夏めろ
【なつめろ】
| ジャンル | まったり系・日常アドベンチャー |  
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| 対応機種 | Windows 98SE~XP | 
| メディア | DVD-ROM | 
| 発売・開発元 | AcaciaSoft | 
| 発売日 | 2007年1月26日 | 
| 定価 | 8,800円(税別) | 
| ディスクレス起動 | 可能 | 
| レーティング | アダルトゲーム | 
| 配信 | 2010年10月8日/3,132円(税8%込) | 
| 判定 | なし | 
| ポイント | 「こだわりのH-Custom」搭載 | 
 
概要
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株式会社ストーンヘッズのAcaciaSoftブランド第2作目にして最終作。
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『シンフォニック=レイン』などで知られる、しろ氏が原画を担当している。
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BGM担当は何故かsampling masters MEGAこと細江慎治。
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細江氏=バキバキテクノのイメージがあるが、この頃は多角的に音を作っていた時期でもあり、本作以外にもノベルゲームを中心に様々な作品に提供していたりする。
 
ストーリー
主人公・深町徹生は、両親の仕事の都合で母方の親戚の高村家で居候する事になった、翔鶴館学園の3年生。
居候先の高村家に向かった徹生は、昔は仲が良かったがいつの間にか疎遠になってしまいなぜかきつく当たってくる従姉妹の高村橘花と、その母親で未亡人の佐和子の2人に迎えられる。
登場人物
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深町 徹生(ふかまち てつお)
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本編の主人公。翔鶴館学園3年生。父親の転勤で家族と共に海外移住する予定だったが、親元から離れて高村家へ居候することに。
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エロゲの主人公にしては珍しく過去に年上の女性と付き合っていた経験があり、童貞卒業済み。
 
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高村 橘花(たかむら きっか)
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CV:青山ゆかり
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主人公の従兄弟。主人公には淡い恋心を抱いていたが、ある事件をきっかけに避けるようになり、同居にも反対している。
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チアリーディングやバンドのボーカルとして活躍しているため本人曰く「下級生に人気がある」。
 
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深町 つぐみ(ふかまち つぐみ)
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CV:安玖深音
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4歳年下の主人公の実妹。両親と共に海外へ行っていたが突如帰国し、兄と共に居候することに。
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いじめられっ子だったため、環境を変えるための海外移住だったが、極度のお兄ちゃんっ子で兄と離れるのが耐えられなくなったため単身帰国。
 
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中里 美夏(なかざと みか)
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CV:成瀬未亜
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主人公のクラスメイト。去年の学園祭のバンドでは主人公とバンドを組んでいた。
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さばさばしていて一見クール。主人公に対しては友人以上の好意を持っているが、それを隠している。
 
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兵藤 蘭(ひょうどう らん)
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CV:神崎ちひろ
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主人公のクラスメイト。容姿端麗、成績優秀、運動神経も良く、家もお金持ちのお嬢様。学級委員だが周囲から委員長と呼ばれる。
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主人公たちと付き合ううちにだいぶ感化されてきたが、ツッコミにはまだ慣れない様子。
 
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水上 秋(みなかみ あき)
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CV:木村あやか
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翔鶴館学園1年生。居候したことでバス通学に変わった主人公がバスの中で出会う少女。
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出会いのきっかけから物静かな文学少女だと思っていたが、陸上部所属のスポーツ少女。
 
ゲームシステム
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テキストウィンドウを用いたオーソドックスな恋愛ADV
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H-Custom
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Hシーンを自分好みにカスタムできるオプション。Hシーン前に設定しておく。
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足コキに靴下は必要かどうか、陰毛の描写は必要かどうかなど。
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「主人公を仮性包茎にするON(強く推奨)/OFF」は本作を象徴する項目である。
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CGだけでなく、テキストも変化する。
 
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テキスト
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汗マークやハートマークが使われる。
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Hシーンにおけるヒロインセリフのハートマークは他のエロゲでも見られる表現だが、本作では日常会話などで主人公も多用している。
 
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Hシーンだけでなく、日常パートでも下ネタやネタ選択肢が多い。例えば、八百屋の店主が金額をふざけて提示した際の返答選択肢が以下の3択である。
 
あと、橘花が夜使う用のキュウリもください!
あと、俺が夜使う用のコンニャクもください!
やった! 880万円だ! エロゲ1000本買える!
評価点
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しろ氏の柔らかなイラスト
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エロゲ界隈ではあまり見ないタッチのイラスト。まったり系・日常アドベンチャーの雰囲気にはぴったり。
 
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独特なテイスト
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夏の描写に絞られており、海や夏祭りといった季節感のあるイベントがベースとなっている。
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人を選ぶ部分もあるが、下ネタやエンディング・Hシーンのノリなどが合わさり、ひと夏を切り取った「夏めろ」の空気を醸し出している。
 
    
    
        | + | 個別エンディングネタバレ | 
近親相姦のつぐみや、豹変した蘭など先行き不安定なカップリングもある。
蘭に至っては「正直、友達としても結構キツイよ。それ以上は無理。ごめん……」などと恋愛ADVとは思えない主人公の台詞まで飛び出す。
そういったヒロインとは紆余曲折の末、「これからも幸せな日々は続いていく……」といったありがちな終わりではなく、「少なくともこの夏だけは良かった」という珍しい結論を導き出す。
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エロへのこだわり
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肉体関係を持ったが性格の不一致、生理に気付いて気まずいなど、ギャグ以外の方向でもアダルト描写が見られる。
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強く推奨の通り、Hシーンではヒロインが包茎をまじまじと評してくれる。好みの問題はあれど、フェチはしっかりと感じさせてくれる。
 
賛否両論点
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SかMか、両極端なヒロイン陣
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Hの際、ヒロインと主人公がその性癖を極端にさらけ出す。ヒロインはSかMのどちらかであり、主人公もヒロインに合わせるように性癖が変化する。
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緊縛などのない和姦の範疇を出ない内容ではあるが普段とのギャップが強烈。そのギャップにグッとくるか、引いてしまうかで評価が分かれる。
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しろ氏のイラストとのギャップも激しい。
 
問題点
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ひと夏の描写に限られているため、ボリュームは少な目
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元々付き合いの長い他のヒロインたちと比べ、親しくなり始めたばかりの蘭と秋の二人の馴れ初めはやや性急に感じやすい。
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個別ルートでも重複するイベントがちらほらあり、二人目以降の攻略時には既読スキップを使う羽目になる。
 
総評
タイトル通りヒロイン達と夏を過ごす恋愛ADV。
「こだわりのH-Custom」とHシーンでのヒロインのギャップを楽しめるかどうかが評価の分かれ目だろう。
ブランドは消滅しているが、公式サイトは残っているので気になればチェックしてみてはいかがだろうか。
余談
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2chベストエロゲーのエロ部門では、抜きゲーに定評のあるアトリエかぐやから同年に出た『幼なじみと甘~くHに過ごす方法』を押さえて1位に選ばれている。
最終更新:2025年05月15日 09:42