Infinifactory

【いんふぃにふぁくとりー】

ジャンル FPV-3Dパズル
対応機種 Windows XP~10
Mac OSX 10.9以降
Ubuntu 14.04以降
開発・発売元 Zachtronics
発売日 Steam, GOG: 2015年6月30日
定価 2,480円(Steam), $ 24.99 (GOG),
3,000円(Mac App Store)
レーティング IARC: 12+
ESRB: Teen(13歳以上)
参考 Unityゲームエンジン使用
判定 なし
ポイント 日本語対応


概要

  • パズルゲームに定評のあるZachtronics製の、Zachtronicには珍しくFPVの3Dパズル。

ストーリー

夜道を1人でドライブしていた主人公はアブダクションされ、生産ラインを設計、設置する強制労働をさせられる羽目になった。

  • 主人公の車のルームミラーにはZachtronicsのパズルゲーム『SpaceChem』のマスコット(?)のキーホルダーがぶら下がっている。

システム

  • ステージクリア型となっている。
    • ある程度のステージが1まとまりとなっており、納得の行く結果を出せた場合、エイリアンによる Peformance review を受け、その評価により、さらなる問題に挑戦できる。
  • ステージごとに使用可能な機器の種類が決まっており、それらを組み合わせて生産ラインを組み、納品する。
  • 主人公は独房レベルの個室に住まわされている。
    • Peformance reviewに合格するとペレット(食料)とご褒美(ガラクタ)がもらえる。
    • 生産ライン作成中に、ふと視線を感じて振り向くと、監視用のドローンが居ることも。
    • 後半に、主人公が住んでいるのと同じデザインの部屋を量産するミッションがある。
      エイリアンは、まだまだ地球人を捕らえる気マンマンということか。

評価点

  • スコアボードがある
    • 全プレイヤーのスコアが度数分布で表示される。
      以下の3の指標により、生産ラインが評価される。
      • Cycles
         ノルマ達成までに掛かった期間。
      • Footprint
         生産ラインが占める床面積。
      • Blocks
         生産ライン構築に要したblock数。
  • これが、生産ラインの最適化の指標となるため、自分のソリューションを見直すきっかけとなり、やり込みにつながる。
  • 心ゆくまで試行錯誤できる
    • 時間制限はない。
    • クリア時に使用した機器の数で評価される。
      このため、試行錯誤の途中で不要になった機器はライン稼働前にステージから消してしまえばカウントされない。
    • なお、何故か断崖絶壁で囲まれた場所で作業させられることがあるが、チュートリアルでジェット噴射の方法を習ったはずであり、ちゃんと使えば落ちたりはしない。
      万が一、落下してもペナルティなしで続行できる。
    • ラインの稼働後でも、[ESC]キーを押下すればライン稼働前の状態にペナルティ無しで戻せる。
    • セーブファイルは各ステージ3個ずつある。
      • 前述の通り、生産ラインの評価の指標は3種類あるため、それぞれの指標に特化した生産ラインを組める。
         Footprintを小さくするにはゴール直前で組み立てる方が良い値が出やすい。
         Block数を減らすには、逆に部品の供給元付近で組み立ててしまう方がベルトコンベヤーの数が減らせて効果的。
         それに反して、Cycleを減らすには、機械(特にセンサー)を使いまくって集積的に組み立てたほうが良い。
      • いずれにせよ、キレイに作れた生産ラインが稼働しているのを見るだけでも気持ちいい。
  • Steam Workshop対応
    • Overload Campaignを終了後から、Steam Workshopにて公開されているユーザー投稿のLevelをプレイ可能。
      • 玉石混交ではあるが、2019年6月時点で1,400以上のLevelが投稿されている。
    • Level editorは、すべてのCampaignを完了後から使用可能。

問題点

  • 先人が残した「failure log」が英語音声のみであること。
    • せめて字幕があれば翻訳できただろうに。
      • できれば、先の言葉も翻訳して欲しい(あの犬は最初のテストは合格したということか?)。
    • なお、失敗を犯した先人たちは不良品扱いされて遺棄されている。

賛否両論点

  • ブラックユーモアが効き過ぎている
    • 失敗を犯した先人たちは不良品扱いされて遺棄されているのだが、こちらの表現がどうもレーティング機関に不評だったらしく、やや高めの年齢設定となっている。

総評

エイリアンに使役されているという設定は心外ではあるが、納得の行く生産ラインが組めたときの満足感は無上である。
ところが、全プレイヤーのスコアボードを見ると上には上がいることを実感させられ、慢心を戒められる。
なんといっても、3種類の指標を用意したのが心憎い。1つのミッションに、異なるアプローチで挑むことができるからである。

さぁ、モノづくり大国日本の意地をエイリアンに、じゃなくて、世界のプレイヤーに見せつけてやれ!


後の展開

  • 2015年12月22日にPS4に移植されている。
最終更新:2019年07月05日 17:32