超昂天使エスカレイヤー
【ちょうこうてんしえすかれいやー】
ジャンル
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変身ヒロイン育成・調教シミュレーション+ADV
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 ※通常版
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 ※廉価版
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対応機種
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Windows 98~XP
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発売・開発元
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アリスソフト
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発売日
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2002年8月2日
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定価
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8,925円
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レーティング
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アダルトゲーム
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廉価版
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2006年5月26日/2,940円
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配信
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2009年8月21日/1,995円
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判定
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なし
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ポイント
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勝ってもH、負けてもHの変身ヒロイン物
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ALICE SOFT作品リンク
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ストーリー
数日後に夏休みを控えたある日、柳瀬恭平(やなせきょうへい)のクラスに一人の女子が編入される。
それは幼い日に引っ越した幼なじみの少女、高円寺沙由香(こうえんじさゆか)だった。
しかし話し掛ける恭平に沙由香はそっけない返事を返すばかり、あげくの果てに恭平の事を「知らない人」と言う。
その夜、沙由香の家に足を運んだ恭平の前に一人の少女が現れる。
彼女は高円寺マドカ。自称 沙由香の妹。
追求する間もあたえず、マドカは恭平を追い返す。
翌日の下校途中、再び沙由香に話しかけようとする恭平。
と、突如響く爆発音、そして爆風の中から怪人の群れが現れる。
それは侵略軍団ダイラストだった。
一人路地裏に駆け出す沙由香。後を追いかけた恭平は、ひとり淫らな行為に耽る沙由香の姿を目撃する。
動揺した恭平は物音を立て、沙由香に気づかれてしまう。
その瞬間、沙由香は絶頂の叫びと共にまばゆい光に包まれ、戦士の姿へと変身する。変身した沙由香はダイラストを撃退した。
訳の判らぬまま帰宅した恭平の元を訪れるマドカ。
マドカは自分がロボットである事、沙由香が戦士エスカレイヤーに変身してダイラストと戦っている事、変身のエネルギーが性的興奮によって得られる事を語る。
昼間の行為はエネルギーの充填だったのだ。
マドカと沙由香はエネルギーを得るため、恭平に協力を要請する
「お願い、私をドキドキさせて!」
沙由香の涙ながらの訴えにも渋る恭平に、マドカは一枚の紙を差し出す。それは恭平が幼い頃、沙由香にあてて書き、届く事なく無く机の中にしまわれたラブレターだった。
「イエスと言わなければ、この手紙を世界中にばら撒く事になりますが」
「この野郎、機械のクセに人間を脅迫する気か!」
「あいにく私にロボット三原則はインプットされておりませんので」
「ぐ…わかったよちくしょう……協力してやる」
恭平はついに頷き、H&戦いの日々が始まった。
目指すは打倒ダイラスト。
(公式サイトより転載。一部表現を修正)
「青い地球を守るため、胸の鼓動が天を衝く!エスカレイヤー、悪の現場に只今参上!」
概要
「変身ヒロイン物」といえば、現在ではTVアニメなどで本来のターゲットである若年層のみならず、いわゆる『大きいお兄さん』方にも人気のジャンルである。そんな彼らの中には「こんな彼女と独占的に仲良くなりたい」などという妄想を抱く者も多く存在するだろう。また、「ヒロインが悪玉に攫われて、あわやという所で仲間に救われる」というシチュエーションは、上記の変身ヒロイン物はもちろん、古くは時代劇やファンタジー物全般から多数存在するが、そんな状況に「もしこのまま助けが間に合わず、ヒロインが悪玉の毒牙にかかってしまったら……」などという不埒な期待をしてしまう者もまた少なくないだろう。
本作は、そんな相反するニーズを同時に満たす事を目的とするゲームである。
すなわちプレイヤーの分身である主人公の恭平は、正義のヒロインの正体である沙由香の協力者として、戦闘時のエネルギー充填という目的のため、彼女にHなことをするわけである。ここで「正義の変身ヒロインを独占する」という目的が達せられるわけである。
さらにエスカレイヤーは正義のヒロインとして、街の平和を乱す侵略者ダイラストの戦闘要員である「フーマン」や「フラストモンスター」などと戦っていくわけだが、このうち後者と戦い、力及ばず敗れた場合は捕まってHなお仕置きをされてしまうのである。ここで「ヒロインが悪役にHなことをされてしまうのを見たい」という目的も達せられるのだ。
製作したアリスソフトは本作のキャッチフレーズを「勝つためにH、負けてもH」と設定している。このゲームはその言葉通り、例えば戦闘に勝利すれば、戦闘で消耗したエネルギーの充填と更なる強化のためにHし、負ければ怪人からHをされる事になり、プレイヤーがヒロインを手助けして仲良くなりたかろうが、ヒロインが悪者に襲われるところを見たかろうが、いずれにせよゲームを進めるためにはHイベントを起こすことが大前提となる。「実用性」が設定・システム面でしっかりと組み込まれており、「抜きゲー」として見てもその手本と言っていいような作品である。本作で使われた「バトルヒロインのエネルギー源がHに関連する何か」という設定は、ストーリーに18禁要素を無理なく組み込むことができ、しかも世界観がライト方面でもダーク志向でも成立するため、本作の発売以後、アダルトゲーム業界に同様の設定を有するフォロワーとも言うべき作品が多数登場することになる。発売以後も根強い人気を保ち続け、2014年にはリメイク版である『超昂天使エスカレイヤー・リブート』も発売されている(後述)。
キャラクター
+
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クリックで展開
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柳瀬恭平
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本作の主人公でプレイヤーの分身。成り行きで地球を救う手伝いとして沙由香とのHとエスカレイヤーの戦闘指示を行うことになる。
性格はぶっきらぼうで、悪乗りしやすい捻くれ物。だが一応プレイヤーの分身であるため、本性が「素直ではないが根は思いやりのある性格」になるか「沙由香に対して捩れた欲望をぶつける外道」になるかはゲームの進め方次第。
高円寺沙由香
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本作のヒロイン。父の源太郎の作ったシステムでエスカレイヤーに変身する。恭平とは幼馴染であるが、その記憶の一部はシステムの不具合によって消失している。
巨乳の眼鏡っ娘であり、基本的にHの時にも眼鏡は掛けたままであるが、一部のプレイでは外すこともある。性格はおっとりとしているが、天然ボケな発言をすることもある。 男女交際の経験は皆無でゲーム開始時点でのH経験はマドカとエネルギー充填目的で行ったものを除外すれば無し。その為当初はHに対して消極的で、恭平の押しの強さに流されるような状態だが、慣れてくると逆に意外な積極性を見せて恭平を驚かせることもある。
エスカレイヤー
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沙由香が変身する正義のヒロイン。武器は一種の形状記憶合金で構成された新体操のリボン状の刀身を有すビーム剣「パルシオン」。必殺技は、パルシオンを相手に絡めて放つ「サブリミット・エスカレーション」等。
変身の際に身体能力が上昇するのに伴い視力も向上するため、眼鏡は掛けていない。また口調が変身前と違って丁寧語。 決め台詞は、「青い地球を守るため、胸の鼓動が天を衝(つ)く!エスカレイヤー、悪の現場に只今参上!」。
高円寺マドカ
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エスカレイヤーをサポートするために作られたアンドロイドの少女。対外的には沙由香の妹と説明されている。
緑髪でメイド服を着ており、幼児体型で貧乳。無表情キャラ。毒舌家であり、恭平には慇懃無礼な台詞を浴びせる。 周囲の原子を置換してガトリングガンなどの兵器を作り出すことが可能。戦闘に使用する他、恭平に修正を加える目的にも使われる。 アンドロイドであるが、本人曰く「高性能」であるため、普通の人間のように食事などを行うことができる。もちろんHも可能。 特定条件を満たす事で彼女をヒロインとするルートに分岐可能。
霧谷遼子
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高円寺家の隣家に引っ越してきた妖艶な未亡人。恭平や沙由香とは親しくフランクな会話を交わす間柄である。かつては亡夫と一緒の職場で責任ある地位に就いていたらしいが、現在は職場での人間関係や仕事が上手く行かずに落ち込むことも。
特定条件を満たす事で彼女をヒロインとするルートに分岐可能。落ち込んでいる所を恭平に慰められて体を重ねることになる。しかし彼女には意外な正体が…。 実のところその『正体』は立ち絵を見れば一目瞭然であり、スタッフも「あえてバレバレにした」と発言しているが、お約束として恭平達は彼女の方から明かされるまで全く気付かない。
高円寺源太郎
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沙由香の父親でエスカレイヤーに変身するためのシステム、エスカレイヤーと沙由香の器となるバイオボディ、アンドロイドであるマドカを作り上げた科学者。ゲーム開始時点ではダイラストの捕虜となっており、彼を救出することも目的の一つ。
作中では紳士的な性格で良心的な科学者として描写されているが、プレイヤーからは「自分の娘を変身ヒロインに改造して戦わせる」「その変身ヒロインのエネルギー源がHであり、しかも怪人に犯されてもそれをエネルギーに変えることが可能」といった点から「このゲームで一番の人非人では?」と指摘されることもある。
プレスバーン
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ダイラストの総帥。失敗続きの部下には容赦しない、典型的な悪の首領。部下に対する思いやりと計画性が全くない。ついでに別にラスボスでもないどころか出番も序盤と中盤にほんの少しずつしかなく、存在感は極めて薄い。リメイク版では新規ルートのボスの一人として登場。敵組織の大ボスとして他の構成員たちとは一線を画す圧倒的な戦闘能力を見せるが…。
ミストレーヌ
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ダイラストの女幹部でストーリー開始時点での指揮官。敵サイドの人物だが真っ当な人格者で、正々堂々とした戦いを好むために部下からは慕われている。だがその真っ当さが仇となりガレイズやDr.アルクとの仲はあまり良くない。
Dr.アルク
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ダイラストの科学者。性格は性酷薄で、地球征服より実験に血道を注ぐ典型的なマッドサイエンティスト。であるが、特にエスカレイヤーとのHイベントがあったりするわけではないので影は薄い。
ゲッツェン
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ダイラストの幹部で、体の7割が機械化されたサイボーグ。正々堂々とした紳士的な軍人だが、エスカレイヤーに敗北した責任を取らされ、流罪になる。特定の条件を満たすことで隠しボスとして戦うことができる。なお基本的におまけ要素であり、勝敗にかかわらず戦闘後の台詞・展開は全く同じ。リメイク版では特定のルートでのラスボスとして登場。敗北した場合はゲームオーバーである。
ガレイズ
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ダイラストの幹部。征服が進まないため増援としてイガロと共に地球に送られて来た。ミストレーヌ失脚後は彼女に代わって指揮官になる。外見は地球人に近いが、腕が4本生えている。荒っぽい性格の人格破綻者で、任務成功率は非常に高いが、征服先の住民を皆殺しにするなど問題点のオンパレード。
特定のルートでラスボスになるが、やはりエスカレイヤーとのHイベントがあったりするわけではないので、立ち位置に反して影は薄め。そのためかリメイク版では新たに敗北Hイベントが追加されている。
イガロ
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ガレイズと共に地球へ襲来した戦士。獣のような外見をしており、左腕にも獰猛な顔を持つ頭部が付いている。強い相手を求めているバトルマニア。
一定条件を満たすと街に現れて戦えるようになる。一定期間放置するか戦闘してエスカレイヤーが敗北すると以降二度とゲーム中に登場しない。この戦闘に勝利すると後半シナリオにて強化された状態で強制戦闘になる。この状態で勝利するとラスボス戦で加勢に現れる。この2回目の戦闘に負けるとバッドエンド。 彼が街にいてもピースポイントは減らず、勝利してもピースポイントは回復しない。また1回目の戦闘で敗北しても彼との敗北Hはゲームオーバー条件には関係せず、更にラスボスの強さは彼の加勢無しでも十分勝てる程度であるため、実は放置するか敗北Hに抵抗がなければエネルギー補給のためわざと負けるのが得策だったりする。
FM77/ななか
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Dr.アルクの作り出したエスカレイヤーのクローン。
外見上はゴスロリ風の少女だが、実は両性具有者。 エスカレイヤーと同等の戦闘能力を有し、エスカレイヤーの必殺技「サブリミット・エスカレーション」を無効化できる。 彼女(?)に敗北したことを切っ掛けにエスカレイヤーは新必殺技「ビート・エンド・エスカレーション」を習得し、また物語は大きな分岐点を迎える。 エスカレイヤーの新必殺技の前に敗れたFM77がいかなる結末を迎えるのかはルート次第。
カルナ
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ミストレーヌの秘書を務めている眼鏡っ娘。レズっ気がありミストレーヌに対して単なる上司以上の感情を抱いている。
ルーイ
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ダイラストで食事係を務めている、いわゆるロリショタな外見をした少年。犬耳で尻尾が生えている。
エスカレイヤーに一目惚れしており、条件を満たすと彼女に出逢って想いを遂げるべく街に現れる。 その場合敵として出現するが、通常の怪人とは逆に、エスカレイヤーが勝利した場合にエスカレイヤーに彼とHさせるかどうかの選択が可能になる。 HさせればエスカレイヤーがD2エナジーを獲得し、させなければ純愛度が上昇する。 そこで発生するHイベントはむしろ「ルーイ敗北H」と表現した方が良いくらいの内容であり、エスカレイヤーはかなりノリノリな様子で性について何も知らない純粋無垢な少年の筆下しをしてしまう。
フラストモンスター
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ダイラストが地球に蒔いた「イデアの種」が、周囲の地球人の欲望を吸収することによって発生する「怪人」。個体によって、「ドリンクフラスト」や「ドクターフラスト」といった個別の名称がつけられている。
吸収した欲望を元に行動するため、その行動原理は世界征服よりも自分の欲求を満たす事を優先し、個体によっては割と程度の低い悪事しか行っていないが、能力自体は強力であるため、街とその住人にはかなり重篤な被害が出ている。 「イデアの壁」と呼ばれる異次元空間を発生させ、敗北したエスカレイヤーをその空間内に閉じ込めることが可能。空間内の物理現象は発生させたフラストモンスターの欲望のままにコントロールされ、力尽きたエスカレイヤーはその空間内にいる間なす術もなく凌辱され続けることになる。
フーマン
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ダイラストの雑魚戦闘員。「ブー」としか喋れない。ピンポンダッシュなど程度の低い悪事しか行っていない。非常に弱い。
仮にエスカレイヤーに勝てたとしても彼女を犯すことはできない。 レッドフーマン
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赤い色をしたフーマン。自転車泥棒などヤンキーレベルの悪事しか行わない。フーマンに毛が生えた程度の弱さ。
フーナイト
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一定数以上フーマン・レッドフーマンを倒すと出現する、Dr.アルクの作り出した新種のフーマン。通常のフーマンと違って会話が可能であり、フラストモンスター級の強さを有す。更にフラストモンスター同様「イデアの壁」を作り出してエスカレイヤーを凌辱することができる。
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システム
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本作の目的は、沙由香にHなことをしてD2エナジーを溜めて戦闘やエスカレイヤーの強化を行い、ゲーム開始の7月29日からゲーム終了となる9月1日まで街の平和を守る事である。
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沙由香にHなことをする「どきどきH」では、恭平のステータスである「リビドー」を消費してダイスを1~3個振り、出た目の合計が選択したどきどきHの難易度を越えていれば成功、Hイベントが発生してD2エナジーが規定値充填される。
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難易度は恭平の沙由香に対する優しさの度合いである「純愛度」、非情さの度合いである「鬼畜度」で修正される。
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D2エナジーが溜まれば、それを消費してエスカレイヤーを強化できる。またその際、必殺技を習得することができる。
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強化できるのは「シールド」、「攻撃力」、「防御力」、「反応力」。また一度に所持できる必殺技は1つで基本的に1度しか使用できず再習得も不可能。
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基本的に1日1度、沙由香と恭平が会話するADVパートが発生する。この際に出てくる三択の選択次第で純愛度・鬼畜度などのパラメータが変動する。
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選択肢にはアイコンが付いており、どの回答を選べばどのパラメータが変動するかは前もって知ることが可能。
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ADVパートの後には街に存在する敵のうちいずれと戦うかを選ぶ出撃モードになる。なお出撃は任意であり、戦闘を行うメリットが無い場合とプレイヤーが判断した場合は出撃をキャンセルして先に進めることも可能。
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未索敵状態の敵に対しては出撃を選べない。前もって索敵コマンドを実行しておく必要がある。
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戦闘はオートで行われ、プレイヤーはエスカレイヤーが必殺技習得状態の時に使用させるか否かを選ぶのみ。
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敵のHPが0になれば勝利。エスカレイヤーのシールド残量の半分がD2エナジーに還元され、倒した敵の種類に応じてピースポイントが回復し、相手が怪人で、その初戦で勝利したならば純愛度もアップ。
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エスカレイヤーのシールドが0になると敗北。相手が怪人の場合は敗北Hイベントが発生し、鬼畜度が上昇。
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またそのHによってもエスカレイヤーが昂奮させられてしまうため、どきどきH同様D2エナジーを獲得することになる。その量は基本的に恭平とのどきどきHより上。なのでよりエスカレイヤーを強化したい場合はわざと負けるという戦略も有り。また敵が強くて詰まるような状況を回避しやすくなる。このように本作には他のヒロインピンチ系アダルトゲームとは違い、CG回収目的以外にも敗北して敵にHされる事にメリットがあるのだ。もちろんペナルティも存在するのだが…(詳細は後述)
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1日の終わりには街の被害報告が入る。街中で生存している敵の種類・数に応じてピースポイントが減少する。
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これを繰り返してゲーム最終日の9月1日を終わればクリア。クリア状況に応じて4種類のエンディングに分岐する。
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この日までに「敗北Hの回数が規定を超える」「ピースポイントが0になる」「特定のボスキャラに負ける」とゲームオーバー。
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また特定条件を満たす事で、上記の4種類以外にも「マドカエンド」「遼子エンド」を迎えることが可能。
評価点
エロい
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…エロゲーなのだから当たり前という気もするが、大手アダルトゲームメーカーであるアリスソフト自身が公式サイトで本作を「エロ度全自社製作ソフト中1位」と評価していただけはあって、とにかくHイベントの量が異常に豊富。
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主なHイベントとなる「どきどきH」には恭平と沙由香が恋人同士のようにいちゃいちゃする「純愛H」、沙由香に恭平以外の男の相手をさせるなどの「鬼畜H」、その両方に当てはまらない、いわゆるセフレ的なHをする「通常H」の3つのカテゴリーがあり、それぞれに6~10種類のH、さらに個々のHには1種類につきそれぞれLv1~3の3種類が存在する。
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それに加えて怪人との敗北Hが怪人ごとにLv1、2の2種類、その他種々のイベントにおけるHシーンと、ひたすらH尽くしである。
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シチュエーションが豊富なので、恐らくいかなる嗜好傾向の持ち主であろうと、必ず趣味に合うプレイが存在するだろうし、人によっては本作で自分が気づいていなかった性癖に目覚めてしまう事も考えられる。
手軽
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プレイ期間はゲーム内時間で1か月強と短く、さらに1日で行う内容も少なめであり、1ルート辺り1~3時間ちょっとくらい、1日もあれば大体一通りクリアできる。
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それでいてHイベントについては前述のとおり充実しているのである。密度が濃いと言い換えてもいいだろう。
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また短いとはいえストーリー自体の評価も決して悪くはない。なお全体的なストーリーのノリはアニメの変身ヒロイン物より特撮の変身ヒーロー物に近い。
賛否両論点
難易度がかなり低い
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アリスソフトのSLGといえば、純粋にゲームとして評価してもやり応えのある作品が一般的であるが、本作はヌルゲーに分類される程度の難易度である。
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ある程度コツさえつかめば、特に敗北Hを繰り返すなどの稼ぎプレイをしなくても余裕でラスボスや隠しボスを倒せるだろう。
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条件が必要となるトゥルーエンド系や沙由香以外を攻略するルートの場合は、一応ある程度のフラグの把握やそれを見越した計画的なプレイが必要となる。
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ただしこの点は、純粋にHイベントを楽しめるように、製作者側が意図的にSLGとしての難易度を落とした結果であるが。
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クリア後には起動メニューにハードモードが追加される。手ごたえのある難易度が欲しければそちらに挑戦してみてもいいだろう。逆に通常の難易度であるノーマルモードでゲームオーバーになると救済措置として難易度が低下しているイージーモードが、イージーモードでゲームオーバーになると更に難易度が低いベリーイージーモードが追加になる。とはいっても先述の通り非常に難易度の低いゲームなのでベリーイージーは作為的にプレイしないと追加されないだろうが…。
シチュエーションの豊富さに伴う弊害
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前述の通り、本作は通常・純愛Hでラブラブな和姦系を、鬼畜H・怪人敗北Hで鬼畜な凌辱系をと、幅広いHのシチュエーションを双方とも豊富に網羅している。だが凌辱系Hにはかなり非人道的な性行為や、ごく一部の性癖の者でしか反応できないようなマニアックなプレイまでも存在するため、それらの行為を受け付けないプレイヤーでは苦痛を感じてしまうことも十分考えられる。一方本作は元々凌辱色の強い『DARCROWS』の続編として製作が開始されたという経緯があり、また本作のジャンルが「変身ヒロイン育成・調教シミュレーション」と設定されていたことから、凌辱系を期待したプレイヤーから「あまり調教という感じがしない」「怪人に犯されるシチュエーションに特化してほしかった」といった批判意見が寄せられたりもした。受け付けない方のHは無視するという手もあるが、CGや回想シーンのコンプリートのためには両方プレイする必要があるわけで……。
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リメイク版では設定により陵辱シーンの閲覧を任意で選択できるようになった。
問題点
ヒロインに関する設定について
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設定上ヒロインの沙由香は、ゲーム本編中では自分を模して作られた一種の生体アンドロイドである「バイオボディ」という物に精神を移している状態で、本来の彼女の体は別の場所で保管されているのだが、その点について、特に凌辱系を好むプレイヤーから「凌辱されるといっても所詮生身の体が如何こうされるわけではないので生ぬるい」と批判されることがある。
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そのこともあってか、次回作にあたる『超昂閃忍ハルカ』では育成対象のヒロインは全員元々の体のまま変身するという設定になっている。
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まぁそもそも女性にとって凌辱は肉体のみならず精神面にも甚大なダメージを被る行為であり、「体は別だから大丈夫」などという発想は男性側の身勝手な感覚でしかないので十分気をつけよう。
総評
現在からみればシステム等に古い点も散見されるが、こと「実用性」に関しては現在でも十分すぎるほど水準を上回っている良作である。
Hのシチュエーションもラブイチャな和姦から非道な凌辱まで広く、そして深く揃っており、あらゆるニーズに対応している。
現在ではリメイク版(後述)の他、安価な廉価版やダウンロード版も出回っているので、変身ヒロイン物のファンのみならず「とにかくHなゲームがしたい」という人であるなら間違いなくお勧めできる作品である。
余談
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18禁に相当するカットが存在するため当サイトではお見せできないが、オープニングアニメのクオリティーがアダルトゲームとしては異様に高く、その点でも高く評価されている。
18禁部分をカットした参照動画。要ニコニコ動画アカウント
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テキストのバックログ機能は搭載されていないが、公式サイトで配布されている。同様にディスクレス機能も公式サイトからダウンロード可能。
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ディスクレス機能については、元々ディスクレスでは起動しないようにする予定だったものの、CD-ROM版がバグによってディスクレスでも起動できてしまい、DVD版を購入したプレイヤーに対して不公平にならないようにしたためである。
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現在のところ続編は存在しないが、アリスソフトからは2008年2月29日に本作同様「勝ってもH、負けてもHの変身ヒロイン物」として『超昂閃忍ハルカ』が発売されている。他、2014年7月25日にはリメイク作である『超昂天使エスカレイヤー・リブート』が発売されている。
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『ハルカ』の方は、本作と比較すると育成対象となるヒロインの数の増加などのボリュームアップが図られている。
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この2作品にストーリー上の繋がりは基本的にないが、2009年12月18日に発売されたバラエティソフト『アリス2010』には共演作である『超昂閃忍ハルカ ハルカ vs エスカレイヤー』が収録されている。
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ちなみにOVA化もされている(全3巻)…のだが、制作会社に空き巣が入り、オープニングと第1巻・第2巻の原画が盗難に遭っている(参考)。
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12年後、『超昂天使エスカレイヤー・リブート』としてリメイクされている。
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基本的な設定やストーリー、ルート突入のフラグなどは同一であるが、CGが全て新規に書き起こされ、またインターフェイスも現代的に進化している。
最終更新:2021年08月18日 15:49