【あさしん くりーど しんじけーと】
ジャンル | アクションアドベンチャー | ![]() ![]() |
![]() |
|
対応機種 |
プレイステーション4 Xbox One Windows 7~10 |
|||
メディア | PS4/One | BD-ROM/ダウンロード併売 | ||
Win | ダウンロード専売 | |||
発売元 | ユービーアイソフト | |||
開発元 | ユービーアイソフト ケベック・スタジオ | |||
発売日 | 2015年11月12日 | |||
定価 | PS4/One | パッケージ版:8,400円 | ||
ダウンロード版:7,500円 | ||||
Win | 通常版:8,400円 | |||
ゴールド版:10,200円(*1) | ||||
レーティング | CERO:Z(18才以上のみ対象) | |||
判定 | 良作 | |||
ASSASSIN'S CREEDシリーズ |
抑圧を打ち破れ
『ASSASSIN'S CREED』シリーズのメインタイトル9作目。
前作『UNITY』のシステムを踏襲しつつ、不評だった点を改修。
新要素も盛り込み、前作の反省を生かしたゲームとなった。
開発もモントリール・スタジオからケベック・スタジオに変更されている(*2)。
舞台は19世紀のロンドン。産業革命の裏で暗躍するテンプル騎士団に対抗する双子のアサシン、フライ姉弟の物語が描かれる。
1868年、イギリスは産業革命により大きな発展を遂げ、町には多数の工場が並び立ち、時代は大きな変革の時を迎えていた。
しかし、資本主義の到来と大英帝国の栄華は「テンプル騎士団」に絶大な権力と富を与える。
「ロンドンを制する者が世界を制する」。
農村部を追われた農民たちは資本家たちに奴隷の如く扱われ、年端も行かぬ子供たちは暴力に怯えながら劣悪な環境で過酷な工場労働に従事させられていた。
また医薬品や医療従事者が極端に不足し、医療用シロップと称して人々を廃人にする薬物も蔓延していた。
こうしたロンドンの現実は人々の心を荒ませ、窃盗や傷害、殺人事件も多発していた。
アサシン教団に所属する双子のアサシン、姉のエヴィー(イーヴィー(*3))と弟のジェイコブは亡き父の遺志を継ぎ、父の元部下ジョージ・ウェストハウスの指示でテンプル騎士団から実験に使われるエデンのかけらを奪還せんとする。
しかし、ロンドンの惨状を目の当たりにした二人は現状を嘆くインド支部のヘンリー・グリーンと合流し、様々な人物の協力を得ながらロンドンの解放を目指すことになる。
テンプル騎士団の私兵でギャングたる「ブライターズ」の横暴に憤るジェイコブはロンドンに光をもたらすためのギャング「ルークス」を結成。
解放した人々、鞍替えしたブライターズ、子供たちの受け皿として「ルークス」は奪われた富と物資を取り返し、邪悪な目的の施設や組織を破壊してはロンドンを牛耳るテンプル騎士スターリックを少しずつ追い詰める。
一方、エヴィーはエデンの欠片を追い、スターリックの副官ルーシーと熾烈な争いを繰り広げていくのだった…。
『ASSASSIN'S CREED』としてはいつも通りの内容だが、爽快感のアップしたゲーム性が好評を得た良作。
シリーズで最も面白かったという声も聞かれ、前作『UNITY』の悪評を見事に払拭してみせた。
難易度が低めな事もあり、シリーズ未経験者が初めてプレイするのにちょうどいいという声も多く、シリーズ初心者にもオススメなタイトルである。
本作でアクションアドベンチャーと言う形で物語を綴る『ASSASSIN'S CREED』は終わりを迎えることとなる。
そして、次作『ORIGINS』からは広大なマップを舞台にしたフリーローミングRPGとしての方針を打ち出していく。
*1 シーズンパスとのセット版。
*2 ケベックスタジオは『ASSASSIN'S CREED III』や『ASSASSIN'S CREED IV Black Flag』の拡張パックの開発を手掛けていた他、過去には『Rainbow Six: Vegas』PSP版の開発も担当している。
*3 英語音声での発音。
*4 前述のコナン・ドイルも晩年はオカルトに取り憑かれる。
*5 いわゆるメリケンサック。
*6 どっちみち設計図がないと作れないとか特定ミッションクリア報酬だとかで簡単に手に入らない。
*7 タワーブリッジは1886年着工、1896年完成のため、本編の時間軸である1868年の時点では存在しない。
*8 とあるミッションでの一定範囲内にいるルークス3人を時間内に集める、など。
*9 エヴィーに戻っても保有数が戻らない。
*10 窓からの侵入が難しかったが本作で改善。
*11 電気爆弾は「気絶させるだけで死なせない」はずなのに死亡扱いにされる。
*12 ギャングアップグレードを上げれば馬車を呼ぶことが可能だが、そもそも過去作の馬は無条件で呼ぶことができた。