【あさしん くりーど おりじんず】
ジャンル | アクションRPG | ![]() ![]() ![]() |
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対応機種 |
プレイステーション4 Xbox One Windows 7~10 |
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メディア | PS4/One | BD-ROM/ダウンロード併売 | |
Win | ダウンロード専売 | ||
発売元 | ユービーアイソフト | ||
開発元 | ユービーアイソフト モントリオール・スタジオ | ||
発売日 | 2017年10月27日 | ||
定価 | PS4/One | パッケージ版:8,400円 | |
ダウンロード版:7,500円 | |||
Win | 通常版:8,400円 | ||
ゴールドエディション(*1):10,200円 | |||
レーティング | CERO:Z(18才以上のみ対象) | ||
備考 | 前日譚を描いた小説版もあり | ||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
物語は「起源」へ 色鮮やかに描かれる古代エジプトの砂塵と陽光 魅力的なメジャイの主人公・バエク シリーズ初のファンタジー要素が登場 アクションRPGへの路線変更は賛否両論気味 |
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ASSASSIN'S CREEDシリーズ |
ユービーアイソフトが販売するステルスアクションゲーム『ASSASSIN'S CREED』シリーズのメインタイトル10作目。
同社の看板タイトルとして定着している『ASSASSIN'S CREED』だが、毎年新作を継続してリリースするという状況から質のバラつきやマンネリ感も出ており、こうしたこともあり前作『SYNDICATE』の発売後一旦シリーズの休止宣言が出ていた。
本作はそのシリーズ再開の鏑矢となるタイトルであり、過去作の様々な要素の廃止・変更・復活をしつつ新たな現代編の主人公が明確に設定されるなど記念すべき10作品目を迎えるにあたり「仕切り直し」を強く意識した作品となっている。
中世の十字軍に始まり産業革命の時代まで来た『ASSASSIN'S CREED』だったが、ここに来て本作は一気に時代を遡り、紀元前のプトレマイオス朝エジプトが舞台となっている。
古代エジプトの栄華が失われつつある中で最後のメジャイ(*2)の戦士バエクの復讐の旅路を通し、アサシン教団がいかに発足したのかが描かれる。
紀元前49年。 プトレマイオス13世の治世下のエジプトでは日に日にローマ帝国の影響が増し、神々への信仰も少しずつ揺らぎつつあった。 エジプトの守護戦士「メジャイ」の末裔バエクは謎の仮面の男たちに息子を人質にとられ、不幸な事故により息子を喪ってしまう。 それから1年後。バエクとその妻のアヤは息子の魂の安寧のため、エジプトを闇から操る「古き結社」たちへの仇討ちを始めるのであった。 時は流れ2017年。 アブスターゴ社員のレイラ・ハサンはアニムス計画から遠ざけられたことに憤慨し、自身を計画から外した上層部を見返すためにバエクたちの墓所を暴く。 2人のミイラから得た遺伝情報を新型アニムスへとセットし、悠久の時を超え過去世界へとダイブするのであった。
+ | ネタバレ注意 |
古代エジプトというロケーションそのものが素晴らしく、古代史やエジプト文明に少しでも興味がある人ならば間違いなくプレイすべきと言える一作。
現在では発売から数年が経過したものの、未だに古代エジプトを舞台にしたオープンワールドゲームというのは本作のみである。
この一点だけでも本作は長いゲーム業界史においてオンリーワンの作品であることは間違いない。
一方で過去作から継続して遊んでいるファンには目についてしまう変化点、「結局いつもと同じ」な部分もある。
システムの刷新は将来的な課題も残したが、一本のアクションRPGとしては充分平均以上の出来と言える。
総じて、シリーズ再出発点としては悪くない出だしを切れたと言えるだろう。
*1 シーズンパスとのセット版。
*2 古代エジプトに実在した王宮護衛官兼公安警察のような役職。本来はエジプト南部の一部族の名称だったが、長い年月を経て部族名そのものが治安維持に携わる者への役職名へと転化された。作中においてはそれからさらに時は流れメジャイがほとんど廃れた時代となっている。
*3 ゲーム内ではシナリオ・設定上の事情からヒドゥンブレードと表記されているが、過去作経験者が別種の武器と誤認しかねないので本項ではアサシンブレードと表記する。なお、過去作から日本語版では分かりやすさを重視してか、一貫してアサシンブレードと意訳されていたが、原文では「Hidden Blade」の表記だった。
*4 鈍重そうな見た目から想像しにくいが、現代でもカバによる死者は年間3000人近く存在するほど危険な生物である。
*5 低めの声を意識した演技をしているが、それでも福山氏が演じるよく聞く少年主人公を連想してしまう声になってしまっている。
*6 『BROTHERHOOD』シリーズの現代編を通して関わってきた宿敵。
*7 サイドミッションで、アブスターゴ社の人物が主人公のターゲットとして登場している。