カサブランカの蕾

【かさぶらんかのつぼみ】

ジャンル 恋愛ADV

画像掲載自粛

対応機種 Windows Vista/7/8.1/10
発売・開発元 DOLCE
発売日 2017年5月26日
定価 5,800円(税別)
レーティング アダルトゲーム
配信 DMM:2017年7月21日/6,050円
判定 なし
ポイント 四角関係の行く末は……
ソラコイ』のファンは注意

白い花を黒に染めろ



概要

多くのブランドを展開する美少女ゲームメーカーMOREのブランド「DOLCE」の1作目。
ミドルプライスでありメインヒロインは3人。モブキャラは立ち絵が存在しない。


ストーリー

ドクドクドク……ッ。
真っ赤に燃えたぎる欲望が全身を駆け巡った。
ドクドクドク……ッ。
真っ黒で、薄汚い情熱が迸る。
真っ白で穢を知らないその花を。
真っ白で可憐で、触れることさえ許されない君を。
染めたい、染めたい、染めたい。
僕の色に、僕のモノに、僕の愛に。
主人公・成瀬イツキはまだ知らなかった。
それが、平穏な日常を過ごす自分の中に潜む…… 本当の姿だったことを。
椎名ユリ と、恋人として過ごす日常。
その影で、とあることをきっかけに 平山ミク・四條カナ とも関係を持ってしまう。
背徳的で、破滅的で、異様な関係。
カサブランカの蕾はまだ開かない。
(公式サイトから抜粋)

特徴

  • ミドルプライスの美少女ゲームらしく小規模のノベルゲーム
    • 2箇所の選択肢の組み合わせで3種類のエンディングに分岐する。

評価点

  • 一筋縄ではいかない恋愛関係
    • イツキ(主人公)からミクへの告白は失敗に終わり傷心のところに、ユリが告白し2人が付き合うこととなる。
    • それでもミクへの思いを忘れられない主人公は、体育の授業のため誰もいない教室でミクの着替えを漁るが、カナに見つかり弱みを握られる。
    • 冒頭から奇妙な四角関係であり先を読ませるための引き込みは十分。
  • 灰汁が強いヒロインと浮気性の主人公が織り成すドロドロの展開
    • 3ヒロインとも現実味のある黒と茶髪だが、性格の違いにより見分けは安易。
    • 流されるままの主人公と我の強いヒロインが対照的であり、冒頭の告白の失敗・成功も裏があってのものだと徐々に明らかになっていく。
    • エロシーンもストーリーに深みを持たせている。
    • そしてエンディングはプレイヤーに大きな衝撃を与えた。
+ ユリルートのネタバレ
  • ユリは主人公に別れを告げずに転校して消息不明になり、主人公は卒業からユリを探し続ける。
    • そして5年後にようやく見つけ出したユリは別の男と付き合っていた。
    • 浮気主人公への精神的な制裁として強いインパクトがあり、良くも悪くも印象に残りやすい。

賛否両論点

  • ED曲 「空恋(Summer memories Ver.)」
    • 関連ブランドで過去に発売された『ソラコイ』のED曲の歌詞を流用している。
    • 作風が全然違うために、同じ歌詞がまるで別の意味に聞こえる。
      • そのため、「これはこれであり」「せめて歌手は変えるな」「『ソラコイ』のヒロインを汚されたような気分」等意見が分かれている。
    • 音楽に定評のある会社のため、1曲減ったようで損した気分とも言われる。
  • ギスギスした人間関係は持ち味ではあるが、人を選ぶのは否めない。
    • そうでないと話が成り立たないとはいえ、主観性のない主人公の行動は感情移入しにくい。
    • モブも含めて特にお咎めがない悪人も人によっては気になるところ。

問題点

  • ストーリーに不明瞭な点がある。
    • 主人公に電話がかかってきて、誰からの電話かは選択肢で決まる。
      • 超常現象等は一切ないゲームだけに、他に自然な分岐を作れなかったのか気になる。
    • ある事件の犯人がルートによって変わるが説明はない。犯人が嘘をついている可能性もあるが詳細は不明。
+ カナルート終盤のネタバレ
  • 大切なバスケットシューズを破壊された復讐に、深夜学校に忍び込みペンキを塗りたくる。
    • いまいち脈絡がなく心理も意図も分りにくい展開である。
  • エンディングムービーは黒背景にスタッフ名が表示されるだけで非常に味気ない。
    • 『ソラコイ』も1つだけ黒背景のエンディングがあるが、他の3つはCGを表示して余韻に浸れるよう工夫されており、黒背景エンドも演出上のものであるため非難はされていない。対して本作は全部このムービーである。
    • ネタバレ 主人公の御先真っ暗 と捉えられなくもないが、1つのエンドには合致しない。
  • 誤字脱字等の修正パッチが配信されている。
    • ダウンロード版は別の修正パッチが配信されている。現在ダウンロード版は適用済みで配信されている。

総評

毒のある話だが、パッケージや公式サイトで怪しげな雰囲気を察せる為に「賛否両論ありそうだが俺は好き」という感想がちらほら見られる。
創作物の浮気性の主人公に思うところがある人や、灰汁が強いヒロインが好きな人に向いた作品である。

余談

  • 「DMM GAMES 遊び放題」サービスで遊べるタイトルの一つである。