来、お互いに同じコマンドを選んだ場合は引き分けでダメージなし。先に体力がなくなった方の負け。
 
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敵はこちらのコマンド選択前に予備動作をする。どのコマンドを選ぶのかはこのときの動作で予測することが出来る。
 
評価点
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メインシナリオ
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王道なシナリオを中心に、登場人物の過去や聖櫃の闇の歴史を絡めたストーリーが展開される。
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一部のギャグシーンも特に滑っているわけではなく、ストーリーの清涼剤になっている。
 
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ラン以外のキャラボイスやCG
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キャラ立ちにしっかり貢献しているボイスであり、CGも立ち絵・一枚絵ともに水準は高い。
 
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ニージェルート
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本編では攻略対象ではなく、クリア後にアナザールートとして解放される。
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メインシナリオから選択肢で分岐させる形ではないため終始一貫した話作りになっている。
 
賛否両論点
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えぐい展開がやや多い
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直接画像があるわけではないが、人体改造などの非人道的行為が劇中たびたび語られる。
 
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メインヒロインのランのキャラボイス
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設定では普段はおっとりとしたシスター見習い、変身すれば勇ましく凛々しい戦うヒロイン。
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…なのだが、変身後のボイスも変身前のおっとり感が抜けきっておらず気の抜けたように感じられる。
 
問題点
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バトルの難易度が高すぎる
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敵の予備動作は最初は「目が赤く光ったら攻撃」程度だが、シナリオの3分の1あたりから2箇所、3箇所の変化を組み合わせるため複雑化していく。
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その他にも予備動作とコマンドの中身を入れ替えてきたり、コマンドの勝敗判定を逆にする敵もいる。
 
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動作する場所も細かな部分になっていくため、一瞬たりとも目が離せない。
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焦らずゆっくりコマンドを選ぼうにもコマンド選択までの時間は敵の体力がじわじわと回復していくため、攻撃に成功していても敵の体力は全然削れていないということになる。
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結論としては高い動体視力と瞬時の判断力がなければ無理ゲーということになっている。
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一応負けても何度でも再挑戦できるが、敵が弱くなるということは一切ない。
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また、負けたときには攻略のヒントが表示されるが、本当にヒントレベルの内容しか表示されないためこちらも救済措置とは言いがたい。
 
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ゲームそのもののボリューム
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変身ヒロイン陵辱モノとしては、敵キャラが少なくシチュエーションも少なすぎる。
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陵辱系CGは公式で公開されているサンプル以外のCGがほとんど無い。
 
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一部の設定はあやふやなままで終わってしまう
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ストーリーの根本に関わっている謎の科学者についてや、聖櫃以外の世界については消化不良気味。
 
総評
システムや基本的なシナリオ、ボイスに致命的な欠点は感じられないが、とにかくバトルの面倒さが足を引っ張ったゲーム。
CGなどの全体のボリュームもやや少なめで飛びぬけて優れた面もないため、減点方式で考えた場合はさらに評価を下げてしまうだろう。
最終更新:2024年12月15日 10:33